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浅井 宙 副院長の独自取材記事

浅井歯科医院

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2023/06/28

浅井宙副院長 浅井歯科医院 main

祖父・父と続く歯科医院の家系に生まれた浅井宙(あさい・ひろし)副院長。40年ほど前、父が開業した「浅井歯科医院」を、2018年2月に隣地に全面リニューアルし、その後副院長に就任した。同院は、JR東海道線・岐阜駅から徒歩6分の場所にあり、道に面した部分は全面ガラス張りで、それを囲むように木目の壁が覆っている和モダンな歯科医院だ。待合室はベージュでまとめられ、すっきりした印象を与える。浅井副院長は、父である院長の、入れ歯の技術や患者との信頼関係を継承しつつ、時代に即した予防歯科にも力を入れているという。「痛くなってからではなく、日頃から定期検診に通って口腔ケアをしていくことが大切」と話す浅井副院長に、診療時に心がけていることや、今後の展望を語ってもらった

(取材日2019年5月22日/情報更新日2023年4月4日)

子ども連れのファミリーにも通いやすい歯科医院

先生が歯科医師になられたきっかけを教えてください。

浅井宙副院長 浅井歯科医院1

僕の祖父も父も歯科医師なんです。ですから、大人になったら歯科医師になるんだろうと何となく思っていました。ほかの職業をあまり知る機会がなかったこともあるかもしれません(笑)。以前の建物は歯科医院と自宅が同じだったので、学校から帰ると時々歯科医院へ行くことがあり、歯科医師という仕事が身近だったんだと思います。子どもの頃はその大変さはわかっていなかったので、白衣を着て働く格好良い父のようになりたいと考えたんだと思いますが、実際に歯科医師になり、診療に携わる毎日の中で、その大変さと責任をあらためて感じています。自分が行った治療がその後何年かたってから結果が出てくるので、決して手を抜けない毎日です。

リニューアルされる時、どのようなコンセプトがあったんでしょうか。

僕の一番の希望は、待合室を吹き抜けにすることで、天井が高く広い感じになるようにお願いしました。以前の歯科医院は、父と一緒に患者さんも年を重ねており、どちらかというと高齢の方が多かったのですが、歯科医院がリニューアルし、ファミリーの患者さんも増えてきました。小さいお子さんもいらっしゃるので、新たにキッズルームを設けました。外観を含めて色合いは、父と相談して決めましたが、壁が黒色だと落ち着き過ぎて患者さんが入りにくいのではないかと思い、木目をたくさん使ったナチュラルで明るい外観にしたんです。それから、待合室には、虫歯予防などに関する手作りの資料を置き、患者さんに手に取って見てもらえるような工夫もしています。

キッズルームにもこだわられたとか?

浅井宙副院長 浅井歯科医院2

キッズルームは待合室ではなく、診療室の1つにスペースをつくりました。待合室につくることも考えたのですが、待ち時間は、保護者の方が一緒にいらっしゃるので、大人の目が届くと思うのですが、お母さんが治療している間はお子さんが1人になってしまって心配だと思うんです。診療チェアの横にキッズスペースがあれば、お母さんも安心して治療を受けることができると思います。兄弟がいる場合も、どちらかが治療している時に遊んでいることもありますね。お子さんがいらっしゃる方は、予約の時にお聞きし、キッズスペースがある診療室を優先的に取るようにしています。保護者の方からも好評との声を聞き、良かったなと思っています。

予防の大切さを伝えるために、診療時にしっかり説明

先生の、治療方針をお聞かせください。

浅井宙副院長 浅井歯科医院3

最近は虫歯や歯周病の予防をしっかりすることが大切だと考えられており、当院も力を入れています。診療時間は30分以上取るようにし、なぜ定期検診が必要なのかも含め、悪くなる前に予防していくことの必要性をお話ししています。患者さんにわかりやすい説明をするために、口腔写真を撮り、目で見てわかるようにするなどの工夫もしています。丁寧な説明をすることで、患者さんが納得して、自ら検診に通ってもらえるようにしていきたいですね。また、細かい器具も滅菌するなど、院内感染にも細心の注意を払っています。スタッフにも、院内感染を防ぐことがなぜ大切なのかをしっかり伝え、クリニック全体で取り組んでいけるようにしています。

先生が得意とされる治療は何でしょうか?

