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早野 泰弘 院長の独自取材記事

早野歯科医院

(大垣市/大垣駅)

最終更新日:2023/12/20

早野泰弘院長 早野歯科医院 main

ピンクと水色の壁に三角形の窓とかわいらしい外観が印象的な「早野歯科医院」。早野泰弘院長は、行きたくない場所、怖い場所と思われてしまいがちな歯科医院を、患者が自分から行きたくなるような場所にしたいと、さまざまな取り組みを行っている。スタッフにコンシェルジュやトリートメントコーディネーター、専任のベビーシッターを置いたり、季節に合わせたイベントや一般の人も参加できる歯の健康教室、お菓子作り教室を開催したりと、患者への優しい配慮と楽しい企画がいっぱいだ。患者の半数が予防やメンテナンスのために来院するという同院は、メンテナンス専用のチェアも2台用意されており、院全体で予防歯科に取り組んでいる。早野院長に予防歯科の大切さや治療に対する熱い思いをたっぷり語ってもらった。

(取材日2019年7月4日)

こだわりの機器と技術で治療にのぞむ

初めに、先生の診療スタイルを教えてください。

早野泰弘院長 早野歯科医院1

私は古い人間ということもあるかもしれませんが、大げさにいうと仕事に命を懸け真剣に取り組んでいて、仕事モードに入ると集中してしまうところがあります。そのため治療中のお声がけは少なめかもしれません。スタッフには、患者さまに積極的に声をかけてリラックスしていただけるようにと話していますが、私はその部分が少し足りないかもしれません。でも、治療に関しては黙々と集中し、患者さまに満足いただけるようなものを提供することを常に考えて診療にあたっています。

以前から、予防歯科に力を入れていらっしゃるとお聞きしました。

当院では20年以上前から、予防歯科に力を入れており、患者さまの半数がメンテナンスのために通われています。虫歯をきれいに治療する歯科医師と、虫歯をつくらないようにする歯科医師、どちらが良いのかと考えた時、やはり虫歯をつくらないようにしてくれる歯科医師でありたいと私は思うんですね。予防のためには、虫歯になった原因を調べることが大事で、その上で対策を考えなくてはいけません。皆が同じように歯磨きをすれば良いわけではなく、その人その人の状況に合わせたオーダーメイドの方法が必要です。虫歯の原因になる菌が多い人はどのような対策を立てたら良いのか、どんな歯ブラシを使うと良いのか、それぞれの患者さまに合った方法でメンテナンスを行うようにしています。

CAD/CAMシステムを取り入れていらっしゃるんですね。そのメリットを教えてください。

早野泰弘院長 早野歯科医院2

コンピューター制御によって、歯の修復物の設計・製作を行うCAD/CAMシステムですが、最短1日で治療が済むのが何より良い点ですね。また、歯は削った直後の状態で修復物を詰めるのが一番接着力が高いのです。従来の方法ですと、削ってから仮の詰め物をするわけですが、それは後に取ることが前提なので、取り出しやすいように少し緩めに詰めることになります。そうするとそのわずかな隙間から唾液が入り込み、菌が歯の中に入り込みやすく、歯を削った直後に修復物を詰めるのと比べると接着力が下がります。見た目の良さはちろんですが、耐久性も期待できます。

患者が通いたくなる歯科医院をスタッフ皆でつくりたい

先生が歯科医師になろうと思われたのは、どのようなきっかけからでしょうか?

早野泰弘院長 早野歯科医院3

私は歯科医師になろうという強い決意があったわけではなくて。絵を描くことが趣味で、その手先の器用さを見て叔父に勧められたのがきっかけでした。大学入学後は、マイペースに学んでいこうと思っていたところ、1年生の成績があまり良くなかったんですね。高校が岐阜県内の進学校だったこともあり、この成績ではちょっと恥ずかしいと思い、それから頑張って勉強しました。それまでは周りに言われて勉強していましたが、大学で初めて自主的に勉強するようになって、勉強する面白さを知り結果的には成績も上がり歯科医師になれたわけです。卒業後は開業歯科医院で勤務し、その時の経験が開業の基礎になっていると思います。

