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吉田 保男 院長の独自取材記事

よしだ健康ケアクリニック

(横浜市緑区/長津田駅)

最終更新日:2024/06/14

吉田保男院長 よしだ健康ケアクリニック main

長津田駅から徒歩2分の住宅街にある「よしだ健康ケアクリニック」。日本古典文学の作者名にかけたというユニークな院名には、トータルで「健康ケア」を提供していきたいという、吉田保男院長の思いも込められている。診療では内科疾患をはじめ循環器疾患、泌尿器疾患、認知症、ワクチン、各種検診、健診など幅広く対応。患者が話しやすい雰囲気づくりを心がけ、患者に寄り添う優しい医療を提供している。「プライマリケアを行う地域のかかりつけ医なので、体調が悪いときはひとまず来院を」と気さくに呼びかける吉田院長に、クリニックの特徴や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2022年5月31日/情報更新日2024年6月7日)

分野を問わず地域住民の健康をトータルでサポート

開院時から振り返ってみていかがですか?

吉田保男院長 よしだ健康ケアクリニック1

開院してからあっと言う間でしたね。開院する前にも、大きな病院から診療所へ移り、そこの立ち上げに携わった経験はあるんです。ただ、そこは組織に入っていた診療所なので連携する病院もすでにあったのですが、ここはもともと知っている土地ではないので、最初に連携する病院を探したり地域の方に知っていただくために地道に活動したり、一からのスタートでした。医師会を通して各種検診や健診をして、それを受けた方が何かあったときに当院に来てくれたりして少しずつ患者さんが増えてきました。当院は小児のワクチンにも対応しているのですが、以前ワクチンを打ちに来ていた子が立派な大人になって来てくれることも増えて、時の流れを実感しています。

クリニックではどのような診療に対応していますか?

大学病院などで勤務していた頃はいくつかの専門分野に携わっていましたので、その経験を生かして内科、循環器内科、泌尿器科、肛門内科の疾患に対応しています。特殊なことはしていませんが、尿が出ない症状の際にカテーテルを通して尿を抜く「導尿」に対応していることは特徴的でしょうか。また、患者さんの症状により、腹部、心臓、乳腺、頸動脈などについて超音波検査を行っています。ほかには、例えば認知症の方や精神的に不安定な方、ストレスにより血圧が上がっている方に漢方を処方するなど、西洋医学に東洋医学の良さをプラスすることもありますね。当院はあくまでもプライマリケアを行う地域の「かかりつけ医」。「健康ケア」のトータルサポートが私の役目ですので、疾患の種類に限らず気になることがあればまずは来院し、相談していただければと思います。

患者層や多い主訴について教えてください。

吉田保男院長 よしだ健康ケアクリニック2

定期的に来院されるのはやはり高齢者が多いと思いますが、新しいマンションなどもできているので、若いファミリー層も増えています。また、地域で長く診療していると付き合いが生まれます。私が通っているおいしいお蕎麦屋さんや団子屋さんがあって、そこのお母さんがまず通われて、その後ご家族が通院されるようになってという感じで、ご家族ぐるみで通院されるケースも少なくありません。患者さんの症状は季節によって違い、春は花粉症、暑い時期は食中毒、真冬はインフルエンザや急性腸炎などが多くなります。更年期症状で来られる方、泌尿器科では膀胱炎の方も来られます。職場のストレスを抱えていて、眠れない状態が続いていたり体に何かしらの不調が表れていたりする若い世代も少なくありません。

検診や在宅医療、感染症対策など患者のニーズに対応

各種検診や健診、在宅医療にも注力されているそうですね。

吉田保男院長 よしだ健康ケアクリニック3

特定健診や、肺・大腸などのがん検診を行っています。健診で見つかることが多い糖尿病などの生活習慣病は、早期であればまずは食事の見直しや管理を行って症状の改善を図ります。がん検診は、定期的に受けることが大切で、過去に撮影した写真と比較して評価ができるということもあるので、同じ医療機関で受診することをお勧めします。在宅医療は緑区・旭区・青葉区の個人宅や老人ホームなどへ行っています。最近は認知症の患者さんを診ることが増えてきたのですが、認知症は初期の段階ではご家族でも気づきにくく一人暮らしであればなおさら発見は難しい。そのため、医師や訪問看護師、民生委員や介護サービス事業所など幅広い連携が必要です。私は緑区の認知症サポート医として、患者さんのケアや、地域の診療所同士の連携づくりに取り組んでいます。高齢者が安心して暮らせる医療・介護サービスの充実につなげていけたらと考えています。

新型コロナウイルス感染症への対応はいかがでしょうか?

