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梅津 英裕 院長の独自取材記事

うめつ歯科医院

(新潟市秋葉区/新津駅)

最終更新日:2022/04/19

梅津英裕院長 うめつ歯科医院 main

新潟市秋葉区の大通り沿いに位置する「うめつ歯科医院」。ビルの2階にあるかわいらしいくじらのロゴがよく目立つ。2022年で開業34年目を迎えるという同院を率いるのは、にこやかな笑顔が印象的な梅津英裕院長。裏表なく誰に対しても自然体な印象で、明るく気さくに接してくれるため話しやすい。スタッフはいずれも長期間同院に勤務しており、歯科衛生士は担当制。そのため歯科衛生士は担当するそれぞれの患者の口腔内に詳しく、さまざまな情報を記憶しているという。今回は梅津院長に、クリニックの特徴や診療の際に心がけていること、歯科治療にかける想いなどを語ってもらった。

(取材日2022年3月15日)

担当の歯科衛生士が長期間専任でケアを行う歯科医院

この地で開業したのはなぜですか?

梅津英裕院長 うめつ歯科医院1

僕は札幌出身なので札幌で開業するという選択肢もあったのですが、新潟の大学の近くで人間関係ができていたため、情報収集しやすいという意味で新潟がいいと思い、ここで開業しました。この地区で親しくなった方から勧められたということや、この地区には小児歯科を専門的に診る歯科医師が少なかったということもありますね。当初は道路1本向こうの別の場所で開業していたのですが、この場所が空いたため移転しました。この地域は住宅地でお子さんのいるファミリー層が多いです。そのため家族ぐるみで長いお付き合いになっている患者さんばかり。4代続けて診ているご家族もいます。患者さんの年代は見事にばらけていて各年代同じくらいでしょうか。2022年で開業34年。自分たちがやってきたことが長いスパンで、結果として良くも悪くも見えてきました。改めて今思うのは、この地区で診療させていただいてよかったということと、歯科診療の面白さです。

院内はとてもアットホームな雰囲気が伝わりますが、スタッフさんはどのような方々でしょうか。

当院に勤務しているスタッフは皆、長年勤務しているメンバーばかりです。一番長い人で30年。平均で25年くらいでしょうか。スタッフも皆近所に住んでいるので、患者さんとスタッフがママ友ということも多いです。スタッフと患者さんがメッセージツールでやりとりしていたり、子ども同士が同じ学校だったりと距離感が近いですね。歯科衛生士を担当制にしていることもあり、患者さんのお口の中のことは、僕より歯科衛生士のほうが詳しいとも感じるくらいです。細かいことを本当によく把握し、覚えていてくれます。皆さん責任感も強いので非常に頼もしいですね。

頼もしいスタッフさんたちとのチームプレーをとても大切にされているそうですね。

梅津英裕院長 うめつ歯科医院2

そうなんです。僕もスタッフも基本は同列であると考えています。患者さんを真ん中にして、治療は僕、予防は歯科衛生士というチームプレーで診療を行っています。当院の診療ユニットは6台あり、僕のユニットは2台、残りの4台は歯科衛生士が使用しています。患者さんお一人に1時間の診療時間を設けており、僕が治療をする時間はだいたい15分から30分でしょうか。それ以外の時間は歯科衛生士が患者さんとお話ししたり検査をしたりしています。歯科衛生士が患者さんと接する時間のほうが長いのです。ですから、彼女たちが持っているスキルを生かして活躍できる環境になっていると、それは患者さんにとってのメリットにもつながると思っています。患者さんも、自分の口の中のことを詳しく知っている人が毎回ついていてくれるので、安心できるのではないでしょうか。

診療で必ず行っていることはありますか。

口腔内写真を撮影しずっと保存していますので、昔の写真と比較することもできます。例えば25年前と比べてどうなのか。どのくらい歯茎が下がっているのか。そういう情報を比べることができるので、写真を求めて来られる方もいらっしゃいます。口腔内写真を必要とする患者さんの経緯やニーズはさまざまですが、きちんと記録に残し、丁寧に保管しています。交通事故後に噛み合わせを治す際に必要とされた方もいましたね。

小児歯科で将来の歯並びも「予防」したい

とても開放的なデザインの内装ですが、工夫点があるとか?

