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村上 斎 所長の独自取材記事

ソフィアインプラントセンター

(名古屋市東区/栄駅)

最終更新日:2019/08/28

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栄駅から徒歩3分、公共放送センター向かいのビル4階に位置する「ソフィアインプラントセンター」。ベージュを基調にした待合室は、間接照明と額装が効果的に取り入れられた落ち着いた空間。診療室は3室あり、いずれもゆとりのある完全個室で、すべて靴のまま過ごせるようになっている。同院の村上斎所長は、チタンと骨組織を結合させるオッセオインテグレーションの手法を用いたインプラント治療をアメリカで学び、1988年、名古屋大学においてオッセオインテグレーテッド・インプラントを中部地区の歯科医師の中でも先駆けて手がけた。村上所長に、インプラント治療を中心にしたさまざまな話を聞いた。(取材日2016年9月13日)

安全に配慮され長持ちするインプラントを導入

歯科医師を志した理由、留学するきっかけを教えてください。

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英語が得意だったので最初は外交官になろうと考えていまして、高校2年生のときに祖父にそう話しましたところ、猛反対されました。我が家は父も祖父も歯科医師で、当然、私も家業を継いで歯科医師になるものと思っていたようなのです。けれども、産婦人科医である伯父が大阪の方で総合病院を経営していましたので、100歩譲って医者なら許すと言うのですね。それで一時は医学部も考えたのですが、祖父と父の熱意に押し切られて、結局は歯学部に進学することにしました。卒業後、初めて勤務した歯科医院で実際に患者さんの治療を手がけ始めて責任の重さに改めて気づかされました。と同時に、歯科医師の仕事に大きなやりがいを感じ始め、歯科医師になって本当に良かったと思うようになりました。やがて、もっといろいろ勉強して患者さんをサポートしたいと思うようになり、歯科医学をさらに高度に研鑽するために、留学を決意しました。

留学先のアメリカではどんなことを学びましたか?

大阪歯科大学を卒業後、より高度な歯科医療を学びたいという思いからアメリカのニューヨーク大学歯学部大学院に留学し、クラウンやブリッジ、義歯などの補綴(ほてつ)の技術を専門的に学んでいました。ちょうどそのときに、「現代デンタルインプラントの父」と呼ばれるスウエーデンのブローネマルク先生のインプラント治療が導入されることになりました。ブローネマルク先生は、純チタンと骨の組織が拒否反応を起こさずに結合するオッセオインテグレーションという現象を発見し、それを歯科インプラント治療に応用した人です。ニューヨークを含めたアメリカ東海岸で初めてのオッセオインテグレーションのインプラント治療を見学して、これはすごいと感銘を受け、それからはオッセオインテグレーテッド・インプラントの習得に没頭しました。

新たなインプラント治療を中部地方で先駆けて導入したと伺いました。

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アメリカではチームでインプラント治療を行います。口腔外科医または歯周病専門医がインプラントを入れ、その後、義歯を作り、噛み合わせを調整したりするのは補綴専門医または一般歯科医が担当するのです。私はニューヨーク大学で補綴を中心に学びましたから、帰国後、名古屋大学医学部口腔外科の上田実先生と一緒に名古屋大学でインプラントチームを立ち上げ、1988年から中部地方で先駆けてオッセオインテグレーテッド・インプラント治療に取り組みました。オッセオインテグレーテッド・インプラントは、それまでの成功率の低いインプラントとは異なり、当時の厚生省に高度先進医療として認められました。その後、インプラント治療の恩恵を個人の立場でより自由に患者さんに還元するために1991年に当院を開業しました。

インプラント治療はもちろん、一般歯科治療にも対応

インプラント治療の正しい普及活動に尽力していますね。

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私が名古屋大学でオッセオインテグレーテッド・インプラントを始めて今年で28年になります。今ではインプラント治療を手がける歯科医師も増えましたし、インプラントを作るメーカーも世界中で500社を数えます。一口に「インプラント」と言ってもさまざまなタイプのものがあり、それぞれ特徴も費用も異なります。歯科医師はもちろん患者も短期的な治療結果だけに目を向けず、中長期的な視野でどのようなインプラント治療を選ぶのか、しっかりと吟味しなければいけません。1995年、4人のメンバーで日本オッセオインテグレーション・アカデミー(JAO)を設立して以来、私たちはインプラント治療の正しい普及をめざして歯科医療関係者向けの勉強会や一般市民向けのセミナー開催などさまざまな活動を行っています。

インプラントは敷居が高いイメージがありますが、一般的な治療も受けられるのでしょうか?

