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成瀬 真子 院長の独自取材記事

ナルセ歯科クリニック

(土岐市/土岐市駅)

最終更新日:2024/02/26

成瀬真子院長 ナルセ歯科クリニック main

土岐市駅より徒歩10分ほどの場所に位置する「ナルセ歯科クリニック」。父の後を継ぎ、2019年4月に院長に就任したのが成瀬真子先生だ。「大きく変えるのではなく、これまでの良いところを維持していきたい」と話す成瀬院長。一方で、被ばく量の少ないデジタルエックス線検査機器の導入、滅菌器のリニューアルなどを行い、今まで以上に安心面に配慮した医療環境を整えた。同院では待合室だけでなく、診察室の中にもキッズスペースがある。自身も小学生の子どもを持つという成瀬院長の診療であれば、親子での受診も安心だろう。また、訪問診療で高齢者施設での診察をした経験もあるとのこと。そして近年では患者からのニーズもありホワイトニングも始め、注力している。子どもから高齢者まで家族みんなで通えそうな歯科クリニックだ。

(更新日2020年1月22日/情報更新日2024年2月14日)

思い入れある院内は生かしつつ、設備を刷新

こちらはどのようなクリニックでしょうか? 先生のご経歴も教えてください。

成瀬真子院長 ナルセ歯科クリニック1

当院は私の父が約40年前に開院した歯科クリニックです。高齢の方からお子さんまで、幅広い世代の方にお越しいただいています。10年前に、私が診療に加わってからは、若い方の来院が増えたようですね。私自身は、2010年に愛知学院大学歯学部を卒業し、愛知県済生会病院の口腔外科に入局しました。その後、病院の慢性期転換に伴い退局。口腔外科と一般歯科のクリニックで勤務しました。実は、必ずしも当院を継ごうと決めていたわけではないのですが、子どもが生まれた影響が大きかったです。息子は今9歳で、家族のサポートを受けながら、育児と仕事を両立しています。

ご出産後もお仕事を続けていらしたそうですね。

産後7ヵ月で復帰して、続けていました。当時、勤務先の先生が理解のある方で、授乳を続けるために必要だった冷蔵庫を買ってくれるなど、大きなサポートをいただきました。私は本当に周囲の方に恵まれていると思います。ただ、息子の成長に伴って、次第に働く時間を減らしたいと思うようになったんです。その頃、訪問診療をしないかというお声がけをいただいて、関東圏で週2日勤めるようになりました。その2日間は朝から晩まで、ずっと顧問先施設の訪問です。1日10ヵ所ほど回るので、2日間で非常に多くの患者さんを診ていました。ですから、幅広い年代の、さまざまな方を診る経験を積んでこられたかなと思います。

こちらの医院に来られてからは、院内の改装をされたとか。

成瀬真子院長 ナルセ歯科クリニック2

当院の建物は、約40年前の開院時に建築士さんに作っていただいたものです。私は今までの内装が好きだったので、大きく変えることはしませんでした。ただ、清潔面と安全面を重視して、設備を整えています。一つはエックス線検査機器。被ばく量の少ないデジタルエックス線を導入し、撮影時は患者さんに防護エプロンをおつけすることを徹底しています。それから、滅菌器を新しくして、お口に入れる機械の先端部分をしっかりと滅菌しています。また、アレルギーを考慮して変更したのが、手袋です。アレルゲンとなるラテックスが含まれないものに変えました。自身のアレルギーに気づいていない患者さんでも、いきなり発症してしまう可能性はありますから。オリジナルの白衣を作ったのも、清潔にしたいという考えからです。気に入った白衣だと、大切に着るので清潔さが保たれますよね。フランス人のクチュリエさんにデザインしてもらいました。

キッズスペースを設け、家族で受診できるクリニックへ

3台ある治療ユニットは新しくされたそうですね。

成瀬真子院長 ナルセ歯科クリニック3

はい。ただ、治療室は以前と同じスタイルで、あえて完全個室にしなかったんです。予約時間を調整すれば、隣同士に患者さんが座ることはあまりありませんし、真ん中の椅子には短時間で済む消毒の方をご案内するなど、工夫しています。それに、パニック障害などで個室を苦手とする方もいらっしゃいますしね。一番手前のユニットには、キッズスペースを設けています。子どもたちと親御さんをまとめて診察することができて、「今日のこの時間枠は、○○さん一家ね」ということも。子連れで来てほしいという気持ちもありますが、それ以上に家族で来てほしいと願っています。

子どもを受診させる方にはどういうことを伝えたいですか?

