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安西 春幸 院長の独自取材記事

こどもの国安西クリニック

(横浜市青葉区/こどもの国駅)

最終更新日:2025/09/16

安西春幸院長 こどもの国安西クリニック main

「地域医療において、新しい役割を見つけたように思います」。そう話すのは、「こどもの国安西クリニック」の安西春幸院長。2001年の開業当初から、当時のクリニックではまだ珍しかった胃と大腸の内視鏡検査を導入し、地域の健康に寄与してきた。同じ消化器科医師の道へと進んだ息子の安西紘幸先生が、隣接する医療ビル内にこの春、分院として「横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック」を開設。これをきっかけとして、春幸院長も、自信のクリニックと自身の新たな役割を模索し始めたという。「あらためて、自分は体の動く限り現役で働き続けたいタイプの人間だと感じています。今後はさらに地域に深く入り、ニーズに応える医療を追求していきたい」と語る春幸院長に、クリニックの方針やめざす医療について詳しく話を聞いた。

(取材日2025年5月29日)

同じ専門での父子近接開業により、互いに役割を分担

まず、こちらのクリニックについて教えてください。

安西春幸院長 こどもの国安西クリニック1

2001年に開業したクリニックで、地域のかかりつけ医として内科全般を幅広く診療しています。消化器分野での専門性を生かし、開業当初から当時はまだクリニックでは珍しかった胃と大腸の内視鏡検査を実施しているのが特徴です。また腹部の超音波検査やピロリ菌検査・除菌、逆流性食道炎などの診療も積極的に行っています。私は野口英世の伝記を読んで「人の役に立ちたい」と子どもの頃から医師という職業に憧れを持っていました。北海道大学の医学部で学んでいた頃に見学した国立病院医療センター(現:国立国際医療センター病院)で、医学的根拠に基づいた、経験や勘だけに頼らないサイエンスをベースとした考え方に感銘を受けて消化器分野を専門に選んだのです。そんな私の姿を見てか、息子の紘幸も消化器外科の道に進み、東京大学の大腸・肛門外科に在籍して関連病院で診療しつつ、当院での診療も手伝ってくれていました。

そんな紘幸先生のクリニックが隣にオープンしたのですね。

当院の分院として、2025年3月に「横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック」を開設しました。医院名にもあるとおり、胃と大腸の内視鏡検査を特徴としたクリニックで、今後、当院で新規に内視鏡検査を希望される方については、横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニックでの受検をお勧めしていく方針です。もちろん、これまでもこちらに通ってこられ、今後も私の診察・検査を希望される方は、責任を持って当院で担当していきます。

本院と分院で役割を分担される方針なのですね。

安西春幸院長 こどもの国安西クリニック2

そのとおりです。というのもこの地域では住民の高齢化が進んでおり、当院も地域のクリニックとして新たな役割を求められていると感じています。具体的には、クリニックから地域に出て、訪問診療に力を入れていきたいと考えています。近隣で療養されている方々のもとへ出向き、慢性疾患を中心にご自宅で診療を行うのです。青葉区には訪問診療を行う企業もあるようですが、長く診療し続けてきた私のようなかかりつけ医が訪問すると、皆さんきっと安心してくださると思うんですよ。これは長年ここで患者さんと向き合ってきた私にしかできないことだと自負しています。在宅療養をされている高齢の患者さんは、消化器疾患に限らず泌尿器疾患や認知症など、さまざまな疾患を抱えていらっしゃいます。今後はさらに勉強して、ニーズに応える医療を地域に提供していきたいですね。同時に、地域での新しい医療へのナビゲーター役も果たしていきたいと思っています。

地域の患者を次世代医療へとつなぐナビゲーター役に

地域での新しい医療へのナビゲーター役とは、具体的にどのような役割ですか?

