全国のドクター8,967人の想いを取材
クリニック・病院 160,822件の情報を掲載(2021年6月15日現在)

  1. TOP
  2. 岐阜県
  3. 土岐市
  4. 土岐市駅
  5. 阿部歯科医院
  6. 阿部 馨三 院長

阿部 馨三 院長の独自取材記事

阿部歯科医院

(土岐市/土岐市駅)

最終更新日:2021/04/12

112969

土岐市駅から車で5分ほどの住宅地に「阿部歯科医院」は立つ。この地では40年余の歴史があり、院長の阿部馨三(きょうぞう)先生は3代目。待合室は3年前にリフォームされ、ブラウンで統一された椅子12脚とソファーがあり明るく落ち着いた雰囲気。本棚にコミック、受付にキャラクターが並んでいて、子どもにも楽しい工夫が散りばめられている。院長をキャラクターにしたステッカーも貼られていて、ユーモアあふれる院長の雰囲気を感じられる。予防やメンテナンスに通う人が多く、歯面清掃装置も4台設置。特に口腔ケア・エイジングケア・訪問歯科診療に注力している。患者の高齢化が進む中で「変わらないことに価値がある」と語る阿部院長に、地域歯科医療にかける思いやスタッフへの気遣いを聞くことができた。
(取材日2019年5月17日)

生涯のかかりつけ医をめざし歯・人・心に優しい診療を

こちらは、歴史のある歯科医院だそうですね。

1

祖父も父も歯科医師で、僕で3代目です。以前は、ここから車で20分離れた地で開業していたのですが、40年前にこちらに移転しました。僕は、7年間の勤務医を経て、2000年に当院に移り、2003年に院長になりました。それから院内の設備を一新してデジタル化し、3年前には待合室をリフォームして、バリアフリーにしました。歯科医院特有のにおいを軽減するためにアロマディフューザーも設置し、季節や時間帯で香りを変えるなどして、患者さんに緊張をときほぐしていただけるようにしています。待合室に置かれているデスクは、子どもさんが待ち時間に勉強をするためのものなんですよ。

先代の頃からの患者さんも多く通っていらっしゃるのでしょうか?

そうですね。3世代にわたる方や、祖父の代から通院しているという方もいて、歯科医師として幸せなことだと思っています。患者さんの多くは40代以上で、主に歯周病・虫歯の予防と義歯のメンテナンスにいらっしゃる方が多いですね。当院では、以前から意識の高い方が多く、予防やメンテナンスのために通院される患者さんが多かったんです。もともと父が、義歯の隙間があいた時に「裏打ちしないといけないね」と言うような人で、患者さんが定期的に通う習慣ができていて、僕も積極的にクリーニングをお勧めしてきました。今では患者さんから「そろそろ診察の時期だよね」と連絡をくださいます。意識の高い患者さんたちは、当院の誇りです。

診療ではどんなことを心がけていますか?

2

患者さんに安心感を与えて、笑顔で帰ってもらうということです。「歯に優しく、人に優しく、心に優しく」を大切にしていきたいと思っています。というのも、たぶんこの地域にいると、最期まで患者さんと付き合っていくことになります。それを考えると、今最適な治療よりも、その人の人生にとって何が一番良い治療なのかを考えてやっていくことが必要だと思っています。そのためには、患者さんと向き合ってしっかりお話していくことが大切です。僕は基本的に人間が好きだし、話をするのも好きなんですよ。だから、長いお付き合いの患者さんとは、友達のように話したり、「意地悪言うなよ」と叩かれたり……。そんなやりとりの中で患者さんの笑顔が増えてくることに、日々やりがいを感じています。“生涯のかかりつけ医”をめざし、最期まで私が診る気持ちでいるので、患者さんにも同じように思ってもらえているといいですね。

