前歯の凸凹…、すきっ歯や出っ歯に対応
見た目へ配慮した矯正
湘南六会歯科クリニック
(藤沢市/六会日大前駅)
最終更新日:2025/05/02


- 自由診療
近年、注目を集めている歯列矯正。中でも、透明な樹脂製のマウスピース型装置を用いた矯正であれば、周囲の目を気にすることなく矯正を進めることができると、検討する人が増えているという。「マウスピース型装置は目立たないことが大きなメリットですが、取り外せるので口腔環境を管理しやすくお手入れも容易という利点も。自己管理は必要ですが、きちんと装着してさえいれば、理想的な仕上がりに近づいていきます」と、「湘南六会歯科クリニック」の柴雅樹院長も勧めている。そんなマウスピース型装置を用いた矯正について、開始のタイミングや矯正中の生活、期間など気になる点を詳しく聞いてみた。
(取材日2025年3月18日)
目次
透明なマウスピース型装置を用いた矯正なら、周囲に気づかれにくく始めやすい
- Q矯正を始めるべきタイミングについて教えてください。
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A
▲患者の不安や希望について丁寧にカウンセリングを行っている
誤解されている方もいるようですが、矯正を開始するのに年齢の制限はありません。当院では前歯の見た目を気にされる若い女性からのご相談が多くなっていますが、50代、60代から始められる方もいらっしゃいます。特に多いのが、上顎前突症いわゆる出っ歯や空隙歯列(すきっ歯)、隙間不足で前歯が前後に重なって生える叢生(そうせい)などです。これらの不正咬合が気になる場合は、早めに相談してみてください。昨今の歯列矯正では、口腔内をスキャンして3Dデータ化することで、適切な矯正計画とその予測実現性をAI判定することができます。
- Q目立たない矯正とはどのようなものなのでしょうか?
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A
▲患者に合わせたベストな矯正方法を考え、提案を心がける
透明な樹脂製のマウスピース型装置を用いた矯正です。装着していてもぱっと見ではわかりづらいので、周囲に気づかれることなく矯正を進めることができるのではないでしょうか。従来のワイヤー矯正では装置に汚れがついて虫歯や歯周病になってしまうケースがありましたが、マウスピース型装置は食事のたびに取り外し、通常どおり歯磨きをしてから再装着するため、矯正中の口腔環境を保ちやすいという利点もあります。装置をご自身で着脱する必要はありますが、練習すればすぐに慣れる方がほとんどです。爪が短すぎたり、ネイルアートをされていたりで取り外しが難しいといった場合には、専用のリムーバーもあるのでご相談ください。
- Q矯正中の生活はどれくらい変わるものなのでしょうか?
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A
▲患者の負担が少ない3D光学スキャナー検査機器
食事内容については特に制限はありません。事前に装置を外し、通常どおり食事を取っていただけます。ただし、頻繁に装置をつけ外しすると装着時間が少なくなってしまうことも考えられるため、間食はなるべく避け、取り外すのは1日3度の食事の際のみとするのが良いでしょう。私自身もマウスピース型装置を用いた矯正を受けた経験があり、最初は話しづらさを感じることもあったものの、1週間程度で慣れました。装置のお手入れは、1日1回洗浄剤を入れた水につけて除菌します。歯石がついてしまうこともあるので、ぬるま湯とブラシでこすり洗いしてください。とはいえ、1〜2週間で新しい物と交換するので、神経質になる必要はないでしょう。
- Q矯正期間が気になるのですが、どのくらいかかるのでしょうか?
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A
▲3D画像は多方向から見られ、過程や仕上がりがイメージしやすい
期間は症例によって異なります。前歯のみの矯正をご希望であれば、3ヵ月から半年程度で完了することも。対して、全体的な矯正を行いたいという場合では、1年半から2年程度が目安でしょうか。この期間は、1ヵ月から2ヵ月に2度、定期的に来院していただき、矯正の進捗などを確認します。進み具合を見て、マウスピース型装置を交換する期間を調整することもあります。状況によっては1つ前の装置に戻すことも考えられるので、万一に備えて使い終わった装置も1、2個前までのものは保管をお願いしています。
- Q矯正後のケアや歯並びを維持するために必要な対応とは?
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A
▲スマートフォンで気軽に見れるところも便利な利点だ
矯正が終わったとしても、そのままにしてしまっては後戻りが発生することも考えられます。これを防ぐために、矯正完了後の状態をキープするために、リテーナーと呼ばれる保持用マウスピースを作って装着していただくこととなります。最初の3ヵ月は日中も含めて1日20時間程度、その後は自宅で過ごす夜間のみ、就寝中のみといった具合に徐々に装着時間を短縮していく流れです。矯正後2〜3年の間は、就寝時のみでも装着を続けていただくことをお勧めしています。もちろん、その後も装着を継続していただいても問題はないため、矯正後は寝る前に装置をつけることを習慣としていただいても構いません。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/25万円~