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平井 健太郎 院長の独自取材記事

菅井歯科医院 藤沢

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2023/03/20

平井健太郎院長 菅井歯科医院 藤沢 main

藤沢駅から徒歩5分の場所にある「菅井歯科医院 藤沢」。JR東海道線・小田急江ノ島線・江ノ島電鉄線の3路線が乗り入れるターミナル駅からほど近い好立地だ。クリニック内はパーティションで個室と半個室に区切られ、居心地の良いプライベート感を醸し出している。今回話を聞いたのは、今年の11月から院長を務める平井健太郎先生。大学院ではクラウンブリッジ補綴学を学び、かぶせ物やインプラント治療、噛み合わせの治療に携わってきた。デジタル技術を使った検査も得意分野だ。これらの経験を、同院の2本柱である歯周病とインプラント治療に生かしている。患者とのコミュニケーションを大切にしながら治療を進める平井先生に、同院の特徴や歯周病について話を聞いた。

(取材日2022年12月7日)

自分の口の中を知ることが、歯周病対策の第一歩

こちらのクリニックには、どのような方が通われているのでしょうか?

平井健太郎院長 菅井歯科医院 藤沢1

当院の2本柱である歯周病とインプラント治療を希望される方が多いですね。特に歯周病は成人の約8割に見られるといわれています。程度の差はあれ、若くても歯周病になり始めている方は少なくありません。30代で歯周病にかかっていることがわかって治療を始めたというケースもあるんですよ。歯周病は40代から悪化するといわれているので、それ以前から良い口腔内環境を維持できれば、発症しても軽く済む可能性が高まります。歯周組織再生療法といって失われた組織を再生する方法もありますが、そういった治療が必要になってしまう前に、クリニックで診断をしてもらうことが理想です。まず自分の口腔内の現在の状態と、そのままだと将来どうなっていくかを知ってください。それが歯周病対策の第一歩になります。そのため当院では初診の患者さんに対し、必ず歯周病の検査を行っています。

歯周病の検査とはどのようなものですか?

まず歯茎の炎症や歯周病の原因となるプラークの状態を視診して、その状態を写真撮影します。それから歯周ポケットの深さを測り、エックス線写真を撮って歯と骨の状態をチェックします。歯周病がある程度進行している場合は、歯科用CTで撮影することもありますね。このような検査をすることで、歯周病の進み度合いをきちんと把握します。もし重度の歯周病であることが判明した場合でも、すぐに専門的な治療を進められるのが当院の大きな強みです。また位相差顕微鏡を使って、ご自身のお口の中の細菌の状態を患者さんに見ていただくこともあります。目の前で細菌が動いているのですから、なかなかインパクトのある映像です。ご自身のお口の中がどういう状態にあるのか、ぜひ知ってほしいと思い、取り入れています。

患者自身が口の中の状態を知ることも大切なのですね。

平井健太郎院長 菅井歯科医院 藤沢2

歯周病治療は患者さんの協力が不可欠です。というのも、クリニックにいらっしゃる時間は生活の中のほんの一部、歯科から離れている時間のほうが圧倒的に多いからです。歯周病は自覚症状がほぼなく、ご自宅でのケアがおろそかになりがちです。当院では歯磨きの方法や糖分の取り方、歯ブラシや洗口剤選びのポイントもお伝えしています。当院では折に触れてメンテナンスの大切さをお伝えしており、そのためか患者さんも歯への意識が高い方が多いですね。治療後も定期的に通院される方がほとんどです。ご自宅でのケアと定期的な通院、それが歯周病の改善や口腔内の健康につながるのです。

補綴学・デジタル技術の知識を歯周病治療に生かす

先生は今年の11月に院長に就任されたと伺いました。

平井健太郎院長 菅井歯科医院 藤沢3

前院長の長岡先生が産休に入られることもあり、今年の11月から私が院長を務めることになりました。歯周病とインプラント治療を2本柱とする当院の基本方針はしっかり引き継いだ上で、クリニックに受診するハードルをもっと低くしたいと考えています。めざすのは、痛くなってから行くのではなく、定期的に通って良い状態を保つためのクリニック。美容院に行くような軽い気持ちで来ていただきたいと思います。メンテナンスに通いやすい環境づくりにも引き続き力を入れ、質の高い治療を提供していきたいですね。私は大学院でクラウンブリッジ補綴学を学んできました。かぶせ物やインプラント治療、義歯による噛み合わせ、審美歯科に携わり、デジタル技術を使った検査・研究を行ってきました。先進かつ幅広いニーズに応え、患者さんが安心して任せられるような信頼される歯科医師でありたいと思っています。

