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藤井 雅彦 院長の独自取材記事

藤井歯科医院

(安城市/南安城駅)

最終更新日:2019/12/09

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南安城駅から徒歩8分。「藤井歯科医院」は開業以来、地域に密着した歯科医療を提供し続けるクリニックだ。タイルの外壁にもレトロな風情が感じられる。患者一人ひとりと長く付き合いを重ね、信頼を築いてきた。一方で近年は子どもの患者に対して、口呼吸の兆候が見られるのが気になっているという。「歯科医院は虫歯を治す場所だと思っているかもしれませんが、虫歯以外のお口のトラブルにも、もちろん相談に乗りますよ」と胸を張る。今後も地域に密着してクリニックを続けていくための意気込みや展望について、温かな口調で語ってくれた。
(取材日2019年11月15日)

患者との温かな交流を続ける歯科医院

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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これといったきっかけもなくて、高校の教師に勧められるままに、歯学部を受けたら受かったというのが真実です。もともと歯医者が怖いと思っていたタイプでしたので、どうしようかと思ったのですが、せっかく合格したからと勉強を始め、歩んできました。経験を重ねるうちに、教科書通り丁寧にやることで目に見えて結果が出る、という歯科治療の面白さを感じるようになっていきました。自分のこだわりを持って、徹底して丁寧にやっていくこともできますしね。大きなきっかけなどなく、自然に始めた歯科の道でしたが、ここまで続けるとやりがいや面白みを感じますね。

先生のモットーを教えてください。

患者さんのためになるように、一生懸命やるということです。信頼いただけるようになんでもざっくばらんに話して、人間関係をつくりながら治療に取り組んでいます。過去には5年間、はるばる豊橋から通ってくださる患者さんがいらっしゃいました。入れ歯治療をしていたのですが、半分は治療・半分はおしゃべりで楽しい時間を過ごさせていただきました。その後、いらっしゃらなくなって人づてに亡くなったと聞きました。昨今では高齢の患者さんも少なくないので、図らずも、人生の最後の時間を少しでも暮らしやすくするお手伝いをしていることも多いですね。入れ歯など患者さんの口腔内を整えることで、快適にお食事を召し上がれたりなど、良い生活が送れているのなら、これほどうれしいことはないです。

院内にはお手製の小物が置かれて、温かな雰囲気ですね。

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患者さんが作ったり、気に入ったりしたものを「ぜひ飾ってください」と持ってきてくださることも多いです。受付の奥の壁に一面に貼られているのは、来院した子どもにお渡ししているぬり絵です。もう貼る場所がないくらい増えてしまいました。今は市販のものを使っていますが、昔は妻が下絵を描いて、それを色塗りしてもらったんですよ。地域の子どもの数自体減っていますし、さらに虫歯になる子も少ないので子どもの患者は多くありませんが、口内環境全体で見ると気になる部分も多々あります。必ずしも虫歯の症状に限らず、お口の健康全体を考えるきっかけにするために、定期的に歯科医院にいらっしゃっていただけるといいと思います。定期検診を意識して、3ヵ月に1回は足を運んでほしいですね。

子どもの口呼吸に、噛み合わせと呼吸法で対応していく

子どものお口の健康について、気になるのはどんな部分ですか?

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口呼吸のお子さんが多いのが気になりますね。口呼吸を続けていると、口の中が乾燥しやすくなってしまうんですよ。唾液には口腔内のばい菌の繁殖を抑制する働きがあるのですが、ドライマウスになると、虫歯や歯周病、口臭などさまざまなトラブルを引き起こしやすくなると言われているんです。この口呼吸になる原因には、お子さんの指しゃぶりの癖からくる噛み合わせへの影響が大きいとも考えられています。そのため、指しゃぶりの癖や噛み合わせの改善をしていくことで、鼻呼吸のしやすい口腔内の育成を促していきます。さらに、よく噛んで食べる習慣をつけることで唾液を分泌しやすい口腔環境をつくっていく。これらによって、口呼吸によるドライマウスの状態を改善していきます。昔からよく噛んで食べると頭が良くなるなんて言う人がいて、それはちょっと眉唾な気もしますが、よく噛む習慣づけ自体は、お口の健康にとって良いことです。

