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諌山 和男 院長の独自取材記事

多摩脳神経外科

(川崎市多摩区/向ヶ丘遊園駅)

最終更新日:2024/01/18

諌山和男院長 多摩脳神経外科 main

「怖い頭痛と怖くない頭痛がある」と語るのは、向ヶ丘遊園駅に程近い場所にある「多摩脳神経外科」の諌山和男院長だ。くも膜下出血や腫瘍、脳の血管の疾患など命に関わる頭痛だった場合、一刻も早い診断と処置が求められる。同院は2016年に現在の場所に移転し、スピーディーな診断ができるようにとMRIを導入。そのほか先進の設備を備え、患者の対応にあたっている。頭痛やめまい、しびれなど、頭の「何か変」「おかしい」を気軽に相談でき、対応できる場所でありたいと語る諌山院長に、クリニックの診療について話を聞いた。

(取材日2019年4月9日)

MRIを入れるために移転し、診療設備を拡充

2016年に移転されたとお聞きしました。

諌山和男院長 多摩脳神経外科1

前クリニックが手狭になったことと、MRIを導入したかったためです。MRIで診断をつけないと診療ができないため、脳神経外科を標榜するにあたり、MRIは必要だと感じていました。ちょっとしたしびれやしゃべりづらい、今は治ったけれど手足の力が抜けた、そういうときにMRIがあれば鋭敏に診断できます。MRIを入れるために移転したと言っても良いでしょう。CTも新しいものを導入しています。MRIがあるという理由で来院される患者さんも多く、MRI検査の順番待ちが起こる場面もあり、僕の判断で緊急性を考慮し、患者さんにご説明した上で順番を変更させていただくこともあります。できるだけお待たせすることがないよう、稼働率を上げていきたいと考えています。

脳神経外科以外に、内科、整形外科、リハビリテーション科も標榜されていますね。

脳の病気でも脳だけが原因ではありません。循環器をはじめ、全身のチェックもできますという意味があります。専門は脳外科ですが標榜科は多くし、こちらでカバーできない部分は、スクリーニングした上で専門の施設、基幹病院をご紹介します。上階にあるリハビリテーション室は、移転に伴いスペースを広げ、スタッフの人数も増やしています。移転後は区役所から離れたので通いにくくなってしまった方がいるかもしれません。しかし広いスペースと以前よりも充実した設備で、診療やリハビリテーションを受けていただけます。

通われている患者さんについて教えてください。

脳神経外科の患者さんがほとんどで、頭痛、めまい、しびれの症状が多いです。お子さんは頭部外傷や打撲が中心ですが、頭痛で受診した小児科から紹介を受けて来られる方もいます。青壮年は頭痛やふらつき、中高年は頭痛、めまい、しびれです。しびれは頸椎や脊椎系の原因も考えられますので、外科の専門的な対応が必要とされる方にはしかるべき病院をご紹介しています。高齢者になると物忘れ、認知症が加わります。脳神経外科というと手術のイメージがあるかもしれませんが、神経系全般の病気をご相談いただけます。

診察の際、先生が心がけていることを教えてください。

諌山和男院長 多摩脳神経外科2

長くやっていると「同じことをやっている」という感覚になりがちですが、患者さんにとっては「初めて」ということが多いです。僕が1日に100人以上の方と接していても、患者さんにとっては「1人の医師」。そのことを忘れずに、毎回新しい気持ちで患者さんに接するようにしています。脳神経外科では写真や画像といった「目で確認できる」診断機器があります。加えて絵を描いて説明するなど、視覚的に理解していただける資料を用意しながらご説明することが多いです。ただご高齢の方だと、それでもご理解いただけないこともありますが、怖くない病気であれば、患者さんに安心していただくことをまず大切にしています。

