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榮 祥宏 院長の独自取材記事

さかえ歯科医院

(名古屋市名東区/本郷駅)

最終更新日:2021/10/12

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本郷駅西口から徒歩10分ほど、住宅街の一角に「さかえ歯科医院」はある。榮祥宏院長は、35年のキャリアを持つベテラン歯科医師だ。「患者さんにとって良い治療を提供するためには、高度な知識と技術、そして安定した経営が重要」と考え、患者本位の医療を一貫して追求。その姿勢は老若男女問わず信頼を得ており、開業から25年、地域で親しまれる歯科医院として定着している。名古屋市立大学大学院では細菌学を学び、その知見から科学的なエビデンスに基づいて院内の感染症対策にも注力する。「患者さんの人生に寄り添い、口腔内の健康を守るのがわれわれの使命」と、強い信念を持って診療を続ける榮院長にたっぷり話を聞かせてもらった。

(取材日2021年3月16日)

細菌学の知識を生かして、院内感染症対策を徹底

大学院では細菌学を学ばれたそうですね。

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歯科医院の勤務医として働き始めた頃から開業を考えていましたが、数年の臨床経験を頼りにしていてはいずれ淘汰されるだろうと思い、名古屋市立大学大学院医学研究科で細菌学を学びました。虫歯も歯周病も細菌感染症であり、それらに対して良質な治療を提供したいという思いがあったのです。歯科医師となって感じたのが、虫歯も歯周病も患者さんの全身管理ができる医学知識が必要ということ。大学院での学びは、当院の診療においても非常に役立っています。診療の傍ら愛知学院大学歯学部、朝日大学歯学部の細菌学非常勤講師として教壇に立つ経験もさせていただき、現在は実習にも携わらせていただいております。また、当院においても愛知学院大学歯学部より研修医を受け入れています。指導する立場として常に情報収集は欠かさず、良いものは惜しみなく導入しています。

細菌学の知見にもとづいて、院内の感染症対策を徹底されていると伺いました。

もともと衛生面には十分配慮しており、診療スペースの天井には医療施設用高性能空気清浄装置を導入していました。2020年春には、院内の空調と診察チェアの設備を一新。現在、空調はウイルス除去システムを搭載するモデルに入れ替え、換気経路の確保工事も実施済みです。診療チェアは、当初除菌作用が期待されるオゾン水の精製装置をユニット1台ごとに備えていましたが、現在は院内全体にオゾン水除菌システムを導入し、水はすべてこのオゾン水を使っています。また、オゾン除菌脱臭機も設置しました。オゾンについては奈良県立医科大学、藤田医科大学が携わった研究結果を発表しており、これをエビデンスとしています。

ほかにもさまざまな感染症対策を講じているようですね。

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手が触れる所はすべて、酸化チタンの光触媒作用で菌やウイルスを低減させるコーティングを施しました。また、飛沫感染防止対策としてパーティションを設置しています。患者さんには、発熱や味覚・嗅覚障害の有無を確認する問診票の記入と非接触型の検温、待合室でのマスクの着用にご協力いただいています。ここ1年で感染症対策に対する患者さんの意識も大きく変わりました。当院は環境整備などの取り組みにより、ありがたいことに平時と変わらず、多くの患者さんに受診いただいております。これからも通い続けてくださる患者さんに最善の治療が提供できるよう努めていきたいと思っています。

丁寧な説明で患者の理解を得て、治療は一切妥協しない

こちらは「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」だそうですね。

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かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所とは、虫歯や歯周病の重症化を予防するための国の制度における「定期的かつ継続的な口腔ケアを行える歯科医院」のことです。高齢者医療や在宅医療、さらにはその連携体制が整っていることや、患者さんに安心安全な診療環境を提供するための「歯科外来診療環境体制」の施設基準を満たしていることなど、厚生労働省の定める基準に適合することが必要です。いわば、患者さんにいつまでも安心して通っていただけるよう、医療機関として大切な部分を備えている証ともいえるでしょう。当院では、施設基準に挙げられる、AEDを用いた緊急時の対応、医療事故・感染症対策に関わる知識を有する人材の配置、滅菌処理をはじめとした院内感染対策など、すべてを満たしております。

