安西 春幸 院長の独自取材記事
こどもの国安西クリニック
(横浜市青葉区/こどもの国駅)
最終更新日:2026/10/09
こどもの国駅から徒歩2分の場所で、かかりつけ医としてプライマリケアに幅広く対応しているのが「こどもの国安西クリニック」だ。2001年の開業当初から、胃と大腸の内視鏡検査を導入し、がんの早期発見に努めるなど、地域の人々の健康増進に寄与してきた安西春幸院長。現在は、すぐ隣にあり息子が院長を務める分院の「横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック」とも連携するほか、2025年10月からは、高齢化に伴い相談が増えている泌尿器科の診療に大学病院より専門の医師を招いて対応するなど、地域の医療ニーズにさらに応えることをめざしている。「健康はかけがえのない財産です」と優しい笑顔で話す姿が印象的な安西院長に、診療のことや地域医療への思いなどを聞いた。
(取材日2026年6月18日)
かかりつけ医としてプライマリケアに幅広く対応する
まずは、こちらのクリニックについて教えていただけますか?

2001年に開業したクリニックで、地域のかかりつけ医として内科一般を幅広く診療しています。私の元々の専門は消化器外科で、その経験も生かし、当時はまだクリニックで行っているところは少なかった胃と大腸の内視鏡検査に開業当初から取り組んできました。また、腹部超音波検査やピロリ菌の検査と除菌、逆流性食道炎などの診療も積極的に行っています。私は、野口英世の伝記を読んで「人の役に立ちたい」と、子どもの頃から医師という職業に憧れを持っていました。北海道大学の医学部で学んでいた頃に見学した国立病院医療センター(現・国立国際医療センター)で、医学的根拠に基づいた、経験や勘だけに頼らないサイエンスをベースとした考え方に感銘を受けて消化器分野を専門に選びました。
泌尿器科の診療を始めたと伺いました。
当院も開院から25年がたって、患者さんも高齢者が非常に増えています。そのような中で、前立腺肥大症や過活動膀胱、膀胱炎、前立腺がん検診で陽性になったといった相談など、泌尿器科を診てもらいたいという要望が、非常に多いんですね。加えて、近隣の大学病院や基幹病院で前立腺がんの治療を受けた後のフォローを、地域の医療機関でしてほしいというニーズもあります。一方で、こどもの国駅周辺には泌尿器科のクリニックは少なく、専門的な診療を受けられる医療機関も限られているんです。そんなこともあって、昭和医科大学から日本泌尿器科学会泌尿器科専門医に来てもらって、現在は週に半日ですが専門の外来を行っています。
泌尿器科の外来の特徴はありますか?

例えば、PSAが高値の場合などは、横浜新緑総合病院でのMRI検査を当院でオンライン予約することが可能です。結果もオンラインで返ってくるようになっています。加えて、先ほど話したように泌尿器科が専門の医師もいますので、当院で診断や、必要であればその後の診療などの相談もすることができます。また、私自身も泌尿器科の勉強がすごく好きです。近隣の大学病院で開催された講演会や勉強会にも積極的に参加していましたし、これまでも前立腺肥大症や尿路結石なども診てきました。また、私はもともと外科だったこともあって、尿道カテーテル交換や腎ろうの泌尿器科処置、超音波検査などにも対応することができます。尿のことで悩んでいる人は多いと思います。当院はアクセスも良いので、お困りの際には、ぜひ相談してほしいと思います。
分院とも連携しながら、より地域の医療ニーズに応える
隣の息子さんのクリニックとも連携しているのですね。

