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杉田 基 院長の独自取材記事

杉田歯科医院

(大垣市/大垣駅)

最終更新日:2019/08/28

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「杉田歯科医院」は、大垣駅から西へ10分ほど歩いた藤江町にある。6人の歯科医師と9人の歯科衛生士が在籍し、診療台も13台という大規模な歯科医院だ。診療内容も、一般歯科をはじめ小児歯科、矯正歯科、審美歯科と幅広い。杉田基(もとい)院長は、この地で30年前からインプラント治療を行ってきた経験豊かな歯科医師だ。ベテランではあっても、その印象は、白い顎髭をたくわえた優しそうな「歯医者さん」。小さい子どもから高齢者まで、常に患者の気持ちに寄り添った診療をモットーとし、保険診療でも十分な治療ができるという処置に対しては自由診療を強く勧めることはしないという。そんな診療方針に至る思いや得意のインプラント治療について杉田院長に聞いた。
(取材日2019年4月9日)

染め出しで入念に磨き残しをチェックし、予防を徹底

開業されて35年ですね。まずは、開業前の経験からお話しください。

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大学卒業後は、浜松医科大学の歯科口腔外科で学びながら一般の歯科医院に2年間勤務しました。その後、岐阜市の歯科医院で1年間、院長を経験した後、1984年に実家のあるこの地に開業しました。開業医が一生の間に1例出会うかどうかといわれることもある口腔がんですが、私は開業してからこれまで口腔がんを5例見つけ、すべて早期発見で早期治療できています。判断ができたのも、口腔外科で多くの症例を診てきた経験もあったと思います。最近、タレントの舌がん手術が話題になりましたね。口内炎であればレーザー処置で対応するけれど、診断ミスをして口腔がんにレーザーを当ててしまうと、がんが刺激を受けて増殖したり転移したりしてしまうことも考えられます。最初の見極めが重要ですね。

どんな患者さんがどういった治療を受けておられますか?

当院には毎月非常に多くの患者さんが来院されていますが、そのほとんどがブラッシング指導やクリーニングなどのメンテナンスです。定期的に来院されている患者さんは、メンテナンスへの意識の高い方がほとんどですね。外部の先生が診療にみえた時にも「杉田歯科の患者さんはお口の中がきれいですね」と言ってくださいます。以前は、健康保険制度の算定で、歯科衛生実地指導料として染め出しをすることは条件になっていたのですが、現在では任意になっているので染め出しまでする歯科医院は少ないかもしれません。ですが、当院では開業当時から指導の際には必ず染め出しをして、患者さんの目で磨き残しを確認していただくことを重視しています。「あなたの口の中は磨き残しの場所がまだ10%ありますよ」と伝えることによって、患者さんも励みになるようです。スタッフは全員、正しいブラッシングによって健康維持ができると信じて日々指導に励んでいます。

歯科衛生士さんだけでも9人いらっしゃいますが、丁寧な指導が全員に浸透しているのですね。

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私は、開院後、朝日大学歯周病学講座で学び、博士号を取得しました。その時の教授は、後に朝日大学の学長となった方なのですが、教授時代に、歯周病の患者さんを、手術をした群と歯磨き指導だけの群に分けて比較し、2つの群はそれほど差がないという研究結果を発表されました。「歯槽膿漏は歯ブラシで治そう」というその教授の考えは、当院の共通認識となっています。毎回、染め出しの結果をチャートにしたものを患者さんに渡し、前回と比較できるようにして、歯科衛生士も熱心に一人ひとりの患者さんのケアを続けています。最初に日頃のケアの大切さをしっかりと説明しているので、定期的なメンテナンスの患者さんが多いのだと思います。

保険診療でも精一杯良い治療をしていく姿勢

先生は保険診療を中心にされているということですが、それはどういった思いからですか?