26年前に移転されたそうですが、院内のコンセプトを教えてください。

36年前に開業し、26年前にこの場所に移転、15年前に改装し現在の形になりました。当院へ通われる患者さまの半数が、予防目的でいらっしゃいます。そういったこともあり、行きたくない場所と言われてしまいがちな歯科医院を、定期的に自分から通うことでお口の状態をどんどん良くしていける場所であると、皆さんに認識していただけることをめざしています。来院した患者さまには、待合室で水やお茶のサービスを用意し、くつろいでいただけるようにしています。また専任のベビーシッターが勤務しているので、お母さまも診察が受けやすいと思います。予約時にご相談ください。

さまざまなイベントを開催されているんですね。

早野泰弘院長 早野歯科医院4

毎月、お子さま向けの塗り絵コンテストと歯磨きコンテストを開催し、チャンピオンを選び表彰しています。また、歯科医院以外で行うイベントとして、歯の健康教室と併せて、春にはキシリトールを使ったお菓子作り、夏には陶芸やAEDの使い方など、スタッフがさまざまなイベントを企画してくれます。歯の健康教室は患者さまだけでなく一般の方にも参加していただけるようにし、歯科医院が、怖い場所でなく楽しい場所であると意識を変えてもらえるようにという思いで開催しています。その他、ハロウィンやクリスマスにはスタッフが、かぼちゃやサンタクロースの衣装を着て、患者さまに楽しい気持ちになってもらえるようなイベントも行っています。私もサンタの帽子をかぶったりするんですよ(笑)。

患者が一生通えてスタッフが一生働ける場所でありたい

大勢のスタッフさんがいらっしゃいますね。

早野泰弘院長 早野歯科医院5

歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、ベビーシッター、矯正や口腔外科を専門に外部から来ていただいている先生など含め20人以上のスタッフが在籍し、そのすべてのスタッフに重要な役割があります。一般に歯科助手というと、歯科医師や歯科衛生士の手伝いをしていると思われますが、当院では受付やコンシェルジュ、カウンセリングなどの役割をそれぞれ担っています。来院された患者さまを、まずコンシェルジュがご案内し、次に受付でお話ししてもらい、その後トリートメントコーディネーターというスタッフが、お話を聞かせてもらうようにしています。そこでは、虫歯や痛い部分の話だけでなく、患者さまのお口のさまざまな悩みをお聞きするようにしています。このように、スタッフ全員で、患者さまが通いやすい歯科医院をめざし努力しています。

今後の展望はどのようにお考えですか?

当院では「患者さまが一生通うことができ、スタッフが一生働くことができる歯科医院を未来永劫めざし続けていく」という理念を掲げています。今は私が元気ですが、いずれ私がリタイアした後に、当院をどう続けていくかということを考えています。というのも、自分が歯科医院を開院した以上、患者さまやスタッフが途中で行き場をなくしてしまうのでは、無責任だと思うんですね。患者さまに「ずっと通い続けることが大切」とお話ししているのに、歯科医院自体がなくなってしまってはいけないので、何らかの形で引き継いでもらい、患者さんが一生通い続けられる歯科医院でありたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

早野泰弘院長 早野歯科医院6

「痛くなったり、虫歯になったりしたら歯科医院へ行く」という習慣を変え、自分の歯をもっと大切にしてもらいたいと思います。メンテナンスは患者さま自身が自分で積極的に取り組んでいく気持ちをもたないと、途中でやめてしまうことになりがちです。ですから、当院のメンテナンス専用のチェアは、自ら立ち上がって蛇口をひねって水を出してうがいをしてもらう仕様にしてあります。それは患者さま自身に「自ら」の意識をもってもらうためです。予防に遅すぎるということはありません。今からでも悪い歯はしっかり治療してその状態を維持し、自分の歯を生涯残すためにも、積極的にメンテナンスに取り組んでいきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックインレー/4万円~ セラミッククラウン/6万円~
歯列矯正/40万円~
インプラント治療/33万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/75万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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