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伊藤 利明 院長の独自取材記事

伊藤歯科医院

(名古屋市名東区/藤が丘駅)

最終更新日:2019/08/28

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名古屋市営地下鉄東山線藤が丘駅から徒歩1分の場所に1980年開業の「伊藤歯科医院」はある。院長の伊藤利明先生は東京歯科大学大学院の口腔外科学博士課程を修了後、東京歯科大学病院にて口腔外科の治療に従事し、口腔がん、顎のけが、顎変形症などの手術を手がけてきた。その経験を元に患者の安全を第一に考え、口腔内だけでなく体全体の健康状態を確認しながら治療に当たっている。手先が器用で入れ歯の技工も伊藤先生自ら行い、患者へ少しでも早く入れ歯を提供することで不自由な時間を少しでも短くしたいと常に患者のことを考えている。家族のようなアットホームな雰囲気を大切にし、質の高い歯科治療を追究している伊藤院長に話を聞いた。
(取材日2017年6月8日)

歯科口腔外科での経験を生かした診療を行う

開業する際、この地を選ばれたのはなぜですか。

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もともとこの土地を所有していたからです。駅から近く利便性も良いので、開業はここでしようと考えていました。藤が丘駅周辺は転勤族の方が多く、藤が丘小学校で1年生から6年生まで通うのは全体の3割程度です。患者さんも全国から転勤されてきた方が多くて、入れ替わりが激しいですね。そういう土地柄ですから古くから先祖代々同じ土地に住み続けている地域に比べてクチコミで歯科医院を探すことが難しいようです。歯科医院がコンビニよりも多いと言われる時代ですから、通われる患者さんも「どこへ行っていいのかわからなくて」とおっしゃる方も多いです。通院されている患者さんの世代としては、お子さんからご高齢の方まで幅広くいらっしゃいます。

大学病院でのご専門はどういったものだったのでしょうか。

東京歯科大学病院では入院を必要とする口腔がん、顎の骨折、顎変形症、唇顎口蓋裂、顎関節症などの手術を中心に治療に携わっていました。私の学位論文は顎変形症なんですが、受け口の矯正ではできる範囲を超えてしまったものを正常な噛み合わせに戻す外科的手術があり、そういう手術を特に力を入れて勉強しました。今は入院設備がないので、そういった治療はできませんが、口腔外科での経験があるからこそできる治療はたくさんあります。顎関節症や難易度の高い親知らずの抜歯もそうですし、口腔がんを発見することもあります。口腔がんの場合、一度、異常なしと診断されても、よく診ると実は口腔がんになっているケースがあります。細かい異変などは、口腔外科で数多くの症例を見てきたからこそ判断できるのです。そういうケースは基幹病院を紹介することになりますが、これが町医者の大切な役目だと思います。

歯科医師をめざしたきっかけを教えていただけますか。

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父が歯科医師だったことがきっかけです。父が寝る間も惜しんで一生懸命仕事をしているのを見て育ちました。父は世のため人のためになる職に就かねばならないと常々言っており、「歯科医師というのは人に喜ばれて感謝されるいい職業だ」と勧められたのです。私も手先が器用でしたから歯科医師に向いていると思いましたので、父親の勧めに従い歯科医師をめざしました。

患者との信頼関係を大切にし、まじめに診療に取り組む

患者と向き合う上で最も大切にしていることを教えてください。

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信頼関係を築くことです。患者さんと私たちが考えていることはズレていることが多いです。事前に患者さんとお話をし、それぞれに合った治療法を選ぶようにしています。信頼関係ができたうえで治療を行わないと、患者さんも治療内容や結果に納得いかないと思うのです。歯科治療は長い時間がかかるケースがあり、治療内容もかなり専門的になります。その際に、説明を理解してくださり、治療もスムーズに受け入れてくださる方、理解していても時間がかかる治療を望まない方、治療内容が理解できていなくても私を信じて任せてくださる方など、患者さんは多様なニーズをお持ちです。どんな場合でも、それぞれのニーズに合った治療をご納得いただいたうえで行うことが信頼関係がある治療だと考えています。