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現在の傾向として、自由診療をメインに行う歯科医院が多いと思いますが、患者さんの立場に立って考えると、保険診療で済むところは保険を使うというのが私の基本方針です。最近になって、健康保険でも白い詰め物やかぶせ物が可能になりました。材料も進化していますので、保険診療でも十分だと思っています。お金をかけて入れ歯を作っても、部分入れ歯などは数年で合わなくなってきてしまうこともあります。保険診療なら半年たてば作り替えもできますので、気が楽ですよね。なので、保険診療の中で精一杯良いものを作るという姿勢を貫いています。一方、前歯は目立ちますので、自然な色が求められます。自由診療にはそれなりのメリットがあって、素材にこだわって自然に近い見た目の歯を作ることができ、ジルコニアオールセラミックにも対応していますので、気になる方はご相談ください。

保険診療の材質は強度が心配ですが、その点はいかがですか?

保険診療の白い詰め物はコンポジットレジンという材質で、40年以上前から使われているのですが、材質自体が進化しています。コンポジットレジンでもある程度の耐久性を感じていますので、当院では型を採って金属の詰め物をするということはほとんどありません。数年前から小臼歯にのみ保険適用になったCAD/CAM冠も、硬質レジンのブロックを削り出して作るため、強度があります。CAD/CAM冠は金属アレルギーの心配もないのでお勧めなのですが、保険適用になって最初の1年はすぐに脱落してしまって、やはり駄目かなと思っていました。しかし、勉強会でCAD/CAM冠専用の接着法セミナーを受けてからは、取れることがなくなりました。新しい材質を使いこなすには新しい技術を学んでいく必要があると実感しましたね。

スタッフが大勢いらっしゃってまとめるのも大変かと思いますが。

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当院は朝日大学に近く、紹介先として連携が深いので、研修医を多く受け入れています。そんなこともあって診療台も徐々に増えて今では13台になりました。研修医がのびのびと患者さんとふれ合えるような医療機関として体制を整えており、後進の育成によって私自身も成長できると感じています。スタッフ連携の取り組みとしては、月に一度3時間ミーティングを行い、気がついたことや患者さんの意見などを伝え合っています。また、杉田カレッジという名称で、週に1度、歯科医師の勉強会も開いています。私の独演会にならないように(笑)、できるだけ先輩歯科医師が研修医に教えるという形にしています。彼らは皆、やる気に満ちあふれた熱意ある人ばかりですので、成長が楽しみです。

長年の経験と勘に基づいたインプラント治療

保険診療がメインとのことですが、貴院ではインプラント治療もされていますね。

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どうしても入れ歯が嫌だとか、ブリッジのために両隣の歯を削りたくないという場合は、インプラント治療をしています。私は、インプラント治療を始めて30年以上になりますが、経験によるところも大きい治療だと思います。手術をした時のとっさの判断は非常に難しく、人によって骨の硬さが違うなど事前の検査だけではわからないことに直面しても、経験を積んでいれば対処できますからね。長年の経験といえば、そこからわかったことがあります。それは、染め出しをして磨き残しが10%以下にならない人は、インプラントを長持ちさせることができないということ。日頃のケアが十分でないと、天然の歯も歯槽膿漏が進んでいくし、インプラントも抜け落ちてしまいます。インプラントでも、先ほどお話しした染め出しによる歯磨き指導が重要になってくるわけです。

インプラント治療を迷っている人は多いと思います。治療を受けた患者さんからはどんな感想を聞きますか?

14本のインプラントを入れた患者さんがいらっしゃいますが、その方は「インプラントにした日から人生が変わった」と言われました。車一台買えるくらいの高額なものになりますが、食べ物にお金をかけるよりも歯にお金をかけて、おいしく食べられるほうが価値があったという感想のようです。どんなに高級な料理でも歯がなければ、おいしさは半減します。食事がおいしいと実感することで、気持ちも充実し、人生も一変するんですね。

最後に、読者に伝えておきたいメッセージなどがありましたらお願いします。

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巷では、インプラント治療は失敗例が多いなどの誤解を生む情報があふれていますが、当院の患者さんには20年以上前に入れたインプラントを変わらず使い続けていらっしゃる方も大勢います。社会的に批判的な考えもありますが、インプラントは適切な治療をしてメンテナンスすれば長く持つものだと理解してほしいですね。情報に惑わされず、まずは、信頼できる歯科医師に相談してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

メタルブラケット矯正/64万8000円、ジルコニアオールセラミック/10万8000円、インプラント治療/27万円

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