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岩島 広明 院長の独自取材記事

岩島歯科医院

(瑞浪市/瑞浪駅)

最終更新日:2023/05/10

岩島広明院長 岩島歯科医院 main

片流れ屋根のかわいらしい外観の「岩島歯科医院」。大きな窓から差し込む光が、グレーを基調にした落ち着いた雰囲気の待合室に降り注ぐ。「喫茶店を開くことが夢だったので、喫茶店のように気軽に来院できると感じてもらえたらうれしいです」と岩島広明院長はほほ笑む。祖父の代の薬局から、3代にわたって地域に医療を提供してきた。岩島院長は口腔外科での経験を生かし、有病者への対応やインプラント治療なども手がけている。私生活では昨年子どもが生まれ、さらに地元への思いも深まったという。地域の生活に寄り添って、治療や啓発を進めたいと語る岩島院長の思いを聞いた。

(取材日2020年4月2日)

地域に根差した喫茶店のようなクリニックに

シックでかわいらしいクリニックですね。建物にこだわりを感じます。

岩島広明院長 岩島歯科医院1

祖父からこの地で3代、地域に医療を提供してきました。最初は薬局として、その後は父が歯科医院を開業しました。開業してから30年以上たっていましたから、5年ほど前に自分が院長になるのと前後して、リニューアルをしました。私自身は長年大学病院で口腔外科を専門としてやってきたので、オペ室が欲しかったんですよね。外科的な処置をしっかりできるように体制を整え、オートクレーブなど滅菌の設備も導入し、感染にも気を配りました。そうしたスペックとは別に、全体を明るく気軽に訪れやすい雰囲気にしたのもポイントです。実は学生時代からコーヒーにハマって、喫茶店を開いてみたいという夢があったんです。クリニックのリニューアルで夢をかなえたというと語弊がありますが、どんな方でも入りやすく、緊張せずに診療を受ける場所になっているとうれしいですね。

地域に根差した歯科医院なんですね。

長くやっているのもありますし、親族も開業医なので、地域の方の認知度もあってありがたいですね。生まれ育った場所で地域の方とのつながりを感じながら働けることがうれしいです。子どもの頃から見てきた故郷は、田舎っぽさを保ちつつも、新たに生まれ変わっている部分も見受けられます。でも高齢化が進んでいることは間違いないので、その年代に合った診療を考えていきたいと思います。現在行っているのが、高齢者施設の往診です。月に5〜6件は訪問していますが、訪問診療でできることには限界があるので、患者さんが何を望んでいるのかを考えて進めていきます。痛みを取る、噛めるようにする、見た目も整える……治療のステップはありますが、どこまで必要とされてどこまでできるかは、いつも試行錯誤ですね。

地域の医療機関との連携はいかがですか。

岩島広明院長 岩島歯科医院2

地域の大規模病院との連携はもちろんですが、横のつながりも大切にできたらいいなと思います。近隣の歯科医院にも知り合いは少なくないですし、ここで育ったことを十分に生かして、必要な治療を最適な医療機関で受けられるようにしていくのも、自分の役割だと思っています。子どもの矯正歯科についても、治療自体はやっていませんが、相談を受けつけて専門の先生にご紹介しています。何か気になることがあったときには声をかけていただければ、私や父ができることであれば精いっぱい取り組みますし、必要に応じて紹介もしていますよ。

口腔外科の知見を生かした診療

先生は口腔外科を専門として研鑽を積まれてきたとお聞きしました。

岩島広明院長 岩島歯科医院3

大学を卒業してから、10年ほど大学病院に籍を置いて、口腔外科の研究や診療にあたってきました。腫瘍や親知らずの手術・治療、それから有病者の治療を扱うことが多かったですね。とにかく技術を高めることが必要とされる世界ですが、それだけでは患者さんの満足や納得につながらないということを身をもって学んできました。見えない部分の治療についてうまく伝えられるコミュニケーションや、患者のニーズに寄り添って治療を進めていくことが大切だと実感しましたね。早く治したい人もいれば、時間や費用は関係なくきれいに仕上げたい人もいて、さまざまですからね。

