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藤井 和夫 院長の独自取材記事

わくら歯科クリニック

(名古屋市天白区/植田駅)

最終更新日:2020/04/01

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名古屋市営地下鉄鶴舞線・植田駅から徒歩1分の「わくら歯科クリニック」。藤井和夫院長は、大学病院やクリニックで経験を積んだ後、2014年に父の後を継いで同クリニックをリニューアルオープンした。温かく親しみやすいクリニックの雰囲気と同様、誠実で優しい人柄がにじみ出ている藤井院長。先代のコミュニケーションを重視した診療姿勢を受け継いで、初診時には1時間以上話をすると言い、患者と真摯に向き合う様子が伝わってくる。「つまようじ法」との出合いによって予防の大切さに目覚め、予防歯科に力を入れてあらゆる世代の口腔内の健康を生涯にわたってサポートしていきたいという強い思いを持って診療にあたっている。そんな藤井院長に、診療方針や歯周病予防、今後の展望などじっくり話を聞いた。
(取材日2018年6月4日)

コミュニケーションを大切に、まず信頼関係を構築

お父さまも歯科医師ということですが、この道をめざされたきっかけはお父さまの影響もあったのでしょうか。

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やはり父の存在が一番の理由ですね。当院は1983年に父が開業したのですが、子どもの頃から父が患者さんから感謝されている姿を間近で見てやりがいがある仕事だなと感じていたので、歯学部への進学も自然なことでした。父は細かいことは言わないタイプで、歯学部に行くようにとも継ぐようにとも言われませんでしたね。でも、当初から後を継ごうと考えていましたので、結婚を機に実家に戻って、2014年に僕が院長に就任するかたちでリニューアルオープンしました。父の代からの患者さんも多いので、コミュニケーションを重視する姿勢はそのまま受け継いで、患者さんと信頼関係をしっかり築いた上で診療するように心がけています。

リニューアルの際、クリニック全体を建て替えたそうですね。

はい。父は建て替えについても一任してくれて、僕の理想とするクリニックをつくることができました。歯科医院というとどうしても「怖い」「痛い」というイメージがあると思いますので、気軽に来院していただけるよう、外観から温かく親しみやすい雰囲気を心がけました。院内は白を基調に明るく、待合室にはゆったり座れるチェアを備えてリラックスして過ごしていただけるよう工夫しています。診療スペースはすりガラスで仕切った半個室になっていますので、他の患者さんを気にすることなく安心して診察を受けていただくことができます。

先生が診療の中で大切にしていることを教えてください。

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父から受け継いだ、患者さんとのコミュニケーションですね。特に初診時は痛みがある場合の応急処置以外は、基本的に治療はせず、1時間以上かけて患者さんのお話を伺うようにしています。あまり知らない人に治療されることは不安や緊張を感じてしまうことにもつながってしまうので。まず僕の人となりをお伝えして、「この人だったら治療してもらってもいいかな」と思っていただけるようにしたい、という考えからです。今までの経験からも、最初に信頼関係を築いておいたほうが、結果的にスムーズに治療が進むことが多いんですよね。歯科衛生士や事務スタッフもそんな僕の思いを理解してくれて、クリニック全体でコミュニケーションを大切にしています。

「つまようじ法」による歯周病予防を推奨

予防歯科に力を入れておられますが、それはある出合いがきっかけだったそうですね。

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そうなんです。大学病院に勤めていた頃、友人が働いていた和歌山の歯科医院に見学に行って、そこで「つまようじ法」というブラッシング方法に出合ったんです。これは歯ブラシの毛先をつまようじに見立てて歯間を磨いて、そのマッサージによって歯茎を鍛えたり歯間の歯垢を取り除いたりする方法で、歯周病予防の研究から生まれたものです。僕はそれまで削って詰めてかぶせてという治療中心の考え方だったので、この時初めて予防の大切さを痛感して、治療の考え方が180度変わりました。開業にあたっては、本来の歯を守ることを第一にできるだけ歯を削らず、最小限の詰め物で、予防に重点を置いた診療をすることを決意しました。今でもその和歌山の歯科医院をお手本にしていて、この出合いは僕にとって大きなターニングポイントになっていますね。

「つまようじ法」は、どんなふうに患者さんに紹介しているんですか?

