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高木 哲朗 院長の独自取材記事

高木歯科医院

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2024/01/12

高木哲朗院長 高木歯科医院 main

栄駅より徒歩5分、名古屋の中心部の中でもひときわにぎわいを見せるエリアにある「高木歯科医院」。同院は、院長である高木哲朗先生の祖父から代々受け継がれておよそ100年。歴史と経験、先端の設備を備え、幅広い症状に対して質の高い歯科医療を提供してきた。若々しい笑顔が印象的な高木院長はロードバイクとデイキャンプが趣味というアクティブ派。長年の経験で培われた技術はもちろん、適切な判断力と豊富な人脈による「健口(けんこう)への窓口」になる存在として、地域の患者たちからも頼られる存在だ。特別な治療よりも、基本を重視する姿勢を大切にし患者のカウンセリングに力を入れる高木先生に、歯科医療の移り変わりや同院の特徴などについて話を聞いた。

(取材日2022年9月8日)

名古屋の中心部で約100年の歴史を持つ歯科医院

こちらの歴史を教えてください。

高木哲朗院長 高木歯科医院1

私の祖父が開業し、父へと引き継がれ、私が3代目の院長となります。祖父が開院したのが1923年ですので来年で100年になります。父が開院したのは、1965年の有名商業ビルの本店完成時のこと。2008年に老朽化したビルの取り壊しが決まったことから、現在の場所へ移転しました。孫の目から見た祖父は、とても優しい歯科医師だったという印象があります。父は顔が広く、私も尊敬できる歯科医師でした。名古屋でも古くから続く幼稚園の園医を3代にわたって務めるなど、地域の歯科医療に貢献してきたと自負しています。今では珍しくはありませんが、カウンセリングルームの設置や東海地区では初期から歯科用CTを導入するなど、先進的な医療の提供にも注力してきました。

歯科医師になったきっかけや院長になるまでの経緯を教えてください。

幼少期から歯科医療を身近に感じていましたので、自然と歯科医師の道に進みました。先進的な情報が集まる環境で学びたいという想いが強く、父の母校でもある東京の日本歯科大学に進学。多くの親戚が暮らしていた東京への憧れもありましたね。大学卒業後は近隣のスカイル福与歯科で修行させていただきました。同院の院長は祖父の仲間で、こちらも歴史のある歯科医院です。ライバルというよりも同志として、長きにわたり切磋琢磨してきました。その後、当院に勤務し、父とともに診療。1996年の院長就任時には、「祖父と父が培ってきた歴史と伝統を守っていかなければならない!」と肩に力が入ったことを覚えています。

長年のご経験から歯科医療の変化を感じるのでは?

高木哲朗院長 高木歯科医院2

栄の中心部にありますので、かつては会社員の方が勤務中に来られることも多かったですね。しかし、ある時期からピタリと勤務中に来院される方はいなくなりました。「勤務中に歯医者に行くな!」と言われたそうです。今思えば、昔の日本企業は緩かったと感じますね。また、歯科意識の高まりも感じています。以前はほとんどの歯が虫歯で、来院された時にはもう手遅れ、というような方もいました。しかし現在、口腔環境がボロボロという方は少なくなりました。そして近年感じるのはやはり高齢化。ご高齢の患者さんが増えていますし、以前は通院していたが通えなくなってしまった方もいらっしゃいます。このような時代の流れから訪問歯科診療にも力を入れています。

基本を重視して生涯現役をめざす

診療に対する先生の信条を教えてください。

高木哲朗院長 高木歯科医院3

「基本を外さない」ことが私の信条です。秀でた特技を前面に出すのではなく、基本を確実に行う安定感を重視しています。高い技術を求めるあまり、基本がおろそかになっていては意味がありません。ウルトラCを生み出すより、基本をきちんとこなしていくことが大切です。また、患者さんの幅広いニーズに応えられるように、私は専門分野だけというよりは、歯科全体をしっかりカバーできるように学んでいます。歯科医師にも得手、不得手があり、すべてにおいて100点というのは難しいので、常に80点以上の治療を行えることを意識しています。これが質の高い歯科医療の提供につながっていくと思います。生涯現役をめざし、これからも学び続けていきたいと思っています。

歯科医師としてのモットーは?

