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田中 一輝 副院長の独自取材記事

たなか歯科クリニック

(江南市/江南駅)

最終更新日:2019/08/28

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愛知県北部、岐阜県と隣接する江南市。野白町葭場交差点すぐの場所にあるのが「たなか歯科クリニック」だ。1988年に田中耕一郎院長が開業、現在は長男の田中一輝先生が副院長を務める。子どもの頃は動物園の園長になりたかったという一輝先生は、心優しいまま医療人となり父の跡を継いだ。義歯(入れ歯)製作の面白さから、歯科医療の世界により関心を強めていくことになった学生時代を経て歯科医師となってからは、高齢者の歯科治療を通じて予防歯科の大切さを痛感。そして最後まで自分の歯で食べるためには、子どもの頃からの十分なメンテナンスが必要と確信したのだそう。近年は妊娠中の母親や乳児までも対象に、早期の予防と治療に力を入れている一輝先生に話を聞いた。
(取材日2017年1月12日)

絶対数は少なくとも、子どもの歯科治療を大切にする

かわいらしいホームページが印象的です。

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ホームページは2016年12月にリニューアルしました。院長は父ですが、制作は僕に任せてくれたので、父と僕それぞれの経験を踏まえた3つの約束をトップに置き、力を入れていきたい母子の歯科治療を意識したデザインにしました。思い切って変えたのはウェブサイトだけで、クリニックの内外装は1988年の開業以来ほとんど変えていません。父の専門は口腔外科なので、インプラントなどの手術も院内でできるようにと開業当時から衛生面には特に気を配ったそうです。僕が当院に勤務し始めたのは2013年。それまでは勤務医として他院に勤め、多くの経験を積ませていただきました。当院の患者さんはやはり近隣の方が多く、医院とともに年を重ねられたご高齢の患者さんは、今も父が担当することもあります。新たにおみえになった患者さんは僕が担当しますが、クチコミ等で遠くから来院される方も時々いてくださって、ありがたいことだと感じています。

小児治療に力を入れているのですね。

今の時代は子どもの患者さんは数としては少ないですが、歯科医療の必要性は一層高いと思っています。それは僕自身、歯科医師として働いてきた経験上、子どもの頃から歯を大切にしてきた方は、高齢になっても自分の歯を失うことが少ないと強く感じたためです。子どもの治療では、大人と同様にできるだけ痛くない治療を行うこと、信頼関係を作ることや僕の意見を押し付けないことなど、一人の人として大人と同様に接しています。ただ一つ大人の患者さんよりも気をつけていることは「子どもが怖がらない態度で接すること」です。子どもの頃の恐怖心は長く心に刻まれてしまいますので……。頑張った子にはおもちゃをあげたりして、歯医者に対して悪い印象をもたないよう配慮しています。

口腔内におけるマタニティケアについても教えて下さい。

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妊娠中や授乳期のお母さんは、赤ちゃんのためにもご自身のためにも口腔内衛生が大切だとわかっていても、日々の丁寧な歯磨きやメンテナンスはなかなか実行できない方が多いのではと思います。つわりのひどい時期は、お口の中に歯ブラシを入れただけで気持ち悪くなってしまう方もいらっしゃいますので。しかし、虫歯菌は親御さんからお子さんに感染する場合が多く、特に1歳半から3歳くらいの時期は注意が必要です。まだあまり歯が生えていないから大丈夫と考えず、ご家族の方がしっかりとお口の中をきれいにしておくことで、その後に生えてくる乳歯を守ることにもつながります。当院では妊娠中の患者さんでも体調を見ながらメンテナンスできますので、遠慮なくぜひご相談いただきたいと思っています。

高齢者の治療を通じて、予防歯科の重要性を実感

ご高齢の患者さんについてはどうでしょうか。

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実は学生時代から入れ歯を作るのが好きなんです。使われるのは年齢の高い患者さんですが、そんな患者さんのお口を見ていると、改めて予防の大切さを感じるんですね。今とは時代が違うので、昔は痛くなってから歯科医院に行って治療を始めるケースが圧倒的に多かったと思うのですが、我慢強い方の場合は結果的に歯を失ってしまい、噛み合わせが崩れてしまう事になります。子どもの歯科治療を重要視するようになったのも、実はご高齢者の治療経験からなんです。小さい頃から歯を大切にする意識と習慣づけが本当に大切です。予防に対する意識はますます高めていかなければと感じていますので、地域の皆さまに歯を守ることの積極性を持っていただけるよう、お子さんもからお年寄りまで予防と検診の大切さを伝えていきたいですね。

