脱落や感染のリスクを回避する
安全性を重視したインプラント手術
みどり坂総合歯科クリニック
(各務原市/新鵜沼駅)
最終更新日:2025/03/28


- 自由診療
決して安価ではないインプラント治療。手術やアフターフォローなど納得した上で治療に進みたいと誰もが思うだろう。専門の異なる複数の歯科医師や歯科技工士が常駐し、総合的な診療を行う「みどり坂総合歯科クリニック」では、歯科用CTや完全個室を備え、インプラント治療に力を注ぐ。「ブリッジのように歯を削ることなく、入れ歯のような違和感のないインプラントは、歯を失った人にとって最後の砦」と話す山本慶雪院長。同院では、埋入したインプラント体が抜けてしまう「脱落」や感染のリスクを低減するため、2回法を採用。安全性を重視した丁寧な手術で、骨が薄いなど、他院で断られた条件が厳しい患者にも対応している。インプラント治療の概要やメリット、同院の取り組みについて、山本院長に話を聞いた。
(取材日2021年1月6日)
目次
一人ひとりに合わせて親身な相談と緻密な治療計画を提案。 骨が薄いなど条件の厳しい患者にも幅広く対応
- Q先生がお考えのインプラント治療のメリットは何でしょうか?
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A
▲技工士が常駐しているので即座の修理にも対応可能
咬合(噛み合わせ)には東京歯科大学の宮地建夫先生が提唱する「咬合三角」という理論があります。これは歯の咬合のバランスを4本脚の椅子に例え、1本の脚が失われたら椅子が倒れてしまうように、1本の天然歯を失うと咬合のバランスが崩れ、噛み合わせが全体的に悪化していくという考え方です。ですので、歯を失ったらその失われた部分をインプラントで補ってバランスを取り戻すことが重要で、インプラントは口腔全体にとって大きな役割を果たすことになります。お手入れが大変な入れ歯や、ほかの歯を削る必要のあるブリッジと比べると、インプラントにはこれらの治療法では補えない良さがあると思っています。
- Qインプラント治療を受けるのに条件はありますか?
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A
▲個室となっている診療室
インプラント治療が難しい方は、感染症のリスクが高い方、骨粗しょう症で薬物治療を受けている方ですね。また、永続的なアフターフォローが受けられない方にはお勧めしません。加えて、歯磨きなど毎日のケアをきちんとできない方は、インプラント周囲炎になってしまう可能性があるため、お断りすることもあります。
- Q骨が薄いなど条件が厳しくても治療が可能でしょうか?
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A
▲細かな診療内容についてわかりやすく説明をしている
抜かないといけなくなってしまった歯が残っている際は抜歯と同時に骨を再生させるための治療を行います。ほとんどの症例はこの治療で対処することができますが、それでも難しい場合はソケットリフトやサイナスリフトといって上顎の奥歯の上にある空洞に骨を入れる治療を行います。これらの手法により、他院で断られた方も埋入が可能になるケースも考えられます。ぜひ一度相談にいらしてください。
- Q治療の流れや治療期間について教えてください。
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A
▲術前にCTで検査を行う
歯科用CTにて術前検査を行い骨造成の必要性、治療手順、費用の提案をします。患者さんの同意をいただき口腔内の環境が整ったら手術となります。術後、下顎は3ヵ月上顎は5ヵ月ほど骨とインプラント体が結合するのを待ちます。当院は2回法を採用しているので、上部構造の人工歯とインプラントの接続部分をつくる2次手術を行った後、さらに1ヵ月間待ちます。このように、歯肉を閉じ治癒期間を長く設けることで、インプラント脱落や感染のリスクを低く抑えていきます。骨をつくる必要がある場合はさらに3ヵ月ほど必要です。最後に、型採りをして上部構造の人工歯をかぶせ完了。早い方で半年、遅い方は1年間ほどかかります。
- Qアフターフォローについて教えてください。
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A
▲スタッフも含めフォローが丁寧
インプラントの治療をしているかしていないかにかかわらず、メンテナンスは永続的に必要です。定期的に通院していただくことにより、虫歯や歯周病や粘膜疾患などを早期に発見・治療できます。通院のインターバルは、家での歯磨きが苦手な方は1~2ヵ月おきに、歯磨きができている方は3~6ヵ月間おきに、患者さんによってお口全体の管理を行っています。あまり口うるさく言うと嫌がる患者さんもいらっしゃいますが、患者さん一人ひとりに合わせながらアドバイスを行っています。その際も患者さんのモチベーションを保てるような伝え方の工夫を心がけています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療(小臼歯見積もり例)/検査3万円 (骨再生・骨造成/8~12万円) 埋入19万円 かぶせ物 15万円 合計37~49万円 ※骨再生・骨造成が必要かどうかは骨の条件により変わります