若い頃は、どのような症状に対しても自分でなんとかしようと抱え込んでいました。若気の至りというか、「なんでもできる!」と自分を過信していたんですね。しかし、歯科医療も専門性が高まり、細分化するなど時代とともに変化してきました。また、私も年齢を重ね、得手、不得手など歯科医師としての自分がよくわかるようになりました。先ほど「80点の医療」と言いましたが、80点に満たない治療であれば、専門家にお任せしたほうが患者さんのメリットになりますので、今は紹介すべき症状かどうかの見極めも大切にしています。おかげさまで長年の経験と人脈から、お口の状況を即座に判断し、その状況に対する適した歯科医師を迅速にご紹介できるようになりました。これは私の強みですね。

訪問歯科診療にも注力されています。

高木哲朗院長 高木歯科医院4

訪問歯科診療は12年前から行っています。患者さんやご家族への負担を最小限にして、ご満足いただけるような訪問歯科診療をめざしています。例えば認知症の患者さんには歯科衛生士が何度も繰り返し説明するなど寄り添った対応をしていますし、お口のケアをする際も患者さんにとって楽な姿勢で処置するように努めています。また、他人をご自宅に招き入れるご家族に、安心してもらえるような信頼関係を築くことで、患者さんだけでなくご家族にとって、われわれの訪問が「楽しみな時間」となるように心がけています。もちろん在宅医療においても、「基本に忠実に」ということが一番大切であることは変わりません。

豊富な経験と人脈で「健口(けんこう)の近道」に

衛生管理も徹底されていますね。

高木哲朗院長 高木歯科医院5

元来、歯科というのは衛生管理が徹底されている場所。除菌や感染症対策は、歯科医療において基本中の基本です。新型コロナウイルスがはやり始めた当初は「歯科医院で感染しやすい」という噂が広まりましたが、結果として歯科医院が感染源になるということはなかったと思います。以前より私が大切にしてきたのは、菌を持ち込まない工夫です。欧州の厳しい基準を満たした滅菌機の導入しているほか、すべての診療台にはそれぞれ手洗い場を設けており、徹底した手洗いを行っています。治療中にいったん席を外すことがあっても、手洗いを必ず行い、菌の移動を防いでいます。最高の治療よりも、こうした日々の何げないことを当たり前にこなす。これがミスをなくすために私にできることです。

スタッフ教育はどのようにされていますか? 

私から何か特別に教えるということはありません。古くからいるスタッフが多く、長い付き合いですので特に言葉を発しなくても、診療している私の背中から伝わっていると思います。やり方を教わるという受け身ではなく、自然に見て覚え、能動的に働いてくれるのが当院のスタッフです。スタッフも「伸び伸びと働ける」と言ってくれていますし、患者さんからも「気持ちいい人ばかりだね」とお褒めの言葉をよくいただきます。良い雰囲気をつくってくれているスタッフには感謝しかありません。若手スタッフも積極的に前を向いて、常にたくさんの疑問を持ちながら成長していってもらいたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

高木哲朗院長 高木歯科医院6

歯科医療が進歩しても、良い治療に大切なのはやはり人と人との関係です。予算的なことも含め、包み隠さず何でも単刀直入にお話しいただきたいと思います。飾らずお話しいただくことで、治療のゴールを定めることができますし、ご要望に対するより具体的なご提案もできるようになります。まずは、どんな小さなことでも気軽にお伝えください。また、当院では幅広い症状に対応しておりますが、専門性が必要な分野で、私よりも優れた歯科医師がいる場合はすぐに紹介させていただきます。「健口(けんこう)の近道」として私の経験と人脈がお役に立てると思います。お口の悩みがある時、まずは当院をご利用いただければ幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/44万円~、歯列矯正/66万円、マグネット義歯(少数歯)/22万円~、ラミネートベニア(1本)/9万3500円、オールセラミック(インレー)/4万4000円、ジルコニアインレー/6万6000円、ジルコニアクラウン/11万円、PMTC/4400円~

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