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吉田 保男 院長の独自取材記事

よしだ健康ケアクリニック

(横浜市緑区/長津田駅)

最終更新日:2020/04/01

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長津田駅から徒歩3分の住宅街にある、「よしだ健康ケアクリニック」を訪ねた。院長の吉田保男先生は笑顔を絶やさず、気さくに会話に応じる温かな雰囲気がある。クリニック名は、日本の古典文学の作者の名前にかけたという吉田先生の遊び心から生まれたもので、「健康ケア」をトータルでサポートしたいという思いも込められている。同院では、内科疾患をはじめ、循環器疾患、泌尿器疾患、認知症など幅広く対応。「プライマリケアを行う地域のかかりつけ医として、幅広く対応しています。体調が悪いときはひとまず来院してもらえたら」と語る吉田先生に、クリニックの診療の特徴や日頃心がけていることなどを聞いた。
(取材日2019年11月27日)

地域のかかりつけ医として幅広い相談に対応

クリニックにはどのような患者さんが来院しますか?

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高齢の方は増えていますが、この辺りは新しいマンションなどもできているので、若いファミリー層も増えています。お子さんの体調が悪い時などに、連れて来られる方もいらっしゃいますね。ただ、定期的に来院するのは高齢者が多いと思います。泌尿器科では、膀胱炎を患った女性や、若い男性なども来院します。患者さんの症状は、季節によって変化があり、春は花粉症、暑い時期には食中毒、真冬はインフルエンザや急性腸炎などが多くなりますね。また、更年期症状で来院される方も多いです。当院では状況により漢方を取り入れていまして、西洋医学に東洋医学の良さをプラスして、症状に合わせた医療を提供できればと考えています。例えば、認知症の方や精神的に不安定な方、ストレスにより血圧が上がっている方などに漢方を処方する場合があります。

標榜科目も幅広いですね。

大学病院などに勤務していた頃は、いくつかの専門分野に携わっていましたので、その経験を生かして当院でも内科、循環器内科、泌尿器科、肛門内科の疾患に対応しています。とはいえ、「初期診療、第一次医療」を意味するプライマリケアを行う、いわば「かかりつけ医」なので、実際にはもっといろいろな相談に乗っています。クリニック名にもあるように、「健康ケア」のサポートが私の仕事なので、体調が悪いときはひとまず来院してもらえたらと考えています。やはり、検査をしてみないとわからないですからね。特徴的な部分としては、泌尿器科も標榜しているので、「導尿」といって、尿が出ない症状の際にカテーテルを通して尿を抜くことも対応しています。また、当院ではエコー検査ができますので、患者さんの症状により、腹部、心臓、乳腺、頸動脈など気になる箇所についてはエコー検査を行っています。

健診にも力を入れておられるそうですね。

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横浜市の特定健診や、肺や大腸などのがん検診を行っています。検診は症状がなくても定期的に行うことが大切です。例えば肺がん検診も、毎年行うことで、撮影した写真を比較して、評価ができるのです。たとえ自覚症状がなくても、健診でがんが見つかることはあります。また、糖尿病も健診で見つかることが多いです。当院では、初めて糖尿病を指摘された方には、管理栄養士による食事指導を行っています。初期であれば、食事に気をつけるだけで改善していくこともあります。また、会社の健康診断で異常を指摘されて、来院する方も多いです。血糖値だけでなくコレステロールや血圧などの相談も多く、当院で再検査して、必要な治療を行うこともあります。

地域の高齢化に伴い、在宅医療にも注力

在宅医療にも取り組んでおられるそうですね。

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基本は火曜と木曜の午後に、緑区内をはじめ、旭区や青葉区などにも行きます。また、個人宅に加えて、特別養護老人ホームや有料老人ホームへの訪問もしています。また、急な転倒や発熱があった場合など、緊急時で来院が難しい場合にも、できる限り対応しています。最近は、ご自宅での看取りをするケースも増えていますので、医師だけでなく、訪問看護師や介護ヘルパーなど地域での多職種連携がますます必要になっていると感じます。

