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蔵 真由美 院長の独自取材記事

クラ矯正歯科クリニック

(川崎市多摩区/登戸駅)

最終更新日:2019/10/23

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登戸の穏やかな街並みの中に溶け込むように立つ「クラ矯正歯科クリニック」は、約30年にわたって地域医療に貢献してきた矯正専門のクリニック。蔵真由美院長は、にこやかで自然体の女性だ。その明るい笑い声と、大学時代から習っているという表千家の茶道を思わせるたおやかな物腰に促されるように会話が弾み、数分のうちに初対面の壁が消えていくのを感じる。つい悩みを打ち明けたくなる人間性は、矯正専門歯科医師としての絶え間ない努力に裏打ちされた技術とともに、蔵先生最大の魅力と言ってもいいだろう。矯正治療にかける情熱と思いを中心に、話を聞いた。
(取材日2016年3月22日/情報更新日2019年10月18日)

難しい症例でも専門性を生かし、多く手がける

まずは開業の経緯からお聞かせください。

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開業は1991年ですから、もう30年近く前になりますね。矯正専門歯科医師が一人前になるには10年かかるといわれていた時代ですから、1979年に日本大学歯学部を卒業した後、同大学歯科矯正科に在籍、勤務した後に開業しています。同級生の女性歯科医師に勧められて開業を考え始め、せっかくなら幼い頃からお世話になってきたこの地域の医療に少しでも貢献したいという思いでこの土地での開業を決めました。私はもともと文京区本郷の生まれですが、3歳の時に登戸に移り住んで以来長くこの地で暮らしており、地元といえば登戸という感覚です。

主な患者層を教えてください。

子どもから成人まで、幅広い層の患者さんがいらっしゃいます。開院当初は成人の患者さんがほとんどでしたが、次第に子どもの患者さんが増えていき、今ではだいたい半々くらいではないでしょうか。この辺りは住宅街ですが、集合住宅から戸建てへの住み替えで離れていく家族も少なくなく、住民の顔ぶれは流動的です。それでも、お子さんの治療にいらしたお母さんがご自分の治療も始められたり、お母さん同士のクチコミをきっかけに来院してくださったりと、患者さん同士のつながりで新しい患者さんがいらしてくださるのはとてもうれしいですね。当院の周辺はお年寄りがとても多いのですが、お孫さんが矯正を考えているからと紹介してくださることもあります。先日は、小学生の時に当院で矯正をした方がお子さんを連れてきてくださいました。ご自身の治療経験から私を信頼してお子さんを託してくださるのは、歯科医師として本当に幸せなことだと思っています。

どのようなことを気にして来院される方が多いですか。

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「噛み合わせが悪化する一方なので思い切って受診した」という方から「治らないと診断されたが諦めきれない」という方までさまざまです。治らないと言われた方は、体の不調などもあって、たくさんの薬を飲んでいました。そのためもあり「根本的な解決は望めない」と診断されたようなのですが、当院で改めて診断し、治療をさせていただきました。これまで矯正専門歯科医師として厳しく研鑽を積んできましたが、そうした努力が、こういった難しい症例では治療成功への鍵を握っていると信じています。

小児矯正には、自身の矯正経験が生きている

初診からの矯正治療の流れについて教えてください。

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初診では「どんな点が気になるか」「今どういう状態で困っているか」を詳しくお聞きした上で、治療の流れなどを簡単な動画で説明します。ご希望があれば、次にレントゲン写真撮影や歯の型を採ったり、噛み合わせを調べたりして必要なデータを取ります。治療の選択肢と必要な期間、目安となる治療費を明記した明細書をお渡しし、検討していただきます。治療を決めた方には、唾液検査や歯磨き指導を経て治療をスタートするというのが大まかな流れですね。虫歯や歯周病をコントロールするため、装置を入れる前の口腔内清掃には力を入れています。理想的な歯磨きの手順を示した手書きのパンフレットをお渡しして、「歯磨き名人」をめざしていただきます。パンフレットはスタッフが描いたかわいらしいイラスト入りで、お子さんにも好評なんですよ。実際の矯正では、成人であればワイヤー、小児であれば取り外しできる器具と、年齢や時期によって使い分けています。

小児の矯正はどのように診療していますか?

