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小切間  猛 院長の独自取材記事

石川橋歯科

(名古屋市昭和区/桜山駅)

最終更新日:2019/08/28

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「僕の幅広い体形と同じく幅広い年代の患者さんが来られます(笑)」と、ジョークを交えながら語る「石川橋歯科」の小切間(こぎりま)猛院長。その明るい人柄と患者目線に立った優しい診療で、四半世紀にわたって地域住民に愛され続けている。虫歯に歯周病、矯正、入れ歯などあらゆる歯科治療に対応。歯科だけに留まらず、勤務医時代から力を入れてきた「噛み合わせ治療」によって頭痛や肩こりといった全身の不調の改善にも幅広く取り組んでいるという。最初から最後まで笑いに包まれた診療室で、ユーモアの裏にある治療への真剣な思いを、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2016年10月28日)

父が技工士をしていた場所で歯科医師として活動

木目調のすてきな医院ですが、開院されてどのくらいになるのですか?

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大学を卒業して2件ほど大病院で勤めた後、1992年に開院しました。もう四半世紀になるので、この辺りでは一番古い歯科医院かもしれません。歯科医師って大きい病院へ残るか開業するかどちらかの選択になるでしょ。僕の場合は早いうちから開業を考えていて、遅くとも30歳までにはと計画していました。そのつもりで勤務医時代に知識と技術をしっかり磨き、大学を卒業してから4年ほどでここを開けるに至ったのです。

医院づくりでこだわったことはありますか?

場所はここ以外は考えませんでした。もともと僕の実家なんです。昭和50何年かまでは父がここで歯科技工士の仕事をしていました。その後仕事場を千種区に移したので、自宅としてだけ使っていたのですが、築数十年たっていたのでかなり古くなっていまして。それで建て替えて自宅兼歯科医院の今の形に落ち着いたのです。内装については、患者さんのプライバシーを守ることと使い勝手を良くすることに重点を置きました。ユニットとユニットの間にしっかりした壁を設けてそれぞれに手洗い場も設置。機器のコードを長くとることで、どちらのユニットでも使いやすいようにしています。床はフローリングにして温かみのある雰囲気に。椅子は高齢者も座りやすいように脚折式にしています。当時さまざまな医院を見学させてもらっていいとこどりをさせてもらいました。

歯科医師になったのは歯科技工士をされていたお父さまの影響で?

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子どもの頃は歯科医師や技工士になろうとは思わなかったです。昔は技工所が少なかったから、親父はめちゃくちゃ忙しくて1日おきに徹夜みたいな感じでしたし。強い人に憧れていたから、幼稚園の頃は警察官になりたくて。その後は特に何になりたいというのはなく、高校生のときでも歯科医師になりたいという強い気持ちははなかった。ただ、親父に依頼しに多くの歯医者さんが出入りしていて、その人たちが良い人ばかりだったから、じゃあ僕もという感じです。明確な理由はないけど、やっぱり「縁」かな。

全身の不調の改善にもつながる「噛み合わせ治療」

こちらでは、どのような診療が受けられるのですか?

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ここは住宅街で、僕の幅広い体形と同じく幅広い年代の患者さんが来られます(笑)。なので虫歯や歯周病、矯正など広く対応していますが、中でも「噛み合わせ治療」に非常に力を入れています。「噛み合わせ」と「全身の症状」の関係を研究している学会があるのですが、勤務医時代からそこに所属して発表なども行っています。こういう噛み合わせだから頭痛が出やすい、肩がこる、噛み合わせの悪いほうと反対側の耳が難聴になる、前の噛みが強いと後の頭痛が出やすい、逆に奥歯の噛みが強いとこめかみの頭痛が出やすいなどいろいろなパターンがあるんです。頭痛に関しては結構な割合、歯科の治療で9割くらいは軽減できると考えています。

