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小田切 邦雄 院長、小田切 嘉恵 副院長の独自取材記事

横浜青葉台クリニック

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日:2022/06/17

小田切邦雄院長、小田切嘉恵副院長 横浜青葉台クリニック main

青葉台駅からの緩やかな坂を登った閑静な住宅街の一角にある「横浜青葉台クリニック」。2000年開業の放射線科、内科、小児科、眼科を標榜する複合的なクリニックで、規模は小さいながらも大規模病院のような専門性の高い診療を提供している。小田切邦雄院長は放射線診断を専門とし、精度の高さにこだわった画像診断を行っている。同院の2階では小田切嘉恵副院長による眼科診療を行っており、内科と眼科が相互に連携することで横断的に全身を診療し、病気の早期発見・治療に努めている。穏やかで優しい笑顔が印象的な両先生に、クリニックの特徴やそれぞれの専門分野について話を聞いた。

(取材日2022年2月17日)

放射線科をメインに各診療科で専門性の高い医療を提供

クリニックの特徴について教えてください。

小田切邦雄院長、小田切嘉恵副院長 横浜青葉台クリニック1

【小田切邦雄院長】放射線科、内科、小児科、眼科の各専門の医師が在籍し、内科では糖尿病、内視鏡、循環器、呼吸器の各分野で活躍されている先生がそろっています。一番の特徴は画像診断を一般診療に取り入れた放射線科がメインのクリニックであることです。私は放射線診断を専門にしており、エックス線検査、CT検査、超音波などを用いた病気の診断を得意としています。
【小田切嘉恵副院長】眼科で内科的な病気が原因だろうと判断したときに、当院では必要であれば1階で採血し結果が出た段階で治療を開始できるので、後日別の医療機関へ受診する必要がなく患者さんの負担も少ないかと思います。医療機関としては小さいですけれど、近視や老眼、緑内障だけではなく、がんや甲状腺の病気など全身の疾患までを見据えた診療を行っています。

CTをはじめ、先端の検査機器がそろっていますね。

【邦雄院長】開業時には、「クリニックでここまで検査設備をそろえる必要はないんじゃないか」という声もありましたが、国内でも早くからデジタルエックス線画像診断システムに携わってきた者として、そこは妥協できませんでした。マルチスライスCTをはじめ、エックス線撮影装置、エックス線テレビ装置、フラットパネル式マンモグラフィ、超音波診断装置、血圧脈波検査装置、肺活量測定装置、エックス線骨密度測定装置、消化器内視鏡などがそろっています。さらに2階の眼科には細隙灯顕微鏡、眼圧計、眼底カメラ、蛍光眼底造影装置、OCT(光干渉断層計)、前眼部OCT(前眼部光干渉断層計)、視野計、レーザー、大型弱視鏡、角膜内皮細胞撮影装置、色覚検査表など専門的な検査用設備を備えています。

眼科診療において日頃から気をつけていることはありますか?

小田切邦雄院長、小田切嘉恵副院長 横浜青葉台クリニック2

【嘉恵副院長】病気を見逃さないことをモットーに、どんなに忙しくても、どんなに混んでいても、初診は時間をかけてきっちり診るようにしています。患者さんはどこかが悪くて病院に来ていて、暇で遊びに来ている人はいないはずです。そのため、必ず該当する所見があるはずだと疑い、しっかりと病気を見つけるようにしています。目は時に体の病気も教えてくれるもので、眼科は全身の病気も発見できる科と考えています。患者さんが訴えている症状はもちろん、他の所見も診ていき、体の不調を見つけていきたいです。

副院長は小児の診療も多くされているそうですね。

【嘉恵副院長】当院を受診されるお子さんで多いのは斜視、弱視、近視などです。近視は一旦発症すると30代まで進行することもあります。読書、パソコン、スマートフォン、ゲームなどの影響も重要です。目の健康には通常、30~40cm離さなければなりません。親御さんにはぜひお子さんが細かいものを近くで見すぎないように、勉強していても時々は遠くを見るようにしてください。近視が強くなると網膜剥離や緑内障になりやすいなどいろいろなリスクがあります。子どもの診療で気をつけていることは、1回目にはたとえ泣き喚いても大事なものはすべて観察しますが、2回目からは絶対に泣かせないということです。大人も子どもも異常を見落とさないことの重大性は変わりません。小さなお子さんでも遠慮して見逃しをしないように心がけています。気持ちの通じた子どもの「ありがとう」は純粋で、心がこもっているのが伝わってきて本当にうれしいです。

内科と眼科の連携による総合的な診断で病気を早期発見

内科と眼科の併設は珍しいように思いますが、患者さんにはどのようなメリットがありますか?

