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斎藤洋子 院長の独自取材記事

さいとうクリニック

(横浜市緑区/青葉台駅)

最終更新日:2019/08/28

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青葉台駅からバスに乗り、緑豊かな住宅街を走ると「さいとうクリニック」がある。駅からは少し距離があるが、バス停が目の前なので特に不便は感じない。クリニックは住宅街の中の一軒家のような落ち着いた佇まいで、とてもアットホームな雰囲気だ。院長の斎藤洋子先生は日本産科婦人科学会の産婦人科専門医だが、地域のホームドクターとして、婦人科・小児科・内科まで、幅広い診療を行っている。「0歳から100歳までを診るのが私のモットー」と明るく元気に語る斎藤先生は、お孫さんがいるとは思えない若々しさで、とてもエネルギッシュ。自身の医師としての豊富な臨床経験や一人の女性としての出産・子育て経験を踏まえ、親身になってアドバイスしてくれる頼りになる先生だ。「何でも話しやすい雰囲気を大切にして、女性にしかわからない悩みを共有するように努めています」と話す斎藤先生に、婦人科の疾患をはじめ、子育てのポイント、がん検診、特定検診の重要性などについて伺った。
(取材日2014年7月1日)

婦人科をメインに小児科、内科も診る地域のホームドクター

どのような患者さんが多いのですか?

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やはり住宅街ですので、近隣住民の方が多いですね。特に小児科と内科は地域の方がメインで、開業当初から家族ぐるみで通われている患者さんが大勢いらっしゃいます。また婦人科は、もちろん地域の方もいらっしゃいますが、患者さんのご紹介で遠くから来院される方も多いようです。やはり婦人科は、一人で思い悩んだり、敷居を高く感じてなかなか受診できずに迷われていた方が多いようで、疾患が慢性化して苦しんでいる方が増えています。特に40代から60代の方は更年期障害で悩んでおられる方がほとんどですので、思いきって一歩を踏み出し、受診していただきたいですね。日頃の悩みなどは、来院して相談するだけで気持ちが楽になる方もいらっしゃいます。自分の体験も踏まえ、同じ女性として共感できる部分が必ずあると思いますので、気軽に相談していただきたいと思います。

診療で心がけている点は?

そうですね、婦人科系の方には話しやすい雰囲気を大切にして、患者さんの本音を引き出すように心がけています。婦人科疾患は、家族や友人にも話せずに一人で問題を抱えてきた患者さんが多く、やはり「恥ずかしい」という感覚が邪魔をしているようです。患者さんによっては、それこそ「何十年も我慢」してきたケースもあり、ひどくなってからようやく受診するといったことも珍しくありません。女性医師として自ら経験してきたことがありますから、当然男性には分からない部分も理解できます。患者さんの悩みが少しでも楽になるように願って、まさに「女性の本音」で日々診療にあたっています。

小児科や内科も診ているとのことですが?

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もともとは婦人科専門ですが、地域のホームドクターとして、小児科や内科の患者さんも診ています。この辺は住宅街で人口増加地域でもありますし、「地域医療の最前線」としてトータルに診療することがどうしても必要になりますから。全体的には患者さんの健康に対する意識は昔に比べて非常に高くなっていますし、子どもの予防接種の種類や回数も多くなっています。また、高齢化社会の流れを受けて、この地域でもご高齢の患者さんが多くなっています。専門外のことにも触れるケースが増えているので、絶えずアンテナを広く張り巡らし、勉強会や他の専門分野の先生方との交流を図る努力を続けているつもりです。

同じ女性として悩みを共有し、共感できる診療を

産婦人科医になろうと思ったきっかけは?

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子どもの頃は特に目標はありませんでしたが、仲の良い姉の影響もあって医師をめざしました。実は私の両親も、兄と姉も、叔父も医師なので、むしろ「医師以外の暮らしを知らない」といった家庭環境から、自然に医師を目指していたように思います。また、今にして思えば「両親を尊敬していた」ことも大きかったのではないでしょうか。父は市会議員もしていましたし、地域のまとめ役を任されていることが多く、また母も婦人会などの先頭に立って活動する活発なタイプでした。そんな姿をいつも子ども心に見てきましたので、自分も無意識に両親のようになりたいと思っていたのかもしれません。産婦人科を最終的に選んだのも「産婦人科は男性医師は当然必要だが、女性の医師も絶対に必要だよ」という産婦人科医だった母の助言でした。振り返ると、その意味がこれまでの経験からもよく分かりますので、今はとても感謝しています。義母は医師という仕事にとても理解があり、子育てを助けてくれました。義母の協力もあったので、今まで医師として、母として家庭と仕事の両立をやってこれたのではないかと思います。

先生の体験を踏まえて更年期障害の治療にあたっていらっしゃるのでしょうか?