噛み合わせは全身の健康に大きく関係するのですね。

群発性とかで命に関わる可能性があり、救急車で運ばれるようなケースは難しい。非常に強い薬を飲まれていてその副作用による頭痛もダメです。要は「私頭痛持ちで」という一般的な頭痛はほぼ改善できるということです。頭痛ではないのですが、私自身首のハリに悩んでいて、前の歯の噛み合わせを少し緩めただけでスッと楽になった経験があるんです。これはすごいと思ったのがこの分野の勉強を始めたきっかけです。例えば、椅子は脚が4本あるから安定していますが、1本でも短くするとガタつくでしょ。歯も同じで奥歯4本で重心のバランスを取っているのに1本でも短いと一挙にそれを失う。すると、いろいろな不定愁訴の原因になります。頭痛や肩こりだけではない。全身症状と噛み合わせの関係性は別段新しい視点でもなく、もういろいろ解明されてきていますよ。今でも勉強会に行っていますが、「難聴」や「むち打ち」を治す先生もいらっしゃいます。

全身の健康に大きな影響のある「噛み合わせ」、子どもの頃から気を付けた方がいいことはありますか?

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噛み合わせを考える上でポイントになるのが「姿勢」。それは、噛み合わせ治療と並行して整体へ通った人の治りが早いことからもわかります。歯が完全に生え変わる6歳から12~13歳くらいまでは特に姿勢を良くすることを心がけてほしい。習慣づけてあげてほしい。それと、僕は患者さんのニーズを重要視していて望まないことはやらない方針ですが、歯が生え変わるスペースが狭い場合、将来矯正せずに済むようにするためにも、咬合(こうごう)誘導を勧めています。奥歯は乳歯より永久歯のほうが小さいところもあるので大丈夫ですが、前歯は乳歯に比べて大人の歯が大きいんです。すると歯並び、ひいては噛み合わせが悪くなってしまいがち。なので、前歯については誘導してあげることが必要な場合があります。

手書きのカルテが「最強のコミュニケーションツール」

患者さんと接する上で気を付けていることは何でしょうか?

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僕に話しにくくてもスタッフになら話しやすいってこともありますからね。その中で僕が聞いても差し支えないことは、次回治療時のヒントになるので聞くようにしています。あとはちょっとした世間話でも小まめにメモするよう心がけています。僕は電子カルテは使わないんです。口の中の状態を詳しく手書きするんです。「親が入院した」「介護をしている」なんて話も全部手書きで。人って過去のことは忘れるでしょ。メモするからこそ、「前より口の状態がきれいになったね」とか、「お父さんは元気?」とか、しっかりコミュニケーションが取れるんですよ。それから、たとえ間違っているなと思っても、患者さんの話は絶対否定せずにまずは聞く。そんなことを心がけています。

先生が歯科医師になって良かったと思うこと、今後の展望などを教えてください。

長年治らず諦めていた頭痛や肩こりが治ったと喜んでもらえると本当にうれしいですね。「何をしてもどこへ行ってもダメだったのに、ここで治った」と言われると心から良かったと思います。10年来の頭痛が改善して「実はお母さんも」なんて同じ症状で悩む家族を連れて来られる患者さんもいます。噛み合わせ治療で頭痛や肩こりが良くなることは臨床の上でも経験してきたので、将来的にはもっとさまざまなことを解明し、対応できる疾患の範囲を広げていけたらいいなと思っています。

お忙しそうですが、どうやってリフレッシュしていますか?

昔から音楽が好きだったので、男声合唱団に入っています。タキシードに足袋といういで立ちで能楽堂で歌ったこともあるんですよ。声を出すとすごくストレス発散になるんですよ。あとは将棋を楽しんだり。愛知県歯科医師会の将棋クラブに入っていて、例会では結構優勝しています。優勝すると「愛歯月報」という歯科医師会の雑誌に載るんですけど、「見てくれた?」って聞いても誰も見てくれてないんですよね(笑)。噛み合わせ治療もそうですが、将棋もジョークも時代とともに変化していくので(笑)、休みの日はそれぞれの勉強を頑張ってます。私にはそれがリフレッシュになっているようです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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頭痛でも肩こりでも腰痛でも、一見歯科医院とは関係ないと思う疾患でも、まずは相談してください。試しに家で割りばしでも噛んでみて、少しでも歩きやすい、頭痛もなくなるようならチャンス。噛み合わせは本当にいろいろ影響します。スポーツ選手は噛み合わせを良くしたらパフォーマンスが向上することは知られていて、オリンピック選手は噛み合わせを治している人も多いんですよ。歯でなくても何か気になることがあれば、気軽に来てみてください。

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