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西田 善紀 院長の独自取材記事

興福歯科医院

(名古屋市中村区/名古屋駅)

最終更新日:2023/06/26

西田善紀院長 興福歯科医院 main

1978年の開業以来、「自分が受けたい治療」「わかりやすい治療」をモットーに、多くの患者を治療してきた「興福歯科医院」。充実した設備を備え、丁寧な説明と適切な治療に尽力している。また、地域の人々から頼りにされている点が特徴だ。トータル歯科・インプラント治療・審美歯科を得意とする西田善紀院長は、「1日も早く社会復帰ができるように」と計画的な治療に力を注ぐ。勉強会への参加や海外での知識習得にも余念がない。いつも患者の立場に立ち続けるその姿と、ほがらかで誠実な人柄に、県外や海外から足を運ぶ人も多い。

(取材日2016年12月13日/情報更新日2022年11月16日)

自分が受けたい治療、わかりやすい治療をモットーに

まずはクリニックの歴史について教えてください。

西田善紀院長 興福歯科医院1

1978年に名古屋駅前のビルに父が開業しました。当時、駅前には広大な駐車場が広がり、歩道を行き交う人も少なく、父は「こんなところに開業して、患者さんが来るのだろうか?」と不安になったそうです。その後、駅前は急速な進化をとげ、当院が入っていたビルも建て替えが決まり、2011年にこのビルに移転開業しました。「わかりやすい治療」をモットーに診療を行ってきた当院には、これまでたいへん多くの方がご来院くださり、今も開業当時からの患者さんがいらっしゃいます。僕は2002年に北海道医療大学歯学部を卒業後、海外での研鑽を経て、2002年から副院長として勤務し、2011年に父から院長を引き継ぎました。

赤と黒を基調にした待合室や、市松模様の床、壁一面に広がる絵画など、スタイリッシュなデザインですね。

父も僕も彫刻や絵画などの美術が好きなので、インテリアにはこだわりました。クリニックのシンボルともいえる大きい絵画は、父がスウェーデンに行った時に買ってきたものです。院内は、エックス線室のドアもすべてオーダーメイド設計で、患者さんと僕たちスタッフが快適に過ごせるよう、収納や動線も工夫しました。収納の多さもこのクリニックの特徴です。実は上の棚に、これまでの全患者さんのカルテが保管してあるんです。十数年ぶりにいらっしゃった患者さんに「え、まだカルテがあったの?」と驚かれたこともあります。

治療前の検査や説明を大切にされているそうですね。

西田善紀院長 興福歯科医院2

歯科医院の「痛い」「怖い」「治療期間がわからない」というマイナスイメージを払拭したいので、検査や説明、資料提示には力を入れています。初診では1時間ほど時間を取り、歯科用CTやエックス線で、歯や顎の骨の状態を確認します。併せて、お口の状態を理解してもらうため、口腔内の写真を撮って、プリントアウトしたものをお渡しします。その後、検査結果に基づいた、治療内容や通院回数、金額などを提示し、ご納得いただいた上で治療をスタートします。1日も早く元の状態に戻れるよう、可能な限り院内で技工物を作製するなどしています。これからもクリニックでできることは行い、患者さんの通院期間を少しでも短縮していきたいですね。

各種検査機器も取りそろえ、治療の精度を高める

設備の充実にも力を入れていらっしゃいますね。

西田善紀院長 興福歯科医院3

当院では、2007年7月に初めて歯科用コンビームCTスキャナーを導入しました。今までは2次元で診ていた患者さんのお口の中の様子を3次元で診ることで、より多くの情報を把握できるようになりました。治療前に、主訴となる場所にどのような治療が必要なのかをシミュレートするので、事前に患者さん自身が状態を把握し納得した上で治療に入ることができ、安心して治療を受けていただけます。インプラント治療をはじめ、歯内治療、歯周病治療、顎関節症、矯正治療などの診断機器として利用し、2019年9月より現在のものへと入れ替え、以前のものに比べ撮影範囲は大きくなりましたが、被ばく線量は医科用CTに比べ130分の1程度と低被ばくです。

精密な治療の実現のためにはマイクロスコープも欠かせないとお聞きしました。

歯科用マイクロスコープは、肉眼で見えにくい患部を3倍から20倍に拡大し、確認できる歯科専用手術用顕微鏡のことです。当院では、2014年からマイクロスコープを使って診療をしています。根の中の状態や割れがないか、虫歯やポケットの深さ、膿が出たり、ぐらぐらしていたりする歯などをその場で確認することができます。動画撮影もできるので、患者さんと情報共有ができ、治療の大きな手助けとなっています。

