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渡辺 義郎 院長の独自取材記事

渡辺内科消化器科医院

(川崎市麻生区/新百合ヶ丘駅)

最終更新日:2021/10/12

渡辺義郎院長 渡辺内科消化器科医院 main

小田急線新百合ヶ丘駅からバスで数分の山口台中央停留所前にある「渡辺内科消化器科医院」。先代の院長が1962年に柿生に開業した同院は、15年ほど前に現在の場所に移転。親子2代にわたって50年以上、頼りになるかかりつけ医として地域とともに歩んできた。院長の渡辺義郎先生は千葉大学を卒業後、小田原市立病院消化器科に勤務し部長も務めるなど先進の医療に携わった後、この医院を引き継いだ。「誰が診るのかにこだわらず、患者さんにベストな医療を提供したい」と病診連携や診診連携に積極的に取り組む渡辺院長に、同院のことや診療方針について話を聞いた。

(取材日2018年5月8日)

50年以上にわたって地域の健康を守るかかりつけ医

こちらは、どのようなクリニックですか?

渡辺義郎院長 渡辺内科消化器科医院1

住宅街にある地域のかかりつけ医として、私の専門の消化器内科をはじめとして、内科一般の診療をしています。父が柿生に開業したのが1962年ですから50年以上、私が引き継いで現在の場所になってからは5年ほどたちます。父が当院を開業する直前までは基幹病院に勤務して先端医療にふれていましたので、特に消化器疾患については、普通の病院でできることはある程度ここでもやっていこうと診療していました。しかし開業から長い年月がたち、近隣に総合病院ができたり、知り合いの先生が増えてきたりしたこともあって、最近では外来であまり無理はせず、必要であれば早々に専門の先生に紹介をするスタンスに変わってきましたね。そういう意味では、これは開業当初からなのですが、病診連携や診診連携をとても大切にしています。

どのような患者さんが多いのですか?

予約制で診療をしていることもあって、糖尿病や高血圧、脂質異常症をはじめとした慢性疾患の患者さんが中心です。これら生活習慣病の患者さんは、近隣にお住まいの高齢者が多いですね。専門である消化器疾患の患者さんは、比較的若い方や多少遠方の方もいらっしゃいます。胃や大腸の内視鏡検査は毎日行っていて、ポリープも小さなものでしたら切除しています。以前は大きなポリープも取っていたんですけど、現在は以前に比較してもリスクマネジメントが重視される時代にもなりましたから、より設備が整っている病院に紹介するようにしています。あと、私は消化器でも肝臓疾患が専門ですから、それらの患者さんもいらっしゃいます。以前は肝硬変や肝臓がんの患者さんも診ていましたが、近隣の総合病院や大学病院に、私もよく知っている優秀な肝臓疾患の先生がいますから、そちらに紹介することが多く、私自身が診ている患者さんは、以前よりは少なくなりました。

力を入れていることは何ですか?

渡辺義郎院長 渡辺内科消化器科医院2

先ほどもお話ししたように、地域の医療機関との病診連携、診診連携には力を入れてます。自分一人で頑張っても、町の小さな医院ができることには限界がありますからね。開業当初から病診連携には力を入れて取り組んできたのですが、私くらいの年齢になると、知り合いの大学教授が退官したり、後輩が教授になったりと紹介先もだいぶ変わってきました。それに、ここに来てからも長くなり、知り合いの先生というか、顔を見てわかる先生が増えてきましたから、近所にリウマチが専門の先生もいますが、お互いの専門分野で紹介をし合うことも多くなりました。最近は、病院のほうでも地域連携を重視するようになって逆紹介にも力を入れていますから、普段は当院で診療をして、必要なときには病院に紹介をして、必要がなくなったらまた当院に戻ってきてもらうという体制が、しっかりとできていると思います。

コミュニケーションを重視。対話の中に診療のヒントが

病診連携や診診連携をしっかりするために大切なことは何ですか?

