全国のドクター9,150人の想いを取材
クリニック・病院 161,367件の情報を掲載(2020年4月10日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 春日井市
  4. 勝川駅
  5. スギヤマ歯科
  6. 杉山 辰行 院長

杉山 辰行 院長の独自取材記事

スギヤマ歯科

(春日井市/勝川駅)

最終更新日:2019/08/28

110600

スーパーやドラッグストアが立ち並ぶ賑やかな通り沿いにある「スギヤマ歯科」が開院したのは今から32年ほど前。まだこの医院が田畑で囲まれ、のどかな風景が広がっていた頃だ。院長である杉山辰行先生が開院から今日までに治療した患者数は1万3000人以上。これまでに多くの症例を手がけ、歯科医療のあらゆる専門分野で技術を磨いてきた院長だが、患者に対しては自分の技術を押しつけない、あくまで患者にとって最適だと思う治療を行っている。歯科医療そのものが日々進化している中、臨床への姿勢を変えることなく患者と向き合い続けてきた杉山院長から「患者の未来を見据えた治療への取り組み」について話を聞いた。
(取材日2016年12月21日)

地域密着の歯科医院としてあらゆる症例に幅広く対応

30年以上前の開院ですが、当時の様子を教えてください。

1

まだこの辺りは田畑が広がる静かな街でした。近隣に歯科医院がなかったこともあり、地元の方がたくさん来院されましたね。開院当初はお年寄りや特に子どもが多かった記憶があります。その後、この辺りもどんどん整備され道路や住宅が増え、飲食店やスーパー、ドラッグストアなどができ、賑わいある街へと変化していきました。開拓により駐車スペースがなくなったので医院と併設していた住宅を駐車場にするなど、環境の変化に応じて当院も様変わりしてきました。気がつけば32年という年月が流れ、開院当初から来ていた子どもたちも成人し、家庭をもって、今では親子で治療に来てくれています。

こちらで行われる治療の特徴を教えていただけますか。

地域密着の医院なので特化した治療というよりは、あらゆる症例に対して幅広く対応しています。特徴としては当院のスタッフは歯科医師の他に歯科衛生士、歯科技工士が常勤していますので、ブラッシング指導から入れ歯やかぶせ物の色や形の微調整まで、丁寧かつ迅速な対応が可能です。今、特に力を入れていることはブラッシングの重要性を一人でも多くの患者さんに理解してもらうことでしょうか。これは本当に大切なことで、続ければ確実に効果が実感してもらえるものなので歯科衛生士による指導を積極的に行っています。治療については、マイクロスコープを用いた根管治療やセレックシステムの導入など、比較的新しい技術も取り入れています。医療技術が多様化した今だからこそ、患者さんにとって最も必要な治療は何かを見極め、安心かつ丁寧な診療を行っています。

スタッフの共通意識として治療の際、患者に対して配慮していることはありますか。

2

そうですね。これは朝礼の際にスタッフ全員にいつも伝えていることなのですが、1つは患者さんからの話をよく聞くということです。そこを怠ると患者さんの求めていることと、こちら側の対応に差が生じてしまいます。それでは患者さんの気持ちに不安が生じ、信頼関係を築くことができません。限られた時間の中でも患者さんの声に耳を傾け、丁寧に対応するよう話をしています。もう1つは、治療の際になるべく痛みを与えないような工夫や配慮をする、ということです。痛みの感じかたは個人差がありますし、患者さんが気づかないくらい小さな配慮かもしれません。ですが、麻酔ひとつとっても、ちょっとした工夫で痛みが和らぐことを私たちは経験の中で知っています。誰でも痛みは苦手なものです。その気持ちにスタッフ全員が寄り添えるような医院でありたいと思っています。

重要なのは患者にとって最適な治療を選択すること

こちらでの診療スタンスについてお聞かせください。

3

歯科医療の現場は日々進化していますが、私は新しいことに捕われず、患者さんの年齢や症状から総合的に判断し患者さんにとって最適な治療を行うようにしています。先進の技術は確かに高い効果が期待できます。しかし、同時に今まで以上に配慮すべき課題がたくさんあることも事実です。特化した治療を数多くこなすことは医師としての経験を確実に積むことができますが、その前に患者さんとの信頼関係は成り立つのでしょうか。私は患者との信頼関係がなければ治療を続けていくことは困難だと感じています。私は患者のその後の経過にも十分配慮し、最後まで責任を果たせる治療を行うことで、今後も患者一人ひとりと向き合っていきたいと思っています。