根管治療ですとか、複合レジンの充填処置など細かい治療が好きです。入れ歯とかインプラントというのも大事な治療ですが、それは悪くなってからの処置になるんです。最初の小さな虫歯の段階で、いかに丁寧に細かく治療するかで、その後の状態がまったく変わってくるので、スタートの治療を大切にしています。それから、根管治療は、神経を取って治療するので、そこをまた新たなスタートだと考え、丁寧に治療し食い止めるようにしています。最初の治療に力を入れしっかり治療し、その後は定期検診に通ってもらい悪くならないようにしていくことが、患者さんにとっても負担がないと思うので、その部分はきちんとお話しするようにしています。

診療時に先生が心がけていることはどんなことでしょうか?

浅井宙副院長 浅井歯科医院4

患者さんが治療に望むことは一人ひとり違います。患者さんにわかりやすく丁寧な説明をすることは不可欠だと思いますが、それでも長い説明を聞くのは好きじゃない方もいらっしゃる。わかりやすい説明をすることを大事にしつつ、患者さんが何を望んでいるのかを考え、その人に合った治療方法を提案していくように心がけています。最近は子どもの患者さんも多いのですが、お子さんのことは親御さんは皆さん一生懸命ですよね。ですから、診療時にお子さんの虫歯予防の大切さをお話しすることで、お母さんもご自分の口の中に関心を持ってもらうことにつながっていけばと思います。そこからファミリー全体のお口へと関心が広がるともっといいですね。

患者との信頼関係を大切にし守っていきたい

スタッフの皆さんは、どのような役割を担っていますか?

浅井宙副院長 浅井歯科医院5

当院は、歯科医師が父と僕の2人、歯科衛生士が2人います。治療は歯科医師がしますが、歯をきれいに磨いたり、ブラッシング指導は衛生士が担っています。スタッフには、口腔ケアをする中で気づいたこと、例えばどんな歯ブラシを使っているかとか、口腔ケアに対する考え方など患者さんごとにメモを取ってもらうようにしています。それを見ながら、歯科医師とスタッフが、患者さんにとってどうしていくのが良いのかをその都度話し合うようにしています。それから、待合室の資料は、スタッフが手作りしてくれた物が多いです。業者が作成した資料もありますが、スタッフはより患者さん目線で作ってくれているので、患者さんにもわかりやすいと好評です。

院長から引き継いでいきたいと思うことはどんなことでしょうか?

祖父の時代から歯科医院を続けているので、僕の時には「私は、おじいちゃんの頃から通っているので、先生で3代になるんですよ」とお話しされる方もいらっしゃいます。また、僕の子どもの頃を知っている患者さんに「大きくなったね」と言われることも(笑)。このように長年通い続けていただけるのは、祖父や父が患者さんから信頼されているからこそだと思うので、そういうお付き合いをさせていただいている父はすごいと思いますね。治療としては、父は入れ歯の治療を得意としているので、父の姿を傍で見ながら、入れ歯の技術や患者さんへの接し方などを学んでいきたいと思っています。

今後の展望と、患者さんへのメッセージをお願いします。

浅井宙副院長 浅井歯科医院6

先ほどもお話ししましたが、「痛くなったからではなく、痛くならないように来てもらう」ために、検診を含め継続的に通ってもらえる歯科医院でありたいですね。待合室に置いてある資料もそうですが、当院からも情報を発信して、皆さんに予防の大切さを知ってもらえるように啓発活動をしていきたいと思います。それから、お口のことで気になることがあったら、早めに来院してください。ひどくなってからの治療ですとより複雑になり、後にひずみが起こりやすいです。父の代からの患者さんが、だんだん高齢になられ歯科医院に通うことが難しい方もいらっしゃるので、訪問診療も少しずつ取り入れています。長く信頼していただける歯科医院でありたいですね。

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