岡田 光明 院長、安川 恒平 副院長の独自取材記事
医療法人 岡田歯科医院
(豊田市/三河上郷駅)
最終更新日:2024/05/23
周囲に田畑や住宅が広がるのどかな環境に立つ「岡田歯科医院」。県道沿いで広い駐車場があり、車でのアクセスが容易な立地にある。開業して32年となる同院は、長年通い続ける近隣の患者やクチコミで訪れる患者が多く、家族3代にわたって通う患者もあるというほど地域に根差し、信頼を積み上げてきた歯科医院だ。診療室は白を基調とした明るい空間で、パーティションで仕切られたチェアが7台と手術のための個室が1つある。一つ一つのユニットは広く、大きな窓からは庭や周囲の緑を眺められる。歯科医師8人を含め二十数人のスタッフが在籍し、チームで診療を行うスタンスだ。「末永く地域の皆さんの健康を支えるお手伝いをしていきたい」と声をそろえる岡田光明院長と安川恒平副院長に、診療にかける思いを聞いた。
(取材日2022年12月20日/情報更新日2023年12月7日)
複数の歯科医師で情報共有し、幅広く診療にあたる
来院する患者層について教えてください。
【岡田院長】当院は、近隣にお住まいで長く通ってくださる患者さんが多いですね。開業以来30年以上のお付き合いをさせていただいている方もたくさんいて、院内で「先生、久しぶり!」と気さくに声をかけてくださる方も。家族ぐるみで通ってくれていて、次の世代であるお子さんもまた通ってくださるなど、ありがたく思っています。
【安川副院長】私自身は当院に来て16年目になりますが、子どもの頃にいらしていた患者さんがご結婚されたり、働き盛りだった方が定年になられたりと患者さんのライフスタイルが変わっても、当院には来ていただいていて関係性が続いていると感じます。患者さんの人生にご一緒させていただいているような気持ちです。
治療方針としてどのようなことを大切にされていますか?
【岡田院長】患者さん自身の歯を残すことを一番大切に考えています。大切な歯を失ったときの治療法としてインプラント治療に力を入れているのも、インプラント治療により残された歯を守れる可能性が高くなると考えているからです。インプラントは、ブリッジや入れ歯よりも周囲の歯への負担が少ない治療法です。しかし最終的に治療法を選ぶのは患者さんですので、それぞれの方法のメリットやデメリットをご説明し、選ばれた治療の中で最善を尽くしています。どの治療をしても必ずお伝えしているのは、ケアやメンテナンスの大切さ。いかに優れた治療でも、ケアが不十分だと虫歯や歯周病、歯根破折などを引き起こす確率が高くなります。治療後も引き続き状態を維持するために、ブラッシング指導や噛み合わせなどお口の健康状態を確認する定期検診は受けていただきたいですね。
こちらには複数の歯科医師がおられますね。
【岡田院長】現在、歯科医師8人のほか、歯科技工士、歯科衛生士、歯科助手で幅広い診療に対応しています。インプラント治療は主に私が担当し、安川副院長は補綴を担当しています。歯科医師のうち非常勤の2人はそれぞれ矯正歯科、歯科口腔外科が専門で週に2回ずつ診療します。歯科医師は毎晩ミーティングを行っており、患者さんの情報を共有し把握するようにしています。また院内に歯科技工士がいますので、入れ歯の修理にすぐ対応したり、患者さんのお口を直接見てかぶせ物の適正な色や質感を合わせて作製したりということが可能です。当院は総勢20人以上のスタッフになりますが、仲が良く、和やかな雰囲気は患者さんにも伝わっているのではないでしょうか。みんな勉強熱心で、患者さんにより良い治療が提供できるようモチベーション高く励んでいます。
歯を守ること、患者と対話することを重視
診療で心がけていることはどのようなことですか?
