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長谷 英樹 院長の独自取材記事

柿生眼科

(川崎市麻生区/新百合ヶ丘駅)

最終更新日:2024/03/13

長谷英樹院長 柿生眼科 main

「柿生眼科」は、新百合ヶ丘駅直結の商業施設、小田急アコルデ新百合ヶ丘の5階にある。院長の長谷英樹(はせ・ひでき)先生は、25年前から同院に勤務し、地域住民の診療にあたってきた。訪れる患者層は、古くから来院する人が多い一方で、新たに近隣のマンションに引っ越してくる若いファミリー層も増えている。長谷院長は、長年周辺の小中学校の校医も担当し、子どもたちの成長を見守りながら地域に根差した医療貢献を続けている。一人ひとりの患者に対して穏やかに語りかけながら診察を行う長谷院長からは、優しい人柄がうかがえた。さまざまな悩みに丁寧に寄り添う姿が印象的な長谷院長に、クリニックの理念や患者との向き合い方、クリニック全体の雰囲気などについて話を聞いた。

(取材日2024年2月14日)

居心地の良い空間と丁寧な治療で地域に貢献

クリニックで患者さんの診療をし始めて25年、これまでを振り返っていかがですか。

長谷英樹院長 柿生眼科1

あっという間でしたね。25年もの歳月が流れていますので、お付き合いの長い患者さんも大勢います。近隣にたくさんの眼科がある中で当院を選んで来院してくださることに、とても感謝しています。また、院長になって今年でちょうど10年が経過しました。就任と同じタイミングでクリニックをリニューアルしたのですが、当時から患者さんがリラックスできる空間づくりを意識していて、例えば、椅子や壁紙を明るい色合いにしたり、減らせるものは減らしたりして、清潔感のある居心地の良いクリニックをめざし続けています。

診療時はどのようなことを心がけていますか。

話しやすい雰囲気をつくることを大切にしています。患者さんがまず何に困って、何を心配して来院されたのか、そこをよく把握してから、診断・治療へと進む必要があるからです。また、患者さんの話をよく聞き、その症状や治療方法をわかりやすく説明することを毎日心がけています。初診の場合は、特に詳しく聞くことを必須としています。また、同じ地域で長年患者さんと接しているうちに、いつの間にか患者さんのことを自分の家族のように思う感覚が芽生えてきましたね。さかのぼって思い起こせば、小さい頃、小児ぜんそくで苦しんだ私を支えてくれた医師である父や、若い頃に白内障手術を経験した母の姿を見て、「人の痛みがわかる」ようになったのかもしれません。

患者さんとのコミュニケーションの中で意識していることはありますか。

長谷英樹院長 柿生眼科2

診断や治療を行うにあたり、患者さんの訴えはとても重要です。診るという行為はもちろん大切ですが、話を聞くことで得られることもたくさんあるものなんですよ。さまざまなお人柄の患者さんから話を聞き出すのは難しいことではありますが、なるべくお一人お一人に合わせて、話しやすい状況を作り出すことを大事にしています。できるだけ話を聞いてほしいという患者さんには、ある程度時間を取って対応するようにしています。一方でスピーディーな診察をご希望の方へは、迅速な診察を心がけています。

目のことなら何でも任せられるかかりつけ医をめざす

長谷院長の得意分野について教えてください。

長谷英樹院長 柿生眼科3

医学部卒業後は東京女子医科大学に入局して、5年間勤務しました。感染症角膜疾患を中心に、ぶどう膜炎、斜視、弱視、コンタクトレンズ、眼形成、涙道、緑内障、硝子体などの診療に携わり、多岐にわたる症例から多くのことを学びました。その経験を当院での診断・治療に役立てて、地域のかかりつけ眼科として目のことなら何でも診ることができるよう体制を整えています。当院に勤務し始めて25年、この間にも医療技術は日々進歩しています。変化に気を配らないと時代に置いていかれてしまいますから、時には同じ眼科医の集う勉強会に参加して情報収集を行い、知識を取り込んでいます。日々勉強して、その成果を患者さんに還元していきたいですね。また当院では、大学病院との連携も密に取っています。患者さんの症状によって適切な大学病院などへ紹介する体制を整えているので、その点でも安心してご来院いただけると思います。

どのような悩みを抱える患者さんが多く来院されますか。

患者さんの症状は本当にさまざまです。白内障や緑内障、飛蚊症、白目が赤くなったから診てほしいなど、幅広い相談が寄せられます。中には、季節によって増える悩みもあります。例えば、近隣の学校で眼科健診があった後は、健診で視力低下やアレルギー性結膜炎、斜視などを指摘されたお子さんが多く来院します。今の時期は花粉症で目のかゆみを訴える方が多いですね。

花粉症についてはどのような治療を行っていますか。

長谷英樹院長 柿生眼科4

目のかゆみを訴える方には、目薬を処方します。目薬については、花粉の飛散する1~2週間前から使用することで、症状を軽減することが期待できるというデータがあります。そのため当院では、まだ症状は出ていない患者さんに対しても、ご希望があれば早めに目薬を処方するようにしています。実は私も小さい頃から花粉症で、花粉シーズンは診察も大変なほどつらいんです。だからこそ、患者さんにはなるべく寄り添いたいという思いがあります。

気軽に相談できる存在であり続けるために

スタッフの皆さんについても教えてください。

長谷英樹院長 柿生眼科5

現在当院には、5人のスタッフが勤務しています。子育てや家事などと両立しながら長年勤めてくれているスタッフが多く、とてもありがたいですね。スタッフへは、患者さんの話をしっかり聞き出すことの大切さを日々伝えています。それぞれコミュニケーションを大事にしてくれるスタッフばかりなので、患者さんとの関係も非常に良好です。診察前には、患者さんへ症状のヒアリングをしっかり行ってくれるのでスムーズな診察につながりますし、クリニック内は和気あいあいとした雰囲気に包まれています。

今後クリニックをどのように成長させていきたいですか。

これまでと変わらず、何か困ったことがあればまず気軽に来院できる存在として、機能し続けていきたいと思っています。ありがたいことに、これまで多くの患者さんに「ありがとうございます」という言葉をかけていただきました。とてもうれしい気持ちであると同時に、こちらこそありがとうございますという、感謝の思いを持っています。患者さんから学ぶことは多く、日々勉強させていただいています。

最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

長谷英樹院長 柿生眼科6

どの年代の方にも、まずは年に1回の定期検査をお勧めします。例えば、緑内障は、欠けた視野を回復させることが難しい病気です。残念なことに、気づいた時には結構進行してしまっているという患者さんも少なくありません。一方で定期検査をしていれば、早期発見で症状の進行を遅らせることもめざせるんです。特に40代以降は緑内障の発症が多くなってきますので、定期的な検査を強くお勧めしたいですね。若い世代の方々についても、近年パソコンやスマートフォンの利用時間が増えている影響で、眼精疲労や視力低下につながる症状をお持ちの方が多くなっていますので、きちんと受診してほしいですね。当院は駅からすぐのアクセスの良い場所にありますので、どうぞお気軽にお越しください。

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