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今井 健二 院長の独自取材記事

上前津歯科医院

(名古屋市中区/上前津駅)

最終更新日:2024/08/05

今井健二院長 上前津歯科医院 main

名古屋市の中心街、上前津駅の12番出口から地上に出てすぐのビル2階という、好立地に立つ「上前津歯科医院」。2002年に院長を継承した今井健二先生は、勉強会で講師も務めるインプラント治療の専門家だ。先進の治療法の導入にも積極的だという同院の診察室にはさまざま機器が完備されている。朝日大学歯学部卒業後、同大学院歯学研究科で歯周病を専門に学んだ今井院長。同院では一般歯科はもちろん、口腔外科や審美歯科、矯正治療など幅広い診療に対応し、患者の希望に応えている。「適切な技術を歯科医師に広めて、多くの患者に還元したい」と笑顔で語る院長に、歯科治療にかける思いを聞いた。

(取材日2024年5月27日)

患者一人ひとりとじっくり向き合う診療を大切に

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

今井健二院長 上前津歯科医院1

高校生の頃に柔道をしていて、ケガで入院した際、病棟で口腔外科の執刀をしていた歯科医師と仲良くなったことですね。歯科医師は歯を削るだけというイメージだったので、手術までできるということに衝撃を受け、興味を持ちました。その先生の話で口の中の健康が人の健康の土台となっていることを知ったことも大きいです。手術を通して人を助けることにつながり得ることにも魅力を感じました。それまでは設計に興味があり、理工学系に進もうと考えていたんです。歯科医師になってかなりたってから、詰め物やかぶせ物の作製にCAD/CAMという設計から加工までを行うシステムが導入されるようになりましたが、理工学系に興味があったことで、抵抗なく受け入れることができたように思います。

なぜ歯周病をご専門にされたのですか?

歯学部に進んだからには歯の治療をしたかったことと、歯茎の移植などの外科的治療も学びたかったことが理由です。歯周病を専門にすれば、それらも総合的に学べると思いました。実際に歯周病の患者さんを治療する上では歯肉の移植が検討される場合もあります。また、抜けてしまった歯への対応として、部分入れ歯が選択されることもありますが、歯周病の患者さんは歯を支える顎の骨が吸収され、歯がグラグラになります。部分入れ歯を入れる時に、グラついた歯に固定すると、その歯にも負担がかかって抜けていってしまいます。ある時、これではいけないと思い、インプラント治療の勉強も始めました。大学では誰も行っていなかった治療法だったので、他院に見学に行ったものです。当初は大学の手術室にも大勢が見学に来て、報告書も提出しましたね。

2代目院長とお聞きしましたが、こちらに勤務されたきっかけは?

今井健二院長 上前津歯科医院2

大学院で学んでいる際に前院長と知り合ったことです。勤務して数年で前院長が病気で亡くなられ、後を継ぐこととなりました。以前は保険診療を中心に、できるだけたくさんの患者さんを診るスタイルだったのですが、1日に何十人もの患者さんを診ていたので、患者さんとあまりコミュニケーションが取れませんでした。私は患者さん一人ひとりの声にできるだけ耳を傾け、時間をかけて診察するスタイルを理想としています。そこでメンテナンスの患者さんは歯科衛生士に任せるなど、役割分担を徹底。現在は、患者さんとしっかり向き合う時間を確保するために、急患対応以外は完全予約制を取っています。プライバシーを重視する方のために、一人用のブースなども設けて配慮を徹底しています。

安全性を追求したインプラント治療の提供を

インプラント治療に力を入れているとお聞きしましたが、治療内容を一本化はされないのですか?

今井健二院長 上前津歯科医院3

インプラント治療に注力していますが、あくまで1本でも多くの歯を残すための方法だと考えています。歯が欠損したまま放置していると、周囲の健康な歯にも悪影響を及ぼしますからね。しかし、インプラントを入れるためには、口腔内の状態が良くないといけませんし、そのためには歯周病治療や矯正治療なども必要なので、幅広く対応しています。インプラントは歯が欠損した部分の治療法として有用ですが、天然歯に勝るものではありません。患者さんにはこれまで研鑽してきた技術を提供し、安心して治療を受けていただけたらと思います。また、私はインプラントメーカーから依頼されて、歯科医師向けのインプラント勉強会の講師も務めています。インプラント関連の先進機器の適切な使い方を歯科医師に広く知ってもらい、より良い治療を受けられる患者さんが増えたらうれしいです。

インプラント関連の機器も多く導入されているのですよね?