患者さんに接するときの心がけを教えてください。

患者さんとは十分に時間をかけてお話しし、治療のゴール設定について、患者さんの希望を伺いながら確認しています。歯科医師側が理想を追い求めるのではなく、患者さんの思いを引き出し、納得の決断をしていただけるよう、必要な情報や知識を提供していくのです。時には絵を描くなどして、わかりやすい説明も心がけています。お話しする時は、患者さんが緊張しないよう、雑談を交えるようにしています。時事的な話、趣味の話、かぶせ物などの素材に興味をお持ちの患者さんには合金の割合やセラミックの情報など、少しマニアックな部分までご説明したりすることもあります(笑)。技術や自信があるからこそ、患者さんに寄り添ったカウンセリングができるのです。

診療を行う上で大切にされているのはどんなことですか?

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どんな治療も一切手を抜かないこと、うわべだけの治療は絶対にしないことですね。治療に時間を要するならば、その旨を患者さんにきちんと説明し、ご理解いただいた上で治療を進めていきます。例えば病巣が歯の根まで進行している虫歯の場合、患者さん自身は患部に手出しはできません。そういった部分こそ時間をかけて治療し、再発予防につなげてくのが僕らの役割と考えています。歯の根や歯肉といった、建物でいうところの基礎がしっかりと整えられていなければ、たとえ見た目がきれいな高価な治療も良い治療とは言えませんから。

安定した経営基盤の上で、良質な医療を提供し続ける

スタッフの皆さんについても教えてください。

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現在、僕を含めた4人の歯科医師と、歯科衛生士3人と歯科技工士、受付スタッフが勤務し、それぞれがその道のプロとして、専門性を発揮しながら対応にあたっています。スタッフには常日頃から、患者さんに気を配るように話していますね。患者さんがチラッと時計を見たら時間を気にして声をかける、丈の短い服装の女性には膝かけを用意する、治療が終わったらねぎらいの言葉をかけるなど、細かいところですが大切にしてもらっています。また、歯科医師で愛知学院大学大学院で根管治療を専門に学ぶ息子も診療に加わり、歯科用マイクロスコープを活用した治療などを提供しています。個人的には、彼の成長も楽しみにしていますね。

先生が歯科医師を志したきっかけについてお聞かせいただけますか?

父は口腔外科専門の歯科医師で、厚生労働省の指導医療官も務めました。そんな父の姿に憧れて歯学部に進んだという感じです。また、祖父は民事を主に扱う弁護士でした。2人の影響から、僕自身「人の力になりたい」という思いが強くなったのかもしれません。開業時、あえて居抜き物件を選んだのも、そんな思いがあったから。保険診療の範囲で良質な医療を提供するためにも、経営面を考慮し、できるだけ初期投資を抑えたかったのです。安定した経営基盤の上で診療し続けられてきたからこそ、治療の一つ一つにこだわることができますし、ここぞというタイミングで本当に必要な機器や設備を導入するといった、思い切った判断もしやすかったと思っています。

最後に、今後の展望をお願いします。

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患者さんの健康を守るための歯科診療を実践し続けていきたいと思っています。また、指導者として新しい医療知識を収集するだけでなく、収集した情報をもとに適切な歯科医療の在り方を模索し、体現する役割を担うのが僕の役割だと自認しています。技術をいかんなく発揮でき、さらに経営的にも安定して診療を行える歯科医院の姿を示すことで、若手の歯科医師の手本になれるよう、僕自身の研鑽も不可欠ですね。これからも地域の皆さんに良質な歯科医療を提供するためにできる限りを力を尽くしていきます。

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