平松 孝夫 院長の独自取材記事
菅井歯科医院 藤沢
(藤沢市/藤沢駅)
最終更新日:2024/10/15
JR東海道本線、小田急江ノ島線、江ノ島電鉄線の3路線が乗り入れる藤沢駅、そこから徒歩5分の場所にあるのが「菅井歯科医院 藤沢」だ。白壁と木目を基調とした清潔感のあるデザインで、居心地の良いプライベート空間の雰囲気も漂う。2023年12月から院長を務めるのは、平松孝夫先生。大阪、神奈川の歯科医院や、日本歯科先端技術研究所という研修施設でインプラント治療への造詣を深めてきた。インプラント治療とともに歯周病についても、適切な治療を提供するという高い意識を持って、理事長である菅井健二先生に直訴し、門戸をたたいたという気鋭の歯科医師だ。平松院長に、治療への想いについて詳しく聞いた。
(取材日2023年12月13日)
自分ができる最大限の治療を常に提供する努力を
まずは歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。
私には年の離れた姉が2人いまして、それぞれ薬剤師と看護師をしているんです。また叔母夫妻が医師と薬剤師でしたので、医療という世界が身近にありました。進学に際して、医師もしくは歯科医師の選択肢を考えたとき、医科と比べて歯科のほうが患者さんとの距離が近く、より患者さんに寄り添えるのではないかと考えて、岐阜県にある朝日大学歯学部に進学しました。大学卒業後に同大学の付属病院にて臨床経験を積んだ後、大阪、神奈川の歯科医院で研鑽を重ねました。さらに、日本歯科先端技術研究所という研修施設でもインプラント治療のさまざまな知見を得ることができ「さらにインプラント治療の専門性を高めたい」と考えるようになりました。もちろん一般歯科の治療は当然行っていきますが、インプラント治療および歯周病治療の専門性を高めていくため今も学びを深めています。
学びへの意識がとてもお強いですが、何が先生の向学意欲を駆り立てるのでしょうか?
歯科医師という職業を長く続けていくためであり、今診させていただいている患者さん、これから新しく出会う患者さんに「自分ができる最大限の診療」を提供したいと考えているからです。ありがたいことにクリニックを移る際、「先生についていきたい」と言ってくださる声が多く、患者さんの人生にとって自分の存在がどう関わるのか真摯に考える機会がありました。特に歯科医師と患者さんは、予防やメンテナンスを含めると生涯ずっとお付き合いするケースも少なくありません。特に私はインプラント治療という分野を突き詰めていきたいと考えていますが、より治療精度を上げるために何が必要かと客観視したとき、やはり歯周病に対して研鑽を積むことは不可欠になるわけなのです。そのように必要なことに枝葉を広げて、歯科医師として成長したいと考えています。
こちらの歯科医院との出会いはどのようなものだったのですか?
実は以前から菅井先生のお名前は知っていたんです。その時は歯周病が専門であるとは知らなかったのですが、とある求人情報で当院が人材を探しているとわかりましてね。私もちょうどその折、前職の職場を退職したばかりでしたが、驚いたことに私が求めていた環境と見事なくらいマッチした求人内容だったのです。インプラント治療経験はあれど歯周病をより深く学びたかったこと、責任ある役職で働きたかったことなど、「もうここしかない!」と運命的なものすら感じて。まずはメールなどでやり取りするのが一般的かもしれませんが、いてもたってもいられず菅井先生に直接電話して面接を直訴しました(笑)。菅井先生も温かく迎えてくださり、私の歯周病に対する研鑽を後押ししてくれることになったのです。
軽度から中等度・重度まで幅広く歯周病に対応
こちらの歯科医院の特色を教えてください。
一般的に歯科医院といえば、虫歯の治療など一般歯科診療をする場所だと考えられていることが多いと思います。治療を試みて、難しければ歯を抜いて、それで治療が終わりというイメージもあるのではないでしょうか。しかし虫歯を治療しても歯周病の治療もしていかないと、将来的に歯が維持できないため、長い先を見据えて患者さんに治療の提案をしていくことが大事です。家を建てるとき土台となる基礎部分をしっかり作り込むように、歯もそれを支える土台が大事です。ですが歯周病にかかって重症化すると歯が揺れ動いて噛めなくなるほか、インプラントなどの治療をしても抜け落ちてしまうことが少なくないのです。ですから、治療の最初から歯周病のこともしっかり検査し、管理していくところが当院の強いこだわりであり、私も共感しているところです。また患者さんも、歯周病に対して向き合うという意識が強い方が多いことを実感しています。
実際にどのようなかたちで歯周病治療が行われているのですか?
