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小川 清隆 院長の独自取材記事

おがわ矯正歯科

(春日井市/神領駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR中央本線・神領駅から北へ車で7分。県道508号線沿いに建つのが笑顔のロゴマークが描かれた大きな看板が目印の「おがわ矯正歯科・歯科」。白を基調としたクリニック前には8台分の駐車場があり、入口は雨でも濡れないような広い屋根が設けられた車寄せになっている。矯正歯科と歯科を標榜するこのクリニックは、地域で30年以上開業してきた小川歯科医院から独立した小川清隆先生が2013年に開院。愛知学院大学附属病院の矯正学講座で16年と、長きにわたって経験を積んできた小川先生は、ベテランでありながらも気さくで話しやすいドクターだ。「50歳を過ぎたらおっとりいかなきゃね」という小川先生。自身の家族の話も交えながら矯正治療について語ってもらった。
(取材日2017年2月2日)

家族ぐるみで患者が来院

開業して5年目ですが、まだ新しくてきれいですね。内装のこだわりはありますか?

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この近くにあった父の歯科医院に勤務していたのですが、その歯科医院の移転を機に、新しく矯正と一般歯科のクリニックを2013年に開業しました。クリーンなイメージとぬくもりを大切にしたかったので、待合室は白と木目調で統一しました。お子さんの患者さんが多いので、キッズスペースを作り、天井を高くとって圧迫感のないようにしています。トイレや診察室も引き戸でバリアフリーにしていますし、トイレは車いすごと入れます。カウンセリングでは、治療するお子さん以外にご両親やおじいちゃんおばあちゃんも同席することも多いので、カウンセリングルームは6人入れる広さにしました。

実家を継がず、矯正歯科医院を開院したのですね。矯正を専門にしたのはどうしてですか?

私が学生のときに歯科医療界が厳しい状況だったので、父は「これからは普通の歯医者じゃダメだ」と、よく言っていました。そのアドバイスもあって、普通の歯科医師ではできない技術を身につけようと思ったのがきっかけです。この地域で矯正を専門とする歯科医師の話をほとんど聞かなかったことも大きかったですね。愛知学院大学の歯学部で16年間、矯正の道を歩んだ後、父の病気を機に実家の歯科医院を手伝うことになりました。父は頑固一徹な人だったので、一緒に仕事をしていくなかで父なりのこだわりで理解できる部分、できない部分を見つけられたこともよい経験でした。時代に合わせて変えていきたいことや、自分なりの治療方針を固めたタイミングで開院することができたと思います。

矯正の患者さんとの最初の診察では、どんなことに気を付けていますか?

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基本的には、今ある状況からこの先どういったことが予想されるかを伝え、無理強いはせず、患者さん自身に判断していただくというスタンスでいます。矯正を始めて途中で嫌になってやめてしまうというのが一番よくないので、患者さんが納得してからしか開始しません。多種類の方法を提示して、偏った説明をしないように気を付けています。装置を前面に出したくないなどいろいろな希望に沿ってアプローチの仕方も変えていきます。技術の進歩で選択肢も広がっているので、安心して任せてください。

障害者の受け入れもできる限りしていきたい

矯正治療をするうえで重視されていることは何ですか?

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先輩ドクターの方々から「診断が大事」とよく言われていましたが、若い頃はあまり意識していませんでした。でも、クリニックを開院してみてやっぱり診断が大事なんだと改めて思いましたね。矯正というのは、一生に一度で終わらせるのが当たり前で、一度治したのに成長したらまたガタガタになったから再度、治療をするということはしたくありません。矯正歯科学会の委員をしていた関係からいろいろな事例を耳にしますが、小さい頃に受け口だと言われて前歯だけ治して終わったが成長したらまた歯並びが悪くなったという話もよく聞きます。矯正の先生なら誰もがそう言われると思いますが、矯正治療というのは成長の段階を踏んで長い目で見ながら治療を進めていくものなので、診断には時間をかけ、最終的なよい歯の状態を見据えて開始します。スタートの時期と最初の診断は大事ですね。

どんな患者さんが来院されていますか?

