又吉 誉章 理事長の独自取材記事
又吉総合歯科医院
(鎌倉市/大船駅)
最終更新日:2026/10/26
1976年の開業以来北鎌倉エリアで診療を続けてきた「又吉歯科医院」が、2025年3月に移転し「又吉総合歯科医院」と改称。地域の人たちの歯の健康を生涯にわたって支える歯科医療を提供すべく、新たな一歩を踏み出した。旧院の5倍の広さを持つ新しいクリニックで、9人の歯科医師、23人の歯科衛生士、管理栄養士など多くのスタッフをまとめるのは理事長の又吉誉章(またよし・たかあき)先生。インプラント治療、口腔外科、審美歯科を得意とし、補綴を専門とする妻の又吉聡子副院長と協力しながら、あらゆる世代の全顎的な治療と予防に力を注ぐ。診療の傍ら神奈川県歯科医師会の常務理事も務める又吉理事長に、地域の人たちにより良い医療を提供したいという想いを具現化した新院の特徴、取り組み、注力する診療について聞いた。
(取材日2020年7月6日/情報更新日2026年8月3日)
口腔の総合的な治療・ケアを行う歯科医院として再始動
昨年3月末に移転開業し、クリニック名も変わり新たなスタートを切ったと伺いました。

長年診療を続けてきた又吉歯科医院の道1本挟んだ隣地に移転し、床延べ面積700平米、これまでの5倍の広さを持つ「又吉総合歯科医院」をオープンしました。設備としては今まで活用してきた歯科用CTやマイクロスコープなど先進医療機器に加え、力を入れているインプラント治療や外科治療専用の大きな手術室、講習室も設けました。また、診療スペースのユニットを増やし、CAD/CAMシステムや先進のクリーニング機器も複数配備。広々とした院内はバリアフリーで、待合室はホテルのロビーのような上質な空間となっています。設備の拡充に伴い、診療内容もさらに充実させました。これまでの「歯科医院」から「総合歯科医院」と改称し、歯や口腔内のさまざまなお悩みに対応していく環境が整いました。
現在の診療内容について伺います。
当院では、虫歯や歯周病治療、小児歯科、入れ歯治療など一般歯科治療のほか、審美歯科、予防歯科、私の専門である口腔外科治療、インプラント治療に力を入れています。矯正歯科は従来から行っているマウスピース型装置を用いた矯正に加え、矯正専門の歯科医師によるワイヤー矯正も月1回行っています。訪問診療では、患者さまの通院負担を軽減し、ご自宅や施設といった慣れた環境で安心して治療を受けていただけます。定期的な専門的口腔ケアを通じて虫歯・歯周病予防や誤嚥性肺炎のリスク低減を図り全身の健康維持に貢献します。院内エステルームではエステや骨盤のケアの提供、さらに新たな試みとして管理栄養士による食のアドバイスを開始します。総合歯科医院として、小さなお子さんから高齢者まで、あらゆる年代の歯やお口の健康をトータルでサポートしてまいります。
訪問診療に取り組もうと思われたきっかけは何だったのでしょう。

ご高齢になると、自力で通院できなくなる患者さんもいます。この間、長く当院に通ってくださっていた患者さんから通院が難しくなったことをお聞きし、一度お宅へ訪問したのです。その方は訪問した数日後に他界されたのですが、2人の歯科衛生士から「訪問診療の勉強をしたい」という話がありました。相談したわけでもなく自主的にそれぞれ申し出てくれたのです。訪問診療はずっとやりたいと思っていたのですが、忙しいこともありなかなか実現できないでいました。しかし歯科衛生士からの言葉がきっかけとなり、まずは在宅での口腔ケアから取り組むことにしたのです。現在は訪問診療の経験が豊富な歯科医師も加わり、本格的に取り組めるようになりましたが、今後はより訪問診療が求められる時代になるでしょう。通院できなくなった患者さんにも最期まで寄り添う、そんな歯科診療を続けていきたいです。
経験豊富な歯科医師によるインプラント治療
インプラントの治療を希望して来院される方が多いそうですね。

