全国のドクター9,075人の想いを取材
クリニック・病院 161,404件の情報を掲載(2020年3月31日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市昭和区
  4. 御器所駅
  5. スギムラファミリー歯科
  6. 椙村 豊彦 院長

椙村 豊彦 院長の独自取材記事

スギムラファミリー歯科

(名古屋市昭和区/御器所駅)

最終更新日:2019/08/28

111470

地下鉄御器所駅2番出口から徒歩3分ほどの場所にある「スギムラファミリー歯科」。1985年の開院以来、地域住民の口の健康を守り続けている。院長の椙村豊彦先生は開業医として、愛知県歯科医師会・昭和区歯科医師会の理事として、患者・地域住民が自分の歯で生涯噛んで健康であり続けられるよう、できる最大限のことを日々行う熱い想いを持った歯科医師だ。休日はゴルフやおいしいものを食べに行ったり、少し長い休みが取れるときは海外旅行に行って、自身も経験者というサッカーの観戦をしたり、美術館に行ったりするのが楽しみ、リフレッシュ法だそう。「これからは在宅診療に力を入れたい」という椙村院長に、医師をめざしたきっかけ、歯科医師会の活動について、診療で大切にしていることなどたっぷり聞いた。
(取材日2016年7月25日)

「人の役に立ちたい」という想いを実現して歯科医師へ

歯科医師をめざした理由を教えてください。

子どもの頃から人の役に立つ仕事に就きたくて、医療系の仕事をしたいと思っていました。家族や親戚に医療関係者がいるわけではないのですが、小学校の卒業文集には「お医者さんになりたい」と書いていたようです。書いたこと自体は覚えていなかったのですが、その頃漠然と考えていたことは記憶しています。本格的にめざしたのは高校に入ってからですね。

実際に歯学部に進み、開院していかがでしたか?

愛知学院大学時代は、第一歯科補綴学で義歯などを専門に勉強しました。妻が小児歯科をしていますので、医院名を“ファミリー歯科”として、小さな子どもからお年寄りまで、ご家族で来てくださいという想いを込めました。当時は、“ファミリー”と付く医院はほとんどなかったですね。このコンセプトは今でも変わっていませんが、僕が年齢を重ねると同時に患者さんも年齢が上がってきましたし、やはりこの周辺も少子高齢化で、昔から住んでいる人は高齢になっています。でも、子どもの頃から来てくれていた患者さんが、今度は自分の子どもを連れてきてくれるようなこともあって、これはうれしいことですね。

患者層も昔と変わってきたのですね。

開院当初は子どもがとても多かったのですが、今のお母さんは子どもの歯への意識が高い方が多いので、子どもの虫歯は本当に少なくなりました。虫歯が何本あるかを示すDMFT指数も、6歳児で1本あるかないかというほど子どもの虫歯は少ないですね。この辺りは昔から歯科の意識の高い住民が多かったので虫歯が少ないほうだったと思いますが、それでも今よりは多かったです。子どもの虫歯が減った要因は、親御さんの歯科への意識の高さ、学校歯科医による教育もあるでしょうし、世の中にも情報がたくさんあります。例えば、甘味料ならキシリトールがいいということも広く知られるようになりました。歯と体の関係も研究成果とともに確立されてきて、そういった意味からの歯の大切さも浸透してきました。

高齢者の歯に対する意識も高まりましたか?

そうですね。歯科治療で歯を削って詰め物をするよりも、天然歯のほうがいいということも浸透してきて、なるべくそれに近づけるように、お年寄りの方も1ヵ月に1回来院される方も多いですね。生きることの基本が食べて健康であるということを考えると、やはり自分の歯で噛めるのが一番いいですから。高齢になると入れ歯というイメージあって、入れ歯というと総入れ歯を思い浮かべる方も多いと思いますが、今は部分入れ歯の方はいらっしゃっても総入れ歯のお年寄りは少なくなりました。8020運動で表彰される方の人数も、愛知県では7000人ほどもいます。

個人として、組織として地域の歯科医療へ尽力する

椙村先生は歯科医師会の活動にも力を入れていらっしゃるのですね。

現在の歯科への意識の高まりは、患者さんの努力や歯科医師の努力の結果だと思いますが、これからのことを考えると、個人個人の歯科医師の力だけでなく、組織として力を合わせることがさらに必要だと思っています。高齢社会では在宅での歯科診療も必要になってきますので、歯科医師会が中心となってそのような方々の希望に応じることのできる体制づくりを進めていきたいですね。いろいろな機関とも協力して地域包括ケアシステムを構築していきたいと考えています。こうした組織は、昭和区、名古屋市、愛知県、日本全国と広がりがありますので、つながりながら地域に貢献できればと思っています。

これからは在宅診療のニーズが増えるのでしょうか?

