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登倉 博子 院長の独自取材記事

ヒロコデンタルケア

(世田谷区/二子玉川駅)

最終更新日:2019/08/28

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二子玉川のにぎやかな駅前から、歩くこと5分。喧騒から少しだけ距離を置いたヒロコデンタルケアの空間は、人をリラックスさせるなにかがあった。センスの良さを感じさせる色彩豊かな待合室、かすかに漂うアロマの香り、そして何より女性医師ならではの心遣いが院内の至るところで顔を覗かしている。そんな院内で出迎えてくれたのは、優しい笑顔が印象的な院長の登倉(大渕)博子先生。「患者さんの歯を大切に守りたい!」という熱意のもと、日々診療に取り組まれている博子先生にお話を伺った。
(取材日2009年6月29日)

原因となるお口の中の環境を無視した治療では長期的な安定は望めません

院内に入るとアロマのいい香りがしますね。

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アロマテラピーやハーブ(薬草)療法の魅力に惹かれ、専門家にちゃんと付いて勉強し資格も取りました。診療室では、常時アロマオイルを炊いています。患者さんに、「リラックスする香りですね。何の香りですか?」とよく聞かれますよ。花粉症がひどくて治療が受けるのが苦しそうな患者さんには、アロマとハーブティーをサービスして、ピタッと症状が治まったと喜ばれたりもしています。歯科は出来るだけ行きたくない場所ではなく、健康と美を手に入れるためにすすんで行きたい場所であっていただきたいのです。

先生の診療方針を教えて下さい。

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『できる限り患者さんの歯を大切に守ること』ですね。ご自身の天然の歯に勝るものはありません。ですから、出来るだけ歯を削らなくて済むように、歯を抜かなくて済むように、虫歯・歯周病・不正咬合から歯を大切に守っていただきたいと思っています。患者さんの多くは、虫歯になっては削って詰めたり冠を被せたりの単なる修理を繰り返していたり、歯周病の進行を放置したりしています。虫歯や歯周病は、自覚症状が現れにくい疾患ですし、生活習慣病の要素がとても強いものです。また不正な咬み合わせは、歯そのものや歯の周りの組織や顎関節や筋肉・靭帯にダメージを与えてしまいます。問題が起こるのには必ず原因がありますから、その原因を無視して単なる修理を繰り返しても、歯がある限りまた繰り返し問題が生じてしまいます。それでは修理を繰り返しているうちにどんどん歯や歯質が失われていってしまいます。日本人は、頻繁に治療を受けているのにもかかわらず最終的に歯がなくなる国民であるというデータが出ています。ですから、患者さんの自己管理や原因を取り除くことは、問題が起こってしまった後の修復以前にとても大切なことなのです。『できる限り患者さんの歯を大切に守ること』は、治療・予防・審美・矯正などすべての診療において、私がモットーとしていることです。歯科について患者さんの多くは、痛い、腫れた、取れた、歯石がたまったから、ということで受診し、3、4回の通院でおしまいになるところ、という認識でいらっしゃいます。でも単にそれでは歯を守れないという認識に変えていただくように、診療室では、できるだけ分かりやすく、かつ患者さんが負担を感じないようにお話しするようにしています。そして患者さんにはじめから無理がかからないように、経過観察やケアをしていくなかで、必要なときに必要な治療が合意のもとに進められればよいと考えています。

具体的に歯を守るためにはどうしたらよいですか?

虫歯・歯周病・不正咬合から歯を守るということですが、お口の中というのは、変化しやすいとても特殊な環境を持っていて、歯科は、患者さんの自己管理や診療室での定期的な観察とそれに応じた診療がとても大切な領域なのです。虫歯・歯周病・不正咬合から歯を大切に守っていただくということ、ご自身のリスクを知っていただきそれを取り除くことはとても大切なことです。虫歯や歯周病に関しては自己管理がとても重要になります。歯は、食事の度に虫歯菌が作った酸に溶かされ、食後に唾液によって中和されさらに唾液によって溶けた歯のミネラルが修復(再石灰化)されます。ですから食生活習慣は虫歯にとっては最重要です。磨き残した陰にこびりついたプラーク(歯垢)は唾液による修復が難しいですから、もちろんプラークコントロールも大切です。また、フッ素は再石灰化や歯質強化に重要です。それから歯周病にとってプラークコントロールはとても重要です。ただ歯周病が放置されているようではいけません。当院では虫歯や歯周病のリスク検査が受けられます。虫歯や歯周病の原因菌は、常にお口の中に存在する常在菌ですから、バランスが大事で、お口の中の環境を整えることによってリスクを極力減らすことが大切なのです。診療室では、自己管理法についても詳しくお話するようにしています。また歯は、咬み合わせのために存在しています。咬み合わせというのは、姿勢、発音、食べ物を摂取するため咬むという『咀嚼』と呑み込むという『嚥下』などの機能に関わっていて、脳や全身にも大きく影響を与えます。それに睡眠しているときの歯ぎしりは、現在では、生理的に行うものという認識になっています。歯ぎしりは体にとって大切な生理的な機能なのですが、ただ咬み合わせが適切でないと、睡眠しているときの歯ぎしりはとても強力で動きも大きいため、歯や歯の周りの組織や顎関節や筋肉・靭帯にダメージを与えてしまいやすいのです。下の顎は、頭蓋骨に筋肉と靭帯でぶら下がっているだけですから、咬み合わせによって少しずつズレが生じていったりします。虫歯や歯周病の状態によっても咬み合わせは変化してしまいます。私たちの体は負担を受けても適応力を持っていますが、適応しきれなくなったときには疾患となってしまいます。『歯を大切に守る』ということは、お口の中の変化しやすい環境を、常時適正な状態にキープすることです。