これまでのご診療で、印象に残っている出来事はありますか。

子どもの患者さんで泣いてしまう子はたまにいますが、以前勤めていた歯科医院で、毎回大泣きして、親御さんに押さえてもらわないと口も開けられない子がいました。虫歯もとても多く、食生活を検討していただき、家でしっかり歯ブラシをしてもらえるように指導もしたのですが、なかなか難しくて。最初は治療をせず話だけをして、信頼関係を築き仲良くなる事から始めました。するとだんだん治療にも慣れてきて、自分でお口を開けられるようになりました。その子が歯科医院を嫌いになったのは「治療の際に痛いから」。そして痛くなるのは当然虫歯になってしまったから、という悲しい悪循環の繰り返しだったんですね。子どもがつらい思いをすることがないよう、予防歯科と早期治療の大切さを改めて実感しました。

日頃の診療で心がけていることを教えて下さい。

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治療の方針として、まず痛く感じないですむように丁寧な麻酔の処置をすることや、患者さんの要望をできる限り伺って、僕の考えを押しつけないことです。また、口腔内写真とタブレット端末を活用して、視覚的にも理解していただけるよう工夫しています。しかし、患者さんは専門的な知識があるわけではないので、治療についてはいくつかの選択肢を説明し、患者さんのご希望を伺った上で、僕の方針を伝えるようにしています。また、当院は長く通われている患者さんが多くいてくださるのですが、父に比べるとやはり僕はまだ地域の方との関係が薄いので、外でお会いしても挨拶くらいはきちんとできるよう、顔と名前をきちんと覚えるように心がけています。そうしていく中で打ち解けていただければ、お口の中のいろいろな悩みを聞かせてもらえる機会がより増えるのではと考えています。

誰にでもやさしく丁寧に、隠し事のない姿勢を貫きたい

歯科医師を志した理由を教えて下さい。

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当院は僕が5歳の時に父が開業し、僕自身も治療してもらったことがありましたから、自然と考えていました。ただ、子どもの頃は動物が好きだったので、当時は歯科医師じゃなくて動物園の園長さんになりたかったんですよ(笑)。結果、歯科医師をめざすようになり、最初は普通の学生でしたが、入れ歯の製作だけは学生時代から好きで「きれいに作りたい」という意識が強かったんです。歯科医師として働き始めてから一層この仕事が好きになりました。患者さんや先輩から直接聞く言葉は本当に重く大きな意味があり、教科書とは違うこともたくさんありました。同じ疾患名でも一人ひとり症状が違うので、多くの患者さんを診せていただくほどに意識が変わり、仕事の奥深さも知りました。

休日はどのように過ごされていますか。

体力が必要な仕事ですし、昔から体を動かすのが好きなので、休日はランニングをすることが多いですね。フルマラソンはまだですが、大会に出場することもあります。あとは、父の趣味が山登りなのでたまに付き合ってついて行きます。院内に掲示されている写真は父が撮ったもので、患者さんが気に入ってくださったらプレゼントすることもあるんです。山登りにしてもランニングにしても、ゴルフなんかでもそうですが、しっかり食いしばれる歯は大切だなとよく感じます。

今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

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高齢化から超高齢化社会に進み、歯科医師会としても訪問診療に力を入れています。皆さんのお近くにも訪問診療ができる歯科医院が増えていますので、ご本人はもちろんご家族の方にも相談していただきたいと思います。ご高齢の方もお体が元気なうちに歯科医院での定期検診をお勧めします。そしてお子さまについても、小さい頃から積極的に予防に取り組めば長く自分の歯を使うことができますから、お年寄りやお子さんがいる方は予防の大切さを伝えていただければと思います。僕自身の展望としては、父から受け継いできた姿勢「患者さんには真実を伝えること、言いづらいことがあっても隠さないこと」を曲げずに、やさしく丁寧な歯科医師でありたいと思っています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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