従来は、お子さんが虫歯にならないように、お母さんが子どもの歯の磨き方を学ぶことが多かったと思います。ですが、私はお母さん自身にも、自分の歯のためになることを何か一つ持ち帰ってもらいたいと思うんです。小学校に上がるとお子さんが全部自分で磨くことが増えると思いますが、任せてしまうのではなく、お母さんも自分の歯をケアしながら、2人で歩んでもらえるようにしたいです。また、年齢を重ねると、ケアの仕方が虫歯予防から歯周病予防や歯の維持に変化していきますから、大人になってからを見据えたアドバイスをしたいですね。予防スタイルも、お子さんと一緒に成長していくようにできたらと思います。ちなみに、お子さんの治療のご褒美は風船です。「30秒以内に膨らませられるかな?」などと促して、口腔機能の発達につながるようにもしているんですよ。

診療で心がけていることは?

成瀬真子院長 ナルセ歯科クリニック4

患者さんと向き合うことです。例えば、当院では未対応の治療などを希望する患者さんがいらしたら、他院の先生を紹介するなど丁寧に対応しています。「当院は対応していないです」というような突っぱね方はしないです。あと、時々あるのが、原因不明の痛みを抱えている方。「痛いはずはないですよ」という言い方は決してせず、原因を一緒に考えるように心がけています。わかりやすい説明も大事ですね。患者さんにとって、歯科治療は何をやっているのかわかりにくいものですので、必ずゴールを見せています。あなたの目標はここまでいくことで、そのために何回くらい通うのか、何ヵ月かかるのか、と。中でも、根っこの治療は長くかかりますので、まだ終わらないのかとがっかりしてしまう人が少なくありませんから。

これからも勉強を続けて、診療の幅を広げる

見通しがわかるのはありがたいです。

成瀬真子院長 ナルセ歯科クリニック5

例えば歯医者から、神経をできるだけ残すために様子を見ましょう、と言われた経験はありませんか? それは、歯の神経を取ると歯の寿命が縮むからなのですが、ただ様子を見ると言われるだけで理由がわからなければ、「なんでこんな思いをさせられるんだ!」と思いますよね。だから、しっかり目的をお伝えしたいと思っています。また、例えばかぶせ物の作製を年内に終わらせたいと12月の中旬にいらしても、終わらないんです。型を採る前に削るため、何回か通院してもらわないといけないのです。それに、もし12月中旬から始めたら、技工所の年末年始休業を挟むので、長い期間仮歯で過ごさないといけなくなります。こういったことも含めて、見通しをお伝えするように心がけています。

先生はなぜ歯科医師をめざされたのですか?

高校1年生の時に父が体調を崩したことが、進路を考えるきっかけになりました。ですので、必ずしも強い思いがあって歯科医師をめざしたわけではなかったのですが、だからこそ、歯学部に進んでから「結構面白いじゃないか」という気持ちで勉強できて、今に至ります。オールラウンドに診療してきましたが、初期研修先や勤務先が口腔外科とインプラントを専門とするところだったので、それらに関わる機会は多かったです。最近はスポーツ歯科の勉強や、産業衛生の勉強をしています。ここは土地柄、製陶会社が多いですし、職業病を持つ方もおみえになります。治療で椅子を倒すときに、腰が痛いかなとか、ちょっと気遣いができるようになりました。歯学部では腰痛を学ぶことなどないですからね。

クリニックを継いでからのお気持ちを聞かせてください。

成瀬真子院長 ナルセ歯科クリニック6

良い意味で、大きく変えたくないですね。開院当初から35年以上通ってくださっている方もいるので、長くお付き合いいただいている方々の思いを大切にしたいと考えています。例えば、私たちが考える良い治療と、患者さんが考える良い治療の間にギャップがある場合に、しっかりと患者さんのお話を聞くことで、ご要望に添えるようにしたいです。おそらく、やり方を大きく変えてしまうとうまくいかないことがあるでしょうから、良いところを維持していきたいですね。父も、従来どおりに診察を続けます。これまで父が診てきた患者さんは、変わらず父が診察していきますので、心配せずにお越しいただきたいですし、患者さんのニーズに応えられるよう審美系の施術も行っています。新しい患者さんにも安心していただける医療を提供したいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング(審美歯科)/2万5000円~

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