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高阪 敏明 院長の独自取材記事

こうさか歯科

(名古屋市名東区/星ヶ丘駅)

最終更新日:2019/08/28

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名古屋市名東区。大きな国道からほど近いマンションの1階部分に「こうさか歯科」はある。開院して20年以上になるという同院はこれまで、地域の幅広い年代の歯科医療を続けてきた。院長を務める高阪敏明先生は開業前、大学病院にて根管治療を専門に経験を積んできたという。現在も同院には、歯根の炎症による疾患や、再発を繰り返してしまうという訴えを持つ患者の来院が後を絶たない。そのような患者に対し、予防歯科の大切さも説きながら、日々診察を行っているという高阪先生。今回は、高阪先生の得意分野でもある根管治療や、予防歯科への取り組み、そして同院のこれまでとこれからについて語ってもらった。
(取材日2018年5月25日)

開院して約四半世紀。歯を残し、予防するための医療

開院して23年目になるそうですね。お気持ちの変化はありましたか?

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長いような短いような、あっという間でしたね。気持ちの変化で言いますと、まず開業前に大学の医局にいた頃は、よくも悪くも「歯だけを」診ていました。口腔内の他の疾患や外科的な治療は、またその専門の先生がいましたし。開業してからは患者さんの口腔内全体を診て治療できるようになったので、そこは開業する前と大きく違いますね。それからは、自分の専門である根管治療を生かしつつ口腔内全体の治療をしてきました。そのうち、一番大切なことは予防歯科であるという考えに至ったんです。歯を削ったり詰め物を入れたり、という歯科治療はやはり、時間がたつにつれ劣化し、繰り返し修復しなくてはいけなくなります。技術が進歩しても自身の歯に勝るものはありませんから、健康な歯をしっかり残そうという治療を続けています。

こちらには長く通われている患者さんも多いのでは?

そうですね。10年、20年と通っていただいている患者さんも多いです。一人の患者さんの治療が完結していく様子が経年でわかるので、やりがいもありますね。一本の歯だけを治して終わりではなく、その後の経過が定期検診というかたちで引き続き診ていけるので、そういう、長く続けているからこそ患者さん一人ひとりに予防歯科を推進していけるのは、長く開業していて良いところなのかなと思います。それは患者さん側にとっても言えることですが、同じ歯科医院に長く通うことで、ご自身の口腔内の変化を知ることができますよね。そうすることで患者さん自身もお口の中に興味を持っていただけますし、予防歯科に取り組むきっかけにもなるのではないかと思います。実際、当院の患者さんは予防・メンテナンスに通う方も多くいらっしゃり、意識は比較的高いのではと思います。

先生のご専門は根管治療なのですね。

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そうですね。医局時代はマイクロスコープもなく、目視やルーペを使って行っていたため、非常に高度で専門的な分野でした。開業してしばらくしてからマイクロスコープが普及しはじめ、保険治療の対象にもなったので、比較的治療しやすい分野になっていったと思います。そのうち歯科用のCTや、根管に沿って湾曲するニッケルチタンファイルという素材が出てきたりと、治療自体はかなり短期間かつスピーディーに行えるようになってきました。ただそれでも、根管治療はやらないならやらないほうがいいですね。ですから、根管治療を専門にしてきた私だからこそできる「こうならないように」という予防歯科を推進していけたらと思っています。

専門家として、できるだけ負担の少ない根管治療を

患者さんの年齢層はどんな方が多いですか?

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長くやってきて本当に幅広い世代の方に来ていただけるようになりました。それこそ、開院当時は子どもだった方が大人になり、自分のお子さんを連れてきてくれたり、逆にご高齢になっても通い続けてくれたりと、うれしい限りですね。ただ、中高生くらいの方ですと、学校や部活などが忙しくなるようで、なかなか定期検診やメンテナンスにも来られなくなってしまいますね。今後はそのあたりの年齢の方に向けても働きかけをしていけたらと思います。

このクリニックの強みや特徴はなんですか?

やはり自分の専門でもある根管治療ですね。根尖に炎症が起きてしまい、当院に転院してこられる方や、大学病院からの紹介で来られる方もいらっしゃいます。初診の患者さんは要予約とさせていただいているので、時期によっては日にちをお待たせしてしまうかもしれません。治療の内容次第では、マイクロスコープや歯科用CTを使い、より詳しく診ます。それを患者さんにもご説明し、ご納得いただいた上で治療を進めていきます。

根っこの治療というと、どうしても長くかかってしまう印象です。

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症状の進行具合にもよりますが、当院ではできるだけ通院回数が少なくて済むように心がけています。処置の内容によっては一度の診察で時間がかかることもありますが、一度でできる治療はなるべくまとめるようにしていますね。通院の手間を減らすということもありますが、やはり開けたり閉じたりを繰り返すと細菌感染のリスクも懸念されます。短期間で済ませるのにはその回数を少なくしたいというねらいもあります。最終的に「何回くらいで治療が終わるか」ということをお伝えしながら治療を進めています。ただ、歯周病など、根管治療以外の問題もある場合には、土台作りやかぶせ物をする際なども注意が必要ですので、すぐには終わらないケースもあるということだけはご理解ください。

大切なのは予防歯科。患者がケアしやすい口腔内を

診察の際に心がけていることはなんですか?

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原因を突き止めるということです。歯科用CTやマイクロスコープを使うのは、治療を効率的に進めるためだけではなく、根管をよく見ることで根尖性歯周炎になった原因を知るためでもあるのです。これまでは、虫歯や歯周病が原因だったことが多かったのですが、最近では歯周病や、歯根破折といって歯の根が折れたり、ひびが入って割れてしまうことが多いですね。そういった部分では、今は患者さんに虫歯にならないための指導だけでなく、歯ぎしりや噛み合わせ、舌の正しい位置などのお話をさせていただいています。咀嚼の時の噛み癖や、スマートフォンを見る時の舌の位置など……。知らず知らずのうちに毎日行っていることが、口腔環境に影響しているのだと驚かれる方もいますよ。ご自分のお口の状態を知ることから、予防歯科は始まっていると思います。

予防歯科は患者さんの協力性も大事なのですね。

そうですね。治療をして口腔内が良い状態になったら、それを保っていくのは患者さん自身の意識だと私は思っています。そういう意味では、私たち歯科医師が手をかけられることは多くはないのかもしれませんね。私ができることと言えば、患者さんがご自身でメンテナンスをしやすい口腔内にしてあげるということでしょうか。患者さんと歯科医師が二人三脚でお口の環境を保っていく、そのためのお手伝いだと捉えています。メンテナンスは歯科衛生士が担当しますが、当院は長く在籍しているスタッフも多いので、患者さんとも親しみやすいのではないでしょうか。私にだけでなく衛生士にも、お口のことはなんでも話してもらえたらうれしいですね。

今後の展望をお聞かせください。

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今後は、治療が主体というよりはメンテナンスに重点を置いた診療になっていくのではないかなと思います。年月がたつにつれて患者さんも高齢化してくると、今後は訪問診療も増えてくるでしょう。患者さん自身がメンテナンスしやすいような、例えば固着式の義歯ではなく入れ歯にするであるとか、患者さんと相談した上でそういった方針にしていくのも必要なのかもしれないですね。あとは、これまでと変わらず、データや数字だけを頼らず、患者さんの口の中を診て判断するような歯科医療をしていきたいです。今後も予防歯科に力を入れ、cureよりcareという診療を続けていきたいですね。

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