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渡邉 直子 院長の独自取材記事

おおはし歯科医院

(新潟市西区/寺尾駅)

最終更新日:2026/10/30

渡邉直子院長 おおはし歯科医院 main

寺尾新町東でバスを降りて徒歩4分、1階に駐車場を備えたビルの2階に「おおはし歯科医院」はある。渡邉直子院長の母親が小児歯科矯正の歯科医院として開業し、渡邉院長が引き継いで12年目を迎えた。2歳の幼児から高校生、70〜80代の高齢者まで幅広い世代が通う地域密着型の歯科医院だ。院内は完全個室ではなく、待合室から子どもの治療の様子が見えるオープンな造り。保護者の不安を和らげる配慮が感じられる。大学院での基礎研究やアメリカへの留学経験を持つ渡邉院長は、一人ひとりの事情に寄り添いながら治療方針を一緒に考える誠実で温かな人柄だ。小児矯正を柱としつつ母親から受け継いだ予防重視の理念のもと、矯正後も長く患者の健康を支え続ける同院の取り組みについて話を聞いた。

(取材日2026年10月5日)

留学・研究を経て、母親が築いた小児歯科を受け継ぐ

まずは、こちらの歯科医院について教えてください。

渡邉直子院長 おおはし歯科医院1

母が小児歯科矯正の歯科医院として始め、私が引き継いで今年で12年目になります。もともと小児の患者さんが中心で、2歳くらいの小さなお子さんから高校を卒業する頃まで幅広くお越しいただいています。最近では近隣にお住まいの70代・80代の方が「近くで通える歯医者さんがいい」といらしてくださることも増え、年配の方にもご利用いただけるようになりました。全体の比率としてはまだお子さんのほうが多いです。ご相談内容として多いのは、お子さんの歯並びが将来的にどうなるのか気になるというお声で、虫歯が心配で来られる方もいらっしゃいます。年配の方ですと歯周病が主なお悩みになってきますね。

先生が歯科医師をめざされた経緯をお聞かせください。

両親ともに歯科医師で、自宅に診療室がある環境で育ちました。母が自宅でも仕事をしている姿をそばで見ていましたので、歯科医師は女性でもきちんと自立してできる仕事なんだなと感じていました。ただ、幼い頃からめざしていたわけではなく、実際に決めたのは高校の進路選択の時です。母から「一生できる仕事だよ」と言われたことが決め手になりました。大学卒業後は矯正科に残り、大学院では軟骨や骨の形態変化について研究しました。その後アメリカのインディアナ大学に2年間留学し、力を加えた際の骨の変化などを研究する機会にも恵まれました。そうした研究を続けられる大学の環境は私にとって居心地が良く、充実した日々を送っていました。

そうした環境から、お母さまの歯科医院を継ごうと決められたのはなぜですか。

渡邉直子院長 おおはし歯科医院2

大学病院を辞めるつもりは正直なかったのですが、母から「誰も継がないなら閉院しようかな」と言われた時にはっとしたんです。大学病院では小さなお子さんや先天性の疾患があるお子さんを幼い頃からケアしてお口の中を整えていくことに、強い関心を持って取り組んでいました。その経験を振り返った時に、小児矯正を柱とする実家の歯科医院は小さなお子さんから長く診ていける恵まれた環境だったのではないかと気づき、地元でやっていこうと決めました。辞める1年ほど前のことです。今では大学病院時代から診ていた方が当院に通い続けてくださったり、結婚されてお子さんを連れてきてくださったりすることもあります。2歳の頃から診ている方の成長を見届けられるのは、本当にうれしいことですね。

予防を軸に、一人ひとりに寄り添う診療を

お子さんの診療では、どのような工夫をされていますか。

渡邉直子院長 おおはし歯科医院3

小さなお子さんにとって、いきなり治療用の椅子に座るのは抵抗が大きいものです。3歳以下の患者さんにはまずブラッシングコーナーで小さな椅子に座ってもらい、歯磨きの練習をしたり保護者の方にブラッシングの仕方をお伝えしたりするところから始めています。治療が必要な場合はそこから治療台へ移りますが、まず慣れてもらうことを大切にしています。院内は完全な個室にはしておらず、お子さんが治療を受けている様子を待合室からご覧いただけるようにしました。コロナ禍で設けた仕切りもクリアな素材を使い、保護者の方の顔が見えるよう工夫しています。また、他の患者さんがいると緊張してしまうお子さんには、ご家族と相談の上で他の方を入れずに対応する場合もあります。