安西春幸院長 こどもの国安西クリニック3

当院も開業から24年がたちますが、このエリアでは医療体制の世代交代が進んでいます。古くから診療してきたクリニックが次世代に代替わりしたり、閉院して新たなクリニックが立ち上がったりして、地域に新しい医療体制が築かれつつあるのです。さまざまな専門性を持つ若いドクターは、皆私の息子と同世代。それぞれの専門性を生かしつつ、必要に応じて患者さんを紹介し合って地域で見守る体制ができあがりつつあります。とはいえ、高齢になると人は変化を嫌うもの。ご高齢の患者さんが次世代の先生方につながりを持てず、せっかく育ちつつある新体制が十分に活用されていない現状もあるのです。しかし、長く診療を続けてきた私のような者がご紹介すると、「良い先生に出会えて助かった」とお喜びいただくことも少なくありません。そこで、人脈を生かして地域で診療されている先生方への橋渡し役を担っていければと思っているのです。

これまで実践されてきたクリニックでの診療とはまた異なる役割ですね。

もとは消化器外科の医師として、癌研究会附属病院(現:がん研究会有明病院)に籍を置いて、日々多くの手術や治療を手がけてきました。そこで「がんは予防が大切」と実感し、開業してからは一貫してがんなどの病気を早期に見つけることに力を尽くしてきました。必要な医療機関にご紹介した後、当院を再訪してくださった患者さんからごあいさつを受ける機会も多々ありました。その度に、「こんなにも喜んでくださるのか」と感激したものです。当院での診療を通して、地域の皆さんの感謝の気持ちを肌で感じたことは、間違いなく今の私の医療への原動力となっています。皆さんから受けた力をもとに、今後はさらに違うかたちでもお役に立っていきたいと思うのです。

こちらのクリニック自体も、時代に合わせて変化しつつあるようですね。

安西春幸院長 こどもの国安西クリニック4

診療の予約や受付管理を任せられるシステムを導入したり、自動精算機を採用したり、少しずつ変わってきています。ご存じのとおり、こうしたシステムを活用することで、待ち時間の短縮や、院内感染の防止など、患者さんのメリットにつなげることができます。高齢の患者さんには難しいという意見もありますが、今どきの高齢者は慣れれば難なく使いこなしてくださるものです。とはいえ、対面でなければできない相談もあり、完全に自動化することは難しいとも感じます。こうしてDX化も進めながら、よりわかりやすく、利便性の高い診療体制を構築し、確保できた時間で、患者さんへのサービスをさらに充実させていきたいと考えています。

クリニックから外へ、地域に出向いてニーズに応えたい

患者さんに向き合う際に、大切にしていらっしゃることは何ですか?

安西春幸院長 こどもの国安西クリニック5

患者さんの訴えに耳を傾けて、よくお話を聞き、本人が自覚していない不調なども見過ごさないように注意深く診療を行うことです。問診だけに頼らず、実際に患部を触診する、においの変化を感じる、目で見る……というように五感をフルに使うことを大切にしています。患者さんに手で触れてみて異変に気がつくこともあるため、触診も大切にしていますね。診断のついていない患者さんが何らかの不安や苦痛を抱えて来院されるわけですから、開業医としての私の役目は、患者さんが訴えている症状とその原因となる病気はもちろん、それ以外の疾病も見逃さないことと考えています。

今後の展望を教えてください。

現在は一人で診療していますが、必要性があれば地域ニーズに応えられる専門性を持つドクターを加え、診療の幅を広げることも検討しています。近年特に感じているのは、泌尿器科や精神科、心療内科の範疇におけるニーズです。排尿や睡眠でお悩みの方が多く、私自身が勉強することももちろんですが、専門の先生に加わっていただくことの必要性を感じています。また、「こういう科がほしい」との声があれば、もちろんお応えしていきたいです。当院は院内調剤も強みですが、調剤薬局も隣接しているので、私の専門外の処方にも対応していただけます。駅に近い好立地で長く診療しているため認知度も高く、さまざまな医療を実践する上で良い環境です。地域医療を志しつつもまだ開業は……という先生がいらしたら、ぜひ仲間に加わっていただきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

安西春幸院長 こどもの国安西クリニック6

開業以来24年間、当院の診療を支え続けてくださり、ありがとうございます。あらためて自分は働ける限り現役を続け、皆さんのお役に立ち続けていたいタイプだと感じます。これまで多くの方にお越しいただきましたが、これからはクリニックの外にも出て、私のほうから地域の皆さんのもとに出向いて喜んでいただければと思います。あらためまして、どうぞよろしくお願いします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査(初診)/1万4400円
大腸内視鏡検査(初診)/1万9800円
ピロリ菌検査/6600円

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