安全性を追求したインプラント治療で
自然な見た目と噛み心地を
上前津歯科医院
(名古屋市中区/上前津駅)
最終更新日:2025/03/12


- 自由診療
インプラント治療は、歯を失った部分に手術で人工歯根を入れ、その上に人工歯をかぶせる治療法だ。残存歯への負担を抑えつつ、見た目にも自然なしっかりと噛める状態を取り戻すことを望める手法とされている。今回話を聞いた「上前津歯科医院」の今井健二院長は、豊富な経験に裏打ちされた技術を生かし、インプラントメーカーのインストラクターとして歯科医師の指導にも取り組む、インプラント治療の専門家。診療では、「一緒に治す」というコンセプトのもと、患者とのコミュニケーションを大切に、選択肢の一つとしてインプラント治療を提案している。「先進の治療や機器を活用することで、これまで治療を諦めていた方のお力になれれば」と話す今井院長に、インプラント治療のメリットや流れ、同院の精密な治療について、詳しく聞いてきた。
(取材日2024年5月27日)
目次
綿密なシミュレーションとガイド機器を活用し、精度・安全性を高めたインプラント治療を
- Qインプラントの埋入手術を行うまでの流れを教えてください。
-
A
▲豊富な経験を持つ今井院長
歯が抜けた部分に正確なサイズのインプラントを入れるには、手術前に口腔内と骨の状態、歯が抜けた部分の大きさ、周辺の組織の状態まで把握しなければなりません。そのため、まずはエックス線・CT検査で骨の状態を確認の上、歯型を採ってお口の模型を製作し、診断と治療計画の立案を行います。これが一般的な流れです。ただ当院では、模型を作る代わりに口腔内スキャナーでお口の状態をデータ化し、CT検査の結果と照らし合わせるという手法を採用しています。最終的に、検査データや歯が抜けた部分の周辺の組織を見て、インプラントの長さや歯茎に入れる深さ、手術方法までを決定します。インプラント治療はその計画に沿って行うのです。
- Q手術精度を上げるための機器をそろえていると聞きました。
-
A
▲より精密な治療のため先進機器をそろえている
先ほどお話しした口腔内スキャナーがその一つですね。CTとスキャナーのデータを組み合わせ、歯根まで見える3D画像を用いたシミュレーションを行うことで、高精度の治療計画を立てることができます。スキャンは従来の歯型採取の代わりになるので患者さんの負担も少なく、3D画像は視覚的にもわかりやすいため、治療についてご理解いただきやすいと思います。また当院では、手術のガイド機器も導入しています。特殊なカメラで術中の歯科医師の手元をチェックし、手の角度やインプラントを入れる深さが事前のシミュレーションと異なれば、自動で手術機器が停止します。これにより、ミスの予防が図れ、手術精度、安全性の向上につなげられます。
- Qインプラント治療のメリット・デメリットも知りたいです。
-
A
▲正確な治療を行うために歯科用CTを用いて検査を行う
メリットは歯が抜ける前のように天然歯に近い噛み心地で噛めることが見込めることと、周辺の歯にダメージが少ないことです。例えば、歯が抜けた部分を補う別の手法の一つにブリッジがありますが、両隣の健康な歯を削って義歯を引っ掛けるので、負担が多くかかってしまいます。インプラント治療では人工歯根を歯茎に埋め込むので、その心配はありません。一方、デメリットは手術が必要なこと、費用が高額になることですね。術後にインプラントが定着するまで、ある程度時間もかかります。インプラントが骨と結合するまでの期間は、4~5週間ほど。それまではインプラントを入れたところをなるべく使わないようにしなければいけません。
- Q治療後はどんな点に注意すればいいですか?
-
A
▲安心して治療に移ってもらえるよう、説明に力を入れる
インプラントを健全な状態で維持するには、天然歯と同様にメンテナンスが必要です。天然歯も何もしなければ歯周病になってしまいますが、インプラントにも「インプラント周囲炎」という歯周病と同じような症状が生じる可能性があるのです。炎症を起こさないようにするためには、歯磨きなどのセルフケアと併せて、定期的にクリニックで検診を受けることが重要です。また、定期的な噛み合わせのチェックも必要。インプラントはメンテナンスをきちんと行っていれば、10年程度は使うことが望めるといわれています。長持ちさせるためにも、歯ブラシやデンタルフロスで天然歯と同じようにセルフケアをし、定期的にメンテナンスに行きましょう。
- Qクリニック選びのポイントはありますか?
-
A
▲先進の機器や技術を駆使し正確性の高いインプラント治療をめざす
信頼できる歯科医師のところで治療を受けるのが良いと思います。手術前の治療計画の段階で、納得できる提案をしてくれるかがポイントですね。インプラント治療は手術したら終わりではありません。長年にわたりメンテナンスに通う必要がありますから、患者さんと歯科医師の人対人としての相性の良しあしは重要といえます。「ここなら長く通えそう」「この歯科医師にずっと診てほしい」と思えるクリニックを選んでください。また、口腔内スキャナーや手術ガイド機器などの機器がそろっているかも気にするといいでしょう。あくまで目安ではありますが、インプラント治療の安全性や結果にこだわっているかを見極めるポイントの一つになります。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/30万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。