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村上 斎 所長の独自取材記事

ソフィアインプラントセンター・歯科

(名古屋市東区/栄駅)

最終更新日:2021/10/12

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オアシス21の斜め前にあり、地下鉄栄駅・久屋大通り駅からほど近いビル4階に「ソフィアインプラントセンター・歯科」はある。ベージュを基調にした待合室は、1人がけのソファーが置かれ、間接照明の明かりはまるでリビングのよう。診療はゆとりのある完全個室で行われる。村上斎(むらかみ・いつき)所長は、チタンと骨組織の長く安定した結合が広く知られているインプラント治療をアメリカで学び、日本において1987年から治療に取り組んできた。しかし「まずインプラントありき」ではなく、「治療法を丁寧にご説明し、本当にインプラント治療が最適なのか、患者さんにも主体的に考えていただくことが重要です」と話す。インタビューではインプラント治療のことや普段の心がけ、患者への思いなどを語ってもらった。

(取材日2021年9月8日)

長期的に安定したインプラント治療をめざす

先生が歯科医師になられた経緯について教えてください。

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高校生の頃、英語が得意でしたので外交官になりたいと考えていましたが、歯科医師だった父と祖父に猛反対されました。伯父が医師だったこともあり、「百歩譲って医師なら許す」と言われましたが、祖父と父の熱意に押し切られて歯学部に進学。卒業後、初めて勤務した歯科医院で患者さんの治療に携わり、責任の重さに気づかされました。もっと勉強して患者さんに貢献したいと思うようになり、歯科医学を究めようとニューヨーク大学歯学部大学院に留学し、クラウンやブリッジ、義歯など補綴(ほてつ)の技術を専門的に学びました。

そこでインプラントと出合われたのでしょうか?

はい。ちょうどその頃、スウェーデンのブローネマルク先生が提唱するインプラント治療がニューヨーク大学に導入されることになりました。ブローネマルク先生は純チタンと骨の組織が拒否反応を起こさずに結合する「オッセオインテグレーション」という現象を発見し、それを歯科治療に応用した方です。それまでのインプラントと違い、長く安定した結合状態が期待できる方法でした。アメリカの東海岸で初めて行われたその手術を見学して、これはすごいと感銘を受け、その後はインプラントに関する技術の習得に没頭。帰国後、名古屋大学口腔外科の先生とチームを立ち上げ、1987年から治療を始めました。この素晴らしいインプラント治療をより自由な立場で患者さんに還元したいと1991年に開業しました。「オッセオインテグレーション」は骨を意味するラテン語の「os」と結合を意味する英語の「integration」からきた造語です。

今は多くの歯科医院でインプラント治療が行われています。

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現在ではインプラント治療を手がける歯科医師が増えましたし、メーカーも世界中で数多くなりました。一口に「インプラント」といっても多種多様なタイプがあり、特徴も費用も異なります。歯科医師はもちろん患者さんも費用や短期的な治療結果だけにとらわれず、中長期的な視野でどのようなインプラント治療を選ぶのか、しっかりと吟味することが求められていると思います。自分の歯を残すのか、抜歯するのか、また本当にインプラント治療が最適なのか、費用はどうかなど、歯科医師にきちんと説明してもらい、ベネフィット(有益性)とリスクをご自身でもよく考えることが重要となっています。

落ち着いた空間で一般歯科にも対応

先生はインプラント治療の普及活動にも尽力されているそうですね。

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1995年、4人で日本オッセオインテグレーション・アカデミー(JAO)を設立して以来、私たちは正しいインプラント治療の普及をめざして勉強会や市民向けセミナーの開催などの活動を行ってきました。現在メンバーは30人ほどで、最近では医科のテーマも取り入れるなど幅を広げて学び続けています。JAOでは10年ほど前に私が考案した、インプラントを単純な記号で表記する「インプラント歯式」を使っています。これを用いると患者さんが口を開けた状態でのインプラントを含む歯列を歯科医師が把握しやすく、関係者間での情報交換も円滑にできるようになっています。また治療計画立案や患者さんへの説明文書、見積もりの作成にも役立ち、インプラント治療を行う歯科医院においてはとても便利で有効的に活用していただけるのではないかと思います。

貴院にはどのような患者が来られていますか?