矯正治療で大切にされていることを教えてください。

歯並びを気にされる保護者の方は年々増えていると感じています。ただ、闇雲に矯正治療を始めればいいというものではありません。どういう場合に、どういう時期に、どのように介入すべきかをきちんとご説明した上で、必要なときに必要な治療をお届けすることを大切にしています。進め方も画一的にはせず、お一人お一人の状態に合わせたオーダーメイドの矯正を心がけています。手術を併用する治療にも対応していますので、幅広い選択肢の中から情報をお伝えし、患者さんと一緒に方針を選んでいく形です。また、通っていただく中で保護者の方が気づいていなくても対応したほうがよいと判断した場合は、専門家としてこちらからきちんとお話しするようにしています。

幅広い世代の患者さんと接する上で、心がけていることはありますか。

渡邉直子院長 おおはし歯科医院4

母が築いてくれた「虫歯になったから来る場所ではなく、早い時期から予防を重視して定期的に診ることでお口の環境を保つ」という考え方を、今も大切に受け継いでいます。矯正治療が終わったら終わりではなく、虫歯や歯周病の予防も含めて定期的にお口の管理を続けていくことが、長いお付き合いにつながっているのだと感じます。お子さんの場合は保護者の方にもきちんと時間をとってご説明しています。年配の方には、診療の場では歯科医師と患者さんの関係でも人生の上では先輩ですから、その方の人格を否定しないことを大切にしています。「ダメ」とは言わず、お口の状態にはそれなりの理由があると受け止めた上で、どうすれば健康な状態で食事を続けられるかを一緒に相談しながら方針を決めています。

専門の先生との連携を力に、地域の全世代を支えていく

他の専門の先生方との連携についてお聞かせください。

渡邉直子院長 おおはし歯科医院5

私はもともと矯正が専門ですので、あまり得意ではない分野もあります。そうした領域では無理をせず、専門分野の先生と連携して患者さんにきちんとした治療をお届けするようにしています。例えば歯周病で院内の管理が難しい場合は歯周病を専門とする近隣の歯科医師にご紹介しますし、入れ歯の難しい症例では義歯を専門とする歯科医師に当院へ来ていただくこともあります。矯正治療で使うインプラントアンカーという小さなねじを埋め込む処置では、口腔外科の先生に来院していただき私も立ち会いながら進めています。新潟大学の出身で近隣に同窓の先生方が多いため、情報共有がしやすい環境にも恵まれています。治療に迷ったときも一人で判断せず、早めに資料を整えて専門の先生に相談しながら方針を決めるよう心がけています。

今後、歯科医院としてめざしていきたい姿をうかがえますか。

今の状態をきちんと維持しながら、お子さんだけでなく地域の全世代の方から信頼していただける歯科医院をめざしていきたいと思っています。矯正はやはり私の専門ですので、その人にとって本当に必要な治療をきちんと届け続けることに、これからもこだわっていきたいですね。日々の診療に真剣に向き合うためにも、自分なりの息抜きは大事にしています。休みの前の夜にパンを焼くのが楽しみで、おかず系から甘いパンまでいろいろ作るんです。生地をこねて寝かせて、焼き上がるのは夜の12時頃になることもあるのですが、その時間が自分をリセットしてくれます。学生時代は競技スキー部に所属していたので、冬場はスキーにも出かけてリフレッシュしています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いいたします。

渡邉直子院長 おおはし歯科医院6

今はいろいろな情報が本当にあふれていて、何を信じたらいいのかわからず悩んでしまう方も多いのではないかと思います。先生によって考え方が異なることもありますし、私がお伝えすることも一つの見方にすぎないかもしれません。ただ、まずは来ていただいてお口の中を見せていただければ、必要だと考えられる治療法や対応したほうが良い箇所について、きちんとご説明いたします。治療方針は検査を経てから決まるものですので、最初の段階で何かをお決めいただく必要はありません。お子さんの歯並びが気になるという方も、ご自身のお口のことがご心配な方も、敷居が高いとは思わずお気軽にご相談いただければうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/25万円~、成人矯正/75万円~、インプラントアンカースクリューを用いた矯正/85万円~