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山下 修 院長の独自取材記事

山下歯科医院

(横浜市青葉区/藤が丘駅)

最終更新日:2022/10/26

山下修院長 山下歯科医院 main

開業40周年を迎える「山下歯科医院」は、全身の健康に着目した「一口腔単位の歯科総合治療」を実践する歯科医院だ。長年、地域に密着した診療を続けながらも、インプラント治療や重症の歯周病に対する短期集中治療など先進の歯科治療を提供することでも知られる。山下修院長は、インプラント治療の黎明期から、メーカーと協力して治療システムの開発にも携わってきたエキスパートで、学術活動などにも尽力。後進の育成にも意欲的に取り組んでいる。治療時に使う水も含め、院内で使用する水はすべて「高濃度除菌水」であることも同院の特徴の一つ。痛みや腫れが少なく、予後も良い治療を追求し、試行錯誤の末にたどり着いたという歯周病治療や、診療への想いを山下院長にじっくりと聞いた。

(取材日2022年4月14日)

「全身の健康に着目した総合歯科治療」を実践

こちらは歴史ある歯科医院だと伺いました。

山下修院長 山下歯科医院1

2022年の今年、開業40周年を迎えます。開業当初は一般診療を主体としていましたが、現在は口腔内の環境と全身の健康に着目し、治療から予防まで幅広い歯科治療を行っています。当院では、患者さんに安心して治療を受けていただけるように「目に見える医療」の提供に努めています。口腔内の情報をより詳しく、正確に把握していただくために、各ユニットに大型モニターを搭載し、治療内容を可視化することによって、透明性のある診療を行っていることも特徴の一つです。また、2012年には当院2階に「田園都市オーラルクリニック」を開設しました。インプラント治療や重症の歯周病治療などの自費診療は、先進の設備を整えた2階で行います。

どのような患者さんが多いのですか?

基本的には地元の方が多いですが、都内や県外など遠方から来られる患者さんも少なくありません。県外の患者さんは、以前この地域に住んでおられた方で、故郷に戻られた後も定期的に通ってくださるケースが多いです。3~4ヵ月に一度、四日市から新幹線で通って来られるご夫婦や、半年に一度のペースで四国から受診される方などさまざまです。お口のメンテナンスに対する意識が高い方に共通するのは、皆さんお元気だということです。口腔内の環境と全身の健康はやはりつながっているのだと実感します。

診療で大切にされていることを教えてください。

山下修院長 山下歯科医院2

歯科治療の基本中の基本ですが、どんな治療でも口腔内の環境を整えてから行うことです。口腔内の環境が悪い状態のまま治療をしても、余計に痛みが出たり、歯茎が腫れたりすることもあります。さらには、治療をしているにもかかわらず、症状が悪化することもあります。一方、口腔内の環境が整っていれば、穴の開いた虫歯でも進行しにくくなり、新たに虫歯になる確率も低くなるといえるでしょう。

歯周病を短期間で治療する集中治療に強み

短期間で行う歯周病集中治療について教えてください。

山下修院長 山下歯科医院3

これは一般保険診療では対応できない、重症の歯周病に対する短期集中治療です。必要に応じて2種類のレーザーも併用する治療法で、歯周病治療を短期間で終了させます。これまでは歯周病菌に侵された口腔内の環境を短期間で変えることは期待できないといわれていましたが、そういった常識が変わってきています。長期間の通院や痛みなど患者さんのストレスの軽減にもつながる方法です。自由診療で月3回ほど通院は必要ですが、集中的に実施することで早期改善につなげることが期待でき、大半の方は治療のスタートラインに戻ることがめざせます。その後も、美容室に行く感覚でメンテナンスを継続することが大切です。ホームケアも重要ですので、丁寧に指導させていただきます。

先生はインプラント治療に関しては診療外の取り組みにも力を入れられていると伺いました。

インプラント治療に関しては、メーカーの開発部と一緒にインプラント治療システムの開発にも携わるなど、深く関わってきました。近年、インプラントは歯科用CTで撮影したデータをもとにコンピューター上で手術のシミュレーションを行い、治療計画を立てて、計画どおりの位置にインプラント埋入手術を行う「ガイデッドサージェリー」が増えています。ガイドに沿ってインプラントを埋入するため、安全・安心な治療が追求できる反面、インプラント治療に携わる歯科医師には、基本だけはしっかりと学んでほしいという想いがあります。適切な症例写真の撮り方といった手術記録の取り方から、メスの入れ方、傷口の縫い方まで、私の経験や知識を後進に伝えていきたいですね。

後進の指導にも力を入れておられるのですね。

山下修院長 山下歯科医院4

私がめざしているのは「自分で考える歯科医師」の育成です。ガイドがあるから大丈夫ではなくて、自分の治療が誰かに見られるという意識を常に持って仕事に取り組んでもらいたいのです。その意識があれば、患者さんから開示請求があったときに、いつでも見せられる治療を実践するでしょうし、他の歯科医師に見られても恥ずかしくない治療を意識するはずです。それには記録を残すことが重要で、どの角度から写真を撮るのか、照明はどうやって入れるのかということも大切なポイントです。自己完結の治療ではなく、いつでも誰にでも見せられる治療を意識することで、改善点が見つかるはずです。試行錯誤する中で歯科医師の技術が向上し、実力のある歯科医師が増えれば、インプラント治療全体の底上げに確実につながると考えています。

「口は命の入り口」。定期的な受診で健康をサポート

歯科医師をめざしたきっかけは?

山下修院長 山下歯科医院5

祖父の遺言が「将来、お医者さんになりなさい」でした。歯科医師を選んだのは、小さい頃に仲良くしてくださった近所の歯科医師の先生の影響が大きかったように思います。趣味と仕事をしっかりと分けて、楽しそうに生活をされている先生で、先生のヨットに乗せてもらうなどよく遊んでいただきました。私も小さい頃から手先が器用で、ラジオや時計を分解しては組み立て直すというようなことを繰り返していましたから、歯科医師なら趣味も仕事も両方楽しめると考えたのでしょうね。実際、持ち前の探求心が高じて、治療に使用する機器類の研究なども自ら手がけてきました。

感染症対策についても教えてください。

当院は、新型コロナウイルス感染症が流行する30年以上も前から、さまざまな感染症対策を講じてきました。換気や消毒、空気清浄機の設置はもちろん、高濃度除菌水ももともとは感染症対策のために導入したもので、現在も存分に活躍しています。当院では診察前の患者さんにはまず20ccの高濃度除菌水で、2回に分けてうがいをしてもらいます。自宅に戻った際にも手洗いとうがいを日課にされると感染症予防につながりますので、実践されることをお勧めします。また、お子さん連れの患者さんも通院しやすいように、診察室の椅子やベビーベッドからDVDを鑑賞できるようにしています。長年勤務するベテランスタッフもお子さんの様子を見守れますので、安心して受診ください。

読者にメッセージをお願いします。

山下修院長 山下歯科医院6

長年、歯科治療に携わってきて改めて思うのが「口は命の入り口」だということです。定期的な口腔内の殺菌・消毒は全身疾患予防につながるとのデータもあります。健康維持のためにも、定期的にメンテナンスを受けていただけたらと思います。当院はスタッフのほとんどが長年勤務するベテランです。昼ごはんを常に一緒に食べているからか仲が良く(笑)、素晴らしいチームワークが私の自慢です。患者さんのこれまでの治療歴や生活背景などの情報も共有していますから、お困りのことがあればどんなことでも気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯周病治療(3回)/6万6000円、インプラント治療/1本:32万円〜

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