林 裕基 院長、林 千夏 先生の独自取材記事
せと・林歯科矯正歯科
(瀬戸市/尾張瀬戸駅)
最終更新日:2026/04/07
昭和の初めに開院し、長きにわたり地域に根差してきた「せと・林歯科矯正歯科」。2025年9月にリニューアルオープンし、キッズスペースやカウンセリングルーム、個室を新設。白を基調とした院内で清潔感があり、高級感あふれる院内は、歯科医院にいることを忘れさせる。「子どもから高齢者までどなたでも通いやすいクリニック」というコンセプトのもと、より快適な環境を実現した。3代目の院長を務めるのは、優しい笑顔が印象的な林裕基先生。補綴学のエキスパートである裕基院長と矯正専門の歯科医師である林千夏先生のタッグで、治療後の状態が長持ちするような治療をめざす。口腔内スキャナーを活用したわかりやすい説明、管理栄養士を招いた食育セミナーの開催など、新たな取り組みにも注力する両先生に得意な治療や今後の展望について聞いた。
(取材日2025年11月19日)
治療のその先まで見据え、丁寧な説明で患者に寄り添う
大学院在学中に継承されたとのことですが、経緯や当時の心境をお聞かせください。

【裕基院長】開院したのは昭和の頭で、祖父の時代から私で3代目です。最初は尾張瀬戸駅前にあったのですが、今の場所に移転してから20年以上がたちます。父が急に亡くなったという経緯があり、急きょ私が引き継ぐ形になりました。大学院では、微生物学講座に出向し、さまざまな細菌の研究をして博士号を取得しました。研究や論文と診療の両立で、クリニックに関して当時は引き継ぐことだけで精いっぱいで、先代の時から通ってもらっている患者さんにしっかり医療を提供しなければと、毎日必死に過ごしていましたね。今は、時間に余裕ができたこともありセミナーや勉強会へ積極的に参加しています。より良い医療を提供するため、日々勉強中です。
今も冠橋義歯の研究員をされていらっしゃいます。やはり得意な治療は補綴ですか?
【裕基院長】はい、中でもかぶせ物と入れ歯が得意で、最近は審美歯科にも力を入れています。補綴によって、噛めなかった人も噛んで食べることをめざせるのが楽しみでうれしくて。デジタル技術の発達で、口腔内スキャナーで撮影したお口の中のデータをもとに3Dプリンターで模型を作り、患者さんに実際に見て触れてもらいながら説明ができるようになりました。めざすゴールの状態や、こういう骨の形態だからここが難しいなど、鏡や画像で説明するのとでは患者さんの理解度が全然違うと思います。治療にしても、3Dの模型を使うと事前のシミュレーションが精密に行えます。
治療だけでなくメンテナンスに通うことも重要ですよね。

【裕基院長】一度かぶせ物を入れたら終わりではなく、長く機能させることを主眼に置いています。歯を失ったところに別の物を入れるのですから、リスクがあるということをきちんと説明した上で、お口の中でしっかり機能させるためにセルフケアのスキルを身につけていただきたいと思っています。また、歯科衛生士が常勤3人になり、来年4月からは4人体制です。1人の患者さんに45分から1時間しっかり時間を取り、指導や管理ができるように心がけています。
【千夏先生】口腔内スキャナーを2台導入しており、初診時にお口の中をスキャンします。そのデータをコミュニケーションアプリで送ることで、ご自宅でも振り返っていただけるようにしました。口腔内写真を使って、その方に合ったブラッシング方法や汚れがたまりやすい場所を丁寧に説明しています。前回と今回を見比べることでモチベーションにもつながると考えています。
口腔の「見た目と機能」の両立をめざす
矯正専門の歯科医師が院内に在籍している強みを教えてください。