スタッフと協力しながら、食べる喜び、笑う喜びを提供

歯や口腔内のエイジングケアに力を入れていらっしゃるとお聞きしました。

20210330 3 1

はい。とはいえ、美容整形のようなイメージのエイジングケアとは、かなり印象が異なると思います。私は「健康は、食べること、笑うこと」が基本にあると思っています。口や歯の機能が衰えて、歯が痛い、口元の見た目が悪い、入れ歯が外れる、食べ物でむせるなどの症状があると、外出や食事が億劫になりますよね。そうすると、低栄養や、運動不足による筋力の低下につながりかねません。そういったことを防ぐために、加齢に対して抗っていく意識をもつことや、今の状態を保つことが大切だと考えています。「容姿管理・健康管理・寿命管理」をモットーに、日々エイジングケアについて患者さんに説明しています。例えば、「今年もこの歯がもったね」「お餅が食べられたね」と、患者さんと一緒に喜べることが本当にうれしいんです。これからも、“いつもと変わらないこと”を理想に、エイジングケアに取り組んでいきたいですね。

口腔内のエイジングケアとは、口腔ケアからはじまるのですね。

具体的に当院では、歯科衛生士が飲み込むことや噛むことについてトレーニング指導しています。定期的なメンテナンスでは、超音波スケーラーで歯石や歯垢を取り除くこともしますが、力を入れているのは歯を傷つけにくい特殊なパウダーを使った歯面清掃です。歯磨きした後に染めだしを使うと磨き残しが赤くなりますが、あれは細菌のバリア層であるバイオフィルムなんです。それがあると、いくら磨いても汚れが残ってしまう。だからスイス製の専用装置を導入し、歯の根っこまでバイオフィルムや古い汚れを取り除けるように心がけています。実はスタッフたちからすべてのチェアで使えるようにしたいとの声があり、4台導入しているんですよ。

先生と同じく、熱心ですてきなスタッフさんたちですね。

4

ありがとうございます。当院では、訪問診療にも力を入れて取り組んでいますが、もともとスタッフたちが、勉強に行きたいと申し出てくれたことがきっかけなんです。現在、平日には歯科衛生士がメインで訪問し、休日には私が行っています。勉強熱心でたいへんありがたいですね。スタッフたちは、父から引き継いだ部分もありますが、患者さんと同じく宝物のような存在です。皆、長く勤めてくれていて、中には30年以上も勤めてくれている人もいるんですよ。本当に感謝しています。私自身、訪問診療で患者さんから昔話を聞くのも楽しいですし、感謝の言葉をいただけるのもやりがいがあります。

これからも変わらず地域を支える歯科に

先生が歯科医師になったきっかけは、お父さまの影響なのでしょうか?

5

はい。実は、私には兄がいたので、僕は歯科医師になるつもりはなく、幼い頃は教師になろうと考えていました。でも、高校3年生で、たまたま平日家にいた時、風邪をひいてくたくたになった父が仕事をしているのを見たんです。疲れ果てた様子だったのを覚えています。それで偉いなと思ったのがきっかけでした。すぐに歯学部に進路を変更し、勉強に励みました。大学では口腔外科や障害者の小児歯科などにも興味が湧きましたが、とにかく現場に出て働いて、一人前に診療できるようになりたいと思い、ほかの歯科医院で勤務経験を積みました。

お忙しいですが、休日はどんなふうに過ごしていますか?

休日は、訪問診療がありますし、医師会の活動や、勉強会などもあり、忙しいですね。でも、時間の取れる時は、プールに泳ぎに行っています。つい先日も、スポーツクラブ主催の水泳大会があり、50~54歳のクラスで、4種目で優勝しました。タイムが2年前と変わっていなかったことがうれしかったです。患者さんの口腔内も変わらないようにとお話しているので、私も以前とタイムが変わってしまわないようにしたいですね(笑)。

これからの展望や読者へのメッセージをお願いします。

6

昔からの患者さんがだんだんと通えなくなってきているので、訪問診療以外にも定期的に診療できるシステムも整えていかなくてはいけないと思っています。当院を祖父・父から引き継いだこともあり、私自身、当院の患者さんたちは自分の世代だけのものではないと思っているんです。患者さんにもスタッフにも家族にも、末永くお付き合いしてくださいということを伝えたいですし、それは今診ている患者さんを最期まで診るという僕の覚悟でもあります。これからも、歯を大切にしていきたいと思う患者さんたちを育てていきたいですし、生涯のかかりつけ医としてこの地域の患者さんの口腔ケアを行い、食べる喜びや笑える喜びを守っていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックの詰め物/3万3000円〜、セラミックのかぶせ物/5万5000円~、インプラント/30万8000円~、矯正歯科/上顎・下顎両方で77万円~ ※税込み 詳しくは医療機関にお問い合わせください。

Access