私自身、週に4日はインプラント埋入手術を行っています。インプラント治療は私の専門分野なので、これまで数多くの症例を経験しており、2025年では1月から12月にかけて200件ほどの症例に対応しました。経験が多いということは何かしらのトラブルも経験していますし、そこからのリカバリーも経験しています。また、ほかのクリニックでは断られてしまうような症例でも当院では対応できる場合があるのも特徴の一つと言えるでしょう。例えば、インプラント手術をするには顎の骨が必要ですが、顎の骨が少ない方もいます。当院では、患者さんのお体の状態を拝見し、可能であれば顎の骨を造成してインプラント手術を行っています。ただしできる方とできない方がいるため、まずはご相談いただきたいです。
インプラントの埋め込みは手術のため、怖がる方もいるのではないでしょうか。
当院では静脈内鎮静麻酔を併用し、眠っているような状態で手術を受けることが可能です。例えば緊張が強い人の場合、緊張すると血圧が60くらい上がってしまうのですが、眠ってしまえば血圧も下がります。また、ご高齢の方や何本もの歯の治療が必要な方は眠っている間に治療が終わってしまったほうが楽です。半分眠ったような状態になりますので、恐怖心が強い方でも手術は緊張がなく受けられますよ。
治療後のメンテナンスの重要性を患者さんに理解していただくために、どのような工夫をしていますか?

インプラント治療は術後もこまめにメンテナンスに通う必要がありますし、ホームケアも大切です。患者さんにモチベーションを保ってもらう必要がありますがこの部分に関しては歯科衛生士の役割が大きいです。当院の歯科衛生士は本当によく勉強していて、誰かがセミナーに行ったらその内容を全員で共有しています。全体のレベルを底上げし、患者さんに必要なことをきちんと伝えて、さらに予防の大切さも話して理解していただいています。そのため、患者さんと歯科衛生士が話す時間は多いです。歯磨きがきれいにできているところがあれば褒めて、改善してほしいところは丁寧に伝え、こまめなメンテナンスを欠かさないようにサポートしています。
医科と歯科の連携で、地域医療にさらなる貢献を
患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

当院ではすべてのスタッフが患者さんと対話し、しっかりコミュニケーションを取ることを大切にしています。患者さんには喜んでほしい、笑顔になってほしいというのが私の願い。多くの皆さんは、歯の治療に対して嫌なイメージを持って来られるかと思いますが、治療していくにつれ、痛みが取れ、きれいになっていく喜びを感じてもらえればうれしいですね。歯科医師が治すのではなく、患者さんと2人で話し合って一緒に治していこうという気持ちで診療しています。
地域医療にも力を入れているとお聞きしました。
訪問診療を始めたのもそうですが、神奈川県歯科医師会青年部の活動の一環で、大学の歯学部や歯科衛生士学校の学生さんに講演を行っています。地域の皆さんへより良い医療を提供するために今考えているのは、歯科と医科の連携です。普通は、どこかが痛かったり悪くなっていることを自覚すると病院に行きます。しかし歯科医院は違います。悪くなる前に、悪くならないように通える場所なんです。歯科は一番身近な医療機関として、患者さんの体調や異変に気づき、病院へ行くようアドバイスする必要が出てくるのではないかと思っています。例えば、耳鼻咽喉科に行ったことがない人はいても、歯科に行ったことがない人は少ないのではないでしょうか。これからは歯科と医科が連携し、地域の人々の健康を守る取り組みを行うべきだと考え、歯科医師会の青年部から働きかけたいと考えています。
お忙しくされていると思いますが、どのようにリフレッシュされていますか?

普段は忙しくてなかなか時間が取れないので、年末年始やゴールデンウィークなど、長期休暇中に家族で旅行するのが楽しみです。海外に行くこともありますが、私の勉強会がある場所に家族で出かけることもあります。
読者へのメッセージをお願いします。
歯科医院は悪くなってから行く所ではなく、悪くならないように行く所だと知っていただきたいです。歯科医院は怖くありません。「きれいな口になれる楽しい所」です。治療が終わってメンテナンスに入れば、歯科医院は美容院に行くような気分で行ける場所になります。歯科医院の敷居は高くありません。まずは受診し、口の中の現状を知っていただきたいです。また、歯科医院が怖い方も多いのですが、コミュニケーションを取ることにより「大丈夫だ」と理解してくださる方も多くいますので、怖がらなくて大丈夫です。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療:44万円~(インプラント体:22万円~)、骨造成治療/5万5000円~、セラミック(ジルコニア)インレー:9万9000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/55万円、ワイヤー矯正/小児:16万5000円~、成人:88万円~