脳振とうなどスポーツでのケガにも豊富なノウハウ

脳神経外科にはどんな時に受診すると良いのでしょうか。

諌山和男院長 多摩脳神経外科3

頭痛やしびれのほか、顔の動きがおかしい、視界がチカチカするときもご相談いただきたいです。「急に症状が出た、おかしい」と感じたら、なるべく早く受診されたほうが安心です。実際に受診された方を診ると、重症の一歩手前という方は多く、ここで救急車を呼ぶという場面も珍しくありません。ちょっとしためまいや頭痛が心配だからと、すぐ大きな病院に行ってしまうと、大きな病院が対応しきれません。また、脳の専門の病院でないと、すぐに検査が受けられないことも多いでしょう。当院はMRI、CTをはじめとした検査設備も備えており、すぐに検査をしてしかるべき対応を取ることに努めています。

頭痛やめまいだと、どの科を受診すればいいのか迷ってしまいます。

脳神経外科なら「脳の中で重大な問題が起きていないか」が調べられます。脳の病気は生死に関わる部分ですので、「脳の重大な病気でない」という診断がつくだけでも、患者さんは安心できるでしょう。精神神経科や脳神経内科など、より専門的な科の受診が必要だと判断した場合はそういった病院をご紹介します。怖い病気か、そうでないかを調べるためにも、まずは異変を感じたら脳神経外科を受診されると良いでしょう。

ご紹介で来院される方が多いそうですね。

諌山和男院長 多摩脳神経外科4

怖い病気ではなく、大丈夫だと判断できた場合、むやみに再来院や再検査を促しません。また、患者さんに安心してもらえるようにお話をしています。その対応が喜ばれているのでしょう。また何かあったときに再び来院してくださる方や、ご紹介で来院される方が多いです。川崎市北部一帯だけでなく、世田谷区や松田の方から来られる方もいます。それから僕は、ラグビーや格闘技でのケガにも詳しいので、そのスポーツをされている方がご紹介で来られることも多いです。スポーツではぶつかって脳振とうを起こすことも多いのです。脳外科を専門とする医師の視点から、スポーツ外傷を診療できるのも当院の特徴であると自負しています。

頭に関することなら気軽に相談してほしい

お休みの日や診察後はどのように過ごされていますか?

諌山和男院長 多摩脳神経外科5

ゴルフやランニングなど、スポーツが多いです。東京マラソンにも3回ほど参加しました。ランニングは走っていると頭の中が整理されるので、皆さんにもお勧めしたいですね。医師という職業は自分が広告塔だと僕は考えています。僕がだらしない格好をしていたら患者さんへの説得力がありません。また、自分で体を維持しておけば、仕事も楽です。食事面では食べ過ぎないようにすることを心がけています。ワインが好きなので、ワインに詳しくなりたいですね。ワインを趣味にしたいと思っています。

今後の展望や希望をお聞かせください。

僕が1人で診療を行うのは物理的に大変で、大学の先生や非常勤の先生にも手伝ってもらっています。現在、複数の医師で診察を行っていますが、どの医師が担当しても均一な医療を提供できるようにしたいと考えています。僕自身はいろいろな科を標榜している手前、すべての科の対応ができますが、ほかの医師もそれができると良いと考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

諌山和男院長 多摩脳神経外科6

頭痛があればぜひ当院にいらしてください。頭痛にも、怖くない頭痛と怖い頭痛があります。痛いイコール怖いと考えがちですが、痛くても怖くない頭痛もありますので、そこを整理して安心していただきたいです。片頭痛や群発性頭痛はとてもつらいのですが、命に関わるような病気ではありません。反面、「ちょっと頭が痛い、何か変だ」と病院に来られた方がくも膜下出血を起こしていたり、血管が詰まりかけていたりと命に関わる場合があります。強い痛みでなくても無視せず、クリニックを受診していただきたいです。また、脳関係の問題に対してのスクリーニングや健康管理、手軽に診断や治療が受けられますので、脳、頭に関してのちょっとした悩みがあれば、気軽にご相談ください。

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