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押村 憲昭 先生の独自取材記事

おしむら歯科

(名古屋市中川区/荒子駅)

最終更新日:2019/09/02

20190212 bana

荒子駅から徒歩5分、高畑駅からも徒歩圏内の場所にある「おしむら歯科」。歯だけではなく、全身を視野に入れて診療を行う歯科医院で、押村憲昭先生は医科歯科連携について熱心に取り組んでいる。押村先生が得意とするのは、マイクロスコープを用いた根管治療と、父である押村進院長から受け継ぐ金属アレルギーに配慮した診療だ。金属アレルギーに関しては、同院で働き始めてから大阪大学の大学院へ通い、現在も研究を続けているそう。また、休日は全国各地で講演を行い、金属アレルギーの知識や医科歯科連携の重要性について伝える活動も行っているそうだ。「伝えたいことが山ほどある」と熱意たっぷりに話す押村先生にその思いを聞いた。
(取材日2018年12月11日)

歯だけではなく、全身を考慮した診療を行う歯科医院

来院する患者層について教えてください。

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近隣では、小さな子どもから持病を持つ高齢者まで、幅広い年齢層の患者さんが来てくださっています。一般歯科に加え、子どもと成人の矯正、入れ歯、金属アレルギーに詳しい歯科医師が在籍しているため、どの年代の方がどのような症状で来院されても受け入れ、診療を行えるように体制を整えています。金属アレルギーに関しては、他県からも悩まれている患者さんが来院しています。歯科で金属アレルギーというと、口腔内の金属が原因と考えてしまいがちですが、実際はさまざまな要因があります。ただ、現在の金属アレルギーに配慮した歯科治療については、ほとんどの歯科医師がそれぞれの経験則で診療しているような状況なんです。

金属アレルギーに配慮した治療について、もう少し詳しく教えてください。

歯科医師として、金属アレルギーのある患者さんに対してどのように治療を進めていくかということが、現状は定められていない状況なんです。実際、「金属アレルギーです」と言って訪れる患者さんにアレルギーテストを行うと反応は出ます。ただ、反応が出たからと言って口腔内に原因があるとは限りません。中には眼鏡やピアスが原因という場合もあります。歯科医師は口腔内だけに目が行きがちで、口腔内にある金属に意識が向いてしまいますが、そうではない場合も多いという認識が大切だと思っています。そのためにも当院では、歯科医師だけではなく、皮膚科の医師と連携を取りながら診療にあたっています。

歯科と皮膚科が連携していると、多角的な診療が行えそうですね。

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当院では、医科歯科連携も診療の一部として大切にし、皮膚科だけではなく、内科や耳鼻科の医師とも連携を取っています。他科と連携を取ることは、実は総合病院であれば当たり前に行われています。一人の患者さんの症状について電話などで確認をし、情報を診療に生かしています。これが地域の歯科医院となると、他科の医院に突然電話をすることはとてもハードルが高い。でも僕は、電話をして直接会話ができる関係性の他科の先生がいることは、とても大事だと考えています。今や歯科医師が歯を削って詰めるだけの時代ではありません。地域で医療がつながり、互いに情報交換ができると、さまざまな視点から患者さんを診ることができます。それがゆくゆくは患者さんの健康寿命を延ばすことにもつながると思うんです。歯だけではなく、全身の健康を見据えた診療が必要とされていると感じていますね。

地域の健康づくりをめざして

先生が診療で心がけていることを教えてください。

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歯科医院が地域の健康ステーションのような存在でありたいと思いながら診療にあたっています。医科の症状は、例えば風邪なら、風邪をひいてから内科などにかかりますよね。風邪の予防で内科へ行く人はいないと思うんです。でも、歯科医院は定期検診として3ヵ月に一度予防で来院することができます。その時こそ病気に気がつくチャンスです。早くに気がついてあげられたら、それだけ早く治療ができます。僕は口腔内だけを診ていくのではなく、全身の健康チェックを心がけています。来院される患者さん全員に目を配り、気になる症状がある方は他科へ紹介しています。ここに来ることで、健康を保ってもらえたらうれしいですね。