マイクロスコープを用いた根管治療、セレックシステムとはどのようなものですか。

マイクロスコープを用いた根管治療ですが、これは必要に応じて行っています。根管は入口は小さいけれど中はとても入り組んでいます。患者には見えない分、効果もわかりづらいものではありますが、深部までの治療が必要な場合、とても高い効果がえられます。セレックシステムについてですが、このシステムはかぶせ物をコンピュータで自動的に削り出すもので、スピードも速く、口の中のデータを取ったその日に詰めることが可能です。1日で完結するため感染もしにくく、麻酔が効いた状態のままセットまで完了するので、その正確さとスピードは患者にとって大変メリットのあるシステムだと言えます。さらに使用するセラミック素材は歯とほぼ同じ固さの為、段差がつきにくく二次予防につながる為、今後あらゆる分野での活用が期待できると考えています。

幅広い治療を行うに至った院長の経歴を教えてください。

4

私自身、何に対しても極めないと気がすまない性格なのでその結果、歯科医療のあらゆる専門分野の知識を深めることになったと思います。若い頃は外科に興味をもった時期がありましたが、歯科の世界を知れば知るほど、どの分野にも魅力を感じましたね。大学卒業後はすぐに勤務医として総合病院に勤務し、様々な分野について学びました。補綴に関しては勤務先で、入れ歯に関しては休みを利用し積極的に講習会に参加しました。インプラント治療に関しては知人の医師らとアメリカに渡り、先進の知識と技術を学びました。その中で歯科医師という仕事に誇りをもち熱心に研究を続ける医師との出会いもあり、今日まで情熱をもって学び続けることができたと感じています。

患者の未来を見据えた治療で地域との絆を深める

治療の際に心がけていることや気をつけていることはありますか?

5

1本でも多く歯の神経を残す治療を心がけています。歯を失う流れは皆さんほぼ同じ。虫歯になって、削って金属を入れて、その隙間から感染して、神経を取って、その歯がもろくなり割れる、そして歯を失っていきます。その流れをなるべく早い段階で食い止める方法は悪くなった歯を治療することではなく、日頃のブラッシングで口の中を良い状態に保つこと、つまり予防することです。私たちが行う治療は進行を遅らせたり、他の歯を守る為の手段にすぎません。例えば、失った部分に新しい歯を増やすことで残った歯の負担を軽減する治療、それがインプラントです。でも口の中の状態が不安定だと治療でどんな良いものを入れたとしても口内環境はすぐに悪化してしまいます。長く続けることで効果が実感できることなので、一人ひとりの患者がそれを理解し、日頃から口の中をしっかりとケアしてほしいですね。

この先10年、20年と自分の歯を守る為に私たちはどんなことに気をつけるべきですか?

若いうちはいつまでも自分の歯があると思ってしまいがちですが、虫歯になった歯はどんなに手を加えても少しずつ確実にもろくなっていきます。先ほど予防についてお話ししましたが、日頃のブラッシングで口内環境を整え、将来の自分の歯を守ってほしいですね。そして、口の中には虫歯や歯周病だけでなく、口腔がんというたいへん怖い病気もあります。自分の命を守るためにも時間をつくって、定期的に歯科にかかってほしいと思います。

開院33年目を迎え、今後の当院の展望をお聞かせいただけますか?

6

世代ごとに最適な指導や治療をしていきたいですね。例えば20代の方には予防的な指導を中心とした治療がとても重要で意味のあるものだと思っています。30代以降になっていくると歯周病が重度になるケースも出てきます。全身にわたり不調をきたすような症状が表れるのもこの世代以降ですから、しっかりとした治療方針を立ててあらゆる問題を一つずつ確実に解決していきたいですね。何年か前になりますが、開院から1万人目の患者さんに電動歯ブラシをサプライズでプレゼントさせてもらいました。33年目を迎えた現在、診療した患者は1万3000人を超えました。これからも、歯の健康を取り戻したことで患者さん自身が変わっていく、そんな姿を見守っていけるような医院であり続けたいと思っています。

Access