当院では初診時に、歯科衛生士がブラッシングをさせていただくかたちで「つまようじ法」をご紹介しています。機械を使ったクリーニングなどと違って歯ブラシだけでできますので、皆さん、抵抗なく受けてくださっていますね。実際に体験された方からの「すっきりした」「すごく磨きやすくなった」「歯磨きが楽しくなった」などのご好評の声も多いです。僕たちは患者さんの人生を決めることはできません。ですから、「よかったらやってみてください」と専用の歯ブラシをお渡しして背中を押して差し上げるだけですが、それで「やってみよう」と足を踏み出していただけるとうれしいですね。

予防は子どもの頃から必要だと思われますか?

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僕は必要だと考えています。乳歯は生え替わるから予防は必要ないという考え方もあって、それも間違いではないのですが、歯磨きの習慣をつけておかないと大人になってから困りますよね。子どもの頃から頑張って歯磨きすることで永久歯の虫歯予防もできると思うんです。当院では、4歳以上のお子さんには「フッ素洗口法」をご紹介しています。これはフッ素を口に含んでぶくぶくうがいをすることで、歯の表面にフッ素イオンを作用させて永久歯の虫歯を予防する方法で、手軽にできて予防の効果が期待できます。また、お子さんの場合は食生活や指しゃぶり、口呼吸など、何気ない習癖が虫歯や歯並びに影響してくることもあるため、食育のお話やMFT(口腔筋機能療法)に基づいたアドバイスをするようにしています。

地域住民の口腔内の健康を生涯にわたって見守りたい

クリニックの設備面でのこだわりを教えてください。

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より確実な診断や治療を行うために、画像診断装置「歯科用CT(3Dパノラマエックス線撮影装置)」を導入しています。平面だけでなく3次元の立体的な画像も撮影できて、細かい所まで手に取るようにわかり、親知らずの抜歯や歯根の治療などに役立っています。模型のようにぐるっと回していろんな角度から見ることもできるので、患者さんにも好評ですね。また、「口腔内カメラ」で患者さんご自身の目でお口の中の状態を確認していただいて、視覚的にもわかりやすい説明を心がけています。衛生面では、世界でも厳しいとされる欧州基準クラスBの高圧蒸気滅菌器や口腔外バキュームなどを備えて診療空間をクリーンに保ち、安心して治療を受けていただけるよう徹底管理しています。

ここまで予防歯科についてのお考えを伺ってきましたが、先生の今後の展望を教えてください。

開院当初から想いは変わらず、治療をできるだけ減らして予防やメンテナンスを軸にしていきたいと考えています。予防というと目に見えて症状が良くなる訳ではなく、日々のセルフケアの効果も感じにくいので、「歯科医院は痛くなってから行くもの」と思っている方はまだまだ多いように思います。ですが、痛くなる前にケアすることでお口のトラブルを未然に防ぐことができ、将来的に患者さんご自身の健康寿命を延ばすことにもつながります。「つまようじ法」などを通して、お口のケアに対する考え方が変わる患者さんが1人でも増えてくれたらうれしいですね。また、これからは高齢化がさらに進みますので、摂食嚥下の予防や治療、入れ歯治療、発音の改善なども含めた、お年寄りの口腔内ケアにも力を入れたいと思っています。訪問診療を増やして、地域のあらゆる世代のお口の中の健康をサポートして地域貢献できたらとも考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんのお話を伺っていると、一度予約した日時を急用で逃がし、「申し訳なくてなかなか来られなかった」とおっしゃる方がいますが、それはとてももったいないこと。僕にも子どもがいるので、子育て中のお母さんが他の用事よりも優先して歯科医院に来てくださるのはすごいことだと実感しています。お母さん方に「来て良かった、また来よう」と思っていただけるよう、責任を持って治療やメンテナンスをさせていただいているので、3か月に1回、半年に1回でも、歯科医院に足を運んでもらいたいですね。今後も、お子さんからご高齢の方まで、皆さんに満足いただける医療を提供し続けていきたいと思いますので、お困りのときには気軽にご来院ください。

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