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向田 吉範 院長の独自取材記事

ムカイダ歯科医院

(名古屋市千種区/茶屋ヶ坂駅)

最終更新日:2022/01/18

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竹越バス停からすぐの場所にある「ムカイダ歯科医院」は、1996年の開業から20年以上、地域住民の口の中の健康を守ってきた。院長の向田吉範(よしのり)先生は、メンテナンスを重視し、幅広い年代の患者の診療にあたっている。学生時代から入れ歯などの補綴治療に興味を持ち、経験も豊富な院長は、現在小学校での歯科教育にも力を入れている。それは、自分の歯を生涯大切にしてほしいという思いから。開業当時と今では、変わったことも多くある。以前は口の中の健康に興味がなかった患者が「月に一度は来たい」と言うようになったのだそう。それは、院長が口の中の健康について啓発してきたからこそ。インタビューでは、診察する上で心がけていることや歯科教育についてなど、じっくりと話を聞いた。

(取材日2019年8月28日)

めざしたのは、家族で通えるファミリークリニック

開業時にこの地を選んだ理由を教えていただけますか?

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ここは生まれ育った場所というわけではありませんし、何か由縁があったわけでもありません。開業するにあたって候補になっていた数ヵ所を調べたのですが、この辺りは子どもから高齢の方まで、幅広い年代の方が住んでいる地域ということでした。患者さんの年齢層も症状も幅広く診ていきたいと思っていたので、その条件に合致したのがここだったんです。加えて、バス停のすぐ近くというのも大きな決め手でした。患者さんの利便性は何よりですが、それに加え、私の父親は薬局を経営していたのですが、その店舗がバス停のすぐそばだったんです。父親とのつながりをどこかで感じていたのかもしれませんね。

どんなクリニックをめざして開業されたのでしょうか。

私は子どもも、おじいちゃんおばあちゃんも好きなので、幅広い年齢層の患者さんが来てくれるようなクリニックをめざして開業しました。長く診て患者さんの人生に寄り添っていきたいので、家族でかかれるようなファミリークリニックも理想の1つです。来ていただく患者さんにリラックスして治療を受けていただくことも大切にしています。そのために開業当初から、待合室にはマッサージチェアを置いています。今のものは2台目で、最近替えたばかりなんですよ。1台目は20年以上も頑張ってくれました(笑)。皆さん緊張していらっしゃるので、少しでもリラックスしてほしいという思いです。

歯科医師をめざした理由を教えてください。

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父親の薬局は、妹が薬剤師の免許をとっていざというときは彼女が継ぐということになり、高校生の頃に事故で内臓破裂、腹膜炎……とひどいケガをした私は、好きなことをやれと言われていました。何なら何もやらなくてもいいと言われたこともありましたね(笑)。結局、事故のために高校には4年間通いました。進路を選ぶときに、理系しか考えはなかったので、医師が選択肢に挙がりました。もともと手先を使ったり、物作りが好きで大工になりたいと考えたこともあったので、医師と大工をかけ合わせたような歯科医師がいいのではないかという考えに至りました。

口の中の健康に目を向けてもらうための啓発も

診察をする上で心がけているのはどんなことでしょうか?

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昔は「もう歯医者に行かなくてもいいように治療してもらう」という考えが多かったかと思います。今はメンテナンスが重要であるといわれるようになりましたし、私自身もそう思っています。「早期発見・早期治療」から「早期発見・早期対応」に変わっているんです。虫歯や歯周病になる前に対応していくのが今の理想の診療です。虫歯になって、削って、また虫歯になって削って、神経を抜いて、その後歯を抜いて入れ歯になる……というのが悪化をたどった場合の歯科治療のプロセスですが、削る回数を極力少なくし、神経を抜いたり入れ歯になったりしないで維持していくのが理想だと思っています。入れ歯もインプラントも自分の歯にはかないませんからね。そのためには、やはり子どもの教育が重要ですね。小さいうちから歯の大切さを知って、メンテナンスをしながら育ってもらえればと思っています。