認知症サポート医としても活動されているとお聞きしました。

当院では在宅医療にも力を入れていることから、地域で認知症の患者さんを診ることが増えてきました。認知症は初期の段階ではご家族でも気づきにくいですし、一人暮らしであればなおさら病気の発見が難しくなります。ですから、医師会をはじめ、認知症専門の医師やかかりつけ医、訪問看護師、地域の民生委員や介護サービス事業所など幅広い連携が必要です。私は緑区の認知症サポート医として、認知症患者さんのケアを行うほか、地域のドクターや診療所同士の連携づくりに取り組んでいます。高齢者が安心して暮らせるような、医療・介護サービスの充実につなげていけたらと考えています。

診療において、どのような点を心がけていらっしゃいますか?

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話しやすい雰囲気を大切にしています。なぜなら、どんなにいいと言われる薬があったとしても、飲まなければ効かないですよね。患者さんにしてみれば、医師との信頼関係がないことで、薬を飲まないことって実際にあるんですよ。でも、病気を治すためには飲み続けてほしいんです。もし、飲みにくいとか、飲むと気分が悪くなるなど合わないところがあるなら、薬もさまざまな種類がありますから、その人に合うものを考えることもできます。ですので、「薬を飲んでいない」と医師に言えないような関係性では困るわけです。私は薬を飲んでいないからといって怒ることはありませんよ(笑)。患者さんが良くなることが大事なので、なんでも話してもらえる関係性をつくっていきたいですね。

地域住民の健康寿命を延ばしたい

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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私は北海道の札幌市内で生まれ育ちました。自然に囲まれた環境だったせいか、子どもの頃から動物や昆虫が好きで、自分でも、ウサギや猫、犬などを飼育していましたね。ハトの飼育にも熱中し、子どもながらハトのレースにも参加していたんですよ。ですので高校生の頃は、将来、生物学系か獣医師のどちらかに進みたいと考えていました。ただ、好きというだけで一生続けられるかどうかわかりませんでしたし、動物に関わる仕事というのがあまり想像がつかなかったんです。最終的に医師をめざすようになったのは、内科医師であった父の影響もあったと思います。どのような仕事なのか少しは想像できましたし、一生かけてできる仕事だと感じて、めざすようになりました。

多くの患者さんを診てこられて、最近気になることなどありますか?

若い世代だと、職場のストレスを抱えている方が多いという印象です。そのために眠れない状態が続いていたり、体調に何かしらの不調が表れている方が少なくないと感じています。特に男性の場合、職場に行くとストレスで血圧が上がる方がいるんです。職場を異動すると、血圧が落ち着いてきたりするわけです。また、ご家庭の問題で悩んでいる方もいます。そういう理由もあって、診療では話しやすさを大切にしている部分もあります。患者さんによっては「先生の顔を見たら落ち着いた」と言ってくださることもあります。もちろん、症状によってはメンタルを専門とする先生をご紹介することもあります。

今後の展望をお聞かせください。

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本来、医療の役割は予防だと考えています。例えば「介護予防」という言葉がありますが、介護が必要な状態にならないように、健康寿命を延ばすことが私の仕事だと考えています。そのためにも健診に力を入れていますし、通常の診療においても、初診の方は症状の見逃しがないように、あらゆる可能性を考えて診るようにしています。当院ではエコー検査も導入していますので、腹部、心臓、乳腺、頸動脈などを詳しく診て診断につなげることも可能です。これは実際にあった話ですが、風邪気味で咳が出ると言って来院した患者さんの肺のエックス線写真を撮ったら、影が映っていたことがありました。このように、検査の結果で何かしら異状が見つかった場合、当院で治療できることであれば行っていきますし、専門的な治療や手術が必要な場合は、病診連携している病院を紹介しています。「予防」を大切に、地域の皆さんの健康をバックアップしていけたらと思っています。

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