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安西 春幸 院長、安西 紘幸 先生の独自取材記事

こどもの国安西クリニック

(横浜市青葉区/こどもの国駅)

最終更新日:2022/09/12

安西春幸院長、安西紘幸先生 こどもの国安西クリニック main

こどもの国駅近くの「こどもの国安西クリニック」を2001年に開業した安西春幸院長。胃や大腸から脾臓、肝臓まで、幅広く診療経験を積んだ消化器外科の専門家で、開業当時まだクリニックでは珍しかった胃と大腸の内視鏡検査を導入。そのほか超音波検査など病気の早期発見に役立つ検査に積極的に行い、地域住民の健康を支えてきたドクターだ。そんな安西院長の姿を見て育ち、同じ消化器科医師の道へと進んだのが息子の安西紘幸先生。東京大学医学部附属病院の大腸・肛門外科に在籍し、関連病院でがん治療に携わるとともに、同クリニックでも診療日を設けて、大腸の内視鏡検査を行っている。地域の高齢化に伴い、生活習慣病診療や在宅医療にも取り組む安西院長と、内視鏡検査を通じて地域貢献したいという紘幸先生に話を聞いた。

(取材日2022年6月18日)

かかりつけ医として幅広く対応しつつ内視鏡検査に注力

まず、こちらのクリニックについて聞かせてください。

安西春幸院長、安西紘幸先生 こどもの国安西クリニック1

【春幸院長】私が2001年に開業したクリニックです。内科全般を幅広く診療していますが、消化器疾患やがんといった私の専門性を生かし、開業当初から胃と大腸の内視鏡検査を行ってきたのが特徴です。今は、大腸内視鏡検査については息子が診療を手伝ってくれています。また腹部の超音波検査やピロリ菌検査・除菌、逆流性食道炎などの診療も積極的に行っています。地域も高齢化が進み、かかりつけの患者さんにがんが見つかることも今後さらに増えてくるでしょう。見落としは絶対にあってはならないという気持ちで検査や診察に取り組んでいます。

開業までの経緯を教えてください。

【春幸院長】私は、野口英世の伝記を読んで、自分も人の役に立つ仕事がしたいと思ったのがきっかけで、小学校低学年の頃にはすでに医師という仕事に憧れを持っていました。北海道大学の医学部に進み、学生時代に見学した国立病院医療センターで、医学的根拠に基づいた経験や勘だけに頼らない、サイエンスをベースとした消化器科の考え方に感銘を受けて消化器分野を専門としました。大学病院時代は胃がんの腫瘍免疫学や化学療法の研究に力を注ぎ、また胃や大腸から脾臓、肝臓まで、幅広く診療経験を積んできました。

診療の際にどのようなことを大切にしていますか?

【春幸院長】患者さんの訴えに耳を傾けて、よくお話を聞き、患者さんが自覚していない不調なども見過ごさないように注意深く診療を行っています。問診だけに頼らず、実際に患部を触診する、匂いの変化を感じる、目で見る……というように五感をフルに使うことを大切にしています。患者さんに手で触れてみて異変に気がつくことも多く、そのようなことからも触診を大切にしていますね。診断のついていない患者さんが何らかの不安や苦痛を抱えて来院されるわけですから、開業医としての私の役目は、患者さんが訴えている病気、さらにはそれ以外の疾病も見逃さないことと考えています。

胃の内視鏡検査にはどのような特徴がありますか?

安西春幸院長、安西紘幸先生 こどもの国安西クリニック2

【春幸院長】患者さんの負担を軽くするために、口からの内視鏡では局部麻酔を使用して苦痛を軽減し、経鼻内視鏡も導入しています。経鼻内視鏡では、嘔吐反射はほとんどなく、会話をしながら検査が可能です。現在では上部内視鏡検査を希望される方の80パーセントは経鼻内視鏡を選択されます。また私が重視しているのは、異常のない方の場合も、地図のような内視鏡画像を撮っておくという発想です。特にピロリ菌による慢性萎縮性胃炎の患者さんの場合、粘膜の画像を残しておくと、経年変化を調べることができます。異常がなければそれでいいというのではなく、胃がん検診では連続して見ることが大切だと考えています。その意味でも、内視鏡検査は毎年、同じ施設で受けていただきたいですね。

医師2人体制で、大腸内視鏡検査を拡充

紘幸先生のプロフィールを教えてください。

安西春幸院長、安西紘幸先生 こどもの国安西クリニック3

【紘幸先生】僕は、父の姿を見て育ち、医師以外の選択肢はあまり考えませんでしたね。東北大学医学部に進み、秋田県や岩手県など地方に行く機会があり、緊急手術や婦人科まで手がける腹部外科にやりがいを感じて外科に進みました。卒業後は、より広い視点で勉強したいと東京大学医学部で経験を積み、その後、立川市の災害医療センターで救急医療を学んでから、茨城県の日立総合病院で本格的に外科の研鑽を積みました。専門は大腸、特に直腸、肛門周囲です。現在も東京大学の大腸・肛門科に在籍して関連病院で外科診療に携わりつつ、当院でも診療日を設けて内視鏡検査を手がけています。

大腸の内視鏡検査についてどのように考えていますか?