歯を大切に守ることの意味をもっと多くの方に伝えていきたい

先生が原因治療を進める理由は?

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多くの方は、何も症状がない状態で歯科に行くということはなかなかしません。でも実際は症状を感じる以前から、問題となる原因は存在しているのです。問題が生じるのには必ず原因があります。その原因を無視して、単に修復しても、また問題は繰り返されます。虫歯も歯周病も実は自覚症状がない場合がほとんどです。虫歯や歯周病になるということは、大切な歯や歯の周りの組織が破壊されるということです。虫歯や歯周病は生活習慣病の要素がとても強いものです。また、咬み合わせの不正が何年後かに顎のズレに繋がったり、知らず知らずのうちに歯や歯の周りの組織や額関節や筋肉や靭帯が破壊されていったりします。歯周病が放置され進行していたり、治しても治しても虫歯になってしまったり、詰めても詰めてもすぐに取れたり、逆に硬い金属の冠は壊れないけれど内側の自分の歯質が壊れていったり、せっかくきれいに並べた歯がまた後戻りしたり、せっかくきれいに被せた白い歯が、気が付いたら前に飛び出してしまったり、さまざまな問題が見受けられます。体は複雑ですから完全に原因を突きとめることは不可能です。でも無視していてはこういった問題が生じますから、出来るだけ原因に基づいた診療が必要だと考えています。患者さんには、歯科は一過性に通院して修理しておしまいというところではなく、定期的に観察しケアをしていく必要がある領域であるということと、ご自身の口の中の環境に関心を持っていただき自己管理もしていただきたいと思います。

歯や口の中の環境が変化するとは驚きました。どのように変化するのでしょう?

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食生活やプラークコントロールや全身の状態によって、唾液やお口の中の細菌は常に変化しています。先ほどもお話した通り、虫歯や歯周病は生活習慣病の要素が強いものです。実際に虫歯や歯周病によって大切な歯質や歯の周りの組織が破壊されたまま放置していると、今度は咬みあわせにも変化が生じます。咬み合わせに不正があると、それに適応して顎や歯列は変化してしまいます。咬み合わせに不正がある場合、特に睡眠中の歯ぎしりや食いしばりによって歯に過剰な負荷がかかり、歯や歯の周りの組織や顎関節や筋肉・靭帯にダメージを与えてしまいやすいのです。そして患者さん独自の適応力を超えると、組織の破壊に繋がります。当院では、矯正治療も行っているのですが、いわゆる見た目を治すだけのために行うのではなく、できるだけ組織を守るための矯正治療に重点を置いています。診査や診断も審美目的の矯正治療法とは異なります。体は複雑な要素を持つものですから、完全というものはありえません。ですが、できるだけ組織を破壊する要素を排除して組織を守るということを常に考えていきたいですね。

お子さんのフッ素塗布を無料で行っているのですね。

小さい頃から歯を大切に守って成長してほしいですね。そんな思いから、当院では中学生までの方に定期的なクリーニングと高度濃度フッ素塗布を無料で行っています。小さい頃から歯を守る意識を身に付けていれば、将来そのお子さんにとって健康な歯が一生の財産になるはずです。また、お子さんのためにも親御さんもご一緒に、予防や原因治療に目を向けていただけたら嬉しいですね。

お口の機能と審美の関係

審美とはどのようなものですか?