当院でも、高齢のためだんだんと通院が難しくなっている患者さんが増えてきました。これまで通院してお口の健康を保ってきていただきましたので、それを継続するためにも、こちらから出向いて診療できるようにしたいですね。これは僕個人でも行いますが、やはり地域が連携していたほうがいいですから、まずは昭和区の中で組織づくりをして、それが広がっていき、つながっていけばいいと思います。同じ寝たきりでも、口から栄養が取れている方とそうでない方とでは寿命にも違いが出てきますので、在宅での歯科診療は必要です。

歯科医師会はさまざま活動しているのですね。

歯科医師会のコンセプトは、学術の向上や歯科衛生活動などです。公衆歯科衛生活動に力を入れていますので、あらゆる年齢層、あらゆる症状について、地域で支え合う体制を整えています。訪問診療はこれからさらに加速して注力していかなければいけない分野ですが、子どもに対してはこれまでもさまざまな活動を行ってきており、毎週保健所で1歳半、2歳、3歳など各年齢での歯科健診も行っていますので、その際にお母さんからの相談を受けています。歯科医院に行こうかどうか迷っていらっしゃるお母さんも、このような機会に気軽に相談してほしいと思います。歯科医師会はそれぞれの組織単位でさまざまな活動をしていますが、その活動内容についてはまだまだ知られていないことも多々ありますので、もっと広く知ってもらい、皆さんに利用していただけるようにしたいですね。

歯科医師としての責任を持って、地域住民の健康を守る

診療で心がけていることはありますか?

インフォームドコンセントを大切にしています。歯は削らないほうがいい、抜かないほうがいいのは間違いないのですが、痛くてやむを得ず抜く場合は、削ることによって歯が弱くなるということをあらかじめお伝えします。そのときだけでなく、数年後のそのような症状に可能性があるというようなことも含めてお話ししておかないと、「こんなつもりじゃなかった」というようなことが起こり得ます。歯科医師会の相談窓口にも患者さんからいろいろな相談あるのですが、医師は十分に説明をしたつもりでも、患者さんに理解していただけていないことからトラブルになったりしますので、患者さんの意思を尊重しながら、説明を丁寧にすることを大事にしています。

今後の展望をお聞かせください。

クリニックとしても訪問診療に力を入れていきたいですね。在宅で診療室で行っている治療を再現するのは容易ではありませんが、ニーズは増えていますので、困っている方のもとに行けるようにしたいですね。ちょっとした治療でも口腔状態が改善することもありますから。今は昼休みを利用して対応していますが、そうではなく、1週間の中で枠を取ってケアできるようなシステムづくりをしてきたいと思っています。訪問診療の勉強を一生懸命に勉強している歯科衛生士もたくさんいますので、みんなで協力して在宅での口腔ケアをしていけたらと思っています。そのためにはマンパワーが必要ですね。

読者へのメッセージをお願いします。

インターネットは情報を入手しやすいですし、情報量もありますが、その中には誤ったものや我田引水の情報なども含まれています。いわゆる「ドクターショッピング」のような感じで、インターネットで見ていろいろな歯科医院を回っていると、そのうちに進行したり、ちょっとずつ違うことをされたりして、どんどん口の中の状況が悪くなることもありますので、歯科医院に通う際は、歯科医師としっかり話をして、じっくりと腰を据えて治療を受けたほうがいいでしょう。歯科に関する困りごと、子どもの矯正や在宅診療のことなど、歯科医師会にご相談いただけると解決策が見つかりますので、歯科医師会の相談窓口を遠慮なくご利用ください。

Access