私自身、子どもの時に矯正の経験があるので、治療に来る子たちの気持ちがよくわかります。装置を使うのが嫌で外してしまっていたのに、「ずっと使っていた」と嘘をついてしまったりする。歯の状態を見れば外していたことは一目瞭然ですが、「自分もそうだった」と共感する思いがあるので、決して頭ごなしには叱りません。「使っていたのにこれしか治っていないなら、ほかの方法を考えなきゃならないの」と言うと、たいていは素直に話してくれて、治療が進みます。虫歯治療のイメージで歯科医院に恐怖感を持っている子も、当院には歯科医院特有のにおいや音がないので、遊びに来るような感覚でリラックスして通院してくれているようですね。

診療時はどのようなことに留意していらっしゃいますか。

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ロバート・リケッツ先生、カール・Fグジノー先生、ルドルフ・スラビチェック先生、そしてロナルド・ロス先生などの恩師から学んだフィロソフィーを踏まえ、「歯並びをきれいにするのはもちろん、噛み合わせを機能的に安定させて歯肉や歯槽骨を健康に保つ」、「自分の家族だったらどんな治療をするかを考えて最良の方法を選択する」ということをモットーにしています。また、治療前には複数の選択肢を患者さんに示し、患者さんのご要望を踏まえて、メリット・デメリットをきちんとご説明した上で治療を開始するようにもしていますね。痛いときは痛いと言える雰囲気づくりも、大切にしていることの一つです。

患者との相互協力によって、不正咬合を少しでも減らす

矯正専門の歯科医師として、気がかりな点があるそうですね。

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最近世間では、「○○矯正」のような、使用する装置や材料を治療方法と混同している名称や美容的な名称がいろいろと見られます。気になるところを部分的に短期間で治すという意味合いを込めて名づけたものもあると思うのですが、昨日今日で急に不正咬合になるわけではないですから、治す時だけあっという間というわけにはいかないと思うんですね。人間の骨や筋肉は、加齢とともに変化していきます。審美、抗加齢、美容は良いことですが、自然に逆らいすぎると、満足いく結果が得られない可能性もあるということを知っていただきたいと思います。

他に患者さんに伝えたいことはありますか。

ワイヤーや目立った装置はつけたくない、短期間で治したい、歯は抜きたくない、治療費を抑えたい、という希望は誰も皆同じです。できるだけご要望に沿えるよう努力しますが、実際の歯科矯正治療は時間も費用もかかりますし、歯磨きや装置の使用という面では患者さんに協力していただかなければなりません。私たち歯科医師が努力し続けているのは、多様な症例に対応し、すべての患者さんの治療を成功させるためです。ともに頑張って治療をしましょう。一緒に美しい健康なスマイルをつくりましょう!

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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成長期には呼吸の仕方や姿勢、噛み癖や舌癖、発音や嚥下の仕方など、さまざまな指導や他科との連携によって、不正咬合にならないよう予防することが重要です。成人に関しては、審美面のみならず、顎関節や神経、筋に負担がかからないようにすること、歯肉や歯槽骨といった歯周組織が健康で歯を安定してサポートしていることを重視して噛み合わせを治していけば、歯並びも美しく、明るい笑顔が生まれると私は考えています。「日本は25年から30年アメリカに遅れをとっている」といわれてきましたが、日本の矯正歯科医師は勤勉で、今では世界にまったく引けを取らない状況になったと思っています。今後も、予防処置や筋機能訓練、必要があれば日本口腔外科学会口腔外科専門医のいる病院とチームを組み外科矯正治療も行っております。多岐にわたる歯科矯正治療法を駆使して、不正咬合を少しでも減らすために治療していきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【永久歯列】
本格的な歯科矯正治療(ワイヤー矯正)75万円~
【乳歯列~混合歯列】
1段階:予防的な歯科矯正治療(取り外しできる器具を用いた矯正)20万円~45万円
【混合歯列~永久歯列】
2段階:本格的な歯科矯正治療(ワイヤー矯正)45万円~

唾液検査(キット代)1万円

※すべて税別価格の表示です。

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