疲れやすさは脂肪肝のサインかも
肝機能異常は専門の医師に相談を
柏五味歯科内科リウマチクリニック
(柏市/柏駅)
最終更新日:2026/02/13
- 保険診療
健康診断でAST、ALT、γ-GTPなど肝機能に関する数値にチェックが入るのはよくあること。ただし問題は、特に自覚症状もないからと放置してしまう人が少なくないという点にある。「健康診断で肝機能異常を指摘されたら、できるだけ早く専門とする医師に相談してください」と注意を呼びかけるのは、「柏五味歯科内科リウマチクリニック」に勤める日本肝臓病学会肝臓病専門医の春原優子先生。同院は春原優子先生のほかにも、日本リウマチ学会リウマチ専門医の福田匡志先生、さらには歯科医師である福田涼子院長も在籍し、専門性の高い医療を提供している。柏・藤ヶ谷・我孫子・手賀沼などからも通いやすい立地を生かしたクリニックで、中でも今回は、肝臓を守るためにどのような取り組みをしているのか、優子先生と匡志先生に詳しく話を聞いた。
(取材日2026年1月26日)
目次
自覚症状がないうちに受診して、脂肪肝は生活習慣病から改善を
- Q健康診断で肝機能異常を指摘されたら、すぐに受診すべきですか?
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A
▲沈黙の臓器・肝臓。健診で気になったら早めに相談を
【優子先生】健康診断などで肝機能異常を指摘されたら、自覚症状の有無に関わらず早めに医師に相談するようにしてください。肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、かなり病気が進行するまで症状が出ないことも少なくありません。日々の診療の中でも、健康診断をきっかけに受診した方のうち約8割に脂肪肝を確認しています。肝機能に関する数値は正常でも、脂質異常があった方に脂肪肝が見つかるケースもありますね。
【匡志先生】近年、ウイルス性肝炎の新薬が続々と開発され患者数が激減した一方で、増加傾向にあるのが脂肪肝です。脂肪肝から脂肪性肝炎、肝硬変、肝臓がんへと移行することもあり、けっしてあなどれません。
- Q脂肪肝というと、太っている人の病気というイメージがあります。
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A
▲脂肪肝は肥満だけが原因ではなく多様な要因が関与している
【優子先生】肥満と脂肪肝には密接な関係があり、体重を減らせば肝臓の脂肪も落ちるといわれています。一方、肥満以外にも脂肪肝を引き起こすさまざまな原因があり、痩せているからといって脂肪肝と無縁というわけではありません。例えば、アルコールの飲みすぎ、過剰なダイエット、更年期障害、加齢などにより、脂肪肝になってしまうケースもあります。また、脂肪肝は睡眠時無呼吸症候群との関連性も深く、同時に発症している方も珍しくありません。市販の漢方薬やプロテインを過剰摂取することで肝臓に負担がかかり、脂肪肝を悪化させてしまうこともあります。その他、生活習慣病が脂肪肝に及ぼす影響にも注意が必要です。
- Q生活習慣病と脂肪肝も関連しているのですね。
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A
▲血液検査だけでは把握できない肝臓の質的変化を、エコーで可視化
【優子先生】糖尿病・高血圧症・脂質異常症・高尿酸血症などの生活習慣病と脂肪肝の両方を発症している方も多いですね。糖尿病予備軍でも、すでに脂肪肝になっている方も少なくありません。ウエスト周囲径・高血圧・脂質異常・高血糖のいずれか2つに問題があるメタボリックシンドロームも脂肪肝のリスクを高めます。健康診断でメタボリックシンドローム予備軍と指摘を受けたら、肝臓に問題はないか一度クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。また、女性ホルモンの分泌量低下も脂質異常の誘引の一つです。更年期障害にお悩みの方も、肝機能に問題はないか調べておくことをお勧めします。
- Qどのようなタイミングで受診したら良いのでしょうか?
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A
▲気になる症状があれば、専門の医師に相談しよう
【優子先生】当院でも肝臓が悪いと疑って来る方はほとんどいません。しかし、比率としては何らかのおなかの不調で医療機関を受診する方の4人に1人は肝臓に問題を抱えているとされます。健康診断で肝機能異常を指摘された時はもちろん「少しでも気になることがある時」が受診のタイミングといえるでしょう。肝臓は代謝を司る機関なので、悪くなれば「怠い」「疲れが取れない」といった倦怠感が出ることも。更年期障害と紛らわしい症状ですが「どちらかわからない」時も遠慮なく受診していただければと思います。
【匡志先生】当院では女性医師が超音波検査を行っていて、肝臓はもちろん乳腺、子宮、膀胱などもチェックできるのも強みです。
- Qこちらではどのような治療が受けられますか?
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A
▲血液検査と超音波検査を軸に、個々の病態に応じた治療計画を提案
【優子先生】まず、血液検査と超音波検査に基づいて診断し治療計画を立てます。投薬治療が中心になりますが、実は脂肪肝に対応する薬剤はなく、症状に合わせて糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの薬を適切に投与していきます。そのため、患者さんが抱える生活習慣病やライフスタイルを把握した上での総合的な治療が求められますが、肝臓を専門とする医師が得意とするところです。どのような薬でも肝臓への負担はゼロではないので、1ヵ月服用したところで血液検査をして、肝機能が悪くなっていないかのチェックにも注力しています。生活習慣病と関連が深い歯周病に関しても、院内で診られるのも特色といえるでしょう。

