峯木 隆志 院長の独自取材記事
みねき内科クリニック
(川崎市麻生区/百合ヶ丘駅)
最終更新日:2026/03/17
昔からの住宅地ながら、子育て世帯もよく見かける麻生区東百合丘に、1992年に開院した「みねき内科クリニック」。同院を父である前院長から受け継ぎ、峯木隆志先生が院長に就任。風邪・腹痛、生活習慣病など急性疾患から慢性疾患まで幅広く対応している。家族全員で通院でき、「何でも相談できるかかりつけ医院」として気軽に受診できるファミリークリニックをめざしている。さらにウェブやメッセージアプリからのオンライン予約も導入するなど利便性の向上にも努める同院。自身が高校まで過ごしたなじみ深い地域で「皆さんの希望に合わせた医療を提供したい」と語る峯木院長に話を聞いた。
(取材日2026年2月16日)
親子で受診できるファミリークリニックをめざす
このクリニックを2025年に受け継がれたそうですね。

当院は父が1992年に開院し、地域密着の医療を続けてきたクリニックです。私も高校まで麻生区の実家に住んでいたのでなじみ深い場所ですし、医師になった後も当院の継承を念頭に置き、2020年頃から本格的に準備を始めました。大学病院などで勤務する中で週1日を当院での勤務に充て、患者さんのことを少しずつ引き継いで、2025年4月からは私が院長になって診療しています。この地域は昔からの住宅地ですが、近隣には以前から住まれている方の他に、子育て世帯のご家族もよく見かけるようになりました。当院は内科、循環器内科を診療し、ご家族全員で受診していただけるファミリークリニックですから、お子さんから高齢の方まで身近なかかりつけ医院としてご利用いただければと考えています。
診療面での特色や地域での役割などをお聞かせください。
私は日本内科学会総合内科専門医なので、風邪・腹痛といった一般的な症状、生活習慣病をはじめとした慢性疾患などに幅広く対応できるのが特色です。患者さんを総合的・多角的に診るプライマリケアで病気の予防や早期発見に努め、必要なときは病院にご紹介する橋渡し役となります。ここは駅から離れた住宅地で、近くに医療機関が充実している環境とはいえません。それだけに当院のような「何でも気軽に相談できるクリニック」は、皆さんのお役に立てるのではないでしょうか。「病院で何科を受診すればいいかわからない」といったご相談も含め、気軽に受診していただければと思います。また私も通った長沢小学校の他、長沢中学校も近いことから、お子さんの発熱や腹痛などを診ていますのでどうぞご利用ください。
循環器内科ではどんな強みがあるのでしょうか。

日本循環器学会循環器専門医の専門性と、大学病院や地域の基幹病院での救急医療などの経験をもとに、患者さんの症状の緊急性や重症度などの判断が迅速にできることでしょう。その上で総合内科の医師としての観点から必要な症状や鑑別診断を行い、当院での対応が難しいと判断したら、患者さんのご希望も伺って適切な医療機関にご紹介しています。以前は地域のクリニックからご紹介を受ける立場でしたので、その経験をもとに、引き受けていただく側にもわかりやすい紹介状を心がけ、患者さんが適切な検査・治療を迅速に受けられるよう連携を図っていきます。また循環器内科は、血管に障害を起こしやすい糖尿病など生活習慣病を診るのにも適した診療科です。生活習慣病による心筋梗塞や脳卒中などを防ぎ、一度発作を起こした患者さんが再発しないよう、患者さんと一緒に上手に病気を管理するための方法を考えていきます。
丁寧な聞き取りと説明で患者の不安に寄り添う診療を
患者さんに接するときの心がけなどを教えてください。

