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田中 剛 院長の独自取材記事

田中歯科

(可児市/根本駅)

最終更新日:2019/08/28

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岐阜県可児市桜ケ丘の新興住宅地に立つ「田中歯科」は、地域住民の口腔内の健康を30年以上支えてきた。2代目の田中剛院長が引き継ぎ、2017年にリニューアルした建物は、「これまで当院を愛してくれた患者への感謝を伝えるため」とこだわりにあふれた空間だ。もともと建築に興味を持っていた田中院長が、建築士と相談を重ねながら仕上げた造りは、庭をベースにした洗練されたデザインになっているのが特徴。また患者の全身を診られる歯科医師になるために、一般歯科だけでなく、口腔外科と麻酔科でも経験を積んだ院長。恩師や仲間など、これまで出会ったすべての人に感謝を忘れない院長からは、人や歯科医療と真摯に向き合う姿がうかがえた。
(取材日2019年1月24日)

小学生の頃から憧れ続けた歯科医師という職業

まずは先生のご経歴を教えていただけますか?

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私は愛知学院大学歯学部を卒業後、総合病院と大学病院で5年ほど勤務しました。大学病院の医局の口腔外科で3年、岐阜県立多治見病院の麻酔科・救急科で2年ほど研鑽を積んだ後に、豊田市で開業されている先生のもとで勉強させていただき、私の父が営む当院へ戻ってきました。父が当院を開業したのは30年以上前のことで、それを私が引き継ぎ、2017年8月に建て直しました。現在は私が院長を務め、父と一緒に診療にあたっています。実は、父からはこれまで一度も「歯科医師になってほしい」と言われたことはありませんでした。両親ともに私には好きな仕事を選んでほしいと思っていたようで、私にとってそれが歯科医師だったんです。

なぜ歯科医師を志されたのですか?

小学生の頃から、図工で物を作ったり、絵を描くことが好きだったんです。子どもながらに、自分が何かを作ることで人から感謝される歯科医師という仕事は、とても興味深く思っていました。今も私自身すごく大切にしている言葉が「義歯も人工の臓器である」というものなんです。義歯という人工臓器を自分で作り、患者さんのお口に装着することで、口の中の機能をもう一度復元させられる上に、患者さんから「ありがとうございます」という言葉をいただけるのですから、私にとってはこれ以上ないくらいうれしく、楽しい職業だと感じています。

こちらに戻るまでに、多くの経験を積まれていますね。

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もともと、当院を引き継ぐまでに10年は経験を積もうと計画していたんです。口腔外科・麻酔科で5年、一般歯科で5年としたのは、大学5年生の時に出会った口腔外科の恩師のおかげです。お話ししたとおり、私は以前から義歯を作ることも、審美歯科や矯正歯科もすごく好きでした。しかし恩師に「手先が起用で歯科の仕事が好きなこともわかるが、歯科医療に携わるには、先に学ぶべきことがあるんじゃないか?」というアドバイスをいただき、全身のことをもっと勉強しようと思ったのです。口腔外科の門を叩き研鑽を積んだ後、麻酔科・救急科でも勤めました。それぞれの場所で尊敬できる恩師もでき、他科の先生たちとも交流を深めながら、幅広い視野を養い全身管理について学ばせていただきました。

医療人の姿勢を学び、優しさを大切にした診療を提供

そうした考え方自体が大切な学びだったということですね。

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そうです。先に話した通り「やりたいことの前に、やらなきゃならないことがある」と教えていただき、歯科医師としての言葉選びや話し方、姿勢なども厳しくレクチャーしていただきました。今でもその頃に学んだことが根底にあり、患者さんとお話しする際も専門用語をかみ砕いて、わかりやすく伝えることを心がけています。例えば、実際に患者さんが倒れた時にどうしたらいいのか、臆せず対応するための心なども口腔外科で学びました。麻酔科ではドクターカーの立ち上げに携わった恩師と出会い、私もドクターカーに乗り現場で呼吸ができなくなった方の呼吸管理なども経験したことが、今でも自分の財産になっています。これまで出会えた恩師や仲間など、すべての方々に感謝の思いでいっぱいです。