噛み合わせについては、どうやって改善するのですか。

そもそも近頃のお子さんは食生活の変化から、顎がシャープに小さくなっているのに、歯の大きさは変わらないので、きちんと収まらなくなっているんですよね。成長に合わせて歯を誘導して、あるべき場所へ収めていくのがベターです。永久歯へと生え変わる中で、糸切り歯が生える頃から矯正が始められるといいと思います。いずれにしても、矯正専門の先生に相談しながら、治療のタイミングを検討してほしいと思います。当院でも矯正の先生への紹介を行なっていますから、ご相談いただければと思います。

呼吸法についてのアドバイスはありますか。

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鼻呼吸かつ腹式呼吸に慣れるように、ちょっとしたトレーニングを行っていますよ。まずは姿勢。肩の力を抜いて、腕をブラブラと動かして、リラックスして呼吸できるような姿勢をつくります。その時おへその上あたり、丹田という場所に重心を置いて、しっかり体を支えてください。そして大きく2回、鼻から吸い込み鼻から吐く呼吸を繰り返します。これだけでだいぶ自分の呼吸に意識が向きますし、心地良い呼吸を感じることができると思います。週に1回程度、この呼吸法を意識するだけで、口呼吸が少しづつ改善されると思います。来院時には必要に応じて、こんなアドバイスや軽いトレーニングもしていますので、お子さんの口呼吸が気になる方にもお越しいただきたいですね。

力の続く限りクリニックを続け、その後につなげたい

お忙しい毎日、気分転換にされていることはありますか。

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家庭菜園をすることと、日本史が好きでよく読書しています。特に日本史は妻も詳しいので話も合いますよ。休みが取れたら京都などにも足を運んで、寺社仏閣を見るのが好きですね。ただ足を運んで眺めるだけでなく、その裏にある歴史に触れるのが良いんです。妻の方が詳しいことも多いので、場所選びから歴史解説まで、すっかりお任せすることもありますね。遠くまで行く時間のない時には、東海地方のさまざまな場所で、徳川の歴史などを学んだりすることも多いです。歴史にはロマンがありますよね。普段の忙しい生活を少し離れて、気分転換できる時間です。

現在のスタッフさんはどんな方たちですか。

歯科衛生士・歯科助手・受付のスタッフそれぞれが、丁寧で優しい対応をしてくれているようですね。人材不足の時代ですが、当院のスタッフさんは10年近く勤めてくださる方もいらっしゃるので、ありがたいです。患者さんも、私には話しづらくても、歯科衛生士には話せることもあるでしょう。受付でポロリと相談することもあるはずです。スタッフ全員で患者さんの言葉や思いを受け止めて、治療に生かしていきたいですね。歯医者が怖いという方も、きっと話しやすい雰囲気だと思いますので、ぜひ怖がらずにお話ししてください。

クリニックの今後の展望を教えてください。

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訪問診療にも力を入れながら、地域に根差して、長い期間クリニックを続けてきました。私とのおしゃべりを楽しみに通ってくださる方を含めて、たくさんの患者さんに信頼いただけているのがうれしいです。だからこそ、これまで通り、体力の続く限りはクリニックを続けていきたいと思っているのですが、こればっかりはいつまでやっていけるのかわからないです。実は子どもたちも医療分野の道に進んでいて、研鑽を積んでいる最中です。継いでくれるのかはわかりませんし、それを無理強いする気持ちもありませんが、何らかの形で地域にも私の子どもたちにも医療資源を残していければ良いなあと考えています。その日はまだ先なのか、いつやってくるのかわかりませんが、それまで地域の役に立てるように、一生懸命頑張っていきたいです。地域の皆さんにも、気軽に健康相談をするような気持ちで来院いただければと思っています。

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