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廣田 浩一 院長の独自取材記事

ひろた内科クリニック

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2019/08/28

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東急電鉄田園都市線たまプラーザ駅から徒歩8分。緑豊かな街並の一角に「ひろた内科クリニック」がある。院長を務める廣田浩一先生は、総合病院から離島医療までさまざまな診療経験を経て、2007年に同院を開業した。総合内科・リウマチ・アレルギー疾患の治療を得意とし、リウマチ性疾患に関しては大学病院と同水準での専門性の高い医療を提供。診察の傍ら聖マリアンナ医科大学病院の非常勤講師として学生の指導にもあたっている。多忙な日々を送る廣田先生に、クリニックや診療内容について話を聞いてみた。
(取材日2016年5月23日)

研修医時代の体験から地域医療の担い手をめざす

どんな医師をめざされていたのですか?

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医師になりたいと思ったときから、開業医になろうと考えていました。研修医時代は、総合病院はもちろん、奄美群島での離島医療も経験しました。内科は言うに及ばず、整形外科、精神科、小児科、救命救急……産婦人科では赤ちゃんを取り上げたこともあります。離島では、往診も数多くしました。患者さんと真正面から向き合うためには、単に疾患を診るだけでなく、患者さんの生活と生き方を実際に知ることが大切だと痛感しました。寝るひまもないほど忙しい日々でしたが、本当に尊いことを学びました。私はいったん会社員を経験してから医大に入り直して医師になったので、その分スタートは遅かったんですが、研修医としての2年間で実に多くの貴重な体験ができ、多くの発見と喜びがありました。そのときの経験を通じて「私は本当に地域医療がやりたいのだ」と確信したんです。

大学病院で学生さんを指導されていると聞きました。

聖マリアンナ医科大学病院で、非常勤講師をしています。以前は外来も担当していたんですが、現在外来は若い先生に任せ、リウマチ膠原病アレルギー内科に回ってくる学生にレクチャーをしています。指導の内容は一任されていて、リウマチ性疾患についてだったり、医療全般のことだったり、そのときによっていろいろです。その一方で、リウマチ科というのは、一人で多くの情報を集めるのが難しいところもあるので、大学の先生方との接触を通じて知識や経験が得られるという、自分にとってプラスな一面もあります。

大学病院とのコネクションは、患者さんにとってもプラスになりますね。

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そうなんです。リウマチや膠原病は、急に容体が悪化して緊急入院が必要になることも頻繁にあります。自分の患者さんを病院に紹介するとき、通常はその病院の医療連携室を通すなどして、受け入れてもらえるかどうかの判断を待たなければいけません。でも私は大学病院のスタッフでもあるので、担当の先生に直接お願いすることができるんです。また、入院させてもらった患者さんの状況を主治医に直接聞いたり、病室に顔を出したりすることもできます。知らない病院で初めての先生に対して不安を抱いている患者さんも、私が顔を見せることで、すごく安心してもらえるようです。そういった点は、患者さんにとって大きなメリットになっています。

医師と患者は戦友のようなもの

リウマチ・アレルギー疾患を専門にされた理由をお聞かせください。

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「何科なら患者さんに喜ばれるか」を考えた結果です。リウマチの患者さんの多くは外来が基本ですが、専門性の高い大規模病院でなければ治療が難しいケースも少なくありません。しかしそういった病院は、自宅から遠かったり、待ち時間が長かったりして、通院の負担が大きいんです。そういった患者さんの姿を見るにつけ、専門知識・技術のある近くの医院で診ることができれば、喜んでいただけるのではないかと考えました。一方、アレルギーを専門にしたのは、自分が子どものころ、喘息で苦しんだ経験が大きいですね。現在は喘息・花粉症などを中心としたアレルギー疾患の治療を行っています。

リウマチではどのような症状でいらっしゃる方が多いんですか?