その後、一般歯科にて経験を積まれました。

はい、豊田市の歯科医院で勤務させていただき、一般歯科全般の手先のスキルや「どれだけやれば、どのような結果が出るのか」という実際の臨床の面で多くを学ばせていただきました。特にそこで培ったものは、プロビジョナルレストレーション(歯の治療で装着する仮の歯)のスキルですね。樹脂を人工歯に変えていく能力ということなのですが、これは補綴(ほてつ:入れ歯やクラウンなど人工歯で補う治療)を行う際に重要です。歯周補綴などの大規模な治療の場合には特にこの技術が必要になるため、学んだことが非常に生かされていると感じます。また、人工歯を造ることはかみ合わせにも大きく影響しますので、当然その点も意識しながら、患者さんのご意見を聞いて進めています。口腔外科では”心”を、一般歯科では”スキル”を主に教わり、今の私があると思いますね。

濃厚な10年だったのですね。現在のこちらでの診療方針を教えてください。

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当院では「優しさ」をテーマにした診療に努めています。言葉で言うと簡単ですが「優しさ」の背景には医学的根拠や、患者さんたちの生活に対する思いなども含まれています。私は全身を診る中でさまざまな科を知り、その中で歯科はとても特殊な科だと実感しました。また、「歯の治療が必要だけど、仕事が忙しくて通院できない」という患者さんに対して応急処置を施したり、「歯科が怖くて行けない」という患者さんに対して丁寧に優しく接するなど、人間らしい優しさも必要だと思っています。もちろん、その上で患者さんが選べるように、治療の選択肢を用意するのも歯科医師の重要な役割です。

設備面も充実していますが、特に得意とされる治療などはおありでしょうか?

まず、私としては、新型の医療機器をそろえるのは当たり前だと思っています。そして地域の歯科医院として求められる基本的な治療に関しては、得意や不得意というものではなく、きちんとオールマイティーに提供できるように日々努力し続けています。また、以前より恩師たちに海外へ勉強に行きなさいというお話をいただいているように、歯科医療に携わる上で世界のレベルを知ることはとても大切です。特にこれからの時代は、より世界レベルの知識や経験が求められると思っています。アメリカの先端の技術などを積極的に学びつつ、患者さん一人ひとりに寄り添う「優しさ」を追求していくのが、当院ならではの強みではないでしょうか。

患者への恩返しとして建てた、こだわりのクリニック

クリニックを建て替える上で、こだわったポイントとは?

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この新しいクリニックには「これまで田中歯科を愛してくださった皆さんへの恩返し」の意味を込めています。父の代から通われる高齢の患者さんたちがつえをついたり、車いすで来られてもスムーズに入れるように段差をなくしてフラットな床に仕上げ、道路から入口へのアプローチにもスロープを設けました。そして、庭をベースにした配置で、開放的だけどカーテンがいらないようなデザインにこだわり、患者さんと外を歩く人の目が合わないように工夫し、日中に足元から入る光や、夜のライトアップした雰囲気など、それぞれの時間帯ならではの景色を患者さんたちに楽しんでもらえます。また、ユニットは3台だけなのでゆったりと過ごせる空間になっています。

ロゴマークもとてもすてきな仕上がりですね。

ありがとうございます。実は開院を間近に控えた頃、小・中学校時代の同級生でグラフィックデザインを手がけている友人に、偶然再会しました。「手伝えることがあったら言って」と話してくれて、地元のことも自分のこともよくわかっている友人だから、お願いしようと思い、「この庭に昔からあるケヤキをシンボルツリーにしたい」とだけ伝えたところ、ケヤキをモチーフにしたロゴを作ってくれました。とても気に入っていて、家紋のように大切にしています。職種を問わず、いろんな人との出会い、そこからたくさんのことを吸収できるのは、とても楽しいですね。この出会いも自分にとってはかけがえのないものです。

日曜診療も行っているのは、患者さんにとってありがたいです。

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実は父が開業した頃、まだ土日休みの人が少なく、日曜だけ休みという患者さんが多かったので、30年以上前に日曜診療を始めました。私はそれを引き継ぐ形で、日曜診療を続けています。そのかいあって、遠方から来てくださる患者さんもいらっしゃいます。もちろん、働くほうのスタッフも大変なので、とても頑張ってくれて感謝しています。

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