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野口 義洋 院長の独自取材記事

野口歯科医院

(一宮市/尾張一宮駅)

最終更新日:2021/10/12

野口義洋院長 野口歯科医院 main

一宮の住宅街の中、隣にスーパーがある白い外観の建物が、長年地域に親しまれている「野口歯科医院」。院長の野口義洋先生は、患者の笑顔を一番に考え、意欲的に患者と向き合ってきた。患者のさまざまなニーズに応えるため、日曜診療や子どもを預かるマザーズデー、高齢者を送迎するシニアデー、そして訪問診療など、長年にわたり患者に望まれる診療を追い求め、提供し続けている。インタビュー中も何度も「患者の笑顔」を口にする野口院長に、歯科医院のことから診療のこだわりなど、自身が大切にする「患者に寄り添う治療」について、詳しく話を聞いた。

(取材日2017年3月18日)

患者のニーズに合わせて成長し続けてきた歯科医院

長く地域に愛されている医院ですね。

野口義洋院長 野口歯科医院1

歯科医師となって4年目に開院しました。開院の際、ここを選んだのは妻の実家が一宮だったからです。開院当初は私の他にスタッフが2名のみの状況でした。それが現在では私を含めて歯科医師が6名、歯科衛生士が4名、さらに助手や受付のスタッフが7名いて、だいぶ大所帯になりました。当院のスタッフにはスペシャリストが多いですから、スタッフたちの意見はとても参考になります。セカンドオピニオンやサードオピニオンの役割を十分に果たせる体制を整えられていると思います。長い先生だともう10数年勤めてくれていますから、信頼関係もありますね。

どのような患者さんが来院されていますか?

開院当時は若い世代が多かったのですが、今では、そのお子さんやお孫さんまで来院くださるようになり、患者さんの幅が広くなったと感じています。乳幼児(1歳半)から高齢の方(90歳くらい)まで治療に来てくださいます。しかしそれは、私の治療技術が優れているとかではなくて、患者さんに寄り添う診療をしてきた結果ではないかと思っています。当クリニックでは治療はもちろんですが、患者さんに喜んでいただくために、さまざまな取り組みをして患者さんに寄り添うことをめざしています。

さまざまな取り組みを行われていますね。

野口義洋院長 野口歯科医院2

そうですね。最初は日曜診療だけだったんですが、ある時赤ちゃんを連れて来る母親を見て大変そうだなと思い、保育士にお願いして子どもを預かれる「マザーズデー」という日をつくりました。また「シニアデー」という、高齢の患者さんの送迎を行う日も設けているのですが、これは当院に通えなくなった方に「迎えに行きましょうか」と言ったのがきっかけなんです。さらに、最近では訪問診療も始めました。またその他では、スタッフみんなで院内の掲示物や2ヵ月に1回新聞を制作、発行したりして、当院の取り組みや歯科の情報などをお伝えしています。この新聞ですが、今ではもう100号を超え、患者さんも毎回楽しみにしてくれているようです。患者さんからのニーズを感じたら、とにかくやってみようという感じですね。実行するにはいろいろと問題もありますが、一歩前に踏み出さないと、何事も進みませんからね。

患者の笑顔をモットーに、患者に寄り添う治療を提供

企業では珍しくありませんが、こちらにも「クレド」があるのですね。

野口義洋院長 野口歯科医院3

私はいろいろなホテルに泊まるのが好きなのですが、中でも大阪にお気に入りの一流ホテルがあります。そこのサービスは素晴らしいので、そのホテルの「クレド」を見せてもらいました。「クレド」とはラテン語で信条とか約束の意味。企業のクレドと言えば、経営理念を表す言葉ですよね。当院の「クレド」にあるのは「最良の歯科医療」「安心と信頼」「患者さんの笑顔」。その信条をベースとして、スタッフみんなで医院のあり方について考えていきたいと思ってつくりました。いわば、心のあり方、人間としてのあり方を示したものですね。

クレドにある「最良の歯科医療をめざす」とは、具体的にはどのようなことですか?