大学病院で勤務していたご経験もおありとのことですが、開業のきっかけを教えていただけますか。

大学を卒業してから、大学病院で診療のかたわら研究にも力を入れていました。顎関節症のチームで噛み合わせについての研究をしていたんです。今でこそ、噛み合わせが大切だということは、たくさんの人に広まったと感じますが、当時はまだまだ認知されていない時代でした。顎関節症を発症した後に噛み合わせの問題が出てくることがあり、そういう人たちにどう向き合うのかを考えていました。学位取得のめどがついた頃、上でひっぱってくれた先生方が次々に退任していきました。教育を担うということにも魅力がありましたので、大学院に進むことも考えたのですが、大学院に進むと研究一本で臨床からは離れてしまいます。私はこれからも臨床をしていきたいなと思っていたので、大学院よりも開業を選んだのです。

開業されて20年、患者さんの変化はありましたか?

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昔は「歯医者なんて痛くならない限り来ないよ」なんて言っていた人が「月に一度のペースで来ます」と自ら望んで来てくださったりするようにもなりました。ご自身のお口の中の健康に配慮できるということは、その方の人生にとってとてもプラスだと思います。以前は患者さん全員に年賀状を出していて、そこには「口は万病のもと」とか「全身疾患の入り口は口」など、患者さんが何かを感じ取って自分自身の体に気を配るようになってほしいという願いを込めた言葉を書いていました。これからも多くの人が自分の意思で歯科医院に足を向けてくれたらと思いますね。

生涯歯を大切にしてもらうため、子どもの教育にも尽力

小学校で講演を行っていると伺いました。

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所属する名古屋市学校歯科医会の活動として、小学6年生に向けて、虫歯や生活習慣病の話をしています。小学校6年生までは、お母さんが定期的に歯医者に連れてきてくださることも多いですが、中学に入ると部活が忙しくなって多くのお子さんが歯医者から足が遠のきます。中学、高校、大学は空白の期間なんですよ。大人の方もご自身を振り返るとそうだったという方が多いのではないでしょうか。なので、その空白期間に入る前に歯の大切さを伝えることで、虫歯や歯周病が大きな病気にもつながる可能性があることなどを知った子どもたちが「歯を大切にしよう」と思ってくれるといいですよね。悪くなる前に気づける子たちが増えればうれしい限りです。

未病という言葉も大切にされているのですね。

未病という言葉を聞いたことがありますか? 健康と病気の間、検査結果は正常でも体が異常を感じていたり、逆に異常を感じなくても検査では異常な状態のことを指します。噛み合わせの異常は歯周病にも影響し、イライラや肩凝り、片頭痛から始まり場合によっては口が開かなくなったり、脊柱管の偏位から歩行困難につながる場合もあります。特にお子さんの場合は一生が左右されてしまいます。大きくなってから行う矯正では限界があるため、成長期に顎の成長をどう誘導していくか、これが未病の考え方、悪くなることを未然に防ぐことだと思います。また、小さいうちから歯の大切さを知り、メンテナンスをしながら育ってもらうことも重要です。幼少期から歯医者に通うことで、虫歯のリスクを減らし、将来的にかぶせ物や総入れ歯になるスピードを遅らすことができるかもしれません。今後も、子どもたちの歯を守るために学校歯科医の活動を大切にしていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをいただけますか?

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早期発見、早期対応に勝るものはありません。今は、子どもは0歳から歯科医院に通い始めるのがいいと言われています。まさに、ゆりかごから墓場まで、ですね。現代はさまざまな情報が氾濫しています。子を持つお母さんの中には、どれが正しいのかわからず混乱してしまうという方もいると思うんです。そういった方にも正しいアドバイスをできればと思っています。先日、小児歯科の先生の講義を聞いたのですが、赤ちゃんに食べさせるスプーンの使い方が、これから生えてくる歯や舌の筋肉に大きく関わるという内容でした。子どもにはいろいろなことをやってあげたいというのが親心だと思いますが、まずはお母さん自身が自分の口の中に興味を持つことが大切です。それがお子さんの口の中の健康にもつながっていくと良いですね。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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