梅津英裕院長 うめつ歯科医院3

そうですね。待合室と診療室の間にドアをつけず、開放的になるようにしたのですが、これは、子どもに「あのドアの向こうでは何をされるかわからない」という怖さを感じさせないためなんです。お子さんにとって、ドアの向こうが見えないと怖いですし、親御さんも自分の子どもが治療を受けている姿が見れたら安心かなと考えました。お子さんも親御さんが見ていることがわかれば少しでも不安が軽減されるのではないでしょうか。時々、治療をしていると待合室にいる親御さんの視線を感じてこちらが緊張してしまいそうにもなりますが(笑)。何より、お子さんや親御さんが安心できればと思っています。

先生のご専門や得意とされる治療をお聞かせください。

子どもが好きだったので、小児歯科を専門に学びました。小児歯科を学んだからこそ、予防が大事だと強く感じるようになりましたね。僕が大学を卒業した頃は、今ほど予防に着目されていませんでしたが、小児歯科は例外で、予防を大切にしていたんです。僕が開業してから、歯周病を専門的に診ている歯科医師が「やはり予防や歯磨きが大切だ」と話されていましたので、そう実感しました。当院の理念に「きれいな歯並びを育てていくお手伝いをする」という言葉があります。小さいお子さんは、舌や唇の使い方が問題で歯並びが悪くなるケースが多いです。そこにアプローチし、指導をしています。歯並びを診ることも予防の一環と考えています。

診療ではどのようなことを心がけていらっしゃいますか。

梅津英裕院長 うめつ歯科医院4

これはスタッフとも共有しているのですが、「患者さんを褒めよう」と話しています。褒められて嫌な人はいませんから。お子さんの場合は、親御さんの前で褒めます。「今日、すごく頑張ったんですよ」など、ちょっとでもいいことがあれば口に出します。大人の方も褒めます。すると「もっと褒めて」なんておっしゃる患者さんもいますよ(笑)。特に大人になれば、なかなか褒めてもらえる場所ってありませんからね。口に出さないとわからないこともありますので、積極的に褒めることに心がけています。患者さんは緊張して来院されていますから、緊張を解いてあげるのもわれわれの仕事だと思っています。

こちらの特徴となる考え方や診療についてお聞かせください。

治療では、なるべく削らない、抜かないようにしています。介入をできるだけ最小限にして、予防を大切にしているんです。もし不幸にして歯を1本失ってしまった場合、通常はその左右の歯を少し削ってブリッジを入れますが、もしその左右の歯が健康で銀歯になっていなかったら、健康な歯を削るのを避けるため別のアプローチを考えます。

患者の気持ちに寄り添う診療を

歯科医師をめざしたきっかけは?

梅津英裕院長 うめつ歯科医院5

プラモデルをはじめとした、物を作るのが好きだったんです。そこから、進路を選ぶ際に歯科医師がいいのではないかと思いました。一方で、身内に歯科医師がいたわけでもなく、僕自身は歯科医院が苦手でしたね。苦手な気持ちがわかるので、患者さんが嫌な気持ちにならないように、患者さんの気持ちに寄り添えるようにといつも心がけています。大人は子どものように泣けませんが、表情に変化はなくても心で泣いている人はたくさんいると思っています。歯科医師も、歯科衛生士も、歯科医院の仕事は「役に立てる仕事」だと思います。

先生はいつも笑顔でいらっしゃいますね。こちらまで和やかな気分になります。

ありがとうございます。忙しい日は笑顔でいるのが難しいときもありますが、できるだけ自然体で、けれどポジティブでいようと心がけていますよ。それがいいとか、そうしないといけないとは言いませんが、自分がそうしていたいんです。もともと偉そうにすることやネガティブでいることが向いていないのでしょうね。患者さんやスタッフのみんなと仕事をしていると無意識に笑っているのだと思います。

読者の皆さんへメッセージをお願いします。

梅津英裕院長 うめつ歯科医院6

家族の健康のキーパーソンはお母さんだと思っています。食事を作り、子どもの歯ブラシ指導をしたり、歯ブラシを買い替えたりするのは、お母さんであることが多いかなと。そのポジションにいる方を含め、早いうちから家族の口腔内をはじめとした全身の健康に気を配っておくと、後で苦労せずに済むのではないでしょうか。もちろん食生活も含めてです。健康に関する正しい知識を持っていただけたらと思います。これからも地域の皆さんの力になれるよう診療をしていきたいと思います。

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