先ほどもお話しましたように、婦人科を受診される患者さんで、特に40代〜60代の方に圧倒的に多いのは「更年期障害」です。加齢によるホルモンバランスの乱れからくる疾患で、生理不順や不眠症、頻尿など、さまざまな症状が現れますが、自分で経験していないと分からない部分が多くあります。私自身も更年期障害を経験をしてきましたので、患者さんの悩みが自分のことのようによくわかります。そのあたりの経験を含めてもお話させていただき、患者さんの悩みを伺いながら治療を進めていきます。何よりお互いが、同じ女性として悩みを共有し、いろいろな部分で共感できることが大事ではないでしょうか。

最近の患者で何か気になることは?

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小児科の場合ですが、親も成長していかないといけないな、と感じますね。私の場合は自分自身、子育てで良くも悪くも色々なことがあったので、そのあたりの経験は豊富だと思います(笑)。実感としては「親を見ないと子どもの診療はできない」という感じでしょうか。私自身の子育てが、すべて優等生で順調なものではなかったので、そのあたりの経験も踏まえてアドバイスさせていただいています。今の子どもは生理が早かったり、不順になりやすいこともあり、親子でも話せないようなことも多いようです。そういう場合には、お子さんだけでまた違う日に来院するように配慮して、お子さんから直接話を聞くようにしています。また、患者さんの高齢化も深刻な問題ですね。つまり自分の子も、もう還暦を過ぎ、親も子も「老老」になっているような家庭が増えているのが実状です。「老老介護」としてマスコミでも取り上げられていますが、実際に親が高齢の子ども(兄弟)の家をたらい回しにされているようなケースもあるようで心配です。

健康診断を習慣に、女性特有の疾患も早期発見が大切

趣味やプライベートについてお聞かせください。

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高校大学時代は5歳より始めたバイオリンを学校の室内楽団で弾いていました。また体を動かすことが好きで、学生時代は競技スキー、また医師になってからはゴルフに熱中した時期もありました。水曜日がお休みなので、朝一番に出かけてラウンドを楽しんでいましたが、どうしても長い時間を取られるので最近は少なくなりました。今、楽しんでいるのはダンスです。音楽に合わせて体を動かすのは本当に気分がいいですね。時々、発表会のようなものがあるのですが、メイクとヘアをバッチリきめて参加しています。あとは孫の成長が楽しみですね。元気に育って欲しいと願っています。

女性の読者にアドバイスがあればお願いします。

通常の健康診断はもちろん、行政が行っている子宮がん・乳がん・大腸がんなどの特定検診は絶対に受診するようにしていただきたいですね。最近は、20代〜30代の方にも子宮がんや卵巣腫瘍、子宮内膜症などの疾患が増えており、早期発見が大切です。昔に比べてはるかに治療法も確立していますので、初期だと簡単な手術で済むケースもあります。ぜひ検診を習慣化していただきたいと思います。

今後の展望についてお聞かせください。

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やはり地域のホームドクターとして、地元の方の健康維持・増進に少しでも貢献していきたいですね。まだどうなるか分かりませんが、自分の息子も医師を志して勉強していますので、私が母に進む道をアドバイスしてもらったように、少しでも「一人の医師」として成長できるような助けになりたいですね。また、いくつになっても「医師は勉強が第一」だと思いますので、勉強会などにも意欲的に参加し、最新の知見を知る努力を惜しまず、向上心を持ち続けていきたいと思っています。医師には定年がありませんし、私の両親もそれこそ死ぬまで医師を続けていました。少しでも両親に近づけるように、また地域のみなさんに信頼されるホームドクターとして歩んでいけたらと思っています。

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