祖父の代からこの地域で歯科医院を開業していたので、代々家族ぐるみで通ってくださる患者さんが多くいらっしゃいます。本当は、専門性を出して矯正歯科だけを標榜したいのですが、昔から慕ってくださる患者さんや矯正治療をするお子さんの付き添いのご両親の歯科治療なども頼まれることが多いので、一般歯科も標榜している次第です。矯正ではお子さんが多く、車を利用する方がほとんどなので、春日井市だけでなく小牧市や瀬戸市、尾張旭市などからも通院されています。あと、大学時代の先輩が大学病院での障害者専門の歯科医師になったことから、その先輩の依頼もあり障害児も受け入れています。

障害者の受け入れというのは、どういう治療をするのですか?

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大きな処置はできませんが、日頃のメンテナンス程度ならわざわざ遠くの大学病院へ行かなくても地域でも受けられるよう協力したいと思っています。実は、うちの次女も障害児だったので、そういったお子さんを持つ家庭の事情をできるだけ理解していきたいと思っています。大学病院でも障害がある患者さんを多く診ていましたので、地域の歯科医院として経験を生かしていきたいです。また、少し話が変わりますが、現在、唇顎口蓋裂の方々など先天異常のある方の矯正は健康保険が適用されています。でも健康保険導入前の年代の患者さんはこのことを知らず、治療をしていない方も多いので、「実は保険で治療できるんですよ」とお知らせして治療を勧めていきたいですね。自分自身、いろいろなことに首を突っ込んで中途半端かなぁと思うこともあるんですよ(笑)。それでも少なからず社会貢献ができていると思えば、日頃のモチベーションアップにもつながります。

矯正治療を始める時期を逃さないように気を付けて

最近の傾向で気になる矯正症例はありますか?

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歯が埋まっていて生えてこないという症例が最近、多く見受けられます。何が問題かというと、埋まっている歯が他の歯に影響を与えてしまうことが問題です。一般の歯科医院では、歯が無いと診断されてそのまま放置されることもあるので、矯正歯科でCT撮影をするなどして埋まっている歯が他の歯にどう影響しているかを確認する必要があります。当院で治療した高校生の例ですが、両方の犬歯が横になっていて10歳のときに生えて来なかったので放置していたら、7年間、横から前歯を押していたために、前歯4本の根が半分くらいになっていました。それでも埋まっていた犬歯は抜かずに引っ張り出し、きれいに並べた状態で、今は様子をみています。生え変わりの時期に、もともと歯が無いのか、埋まったままなのかを見極めることが大事です。

お子さんを持つ読者へアドバイスをお願いします。

矯正治療を始めるのにベストな時期というのがあるんですが、一般の歯科医院ではその基準がドクターによってさまざまなので、できるだけ矯正を専門としている歯科医院を受診してほしいですね。受け口で下顎が出ていたり、下顎が小さいために出っ歯になっているなどの骨格に問題のあるお子さんや生え方がガタガタになって嚙み合わせがずれているお子さんなどは、ある程度、早めに受診することをお勧めします。なぜなら、機能的に問題を抱えたまま成長すると、顎の関節を痛めたり、骨格が歪んだりということにつながるからです。

矯正開始時期は人それぞれ成長によって違うと思いますが、どういう時期で注意をしたらいいですか?

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例えば、乳歯のときに受け口などで上下の前歯や犬歯が当たるため顎をズラして無理やり噛んでいるお子さんがいますが、この場合は少し乳歯を削って当たるのを軽減する処置を施すことによって、顎が歪むのを防ぐことができます。そのまま放置しておくと顎の成長に影響を与えてしまいます。よくあるのは、2番目の歯が内側に引っ込んで下顎と当たってずれたり、12歳臼歯が上の歯は外向き、下の歯は内向きに生えて嚙み合わせがすれ違っている症例。成長過程のお子さんにとって矯正を始める時期は重要なので、保護者の方も注意してあげてください。気を付けてほしいのは、乳歯の3歳児検診のときに交叉咬合や受け口と言われていないか、7歳や8歳ぐらいの前歯が生え変わるとき、12歳臼歯の生え始めですね。一番奥の歯がきちんと噛み合っているかどうかは学校検診ではわからない場合がありますから、ご心配な方は矯正歯科で相談することをお勧めします。

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