衛生管理も徹底しているそうですね。

歯科医療の現場は、唾液や血液などに触れる機会が多いので、感染症の経路になるリスクがあります。当院では、すべての患者さんに安心して治療を受けていただくため、器具類の洗浄や滅菌に開業当初から気を使っています。治療に使用した器具はその都度、器具除染用洗浄器で洗浄し、さらに2007年からはヨーロッパ基準クラスBの高圧蒸気滅菌装置で滅菌処理をしています。また、診療用ユニットは水回路に専用消毒剤が循環するドイツ製のものを使用し、水の中で菌が繁殖しないよう細心の注意を払っています。

最近口腔内スキャナーを新しくされたと聞きました。

西田善紀院長 興福歯科医院4

はい、2019年8月より導入した口腔内スキャナーを、2022年3月に新しいものにアップグレードしました。以前から使用していたものと同様に、矯正を行う際のマウスピース型装置やかぶせ物を作るときなどに活用しています。従来品との違いは、より精度が高まり、よりスキャン速度が上がったこと。これまで以上に高精度にお口の中の状態を読み取れるようになったことで、マウスピース型装置やかぶせ物といった技工物を作る歯科技工士に精度の高いデータを渡せるので、それぞれの患者さんにより合った技工物を作製できます。また、型採りというと粘土のようなものを口に入れる、苦しいイメージがある方もいるかもしれませんが、口腔内スキャナーでは先端についたカメラで口の中を撮影するだけなので負担も少なくなります。今回導入したスキャナーは、今までよりもスキャン速度が上がったので、患者さんがお口を開ける時間が短縮され、負担が一層減りました。

保険・自費の垣根なく、自分が受けたい治療を提供する

先生が歯科医師を志したきっかけについてお聞かせください。

西田善紀院長 興福歯科医院5

子どもの頃から、歯科医師として患者さんから慕われる父の姿を見てきたので、その影響が大きいです。「後を継げ」と言われたことはありませんが、父の「保険だろうと自費だろうと手を抜かず、自分が受けたい治療を提供する」というスタンスに共感し、歯科医師の道を選びました。ただ、ぜんぜん違う道を考えていたこともありますよ。彫刻などの美術が好きだったので、美大に入ろうかと真剣に思っていたときもありました。

印象に残っている患者さんとのエピソードと、先生の原動力について教えてください。

近隣の患者さんが多いですが、県外や海外から来てくださる患者さんもいらっしゃいます。ロサンゼルスに移住した方から「帰国するので診てほしい」と国際電話があったり、常滑から93歳の女性が電車を乗り継いで一人でいらっしゃったりします。24年間通院していただいている、80代のホテルマンの方は特に心に残っています。ある日「自費でいいから、良いやつを入れてくれ」と言われ、「信頼されているのだな」とうれしかったです。先日、本を出版されて、そのお披露目会で花束贈呈の役を務めました。ありがたいことです。仕事の原動力は、治療の後に笑顔で「外に出たくなったわ」「ここに来て良かったよ」と言っていただけること。喜んでくれる人がいる、自分の仕事が認められていると思うと、心の糧になります。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

西田善紀院長 興福歯科医院6

父が築いた実績と経験をベースに、国内外で学んだ技術を取り入れ、知識をつけ腕も磨いて、患者さんに貢献していきたいです。歯科医療は日進月歩ですから、正しいものを見極めて、これからも「自分がされたい治療」を提供していきたいと思います。患者さんにはリラックスして治療を受けてもらいたいので、お口の中のトラブルやわからないこと、不安なことがあればどんなことでもご相談ください。人としての付き合い、信頼関係も大事なので、自分自身も患者さんに対して素で接しながら、あまり通いたくない場所ではありますが「またここに来たいな」「居心地が良いな」と思ってもらえる環境をつくっていきたいです。最後になりますが、お口の健康は全身の健康に直結します。定期的な検診で早期発見・早期治療、病気になりにくい体づくりをしていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント手術:1本25万円~
インプラント上部:1本19万円~
セラミッククラウン:13万2000円~
セラミックインレー11万円~
オフィスホワイトニング:2万7500円
ホームホワイトニング:2万2000円
マウスピース型装置を用いた矯正:44万円~
※口腔内環境により異なりますので詳しくは医療機関にお問い合わせください。

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