医師として当たり前ですが、患者さんの困り事にしっかりと耳を傾け、こちらからは病状や治療について丁寧にご説明するように心がけています。もし患者さんが、他に通っている専門のクリニックでは聞きにくいことがあるとおっしゃっている場合は、本来はそこで聞いていただくほうが良いと前置きした上で、私で役に立てることがあればとできる範囲でお答えしています。また感染症になって早期に受診された場合、症状のピークは数日後に来ることが多いため、「お薬を飲んでも数日は結構つらいと思います」とお伝えしています。患者さんが「治らないのでは」と不安になって別の医療機関に行かれる可能性があるからです。その他にも「この症状なら大丈夫ですよ」「お薬でこういった副作用が出たら再度受診してください」など、今後の見通しも含めてご説明して患者さんの不安を減らせるように努めています。
お子さんの診療にはどのように取り組まれていますか。
就学前のお子さんは小児科を受診されるほうがいいかとは思いますが、当院ではファミリークリニックとして、小学生以上のお子さんであれば診療しています。お子さんに多い感染症をしっかりと診断・治療します。また、小学生以上のワクチン接種も2026年度から始めましたのでご希望の場合はご相談ください。お子さんに限らず、当院では発熱の患者さん向けの外来診療にも対応しています。ただ現状では院内での隔離が難しく、事前にご連絡いただくか、オンラインからの予約を用いて受診の時間帯を分けていますので、どうぞご理解をお願いします。
昔からの住宅地ですから高齢の方も多いでしょうね。

当院にも父の代から通われている患者さんはおられますし、地域の中には在宅療養で過ごされている方も多いでしょう。私も当院に通われている患者さんで在宅療養のご希望があれば、訪問診療で引き続き診ていければと考え、現在も曜日を決めて何軒かのご自宅に伺っています。ただ、医療措置が必要など1人で診るのが難しい状態になった場合は、24時間対応もできる医療機関に引き継ぎ、地域の中で連携して在宅医療を提供することが大切です。皆さん「ピンピンコロリ」が理想といわれますが、そうはならないケースがほとんど。私は患者さんが「どのように自分の人生を過ごしたいか」を日頃から伺い、ご希望に沿った対応に努めたいと考えています。
オンラインの受診予約など利用しやすい仕組みを導入
医師をめざされたきっかけを教えてください。

高校の途中まで医師になろうとは思っていませんでしたが、大学受験を真剣に検討し始めたとき、父のクリニックの患者さんは将来的には自分が診るほうがいいだろうと考え、医学部に入学しました。大学卒業後は患者さんを救うための力を磨くため、当時激務で知られる病院で2年間の初期研修を経験。その中で最初は救急医療に興味を持ったのですが、初期対応後は各診療科の先生方に患者さんを引き継ぐのが一般的で、回復するまでを継続して担当できないジレンマも感じました。そこで心筋梗塞の治療など救急医療の側面を持ち、患者さんを退院まで診ていける循環器内科を専門に選んだんです。クリニックでも専門性が生かせる点も良かったですね。大学病院の他に各地の基幹病院も経験した後、2020年頃から当院での診療に携わるようになりました。
オンライン予約の導入や診療時間の変更もされたそうですね。
日中は忙しい方にも便利なように、ウェブまたはメッセージアプリから24時間利用できるオンライン予約を導入し、同時にオンラインの問診も始めました。ただオンライン問診は、項目が多いと患者さんの入力の手間が増えますし、私も詳しいことは対面で伺うほうがいいので、当院では受診の理由や症状などの簡単な入力だけにしています。診療時間はご利用状況に合わせた再度の変更も考えられますが、現状では平日の午前・午後の診療時間以外に、曜日によって夜間の外来診療、土曜日の診療に対応しています。住宅地の中にあるクリニックなので、仕事から戻られた平日の夜、お子さんと一緒に土曜日の午前中など、近隣にお住まいの皆さんのニーズに応えながら、受診の利便性を高めたいですね。
最後に地域の皆さんにメッセージをお願いします。

父のクリニックを受け継いで、子どもの頃に住んでいたなじみ深い地域で診療するのはたいへん感慨深いものがあります。麻生区の中でもこの辺りは今ものどかで暮らしやすい場所ですし、お住まいの皆さんがこの先も安心して暮らせるよう、医療や健康の観点からお役に立てればと思っています。また、この地域は、小学校・中学校があるのに小児科のクリニックが近くにないため、お子さんをきちんと診ることも当院の社会的な使命と捉えています。お子さんの健康、そして地域の健康を守れるよう、いろいろなお困り事の相談窓口をめざしていますので、年齢を問わず気軽にご利用ください。