最近は、インプラントを入れる手術の際に、手術方法を手引きしてくれる機器を導入しました。まずCTとスキャナーで取り込んだ口腔内の画像を組み合わせる先進機器で作製した画像から、手術のシミュレーションをします。手術をする際には、手順をガイドする機器の特殊なカメラで手術中の私の手元をチェック。手の角度やインプラントを入れる深さが事前のシミュレーションと異なれば、自動で手術機器が停止する仕様のため、ミスの予防につながります。この2つの機器を組み合わせることで、精密なシミュレーションと診断、精度の高い手術がめざせます。手術が必要なインプラント治療に対して、「怖い」「不安だ」と感じる方も少なくありませんが、当院ではこういった機器のサポートで安全性を追求し、精密な手術をめざしていますので、あまり怖がらずに相談に来てほしいですね。

「一緒に治す」というコンセプトがあると伺いました。

今井健二院長 上前津歯科医院4

歯科医師と患者さんはもちろん、歯科衛生士や歯科技工士などのスタッフも協力して治療にあたることの必要性を実感しているため、このコンセプトを掲げました。治療の必要性が伝わっていないと、治療の途中で投げ出してしまう患者さんも少なくありません。しかし思いが伝わると、徐々に積極的に治療に参加していただけるようになります。例えば、受付は患者さんの主訴や来院経緯を聞き、歯科医師や歯科衛生士に伝達。歯科衛生士には治療にも立ち合う機会を設けて、治療中の患者さんの気持ちや大変さも知ってもらい、「メンテナンスを頑張ろう」という気持ちを高めてもらいます。クリニックのメンバーは自分の役割を果たしながら、一人ひとりが患者さんともつながるようにすることで、全員一丸となって患者さんをサポートしていく。そういう私の考えがこのコンセプトには込められているんです。

患者と歯科医師、スタッフが一体となって治療にあたる

歯科技工士を院内に常駐させているとか。

今井健二院長 上前津歯科医院5

はい、女性の歯科技工士が院内に常駐しています。歯科技工士がいれば、かぶせ物が壊れたといった急患などにも質の高い対応ができます。かぶせ物を作るときは、歯科技工士にも患者さんのお口の中を見てもらい、かぶせ物の色や形を患者さんと一緒に決めます。コスト面だけを考えれば外注したほうが安上がりなのですが、色合わせや形合わせの度に来てもらっていては柔軟な対応ができません。そういった面も含めて装着がゴールではなく、ずっと長く使っていただける歯をつくることを目標に治療計画を立てています。

患者さんと接するときに大切にしていることは何ですか?

しっかりと患者さんのお話を聞くことですね。歯科医院はどうしても「怖い」「痛い」というイメージがあるので、患者さんはどうしても構えるじゃないですか。そのため、まずしっかりとお話を聞いて、患者さんに安心してもらうところからスタートします。少し質問をして聴く姿勢になると、悩んでおられる方はせきを切ったように話してくださいます。最初にしっかりとお悩みを聴いて治療方針を説明すると、治療がスムーズに進むので、治療法に悩んでおられる患者さんには、すべての選択肢を同じウエイトで説明し、こちらの考え方を押しつけることはしません。患者さんとは信頼関係が大切ですからね。最初から歯科医院が好きな人はいないと思いますが、治療が終わる頃には「歯科医院が好き」と言ってもらえるように頑張っています(笑)。

最後に読者へメッセージをお願いします。

今井健二院長 上前津歯科医院6

最近の患者さんの傾向として、ご自身にお口の悩みがあっても「どうせ治らない」と諦めていらっしゃる方が見受けられます。しかし、新しい治療法も出てきて、昔は治せなかったものでも治すことがめざせるケースが増えています。当院では先進の治療や機器の導入にも積極的なので、これまで治療を諦めていた方もお気軽にご相談ください。患者さんに治療内容を視覚的に伝えられるツールも増えてきたので、治療について理解してもらいながら一緒に治していきましょう。今後もより多くの患者さんが幸せになれるような歯科医院を作りたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/20万円~、インプラント治療/30万円~、審美歯科(セラミックのかぶせ物)/7万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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