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見た目の美しさは誰もが憧れるもの。ですが、お口のなかはじっと静止しているわけではありません。さまざまな機能を営んでいます。審美とは、見た目の美しさだけを追求することではありません。実際の機能に一致した健康的で美しい歯を目指すことこそが、審美だと言えると思います。審美って、結局は歯科診療のすべてのことと繋がっているんですよね。修復治療、矯正治療、歯周病治療、インプラント治療など全ての治療は、その方の機能にマッチしていないと、見た目の美しさはやがて壊れてしまいます。それから、ホワイトニングについては、一般的なホワイトニングは、強い漂白剤によって歯の汚れを取り除き多孔質にして白く見せる方法で、そこに入り込み続け後戻りする汚れをホームホワイトニングやオフィスホワイトニングを繰り返し行うことにより、白さを保つ方法です。それに対しFAPホワイトニングは、マイルドな漂白剤と同時にフッ化アパタイト(FAP)という虫歯になりにくい結晶を歯の表面にコーティングしていくことによって白く見せる方法です。長期維持が可能なので、ホームホワイトニングによって汚れを取り続ける必要もありません。また漂白の反応の速度を促進するために用いるレーザーなどの光は、歯に負担がかかる可能性を考慮して使用していません。多孔質の紙のような白さではなく、輝きのある自然な白さにすることが出来ます。最近、ホワイトニングの国アメリカ自身が漂白法に警笛を鳴らしています。オハイオ州立大学の研究によると、歯の表面の厚さは減り、強度も低下するということが確認されました。いくら白くなるとはいえ、歯に負担がかかるホワイトニングは、「歯を大切に守る」という当院のコンセプトに合わないので扱いません。性別や年齢に関わらず、健康的な歯の白さを体感していただきたいと思います。男性も多くの方がFAPホワイトニングをされています。自然な白さの輝く歯は、社会生活のさまざまなシーンで好印象をもたらすことと思います。それから、年齢を重ねることによって着色した歯も、輝く自然な白さを取り戻すことによって、若々しい印象にイメージチェンジすることができると思います。安心してぜひお試しください。ホワイトニングに限らず、当院ではできるだけ歯やお口の中に負担をかけないものを取り入れるようにしています。美しい歯やお口の中は今や身だしなみとして、女性だけでなく男性にも求められています。お口の中の機能面を重視した矯正治療もまた、ぜひ男性や年齢を重ねた方にもお勧めしたいと思います。当院の矯正治療は、歯にできるだけ負担のかからない治療法を取り入れていますから、従来の矯正治療の痛みはほとんどありません。審美的修復も、お口の中の機能面を重視して行います。今後もさらに、健康と美しさを共存させて維持できるような、体に優しい審美診療を取り入れていきたいと思っています。

先生のプライベートについてお話下さい。

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学生時代は剣道をしていました。3段を持っていて、全日本歯科学生選手権大会で個人優勝したこともあるんです。心身ともに剣道で培われたものは大きいと感じています。今は剣道をしていませんが、剣道をしている人と話をしているとワクワクしますし、テレビで全日本の試合を見たりすると、自分が試合をしているような気持ちになります。もし剣道を復活したら、またはまってしまいそうですね(笑)。今は剣道のような激しいスポーツはお休みしていますが、健康のために、オリジナルのストレッチや筋トレ、栄養療法、ハーブ療法などを生活に取り入れています。栄養をきちんと取り入れるため、毎朝特製のジュースを作って飲むのも日課です。私は何かの治療で必要な場合は別として、薬剤のようなものは好きではないので、ビタミン・ミネラルでも、成分抽出法のものではなく丸ごと濃縮法のものを摂るようにしています。それから、よく咬んでおいしく食事をすることを心掛けています。よく咬むということの効果はすごいのですよ。唾液の分泌が促される効果だけでなく、脳にも全身にも活性化させる効果が高いのですよ。私自身もそうあって欲しいと願うと同時に、患者さんにいつまでも健康で幸せでできるだけ美しくいただきたいと思っています。そのために必要と思われる要素は、幅広く私自ら探求しながら今後もさらに取り入れて行きたいと考えています。

今後の展望は?

患者さんが今抱えている症状を治療して終わりという断片的な関わりでなく、将来を見据えて、末永く経過観察しながら歯を大切に守っていきたいですね。それはひいては全身の健康に必ず繋がるものだと思います。お子さんの健全な成長のために、また、いつまでも活き活きと健康で居ていただくために、今後はさらに広い視野で健康を取り扱って行きたいと考えています。そして患者さんが抱える様々なご事情も考慮して相談しながら、患者さんとのコミュニケーションを大切にして合意のもとに無理なく診療を行っていきたいと思います。お困りのことや疑問を感じていることがありましたら、いつでもお気軽にご相談いただきたいと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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