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大野 公稔 院長の独自取材記事

大野歯科医院

(名古屋市昭和区/いりなか駅)

最終更新日:2022/04/26

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名古屋市営地下鉄鶴舞線のいりなか駅から徒歩約7分。滝川町にある「大野歯科医院」は、この地に1985年に開院して以来、地域住民に長く親しまれてきた歯科医院だ。現在は、2代目院長の大野公稔先生が、「患者にとってベストな治療を考える」という先代からの思いを引き継いで診療に取り組んでいる。開院当初から義歯やかぶせ物にはこだわりを持っていて、院内の歯科技工士が作製にあたり、患者の顔に合った自然な補綴物をめざしている。患者の高齢化にも配慮し、訪問診療も行うという大野院長は、患者とも気さくに話せる関係を築いてきた。「先を見据えて診療環境もバージョンアップしていきたいので、2022年5月には同じ滝川町内へ新築移転をします」と話す大野院長に、診療の特徴や新しい歯科医院について話を聞いた。

(取材日2022年3月30日)

歯科技工士が院内で患者の状態を見て義歯を製作

患者さんの層と歯科医院の特徴を教えてください。

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私の父が開院したのは1985年で、開院当初から通ってくださっている方が大勢います。また最近はウェブサイトをご覧になって来てくださる新しい患者さんが増えたほか、以前通ってくださっていた患者さんが久しぶりにお越しになることも多いです。私が院長に就任したのは2020年ですが、父の勧めもあり大学院時代から当院で働いていたので、勤務自体はもう10年目。当院での勤務には慣れており、既存の患者さんにも親しみを感じています。父の代から入れ歯やクラウンなどの補綴物を得意としてきました。最近は、補綴物は外に発注する歯科医院も多いと思いますが、当院ではできるだけ患者さんの歯にぴったり合うものを作りたいとの思いから、歯科技工士が院内に常駐しています。

歯科技工士が常駐していると、どんなメリットがあるのですか?

補綴物を作製する際に必要となる模型や型作りの工程から技工士に任せることができるため、自信を持って患者さんに補綴治療を提供できます。また、技工士が患者さんのお顔を直接拝見して、審美的な面からもバランスを取って補綴物を作製してくれます。特に前歯などは、自然な色や形に作ることを心がけています。私も補綴治療をするにあたって、技工士とのディスカッションは大切にしており、とても頼りにしていますね。

治療する上で大切にしていることを教えてください。

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患者さんが何を望んでいるのかに耳を傾け、一番困っていることを最優先に解決してあげたいと思っています。困り事の一つとして「痛み」があると思うのですが、痛みのある歯の周囲が炎症を起こしている場合は、基本的に炎症が治まらないと治療ができません。そのため、早期に炎症を鎮めることを目的に、当院では歯科用レーザーを活用しています。治療対象としては、歯周病、口内炎などです。口内炎の治療だけで来ていただくのも大丈夫ですよ。時には、痛みの原因が口内炎ではなく、口腔がんや舌がんの場合もあります。何か自分が怪しいなと思った時に答えを求めることも大事だと思っているので、必要な際にはすぐに聖霊病院など近隣の医療機関をご紹介しています。また、無理に治療を押しつけないよう心がけています。治療方法は複数の選択肢を提案して、患者さんに選んでもらっていますね。

予防を重視し、通院できない患者には訪問診療で対応

予防歯科に注力されているそうですね。

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患者さんが相談しやすいよう歯科衛生士を担当制にし、連続性のあるメンテナンスを行っています。また、歯石除去は患者さん第一に考え、手で行うハンドスケーリングが主体。手で行うことで、極力痛みのないように注意を払いながら作業ができます。治療がすべて終わってからメンテナンスを始めるのではなく、治療と同時進行でメンテナンスを行うことも特徴です。メンテナンスは毎日自分で行っていただく歯磨きが基本ですが、正しい磨き方を習う機会がなかなかないもの。一気に正しい方法を指導するのではなく、できることを一つ一つ増やしていくような段階的指導をします。まず検査後にお渡しするプラークチャートの見方から始まり、より良い状態をめざすためのブラッシング方法を指導していきます。ブラッシングは利き手やブラシの持ち方、強さなどさまざまな個性がありますから、その人に合わせて磨き方を提案しています。