小田切邦雄院長、小田切嘉恵副院長 横浜青葉台クリニック3

【邦雄院長】患者さんの体は1つですが、いくつも病気を併発しているということはいくらでもあります。また、眼科で見つかる内科の病気は結構多く、高血圧、糖尿病、動脈硬化、甲状腺の病気、膠原病、頭蓋内疾患、副鼻腔炎など、幅広くあります。逆に、糖尿病や高血圧で内科を受診している人で、念のために調べると目に異常があることも。ですので、当院への受診は患者さんにとっても便利なのかなと思います。

内科と眼科が併設されているからこそ発見される病気もあるのですね。

【嘉恵副院長】目の疲れや頭痛に視野欠損を伴う方を頭部のCTで検査すると、脳には異常がなく、副鼻腔の一つである篩骨洞(しこつどう)に炎症が見つかる例がありました。篩骨洞は視神経が通る管(視神経管)と近接しており、その炎症が視神経に波及し視野欠損を起こしていると思われました。このような症例を多数診療したので、1996年に専門誌に論文を掲載し、国際的な研究会などでも発表しました。

乳がん検診についても長く専門的に関わってこられたと聞きました。

小田切邦雄院長、小田切嘉恵副院長 横浜青葉台クリニック4

【邦雄院長】開業前に勤務していた神奈川県立がんセンター時代、厚生省(現・厚生労働省)の班会議参加やマンモグラフィ検診精度管理中央委員会(現・日本乳がん検診精度管理中央機構)の立ち上げから関わるなど、マンモグラフィを用いた検診の普及と検診精度の向上に努めてきました。今は乳がんについての知識が普及されてきているのは間違いなく、検診受診率も最初の頃と比べて上がってきています。当院では開業当初よりマンモグラフィ検査を受けた方は超音波検査でも診るようにしていますが、マンモグラフィ検査や触診ではなんともなくても、超音波検査で異常が見つかるという場合もあります。公的費用による検診に超音波検査を採用するかどうかを厚労省も検討してはいるようですが、結論が出るのはまだ先になりそうですね。

地域に根差して23年。幅広い診療で地域医療に貢献

院長先生にお聞きします。放射線診断を専門にしたきっかけは何だったのでしょう?

小田切邦雄院長、小田切嘉恵副院長 横浜青葉台クリニック5

【邦雄院長】初めは大学の小児科に勤務していたのですが、アメリカに6年間留学した時に、「小児放射線科」という日本ではあまり知られていない分野と出会い勉強することになりました。その後、臨床医学一般を学び直し放射線診断学の研鑽を積みました。正しい診断のためには撮影法や装置など技術面だけでなく、臓器別の専門を超えた横断的な知識と経験が求められます。画像診断によって初めて見つかる重篤なケースも少なくないので、責任とやりがいを感じながら、日々精進しています。

副院長は、緑内障の早期発見に力を入れられているのだとか。

【嘉恵副院長】緑内障とは、何らかの原因で視神経が障害され、徐々に視野が狭くなる病気です。視神経には約120万本の神経繊維がありますが、それが40万本程度に減少して初めて視野異常や視力低下などが現れます。つまりかなり進行するまで自覚症状はありません。また、一度消失した視野を元に戻す方法はありません。自覚症状のない早期の緑内障診断は、眼圧、視神経の観察、視野検査、隅角検査などにより可能です。早期緑内障はレーザー治療で進行を止めることが期待できますので、当院ではレーザー治療を導入しています。

最後に、将来の展望と地域の人へのメッセージをお願いします。

小田切邦雄院長、小田切嘉恵副院長 横浜青葉台クリニック6

【嘉恵副院長】小さなクリニックではありますが、すっかり地域に根づいてきましたので、今のスタイルに若いドクターを迎え入れて拡張していければと考えています。
【邦雄院長】一般診療に一部分野の高度な検査を併用できる特性と、青葉区の地理的利点を活かした専門施設との緊密な連携とを維持した高度な医療を今後とも提供したいと思います。また、30年以上の実績がある遠隔診療など新しい技術も適切に取り入れていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

乳がん検診/1万3750円

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