私と同じく消化器外科が専門で、これまで東京大学の大腸・肛門外科に在籍して関連病院で診療しつつ、当院での診療も手伝ってくれていた息子が2025年3月、当院のすぐ隣に「横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック」を開院しました。電子カルテシステムが連携していて、隣で受けた内視鏡検査の結果を、クラウド経由で当院でも閲覧することが可能です。今後は当院で内視鏡検査を希望する方も、横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニックでの検査をお勧めしていく方針です。もちろん私の診察や検査を希望する患者さんは、当院で責任を持って担当していきます。
ほかに力を入れていることはありますか?
先ほども話したように地域の高齢化が進む中で、老年内科という言葉も最近はありますが、これまで社会に多大な貢献をしてきた方々に、どのような医療が提供できるのかをずっと考えてきました。その一つが泌尿器科ですが、ほかにCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や気管支喘息、肺線維症などの呼吸器疾患も、高齢者には多いんですね。今後は、そういった患者さんも積極的に診ていかなくてはいけないと考えています。また、新型コロナウイルス感染症の流行を機に感染症の診療にも対応していて、医療機関用の空気清浄機も導入しています。さらに、帯状疱疹や肺炎球菌をはじめとするワクチン接種にも、希望があればすぐに対応できるようにしています。
患者さんの利便性の向上にも努めているそうですね。

SNSを活用したシステムを導入しました。このシステムでは、内視鏡検査や泌尿器科、発熱、横浜市特定健康診査を希望する患者さんや、当院は院内処方もしていますが、薬の受け取りの予約などが行えます。また、診察券の機能があり、受付もスマートフォンをかざすだけですし、保険証が紐づけられたマイナンバーカードがあれば、診察券がなくても、受付や自動精算機で精算ができます。もう一つ良いのが、休診の案内をSNSで送れることです。年末年始の休診や、実は少し前に私は足をケガして、手術を受けるために臨時休診をしたのですが、その際にもこのシステムで患者さんに休診を伝えることができました。わざわざ来ていただいたのに休診だったでは申し訳ありませんので、患者さんにも活用していただけるとうれしいですね。
健康はかけがえのない財産
訪問診療も行っているのですか?

かかりつけの患者さんを中心に訪問診療も行ってはいますが、専門の診療所にお願いするケースも増えています。なぜかというと、重症の患者さんの時に、私一人では24時間対応ができないんです。逆に、訪問診療でも良いかなと思うような患者さんが月に1回、通院しています。理由は、体を動かさないと、どんどん弱っていってしまうからです。患者さんには、来ることができなくなったら、いつでも私のほうから行ってあげるから安心してねと伝えています。それが、患者さんの安心や頑張りにつながると思っています。ただ、患者さんには、頑張ってと言わないようにしているんです。塩分やカロリーの制限なんかも、頑張ったって無理です。頑張るのではなくて、生活の中に取り込んでいきましょうと。これまでたくさんの患者さんを診てきた経験から、そう思いますね。
診療の際に、心がけていることを教えてください。
患者さんの訴えに耳を傾けて、よく話を聞き、本人が自覚していない不調なども見過ごさないよう注意深く診療することです。問診や検査の結果だけに頼らず、においの変化を感じる、目で見るというように五感をフルに使うことを大切にしています。患者さんに手で触れてみて異変に気がつくこともありますので、触診も大切にしていますね。患者さんは、何かしらの不安や苦痛を抱えて受診しているわけですから、かかりつけ医としての私の役目は、患者さんが訴えている症状とその原因となる病気はもちろん、それ以外の疾病も見逃さないことだと考えています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

私は、「健康は何物にも代えられない財産」であることを、患者さんとともに学んできました。だからこそ、皆さんの健康寿命を延ばすことに貢献できるよう、全力でサポートしていきたいと思っています。そして、開業以来25年間、当院の診療を支え続けてくださり、ありがとうございます。あらためて私は、働ける限り現役を続け、皆さんのお役に立ち続けていたいタイプだと感じます。これまで多くの方にご利用いただきましたが、これからもどうぞよろしくお願いします。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃内視鏡検査(初診)/1万4400円
大腸内視鏡検査(初診)/1万9800円
ピロリ菌検査/6600円