渡辺義郎院長 渡辺内科消化器科医院3

一つは、紹介状をしっかりと書くことです。知り合いの先生に紹介することが多いですが、もし知らないところに紹介をするときでも、紹介状をしっかりと書けば、相手も私のことを信頼してくれて、しっかりと検査や治療をして、しっかりとしたお返事が頂けるということは、これまでの経験で実感しています。当院にも、近隣の先生などから大腸内視鏡検査の紹介が来ることもありますけど、しっかりとした返事を書くことでお互いの信頼関係がより深まりますし、それが患者さんのためになると考えています。そういう意味では、医師会の活動も大切だと思います。今、仲良くしている先生は、消化器が専門の先生が多いんです。開業当初なら近所の消化器の先生はライバルという感じになりますけど、今は逆に相談や情報交換ができ、医師会などを通じて親しく付き合うのも重要なことだと考えています。

診療の際に心がけていることは?

まずは、コミュニケーションを重視しています。世間話の中に診療のヒントが隠れていることも少なくありませんからね。それと、誰が診療をするのかはさておき、その患者さんにとってベストな医療を提供するということです。これも病診連携や診診連携につながるのですが、必ずしも私が一人で診るということではなくて、ベストだと考えられる先生が近くにいるのなら速やかに紹介をする。ただ、この場合のベストには、いろいろな意味が含まれています。遠くに良い先生がいても、例えば高齢の患者さんをそこに紹介するのは必ずしもベストではないと思います。それに診察に来て、中にはいろいろな検査をしっかりとしてほしいという人もいれば、今は時間がないから検査はそこそこで、症状をとにかく、何とかしてほしいという人もいます。そういった患者さんの希望や年齢、それ以外の状況も考えた上で、その患者さんにベストな医療を提供することをめざしています。

ほかに特徴はありますか?

渡辺義郎院長 渡辺内科消化器科医院4

当院は、スタッフの評判がすごく良いんです。私はゴルフが趣味で近くのゴルフ場の会員にもなっているのですが、そこでは近隣に住むいろいろな人が会員になっていて、私も仲良くしているんです。そういう方々が、患者さんとしても当院を利用してくれているのですが、受付や看護師などのスタッフが良いねって、皆さんがいつも言ってくれるんです。確かに私が見ていても偉いなと思うくらい電話や直接の応対もとても丁寧ですし、みんなが長く勤務をしてくれていて知識や経験も豊富なので、本当に助かっています。当院の自慢のスタッフたちです。

病診・診診連携で、ベストな医療を提供したい

先生は、なぜ医師を志したのですか?

渡辺義郎院長 渡辺内科消化器科医院5

父が医師でしたから、小学生の頃には白衣を着て働く父の姿に憧れを持っていました。漠然とですが自分は父のようになるんだと思っていましたね。ですが中学、高校時代は反抗期もあって、「父とは同じ道を進みたくない。自分の人生は自分の手で切り開きたい」という想いもありました。当時は物理が大好きで、航空宇宙研究会に所属して、将来はロケットを作る仕事に携わりたいと本気で考えていました。しかし大学進学を考え出す頃には、「家を継いでほしい」と願う母の気持ちと、それとは逆に「好きな道に進みなさい」と見守る父の姿、親しい友人の誘いなどもあって自然と気持ちの整理ができ、自ら医療の道を志していました。父親が強要せず、あえて進路を自由にさせてくれたことが大きかったのかもしれません。

休日はどのようにリフレッシュしていますか?

時間があれば、ゴルフに行っています。内科の医師は普段、椅子に座っていることが多いですから体を動かすことにもなりますし、患者さんとラウンドしたり、医師同士の情報交換の場にもなっています。あとは、医師になってから始めたのですが、アユ釣りも好きです。年に1回くらいですが、大学の先輩の先生が中心になって九州や、北陸の神通川など、日本全国でその年に釣れそうな川へ行っています。毎年、その時にお会いする先輩もいたりして、季節を感じるイベントですね。あとはキャンプなどのアウトドアも好きで、病院の2階はガーデニングスペースにもなっています。自然に触れるのが好きなんです。

今後の展望とメッセージをお願いします。

渡辺義郎院長 渡辺内科消化器科医院6

繰り返しになりますが、当院でしっかりとした診療をするのはもちろん、近隣の病院や医院とも良い連携をして、患者さんにベストな医療を提供できるように、これからも続けていきたいと思います。そのためには、患者さんとのコミュニケーションを大切にするのはもちろん、近隣の病院や先生ともしっかりとつながりをつくっていきたいと思います。当院は予約制で診療をしていますので、そんなにお待たせすることもないと思いますから、何か気になる症状があれば、まずは予約をしていただいて、気軽に相談に来てほしいと思います。

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