虫歯治療や歯周病治療などの一般的な歯科治療からインプラント治療、審美歯科まで幅広く診療しています。「ソフィアインプラントセンター」という当院の院名ですが、開院した1991年当時、インプラントを手がけている歯科医院がまだ少ない時代でしたので、当院ではインプラント治療が受けられるということを知ってもらうためにそのようにネーミングしました。インプラント治療を行うためには、周りの残った歯の治療が当然、必要になりますので、一般的な歯科治療もすべて当院で行っています。それなので、とくにインプラント治療を必要とされない方も、安心してご来院いただきたいですね。

どんな患者さんが来院されますか?

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町なかの歯科医院でビルの4階にありますから、通りがかりに近所の方が来られるということはあまりなく、紹介で来院される患者さんが多いですね。以前に治療を受けられた患者さんの紹介や、他の歯科医院の先生からの紹介、それから私が所属しているさまざまな団体の知人・友人が多いですが、最近ではインターネットを見て来院される方も増えています。インプラント希望の方もいらっしゃいますが、一般の虫歯治療の患者さんも多いです。県内でもやや遠い豊橋や岡崎のほうから来られる方や、県外の岐阜や金沢から来院される患者さんもいらっしゃいますよ。

患者はもっと主体的に歯科医療を選択してほしい

こちらの歯科医院ならではの特徴を教えてください。

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私がアメリカで歯科教育を受けているので、アメリカン・スタイルなところです。まず診療室は完全個室になっています。また、一人の患者さんにかける治療時間が長いことも大きな特徴の一つです。最低1時間、長いと3~4時間ということもあります。たとえば神経の治療の場合、日本の一般的な歯科医院では4~5回通院していただくことが多いと思うのですが、当院の場合は1度の治療時間を1時間半~2時間取って2回の通院で終わらせるというふうにしています。ご多忙な経営者の患者さんも多いので、細切れに何度も通うのは大変だという方にはとても適していると思います。また、治療に入る前に詳しく説明し、患者さんの納得と同意のもとで治療を進めていることも特徴の一つだと思います。

診療で大切にしていることは何ですか?

当院ならではの特徴のところで少し触れましたが、患者さんにご自分の状況をできるだけ正しく認識していただけるよう、治療前にしっかり時間をとって説明しています。現在どういう状態で、どういう治療が必要で、治療にかかる期間と費用はどれくらいか。治療した結果どれくらいの期間もつのか、また治療の後どんなメンテナンスが必要なのか、各ステップの意味なども一人ひとりの患者さんに手間を惜しまず説明して理解していただくようにしています。そうでなければ「おまかせ医療」になってしまいます。患者さんにはぜひ知恵をもって主体的に治療法を選択していただきたいし、私は患者さんの要望に応えられるような知恵を年々深めていきたい、と考えています。知恵はギリシャ語で「ソフィア」です。こういう願いを込めてクリニック名を付けました。

読者にメッセージをお願いします。

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日本の歯科技術は進歩していますので、ほとんどどんな状況でも対応できます。インプラント治療もすばらしい治療法です。ただしさまざまな方法がありますから、どんな歯科治療をどこで受けるか、誰から受けるか、予算を含めて考えるのがとても大切です。現代はインターネットなどから容易に情報が入手できる時代です。慎重に考えゆっくり時間をかけて選んでも遅くありません。セカンド・オピニオン、サード・オピニオンを求めて複数の歯科医師の意見を聞くのもいいでしょう。それが患者さん自身の知識にもなりますし、最終的な判断がより良質なものになると思います。十分に検討し、治療法とドクターを納得がいくまで吟味することが重要です。

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