1度来られた患者さんの紹介やクチコミで来院される方が目立ちます。開業以来、定期検診で通ってくださるご高齢の方も多く、90代の方もいらっしゃいます。インプラント治療においては一般歯科からの紹介が多いですね。開業当初、インプラント治療は珍しかったので院名に「インプラント」と入れましたが、虫歯や歯周病など一般的な歯科治療から、美しい口元をめざす審美面に配慮した治療までさまざま対応しています。「インプラントありき」というスタンスではありませんので、インプラント治療を必要とされない方にも安心してご来院いただければと思います。30年来一緒に仕事をしている頼れる歯科技工士が常駐していますので、繊細な補綴の治療も連携して行うことができます。

こちらでは落ち着いた気分で診療が受けられそうです。

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ありがとうございます。ここのデザインをお願いした設計士さんが歯科医院が苦手ということで、歯科医院らしくない、木を多用した温かみのある空間となりました。診療室は個室3室で、ゆったりした気持ちで治療を受けていただけると思います。当院は、1人の患者さんにかける治療時間が長いことも特徴の一つ。最低1時間、長いと3~4時間、中には5時間というケースもあります。例えば神経の治療の場合、一般的には4~5回の通院が必要になると思いますが、当院では1度の治療時間を長く取り、2回の通院で終わらせるというふうにしています。ご多忙で何度も通うのは大変という方にも適していると思いますね。当院のスタッフも長時間、笑顔を忘れず、よくサポートしてくれて大いに助かっています。

患者自身も主体的に考え、治療法の選択を

診療において先生が大切にされているのはどのようなことですか?

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患者さんにご自分の状況をできるだけ正しく認識していただけるよう、治療前には時間を取って詳しく説明し、同意が得られてから治療に入るようにしていることです。現在どういう状態でどのような治療が必要か、治療期間、費用はどれくらいか、さらに治療後どのくらいの期間その状態が持つのか、どんなメンテナンスが必要なのか、各ステップの意味も含めて手間を惜しまず丁寧に説明しています。そうでなければ「おまかせ医療」になってしまいます。先にもお話したように、患者さんにはぜひよく考えて、知恵を使って治療法を選択していただきたいですし、私は患者さんの要望に応えられるような知恵を年々深めていきたいと考えています。知恵はギリシャ語で「ソフィア」です。クリニック名にはこのような願いを込めています。

読者へのメッセージをお願いします。

歯科技術の進歩により、多くの歯科医院において、ほとんどの症例に対応できるようになったと思います。私の得意とするインプラント治療も素晴らしい治療法です。ただ、それ以外にもさまざまな方法がありますから、どのような歯科治療をどこで受けるか、予算を含めて検討することがとても大切です。現代はインターネットなどから容易に情報が入手できますが、慎重に時間をかけてセカンドオピニオン、サードオピニオンを求めて複数の歯科医師の意見を聞くのも良いのではないでしょうか。それが患者さん自身の知恵の元になりますし、最終的な判断がより良質なものになると思います。

これまでを振り返り、今後についてもお考えをお聞かせください。

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私は68歳になりましたが、数年前から、つくづく良い仕事に巡り合ったなあと感じるようになりました。20代の頃はまさかこの年になるまで、やりがいを持って取り組むことになるとは夢にも思いませんでした。同級生の中にはすっかり第一線を退いて第二の人生を模索している友人もいますが、歯科医師は患者さんが来てくださる限り、仕事を続けることができます。常に治療について考えを巡らし、手先を動かしているので認知症予防にもなっているかもしれません(笑)。歯科医師は、困って来られた方が最終的に笑顔で帰られるのを見ることができる、大きな喜びをいただける仕事です。常に、ここで終わりではない、まだ先がある、生涯学習だと思って自分自身、向上を続け、患者さんと向き合っていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/28万6000円~、審美歯科 インレー/4万8400円~、クラウン/9万6800円~、根管治療 抜髄/2万2000円~

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