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松岡 誠治 院長の独自取材記事

松岡医院

(横浜市青葉区/田奈駅)

最終更新日:2020/04/01

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なだらかな丘に戸建てが並ぶ閑静な住宅街、しらとり台で40年前から診療を続ける「松岡医院」。外科医院として先代院長が開業した医院を現院長の松岡誠治先生が引き継ぎ、小児科医院として診療を続けている。複数の子ども連れでもゆったりと利用できそうな広いエントランスを抜けると、広がるのは天窓が設けられた円形の待合室。明るい日差しがふんだんに差し込む部屋にはおもちゃや絵本が並ぶ。「子どもたちの笑顔が何よりの喜び」と語る松岡院長がめざすのは「来るだけで元気になれる医院」。そのコンセプトどおり、一般診療や予防接種、健診はもちろん、育児相談にも力を注ぐ院長は、医師としてはもちろん先輩パパとして子育てに悩む保護者のサポーターとして活躍している。そんな院長にさまざまな話を聞いた。
(取材日2019年6月21日)

空間にも時間にもゆとりを持たせた医院で診療

ゆったりと過ごせそうなすてきなクリニックですね。

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ありがとうございます。お子さんにも、親御さんにもゆったりと過ごしていただけるよう、空間にはゆとりを持たせています。エントランスも待合室も診察室も広めに確保しているので、複数のお子さんをお連れいただく親御さんにもご好評いただいています。また、空間にゆとりを持たせると同時に時間的にもゆとりを持たせて、一人ひとりのお子さんにしっかりと時間をかけて向き合いながら診療しています。あいにく当院はどの駅にも徒歩約10分と決して近いとは言えず、そういう意味での利便性はありませんが、だからこそ、来院された方をしっかりと診療をしたいと考えています。

どのような患者さんが多くいらしていますか?

近隣にお住まいの方が多いですが、駐車場も3台あるので、車でやや遠方からご来院いただく方もいらっしゃいます。当院が大切にしているのは、日常の健康管理と緊急対応の2つの柱。病気になる前の予防接種や健診といった健康管理的な医療と、病気になってしまってから提供する医療の両方をバランスよく展開することが重要だと考えています。風邪などでの受診がほとんどで、そこまで深刻な緊急事態はあまりありませんが、近年では地震などの災害も含めて緊急に対応できる体制は常に意識しています。

緊急時の対応についてはどのように考えられていますか?

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2011年、東日本大震災の被災地である宮城県気仙沼に赴きボランティアを経験しました。そこで思い知ったのが、いざという時に「頭」と「体」そして「心」の3つが動くことの重要性でした。理屈では理解できていても経験が不足するとここぞという時に判断力が鈍ったり、体が動かなかったり、気持ちがついていかなかったりということもあります。そのため、日頃から頭と体、そして心を鍛える方法はないかと模索し、横浜マラソンや青葉区民マラソンでランナーとして参加しながらの医療支援活動を定期的に行うようになりました。とっさの際に対応する訓練だと思って参加していますが、参加者の皆さんの安心安全を守るという主催者ニーズに合致するだけでなく自分の健康づくりにも役立つとあって、一石二鳥の活動だと感じています。

患者の立場に立った診療で、時間外対応も一部スタート

医院として急な疾患への対応として取り組んでいらっしゃることはありますか?

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今でも来院されているお子さんのみではありますが、可能な限り時間外の診療対応も行うようにしています。すべてのお子さんを緊急時でも診てあげたいですが、急な疾患で求められる対応はお子さんによってさまざまです。既往症や家族歴、兄弟の有無、さらには遠足や修学旅行を控えているなどの活動予定によって治療方針が変わってくることもあります。きめ細かい対応には深いコミュニケーションが必要となりますので、緊急対応はかかりつけとして受診していただいているお子さんを中心に対応しています。

診療の際に心がけていらっしゃることはありますか?

お子さんと親御さんといった相手の立場に立って、伝えるべきことを丁寧にお伝えすることを心がけています。また、正確な診断・治療を行うことを基本にしていますが、その上で、治療に伴う苦痛を少しでも軽減できるように、待合室や診療室を楽しい環境にしたり、細い注射針を使うなどの配慮をしています。お子さんにとって、私は敵ではなく味方なんだということが伝わるように工夫をしているのです。そして、できれば薬を使わないように治療を行っています。あとは、私自身が3人の子の父でもありますので、医師の目線とともに、父親の立場でアドバイスをしています。現在子育て真っ最中の若いママさんたちよりは私のほうが長く地域に暮らしていますので、地域の良さも発信していきたいと意識しています。

地域活動にも積極的に関わっていらっしゃいますね。

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より良い生活や、安心して暮らせる地域社会のために、私のできることで地域の役に立ちたいという思いから、園医や校医を引き受けています。健康な時から子どもたちと接することで、病気になった時に面識のある私が診療をすれば、安心感があるのではないでしょうか。毎年、校医をしている小学校の入学式に出席させていただいていますが、かかりつけ医の私の姿を入学式で見かけて、手を振ってくれる子もいます。かつては、厚生労働省で健康増進のための施策を行う技官になって日本の健康増進の役に立ちたいという思いがありましたが、子どもたちの健康のために活動するという一番やりたかったことを地域の医師として、実現しているように思います。まずは私ができることで、自分の周囲からアクションを起こしていき、波及効果を起こして広がりを見せてくれればうれしいですね。

医師として、先輩パパとして、長く深い付き合いを

小児科医師を志されたきっかけは?

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外科医として開業していた父の影響があると思います。幼い頃は、傷口を父に縫ってもらったこともありますが、その時は父に憧れるというよりも、「身近に医者がいると便利だなあ」と現金なことを考えていましたね。とはいえ、医学部卒業後は、厚生労働省で健康増進のための施策を行う技官になるつもりでいました。しかし、聖路加国際病院での研修で小児科の臨床の現場を経験し、子どもたちと接する楽しさや、子どもたちの笑顔、元気になっていく様子をこの目で見ることができるやりがいを強く感じ、小児科で臨床医を続けることにしました。

休日のリフレッシュ方法は?

先にお話ししたとおり、マラソン大会で医療サポート役として参加したことをきっかけに、青葉区の医師会でランニングクラブを立ち上げて活動していますが、活動外でも、時間が空いたらだいたい6〜7キロを走ったりしています。1人だとついついサボってしまうこともありますが、仲間がいることで励まし合って頑張れています。また、同じ医師としての情報交換やコミュニケーションを楽しみながら活動できるのもいいですね。

今後の展望を教えていただけますか?

医院を継承してから20年になりますが、振り返るとあっという間でした。今後は何か新しい試みを行うというよりは、「今」を継続していくよう、地道に着実に歩んでいきたいと思います。将来的には親御さん方がゆとりを持って子育てに向き合えるよう、小児の在宅医療や介護などにも取り組んでいけたらとも考えています。

小児科医院選びに悩む親御さん方にメッセージをお願いできますか?

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かかりつけのドクターを持って、長く、深いお付き合いを続けてほしいと思います。利便性も大切ですが、大切なお子さんと長く、深く、適切な関わりを継続していける医師を見つけてほしいのです。日ごろからお子さんのことを知っているドクターがいるというのは、何かあったときに非常に心強いものです。本音で話せる関係をドクターと築いて、一緒に子育てしていけたらいいですね。子育ては大変なものではありますが、苦痛として捉えるのではなく楽しむべきもの。余裕を持ってお子さんと向き合うことで、今だけの時間をエンジョイしてほしいと思います。

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