歯周炎の治療は、軽度・中等度・重度と、病気の進行状態によって治療内容が異なってきますが、どの状態でも最初に初期治療を行います。内容としては、口腔清掃指導、歯肉縁上・縁下のプラークや歯石除去、歯の噛み合わせの調整を行うほか、歯の揺れがある場合には歯を連結することもあります。これらの治療期間が1〜3ヵ月程度です。中等度・重度の治療では、まず初期治療を行い、加えて症状によっては手術を行います。また歯周病が原因で溶けてしまった歯の周囲の骨を再生させるための歯周組織再生療法も、当院では実施することができます。治療回数や日数は病気の状態や程度によって異なりますが、治療が終わった後もぜひ予防のために定期的に来院していただくのが望ましいですね。
しっかりとした説明と治療に加え、予防法もレクチャーされているとか。
歯科医院に通って治療やメンテナンスを受けていても、家庭でセルフケアができないとまた元に戻ってしまうことにもなりかねません。ですので、メンテナンスとセルフケアが正しくできているかどうかの評価は、常に行っていただきたいと思います。当院にお越しいただくと、日頃のケア方法に対する評価や磨き残しへの対応の仕方、磨き方のレクチャーなどが受けられるので、セルフケアのスキル向上も図れます。これにより患者さんの歯に対する意識も向上すれば、きっと毎日のセルフケアも楽しくなってくるでしょう。一日のルーティンであるべき歯磨きやケアへの向き合い方がポジティブになるだけでも、歯にとってはとてもいいことですね。
患者に最適な治療を追求し、徹底して不安を取り除く
先生の診療に対するポリシーはどのようなものでしょうか?
「生涯勉強」です。これは昔、歯学部を受験するときに父に言われた言葉なんですけどね。歯科医師は患者さんと一生関わっていく仕事であり、自分がどれだけ勉強しても医療の技術や常識は変化していきます。つまり学ばない期間はないんですね。常に勉強して、最新の情報や動向をつかみ、患者さんにとって最良の選択ができる情報環境を整える。同時に、自分の可能性を引き伸ばしていく。それが歯科医師にとって最も重要なことだと私は考えています。臨床で経験することと新しく学ぶことが、歯科医師の自分をつくりあげていくのです。当院に入った際、スタッフの歯周病治療に対して研鑽に励む姿勢などを見て、院長としてスタッフや患者さんに恥ずかしくない勉強を続けていかねばと、あらためて気持ちが引き締まりました。
患者さんの不安を払拭するために、どのような工夫をしていますか?
説明を怠らず、しっかりと理解していただいた上で治療に入るということです。特に歯周病そのものや、歯周病治療について詳しくご存じない方も少なくないのですが、具体的かつ細かい説明をしていくと、保険対応できる治療と自由診療の治療についてもふれていくことになります。そこまでしっかりと話した上で、保険の範囲の対応なのか、自由診療でも当院の専門性を最大限発揮できる治療にするのか選んでいただきます。もちろん保険の治療をお選びいただいたからといって、治療の質が劣るというようなことはありません。治療にはどうしてもお金や時間などの不安がついて回りますから、そこに疑問点などがないクリアな状態で治療方法を決めていただくようにしています。
最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。
患者さんの治療をさせていただく上で、最も大事なのは信頼感だと考えています。しっかりと説明を行い、一人ひとりの患者さんのご不安を深く理解して治療方針を相談することで、信頼を得られるものだと考えています。ですので決して無理強いはしたくありません。患者さんの一生に関われるような歯科医師、また歯科医院でいられるよう真摯に取り組んでまいります。歯に関する不安は一人で抱え込まず、ぜひ当院にご相談にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/48万4000円~、歯周組織再生療法/11万円~
根管治療(1根管)/3万5000円~、マイクロスコープによる歯内療法/5万円~