【岡田院長】患者さんとの対話です。何に困っているのか、最も改善したいのはどんなことかなど、患者さんが感じていることを率直に話していただけるよう努めています。悪くなった原因はどこかにあるはずですが、患者さん一人ひとり体質も生活背景も違いますので丁寧にヒアリングをした上で検査・診断するようにしています。ですから初診は時間がかかることが多いですね。口腔内写真や模型を使いながら、どうしてこうなったのかを説明し、それぞれに適した治療を提案します。どこまでの治療を望むか、患者さんの希望も大事ですから、納得していただけたら治療に入ります。もし治療を見送る場合はリスクや今後の予測も説明します。患者さんの大切なかけがえのない歯ですから、きちんと向き合っていきたいですね。
安川副院長はいかがですか?
【安川副院長】治療では、一つ一つの工程をしっかりと精密にしていくことを大切にしています。数学の方程式のようでもあるのですが、もし間違いがあったときに、どこでどう間違えたのかすぐに気づいてやり直せるようしておくことが肝心なのです。たとえ一ヵ所でもいい加減だと結局最後がいい加減になってしまうわけで、そういうことではいけません。治療のときはいつもそのことを肝に銘じています。また、患者さんと出会ったご縁を大事にして末永くお付き合いをしていきたいので、「治療して終わり」ではなく、将来的を見越して、定期検診では口内はもちろん生活習慣や習癖などにも注意して診療しています。ずっと健康なお口で過ごしていただくため、しっかりサポートを続けていきたいです。
患者と接する中で気をつけていることはどんなことでしょうか?
【安川副院長】岡田院長がお話ししたように、患者さんのお話に耳を傾けることが最も大切なことだと考えています。治療内容を説明するときは、こちらからの押しつけにならないように気をつけて、お年寄りに対しては当たり前のことですが話すスピードに配慮し、ゆっくりはっきりと耳元でお話しすることもありますね。お子さんに対しては、明るく子ども向けの話し方にしています(笑)。また小さいお子さんは長くじっとしていることが難しいので、治療は手際良く、できるだけ短時間で終えるように心がけています。
予防にも注力し、生涯、患者の健康をサポート
こちらでは予防歯科にも注力されているそうですね。
【岡田院長】予防とメンテナンスについては歯科衛生士にも頑張ってもらっており、歯磨き指導やプラークコントロール、歯石の除去など、患者さんの口の状態に合わせて数ヵ月ごとに行っています。特にお子さんについては食事やおやつについてのアドバイスもしています。開業当初に比べると、今は予防に対する意識が高い患者さんが多くなりました。痛くなってから受診するより、痛くなる前から予防したほうがいいと患者さん自身の意識が変わってきているのはうれしいことです。患者さんからは歯についてさまざま教えてほしいという声もあります。話をしていくと患者さん側の意識も変わり、もっと知りたくなられるようです。
お話を伺っていると、先生方がお互いに信頼されていることが伝わってきます。
【安川副院長】私はこちらに初めて見学に来た日に、院長の人柄や院内の雰囲気に惹かれて「ここで働こう」と決めました。院長は知識や技術が素晴らしいのはもちろん、当時からリーダーシップがあってオーラが漂っていましたね。一緒に仕事をしていて良いことも悪いこともきちんと見ていてくれるのもありがたいです。当院から独立していった先生方も多いのですが、今も一緒に出かけたりするなど付き合いが続いているのは院長の人間性の魅力もあると思います。
【岡田院長】安川副院長を見ていると、何より患者さんと真摯に向き合っているなと感じます。大事な患者さんを安心して任せられる信頼できる人であり、リスペクトしています。
これからの展望についてお聞かせください。
【安川副院長】当院は赤ちゃんからお年寄りまでさまざまな主訴を持った方が来られます。私も院長と同じくこの地域の出身ですので、これからも地元に根づいた、皆さんに安心・信頼していただける身近な歯科医院として地域医療に貢献していきたいと思います。
【岡田院長】とにかく困ったことがあったら、気軽に相談にいらしていただきたいですね。患者さんに安心して通っていただくために専門領域を持った歯科医師、スタッフがそろい、チーム体制で診療を行っています。患者さんには、当院の歯科医師をすべて「自分の主治医」と思っていただければいいのかなと。一人でも多くの方に、大切な歯を残してもらえるよう全員でお手伝いをしていきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/34万450円~(上部構造含む)、矯正歯科/部分矯正11万円~