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小田切 邦雄 院長の独自取材記事

横浜青葉台クリニック

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日:2019/08/28

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地域に根差し、多機能でコンパクトなクリニックをめざすというユニークな方針で診療を続けている「横浜青葉台クリニック」。放射線科・内科・小児科・眼科の各分野の医師がそろい、丁寧な画像診断、眼科診療装置を駆使した複合的な機能を生かした診療が特徴だ。院長を務めるのは長年マンモグラフィ検診の普及と啓発に携わり、マンモグラフィを熟知する小田切邦雄先生。小田切院長ならではのエピソードを交えつつ、朗らかな笑顔とともにじっくり話を聞いた。
(取材日2018年6月19日)

専門性の高い医療に取り組む複合的クリニック

まずはクリニックの特徴について教えてください。

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2000年開業の放射線科、内科、小児科、眼科を標榜する複合的なクリニックです。それぞれの科に専門の医師が在籍し、内科においては糖尿病、内視鏡、循環器、呼吸器のそれぞれの分野で活躍されている先生がそろっています。なかなか見かけない組み合わせだと思いますが、一番の特徴は画像診断を一般診療に取り入れた放射線科がメインのクリニックであることです。放射線科は放射線治療と放射線診断の2つに分けることができますが、私が専門としているのは放射線診断で、CTを含むエックス線や検査、超音波などを用いた病気の診断を得意としています。規模は小さいながらも、内容的には総合病院のような専門性の高い診療を提供できていると思っております。

CTをはじめ、先端の検査機器もそろえられていますね。

開業時に、「クリニックでここまで検査設備をそろえる必要はないんじゃないか」という声もありましたが、国内で早くからCR(デジタルエックス線画像診断システム)に携わってきた者として、そこは妥協はできませんでした。マルチスライスCTをはじめ、一般エックス線撮影装置、エックス線テレビ装置、マンモグラフィ、超音波診断装置、血圧脈波検査装置、肺活量測定装置、エックス線骨密度測定装置、消化器内視鏡などがそろっています。さらに2階の眼科には細隙灯顕微鏡、眼圧計、眼底カメラ、蛍光眼底造影装置、OCT(光干渉現像画像装置)、前眼部OCT(光干渉断層計)、視野計、アルゴン・YAGレーザー、大型弱視鏡、角膜内皮細胞撮影装置、色覚検査表など大学病院にあるような検査機器を備えています。また、当院の副院長は溝の口にある「小田切眼科医院」でも先進の設備を生かした診療を行っています。

内科と眼科が併設されているメリットについてお聞かせください。

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高血圧や糖尿病など全身的な病気では多くの場合血管に変化が現れます。動脈の状態を直接観察できるのは眼底だけなので、眼科検査を受けることで目の病気だけでなく、高血圧、動脈硬化、脳腫瘍、糖尿病などの早期発見の手がかりとなります。内科で診療していて、何かおかしいなと思ったときにすぐ眼科で診てもらえるのは本当に心強いですね。もちろん、眼科で眼底検査をした結果、内科の異常が見つかる患者さんもいます。大学病院など大きな病院では科をまたいで予約や検査をしなければならないですが、当院ならクリニック内で連携して検査・診療できるため、小回りが効くというメリットは大きいと思っています。

マンモグラフィの普及と啓発に尽力

乳がん検診の普及にも尽力されてきたそうですね。

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マンモグラフィは専門的な撮影技術と読影技術を必要とします。開業前に勤務していた神奈川県立がんセンター時代、厚生省(現・厚生労働省)の班会議参加やマンモグラフィ検診精度管理中央委員会(現・日本乳がん検診精度管理中央機構)の立ち上げから関わるなど、マンモグラフィ検診の普及と検診精度の向上に努めてきました。その間、全国規模のマンモグラフィ検診を早くに実施したフィンランドから招待されての現地視察、厚生省、日本放射線科専門医会後援の現地でのセミナー開催、放射線科医会、診療放射線技師の長期研修派遣などを行いました。開業当時はマンモグラフィ検診が普及する前で、「マンモグラフィって何?」と聞かれていたものですが、今では「ここでも検査できるの?」と言われるようになったことは、感慨深いですね。

開業当初よりマンモグラフィと超音波検査を併用してこられたと伺いました。

マンモグラフィも万全というわけではなく、日本人に多いとされる乳腺の密度の濃い「高濃度乳房」の場合はがんが見つかりにくいという弱点があります。これははじめからわかっていたことで、だからこそこの弱点をカバーする超音波検査と併用することの大切さは、専門家の間では導入当時からいわれてきました。最近でこそ話題になっていますが、公的費用を使う対策型検診で乳がん検診はマンモグラフィと触診に加えて、超音波検査を行うかどうかは、現在全国的な調査が進行中で、結論が出るのはだいぶ先になるようです。当院では開業当初より、マンモグラフィを受けた方は超音波でも診るようにしていました。その結果、今まで何十人もの患者さんの乳がんが見つかっています。乳がんは早期発見ができれば治すこともできる病気ですので、検診はぜひ受けてほしいですね。

そもそも先生はなぜ放射線科を専門に選ばれたのでしょうか。

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初めは大学の小児科に勤務していたのですが、アメリカに6年間留学した時に、「小児放射線科」という日本では知られていない分野と出会い勉強することになりました。その後米国の医師免許を取得する過程で、臨床医学一般を学び直し、放射線診断学を研修しました。放射線診断では体の内部を画像化して、そこに病気がないか、あればどのような状態かを診断します。正しい診断のためには撮影法や装置など技術面だけでなく、臓器別の専門を超えた横断的な知識と経験が求められます。画像診断によって初めて見つかる重篤なケースも少なくなく、責任とやりがいを感じながら、日々精進しています。

放射線科の専門家ならではの診断で患者を笑顔に

お忙しい毎日だと思いますが、休日の過ごし方について教えてください。

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昔は山登りやスキーもしていましたが、年齢的にもう無理はできないなと痛感したことから(笑)、最近は囲碁、読書、映画鑑賞、犬と遊ぶこと、インターネットサーフィンなどが趣味ですね。医療を含めたネット情報について思うのは、ネット空間に情報があふれている時代ですが、断片的な情報ばかり集めても正しい解決には至らないということです。だからこそ適切に専門家の力を借りて情報の取捨選択をするという受診者側のリテラシーが必要なのだと思います。健康についての不安や疑問はネットであれこれ調べるだけでなく、ぜひかかりつけ医にご相談ください。

今後の展望をお聞かせください。

青葉台は周辺に大学病院や専門のクリニックも多く、地理的にとても恵まれた環境だと思います。自分の施設でできることとできないことを見極め、患者さんに情報をオープンにすることを大切にしています。必要に応じてその領域のプロに任せるという選択肢も視野に入れながら、常に患者さんにとって最善の結果が得られるよう心がけています。医療者としての目標は患者さんを「患者さま」と呼ぶなど見かけの「サービス」ではなく、あくまでも質の高い医療を提供することです。これからも、地域の皆さんのために良い医療を提供していきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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当院では放射線科・内科・小児科・眼科の各専門家の連携によるチーム医療を提供し、大学病院など周囲の専門施設と協力体制を築いています。また、小規模クリニックとしての利点を生かし、一般的に大規模病院では長時間を要する画像診断、眼科精密検査などの検査予約、実施、および結果のお知らせを迅速に行っていることが特徴です。今後もがんをはじめとする病気の早期発見に努めてまいります。その他、気になる症状のある方はお気軽にご相談ください。

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