治療の安全性にも配慮されているそうですね。

はい。例えば、夜の抜歯は事故を起こしやすいので行っていません。抜歯をお望みの患者さんが日中仕事をして、夜の診療時間に慌ててご来院されるとします。そのタイミングで抜歯を行うと体が疲れているため治りが悪くなります。治療後に腫れてしまったり、出血が止まらなくなったり、ひどいと気分が悪くなって倒れる方もいます。病院でも救急以外で夜に手術はしません。歯科医院で行う抜歯も手術です。歯に詰め物をする治療と同列で考えられることが多いですが、抜歯にはより大きなリスクが伴います。当院では、万が一患者さんが気分が悪くなって倒れた時の緊急処置のために点滴と酸素も準備していますが、ほとんど使ったことはありません。お守りのようなものです。本来はそういうものを使わなくていいように治療するべきです。ですから抜歯は昼間のみで夜は行っていません。もちろん、すべての治療において安全面に配慮しながら行っています。

診療における先生の考えをお聞かせください。

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当院は予約制ですが、初診・急患の方は予約がなくても合間を縫って診察します。みんなお互いさまだからと予約の患者さんにはお願いしています。とにかく患者さんの痛みを早く止めて楽にさせてあげることが何より大切だと思うのです。それに加えて必要なのがレントゲンなどから症状を読む力です。それらも口腔外科での経験をもとに自信を持って行っています。歯科診療に対しては、患者さんの症状や希望をよく聞きながら患者さんのためにとにかく真面目にやっていきたいと常に考えています。歯科医師会から出ている問診表をベースにいくつか質問をつけ足して、保険診療と自由診療のどちらを希望されるかということも聞いています。経済的に無理をするのはあまりよくないと思っているので、無理に自由診療をお勧めすることはありません。

とにかく患者のために

スタッフの方たちは先生にとってどういった存在ですか。

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家族みたいな存在ですね。ここが医療機関で働く初めての場所という方も多いので、妻のこまやかな指導の下、仕事を覚えてもらうのですが、皆さん一生懸命やってくれる良い方ばかりです。和気あいあいと仕事に取り組み、私の気質もよくわかってくれているのでやりやすいですし、長く続けてくださる方が多いですね。昼間は主婦の方、夜は学生さんが中心となって働いてもらっています。私もスタッフもお互いに信頼し合って仕事ができていると思います。

お休みの日や診療後の過ごし方を教えていただけますか?

診療後や休日も診察中にできない仕事をしています。仕事が趣味みたいなものです(笑)。大学院で昼間は助手コースと同様に働き、そのあと終電まで論文や実験をやるように指導を受けてやってきました。日曜、祝日、ゴールデンウィークや正月も関係なく仕事をしてきたのです。私だけでなく先輩や後輩もみんな同じように休日返上で働いていました。そういう性分なのでしょう。現在も診療がない日もここへ来て、技工や事務仕事をしています。技工士さんに任せていると時間や追加のコストがかかるし、患者さんにご不便をおかけします。仕事以外での楽しみは海外旅行へ行くことくらいですね。年に一度行けるか行けないかの頻度でしかないですが(笑)。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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どうやって歯科医院を選べばいいかわからない、ということを患者さんから聞くことがあります。そういった場合には、現在までどの分野をどのように勉強してきたか、博士号や専門医の資格があるかなどを参考にすると良いと思います。何より重要なことは、どれだけ患者さんのことを考えて診療しているかです。要するに誠実さです。直接先生と会わないと分からない部分もありますが、よく話を聞いてくれる先生かどうかというのも大切な基準です。丁寧な治療には手間も時間もかかります。お忙しいとは思いますが、ご自身の健康のためにお時間を割いてしっかりとした治療を受けていただきたいです。

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