現在は歯周病について研鑽を積まれているのですね。

はい。私は大学病院や神奈川県内のクリニックで経験を積んだ後、今年の1月より当院での勤務を始めました。歯周病治療は歯科治療で避けては通れない分野、より深く学びたいという気持ちが強かったんです。理事長の菅井先生は日本歯周病学会認定歯周病専門医です。他の歯科医師も歯周病研究に熱心で、この環境で学べることは私にとって大きな励みとなっています。今後は外部機関での勉強会にも参加する予定で、歯周病治療の専門家をめざして頑張っています。

診療の際に心がけていることはありますか?

平井健太郎院長 菅井歯科医院 藤沢4

患者さんとのコミュニケーションを大切に、わかりやすい説明を心がけています。歯周病の治療とは、汚れを落とすだけではありません。汚れがたまらないように口腔内環境を整え、歯科を通じて健康な体づくりをしていきます。例えば噛み合わせが原因で汚れがたまりやすいのならば、歯並びや噛み合わせを改善しなくてはなりません。その他にも入れ歯・インプラント治療・補綴と、患者さんが迷うほどに治療のプランはいくつもあるのです。治療を終えてから「そんな方法もあったのか」と思われても取り返しがつきません。患者さんに知ってほしいことを正確にお伝えし、メリットもデメリットも知った上で選択してもらう。納得して治療を受けていただけるよう、これらのことを心がけています。

歯周病治療は、歯科医師と患者との二人三脚

患者さんとの印象的なエピソードがあればお聞かせください。

平井健太郎院長 菅井歯科医院 藤沢5

他院で担当した60代の患者さんですが、歯周病治療を終えるまで1年以上かかったことがありました。その方はそれまでご自身の歯にあまり関心がなく、来院された頃には歯周病がかなり悪化していたんです。中には抜かなければならない歯もあり、インプラント治療も行いました。長きにわたる治療が終わりましたが、私たち歯科医師にとってそれは始まりにすぎません。大切なのは治療直後の状態をいかに保つか。日々の生活の中で汚れはたまっていきますし、それを放置してしまえば同じことの繰り返しです。その患者さんがメンテナンスに来てくれるか、とても心配でしたが、3ヵ月後きちんと検診にいらっしゃいました。歯を大切に考えてくれるようになったのだと思い、とてもうれしかったですね。

まさに二人三脚での治療ですね。

そうなんです。歯周病の治療は歯科医師だけでできるものではありません。歯科医師が丁寧な説明と適切な治療を行うのはもちろんですが、患者さんの意識が良くも悪くもその後に大きく影響を与えます。その方はその後も定期的にメンテナンスに通ってくださいました。今も健康な歯を保っていらっしゃるだろうかと、たまに思い出します。

ところで、先生はなぜ歯科医師を志したのですか?

平井健太郎院長 菅井歯科医院 藤沢6

叔父が歯科医師でしたが、それ以上の理由はないんです。私は歯が丈夫な子どもで、虫歯治療を受けた記憶がありません。叔父は私の歯を褒めてくれて、抜けた乳歯を模型にもしてくれました。「歯医者さん」には楽しい思い出ばかりです。進路を決める際、このことが頭の片隅にあったのかもしれませんね。もともと手先が器用で、人と接することも好きな子どもでした。何となく進んだ歯科医師の道ではありますが、私に向いていたと思いますし、毎日やりがいを感じています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

口の中は自分の目で見えない場所です。ちょっと気になることがあっても後回しにしてしまったり、自分では気づかなかったりすることも少なくありません。ですが歯周病は自覚症状がない病気。痛いところがなくてもぜひ定期的にチェックを受けることをお勧めします。当院では設備の充実はもとより、床材の張り替えなど細部まで気を配っています。エステや美容院のように、リラックスしてプロのメンテナンスを受けてください。コミュニケーションを大切にし、患者さんとの会話や治療の時間をしっかりと取るようにしています。ぜひお気軽にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/48万4000円~、歯周組織再生療法/11万円~
スタンダードホワイトニング(上下20本,3回) /4万4000円、根管治療(1根管)/3万5000円~、マイクロスコープによる歯内療法/5万円~

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