発熱症状のある人には事前に連絡をしてもらっています。連絡なくこちらに来られた方にはインターホン越しにお話しし、必要に応じて15分で結果が出る鼻腔からの抗原検査を受けてもらいます。検査の際は、私は防護服やフェイスシールドを着用し、患者さんには結果が出るまで外で待っていただくなど、感染防止のため徹底しています。ワクチンも対応していて、遠くへ行かずにいつも通院しているかかりつけ医でワクチンを打てるので、皆さんにも喜んでいただけていると思います。

オンライン診療への準備もされているとか。

吉田保男院長 よしだ健康ケアクリニック4

そのためのシステムもつくって、患者さんからの問い合わせもあるのですが、支払いをどうするか、薬をどうお渡しするかといった課題が残っていて、入念に準備している段階です。オンライン診療はご高齢の患者さんが必要とすることが多いのですが、そういった方々はスマホの扱いに慣れていないという問題もあります。それに実際問題、対面のほうが都合がいいことも多いんですよ。対面で話を聞いてあげることで安心する方は結構多いし、対面のほうがこちらも詳しく説明できます。とはいえ、今回のコロナ禍だけでなくオンライン診療はこれからいろいろな時に必要になると思うので、徐々に進めていきたいと思っています。また、患者さんのニーズにあわせてクレジットカードの導入も予定しています。携帯で支払いできるようにすればかなり便利になるので、今年中には稼働できたらと思っています。

なんでも話せる信頼関係の構築を重要視

診療で心がけていることは何ですか?

吉田保男院長 よしだ健康ケアクリニック5

話しやすい雰囲気づくりです。例えばどんなにいいと言われる薬があったとしても、飲まなければ効かないですよね。医師との信頼関係がないために、患者さんが薬を飲まないことって実際にあるんです。でも、病気を治療するために必要な薬は飲んでほしいですし、もし合わないのなら、別の方法を考えることもできます。「薬を飲んでいない」と医師に言えないような関係性では困るわけです。先ほど言ったストレスを感じていてメンタル的に疲れている人などは特にそうですが、なんでも話してもらえる関係性をつくっていくことが大切だと思っています。

リフレッシュできるような趣味はありますか?

ダイビングです。以前は医院に水槽を置いて熱帯魚を飼っていたのですが、今はモニターを設置して、私がダイビングして撮った写真や動画を流しています。この前ホエールウォッチングに行って、水中からと船上から撮った動画を2種類流していたのですが、船上からの動画が「見ていると船酔いする」と評判が悪くてやめました(笑)。水中に潜ると本当に自分が魚になったような気持ちになれます。クマノミさんとかと目が合っちゃって、こっちは仲良くしたくて潜っているのに、「何しに来たの?」という顔で見られることもあるんです。社交的な亀さんとかもいるし、それぞれ個性がありますよ。生き物とのコミュニケーションは本当に癒やされますね。最近は国内しか行けていませんが、新型コロナウイルス感染症が落ち着いたら海外の海にも行きたいと思っています。

今後の展望をお願いします。

吉田保男院長 よしだ健康ケアクリニック6

在宅医療や検診を始めた時のように、これからも患者さんのご希望があるものはどんどん積極的に導入していきたいと思っています。ただ、先ほどの船酔いすると言われた動画ではないですが、こちらがいいと思っても患者さんは求めていないということもあるので、まずは試しでやってみて、皆さんの本当の希望にかなっているのであれば本格的に取り入れていきたいです。突飛なことをやるというのではなく、これまでどおり、あくまで皆さんに信頼していただけるような地道な医療を続けていきたいです。あとは、よく言われることではありますが、早期発見・早期治療を原則に健康寿命を延ばして元気なお年寄りを増やしていきたいですし、生きがいを持って過ごしていただきたい。そんな思いで地域の皆さんの健康をバックアップしていけたらと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

抗原検査:自宅検査/1800円、クリニックでの検査/2300円

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