最も多い症状は関節の痛みと腫れです。気づかないうちに痛めたのかな、と思っていたら全然治らずに痛いところが増えてくるとか、ある朝起きようとしたら体が痛くて起き上がれないなど、原因不明の痛みが代表的な症状です。最近はインターネットなどで調べられて、リウマチではないかと早い段階で来られる患者さんが増えましたが、できるだけ早期に治療を開始したい病気なんです。中にはかなり重症になってからやっと来られる方もいらっしゃいますが、そうなってしまうと治療が大変で、あとあと不自由が残ってしまうこともあります。ただ、誰しも自分が病気だと認めたくないですし、その気持ちも理解できるので、医師に診せるのが遅れたのは仕方ないこととして、現在の状態より悪くしないためにはどうするか、少しでもよくするためには何をしようか、という前向きなお話をするようにしています。

症状も治療も患者さんそれぞれ異なるようですね。

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ある程度の方法論はあって、最初はそこからスタートすることにはなっていますが、症状の場所や度合い、年齢や生活背景、持病の有無などに応じて、一人ひとりに最適な治療計画を立てます。また、医師の独断による治療を押しつけてもうまく行かないことが多いので、患者さん側からも感じたことをどんどん言ってほしいんです。そのためには、お互いに遠慮なく何でも言える信頼関係を築くことが不可欠です。そういった意味で医師と患者さんとは、リウマチという敵に対してともに闘う、戦友のようなものかもしれません。医師が無理に引っ張っていくのではなく、かといって患者さんの言いなりになるわけでもなく、互いに力を合わせて病気に立ち向かっていくというイメージです。そういった人間関係をできるだけ早くつくるために、どのように接すれば患者さんの信頼が得られるか、常に考えながら診療にあたっています。

患者一人ひとりに合ったオーダーメイドの医療をめざす

特に力を入れている治療方法があれば教えてください。

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近年のリウマチ治療は、症状を抑えるだけでなく原因物質の抑制にも期待されている生物学的製剤の登場で、飛躍的に進歩しました。当院でもその積極的な使用に力を入れており、すでに豊富な使用実績を上げています。また、一般に使用されている抗リウマチ剤だけでなく、より高い効果が期待されながら副作用などのコントロールが難しいことから、国内では限られた医師しか処方できないような抗リウマチ剤も扱っています。その中には、現在青葉区では当院だけが使用できる特殊な薬もあります。そういった幅広い選択肢から、患者さんそれぞれのケースに合わせて、どの薬をどのように使っていくかを考えます。実際に治療を始めてからは、患者さんの状態を注意深く観察して、効果的かつ安全に配慮して治療を進めていきます。

そもそも、なぜたまプラーザに開業されたのですか?

田園都市線は、会社員だった当時からなじみがあり、この周辺には土地勘もありました。自宅も、となりの駅のあざみ野にあるんです。この場所は、以前は別の方がクリニックを開いていたんですが、ご高齢になり引退されるということで、その後を引き継ぐ医師を探しているという話が、縁あってたまたま私のところに来たんです。この場所なら、聖マリアンナ医科大学病院との連携もスムーズにできますし、リウマチを専門とするクリニック自体少ない地域なので、やりがいがあります。たまプラーザは、古くから住まわれている方と、新しく住まわれた若い人とが自然と調和した、素晴らしい街だと思います。この地で地域医療に役立つことができるのは、自分としてもうれしいことです。

今後の展望についてお聞かせください。

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患者さん一人ひとりに合わせた、オーダーメイドの医療をしていきたいですね。医師というのは、特別な地位ではありません。地域のために存在するものだと思っています。患者さんには、「どうぞ私たちを使ってください」と言いたいですね。さらに言えば、医師は人々を病から救うのではなく、患者さんの人生をよりよい方向へとサポートするのが役割だと思います。だからこそ患者さんと多くの会話を交し、病気のことだけでなく家庭や仕事のことも含め、他人には言いにくいことも安心して話してもらえるような医師でありたいと思っています。現在健康だという人も、ぜひ検診にいらしてください。病んでいる方も、人生を楽しみながら、病気との付き合い方を一緒にマネジメントしていきましょう。

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