【紘幸先生】僕は大学病院や関連病院で、主に大腸がんの手術を手がけています。手術を行っても命を助けられないケースもあり、これほど進行する前に、1回でも内視鏡検査を受ける機会があったら……と残念に思うことがよくあります。手術で目の前の患者さんを救うことも大切ですが、内視鏡検査ならば、その手前でもっと多くの人たちを救うことができます。大腸がんは男女ともに増えていますので、早期発見や予防に力を入れて、直腸がんや大腸がんで命を落とすことがないようにしたい。手術を受けることなくハッピーな人生を送るために、当院のようなクリニックの存在意義があると思うようになりました。そのためには、内視鏡検査を受けた方が痛みやつらさを感じず、これなら毎年受けられる、と思えるようにしたいと考えています。

父である安西院長から学んだことは?

安西春幸院長、安西紘幸先生 こどもの国安西クリニック4

【紘幸先生】勉強熱心なところですね。大学に在籍していると自然に情報が入ってきますが、開業すると情報が途絶えやすいもの。父は勉強会にも積極的に参加し、情報や治療法を常にアップデートしています。そういったところは見習いたいと思います。また、僕は大腸内視鏡に静脈内鎮静法を使って楽に受けていただけるようにしていますが、父は、鎮静剤を使わずに痛みや負担の少ない検査に努めてきました。高齢の方など鎮静剤を使えないケースもあるので、選択肢があることはいいことだと思いますね。

地域に求められる在宅医療や生活習慣病にも取り組む

親子で診療することについてはいかがですか?

安西春幸院長、安西紘幸先生 こどもの国安西クリニック5

【春幸院長】息子は好きな道を選べばいいと思っていたのですが、結局、同じ消化器外科に進んで、私としてはうれしい限りです(笑)。さらに大腸内視鏡検査に関しては、息子ながら技術力が高く私も刺激を受けています。この大腸内視鏡検査について、私は鎮静剤を使わなくても痛みを感じないようにトレーニングされてきたのですが、鎮静剤を使わないと不安という方もいるので、鎮静剤を使った検査も導入しています。最近、大腸がんが増えていることを肌で感じていまして、特に女性は死亡原因の上位になっています。ですから、大腸内視鏡検査をもっと充実させて、皆さんに気楽に受けていただける施設にしていきたいと思っています。

では、読者へのメッセージをお願いします。

【春幸院長】開業から20年を経て、このエリアも高齢化が進んできました。そうした皆さんの診療は私の役割だと思っています。消化器疾患の早期発見や治療に加え、高血圧症や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病についても早期発見し、早めに治療を開始できるようにしたいと思っています。また、以前から在宅医療の重要性を感じ、要望があれば定期的な訪問診療や看取りにも対応してきましたが、現在は本格的に在宅医療に取り組むための準備を進めているところです。私は、地域を一つの医療機関と考え、患者さんのご家庭のベッドを病棟として、さまざまな診療科や協力者と連携しながら、地域医療を行うことができればと考えてきました。これからも働き世代には検査による早期発見、高齢の患者さんには在宅医療でお役に立っていきたいと思います。

紘幸先生はいかがでしょうか。

安西春幸院長、安西紘幸先生 こどもの国安西クリニック6

【紘幸先生】新型コロナウイルス感染症の流行による受診・検診控えで、がんが進行した状態で見つかるケースが増えています。特に女性の場合、大腸がんは増える傾向にあります。一方、大腸がんも早期発見できれば、早期治療できますから、積極的に内視鏡検査を受けていただきたいです。受けて何もなければ安心ですし、小さいポリープなどがあればその場で治療もできます。内視鏡検査を受けるメリット、受けないリスクを知っていただけたらと思います。そして、この地は僕にとっても地元ですので、内視鏡検査などを通じて恩返ししたいです。地域密着の医療機関でありたいと考えていますので、体のことで心配のある人はどなたでも気軽に受診してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査(初診)/1万4400円
大腸内視鏡検査(初診)/1万9800円
ピロリ菌検査/6600円

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