歯科医院で全身の健康チェックまでしてもらえるのはうれしいですね。

歯科医師は命に関わる仕事という使命感を僕は持っています。例えば、抗がん剤は口の粘膜も弱らせてしまうため、使っている方は口内炎ができやすく、口内炎があまりにもつらくて抗がん剤治療を止めたいという方がいます。しかし、実は歯科で口腔内の菌の量を減らしておくと、口内炎はできにくくなるんですよ。ですから、抗がん剤治療を受ける方は歯科診療も受けるような仕組みがあれば、がんの治療を継続できる可能性が高くなります。歯科診療を行うことで、病気でつらい思いをされている方が一人でも多く救われる可能性がある。そういった意味でも医科と歯科の連携は大事なことだと僕は確信しています。この考え方が浸透するにはまだ時間が必要ですが、信念を持って医科歯科連携に取り組んでいきたいです。

医科歯科連携は難しいことなのでしょうか。

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ハードルが高いのは事実です。僕は父が皮膚科医師と連携して金属アレルギーに対応した治療を行うのを見てきましたが、お手本があるものではありません。それでも歯科と医科が手を取り合うことが患者さんのためであり、ひいては今後の地域のために必要なことだと思い、僕は活動しています。その第一歩のために、まずは地域で一番近い内科の先生とつながることを実践しました。最初は知らない先生に連絡をすることにためらう気持ちもありましたが、思いきって手紙を書きました。「今後の医療には医科と歯科の垣根を越えて連携する必要がある」と、熱い思いをしたためました(笑)。そうするうちに賛同してくださる先生方とのつながりができ、現在は連携しながら診療にあたっています。

糖尿病の簡易チェックが可能な歯科医院

こちらでは糖尿病の簡易チェックを行える機器が導入されているそうですね。

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全身を考えた治療、歯周病と糖尿病の関連性を考慮し、指先の血液1滴でHbA1cと血糖値を計測できる機器を導入しています。糖尿病は自身で気がつきにくく、気がついたときには重症化しているケースもあります。当院では検査結果により、必要に応じて内科を紹介しているので、気軽に検査をしてもらい早期発見につなげています。糖尿病の方は重症化により、全身の血の巡りが悪くなり、心臓から遠い手足や歯茎、末梢の循環障害が起きてきます。この状態を放置していると、歯がぐらぐらしたり、抜けてしまったりすることにもつながり、思うように食事ができなくなってしまいます。まさに悪循環ですね。

糖尿病と歯科疾患には深い関連があるのですね。

僕は糖尿病内科で歯科検診をさせていただくことがあったのですが、重症化した糖尿病患者さんには歯が少ない傾向があるということがわかってきました。それでも栄養士さんは、食事について「よく噛んで食べましょう」と指導するわけです。衛生士さんは口腔内のことは管轄外なので、その指導は当然のことだと思います。口腔内の状態を考慮するのは歯科医師の仕事です。そのような患者さんは入れ歯を入れて、食事の質や量の改善につなげていきます。そういったことからも、医科と歯科が双方の視点から、お互いの得意分野で補い合うことが重要だと思っています。

最後に、今後の目標をお聞かせください。

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今後、医科のドクターに向けて、論文を発表する予定があります。これまで歯科医師に対して、歯周病と糖尿病の関連性について発表してきましたが、多くの糖尿病患者を救うためには、医師にも伝えていくべきだと考えたのです。このチャンスを生かし、糖尿病の患者さんを抱えているたくさんの医師の心を動かし、糖尿病における歯科の大切さ、必要性に気がついてもらえるとうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

メタルフリー治療/3万円~5万円
インプラント/1本目21万5000円、2本目18万5000円
審美歯科(ホワイトニング)/2万5000円~4万5000円
矯正/小児矯正(マウスピース型装置を用いた矯正)30万円~、成人矯正70万円~90万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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