持病を持った方の歯科治療は難しいんですか。

ある種の疾病を持っている患者さんの歯科治療には注意が必要です。例えば高血圧の方や血液をサラサラにするための薬を使っている方は、処置時に出血が多くなる傾向があります。万が一のリスクを考えて治療にあたる必要があります。他には、糖尿病の方の治療予後は一般的にあまり良くないんです。治りが悪いということを念頭に置いて、時間をかけて丁寧に治療を進めていきます。口腔内の健康状態と糖尿病の連関は知られるようになってきたと感じますが、口腔内を健康に保つことで糖尿病の発症リスクも軽減しますし、一方で糖尿病の治療が進めば歯科治療も楽になります。全身の健康という観点から、歯科治療についても考えてほしいですね。

外科的な治療も力を入れていらっしゃるとお聞きしました。

岩島広明院長 岩島歯科医院4

長年口腔外科にいて、抜歯などの技術は磨いてきたつもりです。身近なところでは、親知らずの抜歯があります。抜いたほうがいいのか迷われる人も少なくないでしょう。私は時間的・心理的な余裕があるのならば、早めの抜歯をお勧めしたいです。将来周りの歯に悪影響を与えないとも限りませんし、高齢化してからの抜歯は癒着が進んだりして、より難しくなります。年を取ると回復も遅くなってきますし、できるなら早めの判断をしていただきたいです。外科的な処置といえば、当院ではインプラントにも対応していますので、別のクリニックで断られたり、方法がないと言われた症状でも、ぜひ一度ご相談いただきたいです。患者さんの希望に沿った治療を選択できるように、抜歯にもインプラントにも対応できる環境を整えています。

生活感覚を生かして親子に向かい合う

診療をされている中で、先生が最近気になることは何ですか。

岩島広明院長 岩島歯科医院5

子どもが生まれたこともあって、小児歯科について以前より関心が強くなってきました。小さな子どもの歯の健康は、親にかかっています。日々の歯磨きを習慣化できるよう、まずは朝晩の2回、必ずやろうというところから始めてほしいです。小さい時に歯磨き習慣がついていれば、成長してからも磨かずにいられないと思うんですよ。難しいことは抜きで、まずは歯磨きからだと思います。その上で、定期検診にも必ず足を運びましょう。人によって虫歯のなりやすさは違うので、一概に言えないのですが、どんなに少なくても年に1回は検診を受けてほしいです。歯磨きと検診をセットで始めることで、親子で歯のケアの習慣づけをするのが最初の一歩です。

先生は妊婦検診も受け持っていらっしゃいますね。

自治体の検診は当番制なのでいつもやっているわけではありませんが、個人的に歯科検診を望む方がいらっしゃれば、当院でも随時行っています。妊娠中は虫歯にもなりやすいので、体調を見ながら検診を受けることをお勧めします。健康面で何かと気を配ることも多いと思いますが、自分のお口の健康も少し気にかけながら、赤ちゃんの健やかな歯のためにも、医療機関を上手に使っていただきたいです。実は胎児の歯は妊娠のごく初期から形成されるんです。生まれ持った自然の歯に勝るものはないので、一緒に大切にしていきたいですね。

お忙しい毎日、ご自分の時間はありますか。

岩島広明院長 岩島歯科医院6

ありがとうございます。時々は趣味の時間も取れています。私はゴルフが好きなので、地元のゴルフ仲間と誘い合って近隣のゴルフ場に出かけています。あとは、コーヒーですね。お気に入りのお店で焙煎してもらって、自分で挽いた豆で丁寧に入れたコーヒーを飲む時間は、至福のひとときです。何より子どもが生まれてからは、家族との時間を一番大切にしています。瑞浪で生まれ瑞浪で育った感覚を生かして、もっともっと地域に根差してクリニックを続けていきたいです。お近くの方には、ちょっとした立ち話に立ち寄ってもらえるような場所をめざしているので、気軽にご来院いただけたらうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円~(税込)
自費診療のみクレジットカード決済が可能です。

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