院外での活動も意欲的に取り組まれていますね。

クリニックでの診療を行う傍ら、大学や専門学校の講師として授業をしたり、訪問歯科診療を行ったりしています。私が通園していたミッション系幼稚園の修道院シスターの方々への訪問診療も行っているんですよ。長いお付き合いです。訪問診療では、ご自宅にお邪魔することも多く、より患者さんの環境に寄り添った診療を行えるメリットもありますね。最近では患者さんのご家族から、「どんな食事がいいですか?」と尋ねられることも増えたため、栄養学について興味を持って勉強しています。患者さんやご家族に的確にアドバイスができるよう、高齢の方向けの食事を食べてみたり、管理栄養士さんのお話を伺ってみたり、さまざまな方法で勉強中です。高齢者の口腔機能低下は病気にもつながるので、口腔解剖学の知識をブラッシュアップし、院内の診療にも取り入れています。

口腔機能が低下した患者さんにどんな取り組みをされているのですか?

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滑舌や舌圧、噛む力や唾液の分泌量などを調べて状態を把握していきます。口腔機能の低下は自分で気づけないこともありますが、低下した状態が続くと健康を損ねる可能性も。実際に調べてみると、年齢に関わらず機能が落ちている方が多いことに驚きます。特に最近は新型コロナウイルス感染症の流行による影響でマスクをして過ごす時間が長いので、マスクの中で口が緩み、口の筋肉が弱っている方が増えているのかもしれません。機能低下がわかれば、さまざまなトレーニング法をご提案します。例えば、口の周りの筋肉である口輪筋が弱っている方なら、子ども用の玩具としてよく知られる吹き戻しを吹くことをお勧めしています。テレビを見ている時などの隙間時間を利用して、口の周りの筋肉、喉、腹筋まで鍛えてほしいですね。

同じ町内に、より広い歯科医院として生まれ変わる

5月に移転新築されるそうですが、どんな理由からですか?

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ありがたいことに患者さんが増えてきたので、「予約を取ろうとしたら2〜3週間先まで空いていなかった」ということがないよう、スタッフを増員したり、診療チェアを増やしたりするため、同じ滝川町内に移転新築をします。診療機器の進化・大型化などによって手狭にもなってきましたし、バリアフリーの必要性も理由の一つです。私は今38歳で、元気であればあと30年は診療ができます。医療機器や治療内容の進化に対応してより良い診療環境を提供していくためにも、移転をする必要がありました。   

医療機器なども新しく導入するのですか?

歯科用CTを導入し、診断、診査のためのツールを使った正確な治療をめざします。滅菌機器も新型のものを導入しますし、感染症対策強化として先進の空気清浄機を天井に設置します。新設するものとしては、「見える歯科技工室」と個室のコンサルティングルーム。当院の歯科技工の技術を患者さんにも見ていただきたいので、歯科技工室に窓を作り、待合室から見えるように設計しました。歯科技工士には迷惑かもしれませんが(笑)、真剣に物作りに取り組む職人の姿を感じていただきたいと思います。私のイメージとしては、オープンキッチンのシェフですね。プライバシーに配慮した個室も、これまでになかったので、初診の患者さんとも落ち着いてお話ができると期待しています。また、患者さんと向き合って話もできるような形状の診療チェアも置く予定です。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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5月24日に移転リニューアル予定ですが、直前には内覧会も行いますので、近隣の方はぜひ見学に来ていただきたいですね。ちなみに、移転先の隣にはスーパーマーケットがあるので、診療前にお買い物をする方に利用していただけたらと考え、冷蔵ロッカーも設置予定です。歯科医院の予約に患者さんの予定がしばられないようにとのささやかな配慮です。近隣には、おしゃれなカフェやおいしいパン屋さん、フランス雑貨店などもあるので、エリアを散策した後に歯をきれいにして帰るというような、気軽な気持ちで来院していただければと思います。

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