【裕基院長】かぶせ物を長く保つため、矯正した上でかぶせ物をするなど、希望される方にはコラボでの治療計画を立てることができます。また、審美面と機能面の観点を融合させた、見た目だけではなく機能性にも配慮した治療が行えます。
【千夏先生】歯並びに問題がある場合、そこに無理やりかぶせ物をしても汚れがたまって再発しやすく、また削ってかぶせてを繰り返していると将来的には歯を失うこともあります。費用と期間は少しかかりますが矯正を終えてからかぶせ物をしたほうが長い目で見るといいですよというお話をしますね。矯正専門の歯科医師を外部から呼ぶとその先生の診療スケジュールに合わせなければなりませんが、当院では臨機応変に対応できるのも強みです。矯正中に虫歯が見つかった場合でも矯正治療を中断することなく虫歯治療を行えます。院内に矯正専門の歯科医師がいる当院ならではだと思います。
子どもの矯正はいつ頃開始できますか?
【千夏先生】本格的な子どもの矯正となると、永久歯がある程度生えてからが一般的ですね。永久歯が生える前だと意味がないというわけではないですが、本格的となると個人差はありますが6~7歳からです。ただ、その前に始めたいという保護者の方も増えていて、矯正の前準備という形でいろいろな装置が出ているので、3歳ぐらいから取り組んでいくことも可能です。ベロや唇などお口周りの筋肉を正しく機能させるためのMFTというトレーニングもあり、矯正に備えられるだけでなく虫歯のリスク減少も見込めます。
管理栄養士を招いた食育セミナーを開催されたそうですね。

【千夏先生】はい、管理栄養士の先生をお招きして、小学校低学年までのお子さんとそのお母さんを対象に、おやつの選び方や栄養のお話をしていただきました。食べることと歯並びには深い関係があります。舌や唇の筋肉の動きが歯並びに影響するので、矯正の視点から食と歯並びの関連性についてもお伝えできればと思っています。こうしたイベントを通じて、予防や健康的な成長についての知識をお届けしたいですね。これからは、内容をもっと充実させて、半年に1回の開催を目標にしています。
リニューアルで相談しやすい設備と体制を整備
2025年9月にリニューアルオープンされたそうですね。

【裕基院長】9月2日に正式オープンしました。待合室内に作ったキッズスペースは磁石がくっつく壁にしていて、磁石のおもちゃで遊んでもらったり、食育セミナーなどのイベント情報も掲示したりしています。診療スペースには、ベビーカーも入れる広さの個室を2つ作りました。リニューアル時には、コミュニケーションアプリの本格的な活用も始めました。治療後の過ごし方について文章で再度ご案内したり、患者さんからのご質問に私たちや歯科衛生士がお答えしたりしています。おうちに帰ってから気になることがあった時に、気軽に連絡していただけるようになりました。
【千夏先生】カウンセリングルームも新設しました。矯正の診断や治療説明など、プライバシーを守りながらじっくりお話しできる空間になっています。
では、今後の展望についてお伺いします。
【裕基院長】今までもこれからも当院のコンセプトである「子どもから大人まで通いやすいクリニック」というのは変わりません。それを守りつつ、デジタル化など新しいことを取り入れながら、コミュニケーションを取って一緒にお口の中をより良くしていけたらいいなと考えています。来て楽しい、また来たいなって思ってもらえるクリニックをめざしたいです。
【千夏先生】最近ではマウスピース型装置を用いた矯正のニーズがかなり高くなってきていると思いますが、まだまだ新しい技術が出てきますので、先進のものを学習して取り入れるということは心がけています。今、いくつかのクリニックさんにも行かせていただいていて、いろいろな先生と関わる機会も多く勉強もさせてもらっているので、その経験を生かしていき患者さんに良い治療を提供していけたらと思っております。
最後に、読者にメッセージをお願いします。

【千夏先生】矯正の患者さんは若い方が多いのですが、最近では60代でもされる方はいらっしゃいます。たとえ始める前は躊躇されていても、矯正が終わった時にやって良かったと喜んでいただけたら、うれしいですね。歯周病のリスク低下やきれいな歯を長く保つことにつながるので、矯正の良さなどについて丁寧に伝えていきたいと思います。
【裕基院長】何か歯のことでお困りのときはぜひご相談いただきたいなと思います。写真を撮ってお掃除だけしてわからないことを聞いて、という形でも全然問題ありません。私は子どもが好きなので、お子さんにも来ていただけるとうれしいですね。まずはお口を開ける練習をするとか、最初は歯科の雰囲気に慣れてもらうだけでもいいと思います。遊びに行くぐらいの感じでぜひ気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた成人矯正/33万円~、マウスピース型装置を用いた小児矯正/38万5000円~、セラミックを用いた補綴治療/4万4000円~、インプラント/38万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