私の考える「最良の歯科医療」とは、患者さんを笑顔にすることです。寄り添う治療で、患者さんに笑顔で喜んで帰っていただける治療をモットーにしています。といっても開院当初からこのように考えていたわけではありません。私自身、体調を崩して近所の内科へ行ったり、総合病院で人間ドックや検査を受けることもありますが、そんな時、自分が嫌だったことは自分の患者さんにはしたくないと考えるようになったのです。それに、もともと人の喜ぶ顔を見るのが好きだったこともあります。だからスタッフが喜ぶ顔を見るのも好きです。サプライズでバースデーケーキを用意したり、忘年会の景品を数か月前から自分で探して用意したり、慰安旅行で少しリッチなディナーに行ったり。スタッフに喜んでもらえると、スタッフは患者さんに還元してくれるんです。スタッフがいないことには患者さんにも喜んでもらえないですからね。

力を入れている診療はありますか?

野口義洋院長 野口歯科医院4

今は小児矯正に力を入れています。当初は成人矯正をやっていましたが、矯正は成長期の子どもの頃にやった方がいいという思いから、最近は小児矯正中心に行っています。出っ歯や受け口の方にはあごの成長する力を利用したファンクショナルアプライアンス(機能的顎矯正装置)を用いて上下のバランスを整えます。乱抗歯や八重歯の方には歯列の横幅を広げる拡大装置を用いて永久歯のスペースを確保することができます。歯が生えてくる土台を治すことでその後の矯正が楽になったり場合によっては矯正しなくてもよくなることもあります。

どうして小児矯正に力を入れるようになったのですか?

成人してから矯正をすると、健康な歯を抜かなければならない場合もあり、歯科医師としても非常に葛藤があるので成長期の矯正を勧めるようになりました。金銭的にも小児矯正の方が安く済むことが多く、歯への負担も大人よりは少ないのでメリットも大きいですよ。当院は矯正希望で来院される患者さんも多く、遠方からでも調べて来られる患者さんも少なくありません。

患者と自分の両方が満足できる診療方針にこだわる

診療に関して心がけていることは?

野口義洋院長 野口歯科医院5

患者さんの訴えを敏感に感じるように心がけています。患者さんの笑顔につながるように、患者さんの意思を尊重しつつ、私もいろいろな治療を提案して、そこの中で選んでいくという方針でやっています。私が思う最善の治療と、患者さんが求める治療は必ずしも一致するわけではありません。ですから、どこかで妥協点を見つけるというか、とにかく患者さんに納得してもらえるようにすることが大切なのです。実は、若い頃は私も自分の治療が最善と思っていた時期があって、それで患者さんと意見がくい違うこともありました。でも、年齢を重ねると共に自分も口腔内の状態が変化してきて、初めて感じたこともあったりして。それで少しずつ、診療方針も変わってきたのだと思います。

今後も診療に関して変わっていくと思いますか?

希望を言えば、「楽しい診療」をしたいと思っています。昔は、患者さんの数が多くて、こなすだけで精一杯だった時期もあったのですが、今は、患者さん一人ひとりにしっかりと向き合って、患者さんも私も心から満足できる診療をしたいと思っています。私にとって、患者さんの嫌な顔ほどストレスを感じることはありません。かといって、人間ですから100点満点はありません。最終的に、患者さんに治療して良かったと喜んでもらえて、私もこの患者さんを治療して良かったなと思えることが、私の思う「楽しい診療」です。

野口歯科医院の今後の展望、そして最後に読者へのメッセージをお願いします。

野口義洋院長 野口歯科医院6

今は「引き継ぎ」を一番に考えています。いずれは息子と一緒にやっていきたいですね。そして、スタッフと仲良く、良い形で引き継げればといいなと思っています。私もスタッフも、患者さんの笑顔に支えられて続けてくることができました。これからも一人でも多くの方に笑顔で治療を受けていただくことができたら、こんなにうれしいことはないと考えています。歯のことでお悩みでしたら、どんな些細な事でもかまいませんのでご相談ください。スタッフ一同お待ちしております。

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